自転車日本一周で辛かったこと&嬉しかったこと「10選」を振り返る

自転車日本一周では多くの事を経験させてもらいました。楽しかったこと、嬉しかったこと、そして辛かったこと。本当にいろいろありましたが、そんな思い出の積み重なりが”旅”そのものなんだと、終わった今はそう思えます。

嬉しい時はガッツポーズをして笑いました。キツ過ぎて、絶望の淵に立つような、天を仰ぎたくなるような気持ちになることもありました。酸いも甘いも噛み分けた旅でしたが、「終わりよければすべてよし」大変だったことも全て思い出に変わります。

今日はそんな旅を振り返り、「嬉しかったこと」「辛かったこと」をまとめてみようと思います。

まずは・・・辛かったことから行ってみよう\(^o^)/

【10】家族も友人も知人すらも居ない孤独な環境に身を置き続ける

旅をはじめて1週間、10日あたりはとても辛かった。。何と言っても、「近況報告をしよう」という名目で親に電話をかけ何だかホッとして涙してしまった程です。

私は元々1人旅をするような人間ではなかったので、長時間知り合いのいない環境に1人で居るという事に慣れていませんでした。旅の初期は寂しい思いが強かったですね

それでも1~2カ月すると慣れてきて、次第には1人でいることが心地よくなってしまう、と言うのは旅人あるあるなんじゃないかなと思います(´▽`)

該当記事:【旅7日目】旅を始めて1週間

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【9】冷雨に打たれながらの自転車ライド

強雨の時は完全停滞を決め込んでいたこともありましたが、ものすごい雨の中を走ったことも、冷雨の中を走ったことも多々ありました。それは偶然雨に打たれてしまったこともありましたが、多くは「観光を晴れに合わせるため」でした。

雨でもその日に移動しないと、絶好の晴れ間を逃してしまう・・・そんな時は、迷わず雨の中でも走ったものです。

雨の中の走行は、装備類が多少なりとも濡れますし、事故のリスクは高くなるし、景色はよくないしと基本的に良い事はありません。それでも、その先に待っているであろう絶景を期待して、雨と闘ったのはいい思い出です(๑´ڡ`๑)

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【8】「自転車・歩行者通行禁止」問題

ほんこれ。マジこれ。自転車・歩行者通行禁止の道路がちょっと多すぎやしないでしょうか??

日本には山が多い。故にトンネルも多い。トンネル内の走行禁止は・・・百歩譲って仕方が無いケースもある。しかし、主要な国道を自動車専用にしているケースが多々あり、その度に迂回を強いられたことは許せん。「自動車専用道路」という道路がある上に、普通の、国道を、自動車専用にするんじゃないよ(‘ω’)ノ

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【7】ヒルクライム

日本には山が多い。山が多いのは全く持って素晴らしい事なのですが、山が多いゆえに、日本の道路は基本的に凹凸しています。関東平野や大阪平野など、ごく一部の場所を除いて我々日本一周チャリダーは、基本的にほぼ毎日何らかの坂道を上っています

日本一周とヒルクライムは切っても切り離せない関係であり、坂を上って我々は鍛えられていると言っても過言ではありません。

辛い坂道を幾度となく越えてきましたが、特に思い出深いのは以下の5つ。

【6】岩木山 登山(本当にキツかった登山…)

日本一周の数ある登山の中で、屈指の難度を誇ったのが青森県にある名峰「岩木山」の長平ルート。これは鰺ヶ沢から岩木山に登る最もマイナーなコースで、ゲレンデを歩くために晩夏は巨大な蕗とススキに覆いつくされる難路です。これを予知せずに行ったものだから、藪漕ぎ(草をかき分けて進むこと)のレベルがハンパではなく、100回は諦めて下山しようかと考えたほどにキツイ登山でした。

しかし、それでも何とか山頂に辿りつくと、そこには山頂だけが雲を突き抜け、辺り一面は大雲海の別天地。これだから、登山は最高なんですね(๑´ڡ`๑)

該当記事:【旅123日目】夏は地獄の藪漕ぎ「長平ルート」から雲海の待つ山頂へ

【5】大雪山~十勝連峰 縦走登山(山は時に牙を剥く)

北海道最高峰である大雪山から十勝連峰までのロングコースを歩いた縦走登山。今思うと、人生で初の縦走がこのコースと言うのは、何かあった時に”無謀の謗りは免れない”と言った感じの難易度で、全く持って若気の至りが過ぎた登山でした。

はじめのうち登山は順調に進み、旭岳、白雲岳、忠別岳、化雲岳と奥へ奥へ。トムラウシに登頂し、オプタテシケを越え・・・。ここまではいい感じ。しかし、最終日の十勝連峰で山が牙を剥き、それまで山で感じたことが無いような恐怖を抱きました。あの時の、強風と雨による山の恐ろしさを、私は生涯忘れないでしょう。

該当記事:【旅110日目】旭岳からトムラウシを超え十勝連峰へ!(その4)

【4】オロロンライン(自転車に乗るのが嫌になる)

オロロインライン・・・それは「果てのない道路」。旅人の聖地オロロンライン。自転車乗りの聖地オロロンライン。自転車日本一周の聖地オロロンライン。一般的には、聖地扱いされるオロロンラインですが、私にとっては、最も辛かった場所の一つ。

実を言えば、オロロンラインのせいではなく、北海道の道南が魅力的じゃなかったことや天気が悪かったことと相まって、この時すでに自転車に乗るのが本気で嫌になっていたんです。そんな折に登場したのが、海と、道路と、草が、ただひたすらに100km続く、日本の最果てオロロンラインだったんです

サドルが細くて股を痛め、自転車に乗るだけで辛い状態でした。そんな状態で、休む場所もなく、稚内を目指して100kmの自転車ライド。”精神と時の部屋”ってこんな感じなんだろうか・・・そんな風にさえ思える場所でした。現状、オロロンラインは、私にとって地獄的な思い出となっています。次は車で走り、嫌な思い出をリライトしてやりたいですね(๑´ڡ`๑)

該当記事:【旅81日目】オロロンライン前哨戦!

該当記事:【旅82日目】果てのない道、オロロンラインを駆け抜ける!

【3】フロントバッグからカメラが落下、レンズが故障して一時帰宅

日本一周に出発して2週間、人生で最も濃密で、刺激的な日々を過ごしていました。栃木県は宇都宮を目指し、日本一周全体で見ても最強の逆風が襲い掛かっていた日の事。息も絶え絶えで、ようやく宇都宮が見えて来た時に事件は起きました。美しい夕日の写真を撮影。標準レンズから望遠レンズに付け替えようとした時の事、自転車を倒してしまいます。

愚かなことに、フロントバッグのチャックを閉めていなかったため、カメラが落下。それほどの高さではありませんでしたが、写真を撮ろうとしてもシャッターが切れない・・・。

カメラとレンズが故障した瞬間でした。カメラが無くては旅ができない。私の場合、カメラが無いという事は、旅を続ける根本的な理由をなくしてしまう事に等しいんです。出発間もない時期でしたが、一時帰宅。自分の不甲斐なさに腹が立ちました。こんなに早く旅を中断しなければならないというのは、本当につらかったですね。

該当記事:【旅13日目】雨にも負けず風にも負けず、栃木県は宇都宮へ

【2】油断と惰性が招いた岩手県でのガードレール衝突事故

自転車に乗っていて、車もいない状態で、こんな平和な場所で、誰がガードレールと衝突事故を起こすというのでしょうか?車に煽られたわけでも、道路を横切る猫を回避する為でもなく、ただ単に自爆。

そんな馬鹿な日本一周チャリダーが存在するというのです…!!

そう、私です(笑)

時速20km/h以上の速度で、ガードレールに突っ込みました

“ただ何となく”車道から歩道に入ろうとした際に、スピードを出し過ぎていてガードレールに突っ込んだんです。これだけ読むと馬鹿過ぎて目も当てられないのですが、実際にそんな事故を起こしちまったんです。

前輪が大きく曲がり、完全に走行不能。岩手県の田舎。「終わった・・・」と絶望の淵に立つ思いでした。

しかし・・・神はいたのです。スマホでしらみつぶしに自転車さんへと電話をかけます、いくつかはスカ、ロードバイクは扱っていないと。一縷の望みをかけて、最後の自転車屋さんに電話を掛けると、ロードバイクを扱っている、と。しかも、私が使っていたパンクしない特殊なタイヤ「Tannus」の岩手県唯一の取扱店だったんです。

この時程、神様に感謝したことはありません。奇跡としか言いようのない状況でした。

タンナスとフレームの在庫を考えると、すぐの交換は難しい。しかし、「すがのサイクル」のご主人は敏腕。タイヤの曲がりを手で直してくださいました。事故の数時間後には再スタートできたんです。

結局、この前輪を使って私は日本一周を達成しました。その後このフレームで1万km以上走ったんですから、すがのサイクルのご主人には、感謝してもしきれません。

・・・自転車が壊れると、自転車旅はできません。

・・・自分の油断や慢心が招いたこの事故。辛いのは勿論、とにかく情けなくて、自分が惨めで、今でも当時の様子を鮮明に思い出すことができる、痛い思い出です。

該当記事:【旅44日目】慣れ・過信・油断

【1】北海道松前での、PC盗難事件

辛すぎた。痛すぎました。

北海道に上陸して数日。私とポチさんは大雨に見舞われ、松前の道の駅「横綱の里ふくしま」にある、大きなバス停で停滞していました。

バス停とは言え、見える人は疎ら、朝晩ともなれば猶更でした。PCを充電したくてトイレで野良充電していた時の事。早朝、私たちがまだ寝ているときに、奥のトイレを誰かが利用していたようです。

朝目覚めてPCを取りに行くと・・・バッテリーごと無くなっているじゃありませんか!夢かと思いましたね、本当に。

私にも相当な非がある事件です。とは言え、まさかあの状況で盗む人がいるはずないと、甘かったんです。

ブログを更新するためのPCが無ければ旅は話になりません。その日のうちにバスで函館に移動し、新しいPCを購入。翌日には出発したのですから、旅は対応力を磨いてくれるものです。幸いなことに、外付けHDは手元に置いていたので写真は無事でした。これが無ければ、どうなっていたか想像もつきません。

しかし、この事件にはオチがあります。

道東の阿寒湖に着いた時、知らない番号から着信が・・・なんと、松前警察署からで、盗難されたPCを見つけたというのです!奇しくもラップトップが2台となってしまいましたが、PCが出てくるとは思ってもいなかったので本当に驚きました。

該当記事:【旅57日目】人生、山あり谷あり

該当記事:【旅118日目】盗難されたPCを回収しに松前警察署へ!

【特別賞】毎日のブログの更新

このブログを書きながら、「大変なことって何があったかな…」と考えていた訳ですが、灯台下暗し。辛かったというカテゴリーよりは大変だったカテゴリーではありますが、ある意味一番辛かったのは毎日のブログの更新かもしれません。

旅で疲れている中、日々の記録をブログに残す。

寝て翌日に回してしまえば翌日が倍大変になる。登山で数日かけなければ数倍大変になる。

そんな苦労の多いブログ更新ですが、ブログを通じて得られた出会いは数知れず。どんなに大変でも、日本一周するならブログを始めてみることをおすすめします(๑´ڡ`๑)

・・・

続いて、嬉しかったこと10選行ってみよう\(^o^)/

【10】大事な撮影の場面では晴れてくれることが多かった

二見の夫婦岩から上がるご来光

2016年は総じて天気が悪かったものの、大事な場面では晴れてくれることが多かったように感じます。もちろん、写真撮影を晴れに合わせるように頑張って雨の中自転車を漕いでいた、と言うのは上でも述べた通り。それでも、天気は運任せな要素が多いのが事実。晴れてほしい場面で晴れてくれたこと、とても嬉しく思っています(๑´ڡ`๑)

【9】日本全国で声援を頂いた

郡山のご当地グルメ、クリームボックスを求めて

出発初日、通学中の小学生から「すっげー!」と声をかけてもらったこと、千葉県で走っている車から応援してもらい、名刺を渡したこと・・・写真は郡山でクリームボックスを買っているときに、応援の品としてパンをおまけしてもらったときのものです。日本全国、多くの方から、本当にたくさんの声援をいただきました。長い旅の中で、惰性で動いてしまっている時もありました。そんな時、「日本一周頑張れ」と声をかけてもらい、背筋を何度直したか分かりません。辛い時に、応援の声は前へ進む原動力となりました。

日本全国の方に応援してもらえて、本当に嬉しかったです(๑´ڡ`๑)

【8】全国のご当地グルメ・美味しいものを食べれた

北海道苫小牧、マルトマ食堂のホッキ貝

日本全国で相当な数のご当地グルメを味わいました。その土地で旬のものを食べる。これは旅を一層充実させてくれます。日本の各地には、面白い位に多種多様なグルメが存在します。その土地で有名な物を食べる事は、その土地を知ることにも繋がります。日本一周でもしなければ知りえなかったもの、食べなかったであろう物もたくさんありました。

お金はかかりますが、様々なグルメを満喫できてよかったです(๑´ڡ`๑)

【7】日本全国に友達ができた

宮崎県、道の駅つのにてワイワイ

全国津々浦々、老若男女、お友達ができました。日本一周しなければ、決して交り合わなかった出会いがほとんどです。人との出会いも旅の醍醐味の一つ。出会ってくれた皆さんに感謝しています(๑´ڡ`๑)

【6】出会い宅に泊めて頂いた

宮城県遠刈田のKさん宅にて、これから蔵王エコーラインに挑戦

世の中には、旅に興味を持ってくださり、得体のしれない旅人をご自宅に招いてくださる、神様のような方々が存在します。マジです。存在しているんです。旅に出る前は「そんなことあるんか・・・」と半信半疑でしたが、何人かの方に声をかけて頂き、ご自宅にお邪魔させていただきました

やはり、出会った方の中でも泊めていただいた方には特別な思いを抱きます。頂いた温かいおもてなしに、感謝してもしきれません。

【5】ブログを通じて多くの方と交流できた

博多駅で写真の路上販売をした際、ご家族で駆けつけてくださいました

ブログを通じて得た皆さんの優しさに、何度も何度も救われてきました。コメントはもちろんのことですが、実際にブログを見て会いに来てくださった方がたくさんいらっしゃいます。博多駅で写真の路上販売をすると言えば、忙しい平日にもかかわらず駆けつけてくださった方がいらっしゃいました。ましてや、焼肉をご馳走になり、宿まで手配していただき・・・。

日本一周しながらブログを更新するというのは大変なことです。それでも、ブログを通じて多くの出会いを頂きました。それだけでも、ブログ更新の苦労が報われたというものです。

【4】旅は私をタフに、積極的にしてくれた、そして行動の幅が広がった

北アルプス 焼岳

私は、自転車日本一周していなければ、厳冬期の焼岳で感動的な夕焼けを見る事はできなかったでしょう。いや、見ようとすら思わなかったはずです。自転車日本一周、長期旅と言う過酷な経験は、私を確実にタフにしました、積極的にもしてくれました(同時に一部ずぼらにもなりましたが)。

今では色々なことに挑戦したいと思っています。

日本一周と言う旅を通じて、これからの人生が一層楽しみになりました。

【3】多くの絶景に出会うことができた

日本一海に近い下灘駅

日本一周を通じてどれ程の絶景に出会えたか、実はまだまとめ切れていません。それ程多くの絶景を見ることができました。「日本一周をしながら日本全国の景色を見たい」そんな、当時から思い描いていた夢が叶いました。

写真やネットを通じて簡単に絶景を知る事ができる時代です。しかし、そんな便利な時代だからこそ、自分の目で直接見ることに、原体験には大きな意味があると思います(๑´ڡ`๑)

【2】山に出会えた、山の素晴らしさを知った

屋久島、永田岳近くの岩からご来光を望む

もはや・・・私の人生で山なしは考えられません。それほどに、今私の心の中は山の事ばかり考えています。「旅をしながら登山もできたらいいな」くらいの軽い気持ちだったのに、いつの間にか登山が大好きに。日本全国の景色を見ましたが、“山以上の絶景は無い”、これが私の結論です

日本一周という大きな枠組みの中で、まさかこれ程に傾倒できる趣味が見つかるとは思ってもいませんでした。山と出会い、素晴らしさに気づくことができたんです。その意味で、日本一周して本当に良かったと思っています(๑´ڡ`๑)

【1】日本一周と言うかけがえのない経験と思い出を作れた

神奈川県の自宅にてゴール

日本一周で、一番うれしかったのは、やっぱしゴールの瞬間です。長い、長い旅のゴール。

「自転車日本一周」と言うかけがえのない経験と、思い出を作ることができましたよ(∩´∀`)∩

まとめ

楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと・・・たっくさんありましたが、日本一周をして本当に良かった。他にもたくさんのイベントがありましたが、10選としてまとめてみるとこんな感じでしょうか。思い出多い旅をすることができて、幸せ者ですね(๑╹ڡ╹๑)p♪

 

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comment for this post

  1. ゴルゴ62

    清宮さん こんにちは。
    日本一周は人生そのものですね。
    その喜怒哀楽が、292日に凝縮されて本当に濃厚な旅となりましたね。
    その中でも、人との関わりが大きな宝となったみたいですね。この経験を生かして、これからの活躍にも期待しています。

    Reply
    • 清宮 健太 Post author

      こんにちは!
      ですねー(๑´ڡ`๑)
      旅が終わって2週間ですが・・・旅している時とは全然違った時間の長さに感じます。
      旅で得た思い出って、本当に死ぬまで色褪せないと思っています。
      少しずつ、前進しないとですね☆

      Reply

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