【岩手県】早池峰山 登山(夏山・日帰り)爆風の中、固有種の花「ヒメコザクラ」を求めて

2016年6月3日 

自転車日本一周43日目(笛貫の滝、早池峰山、タイマグラ)-Japan Nomad (10)

こんにちは!自転車日本一周43日目です。

ブログの更新がリアルタイムから1日遅れてしまったぁ!登山する日はタフな1日になることが多いです。自転車で移動して、そこから登山して、夕飯を食べるので過密スケジュール。しかし!ブログの更新ができていないのは、単に忙しいからではありません。

更新できない一番の理由、それは!

・・・圏外!

圏外だと、どうするこもできません。登山して更新が遅いときは圏外だったんだなと思ってください。

それでは、43日目いってみよー!

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おはようございます。朝早いです、なんと!ただ今、朝の4時でございます。

旅人の朝は早いとは言え、4時に起きることは滅多にありません。超健康な生活を送っております。

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昨日は道の駅のベンチを2つ付けて寝ていました。1つだと落ちる気がして(汗

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仕度を大方終えて、朝のコーヒーをいただきます。この前買った登山用の水筒にもコーヒーをセット!

ただ、本当はスティックコーヒーを用意して熱々を入れたかったんですよねん。ドリップで淹れるとこの間に少し冷める気がするので、水筒はスティックで作ろうかなと思ってます。

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朝ご飯は昨日買ったしそぱん!ほのかなしその風味と甘めな味付けが美味しかったです。

本当はこの辺りで朝ご飯やらなんやらを買おうと思ったんですが、大迫から出ると、道の駅はやちね、早池峰山界隈とお店はまったくないので、大迫なりどこかの街で物資を予め購入しておいてください。

何も食べ物を持たずに早池峰山に行くと、お店がなくてジ・エンドします。

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今日の登山道具をご紹介。

お昼ご飯は道の駅で買った「ぺろっこラーメン」、非常食兼おやつはチョコレート、自撮り用に三脚も持っていきます。レインウェアは状況次第といったところ。

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とりあえず雨ではなさそうだ!

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道の駅にあったブドウのオブジェが太陽に照らされてなんかすごいことに!

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朝の5時頃、道の駅を出発して登山口を目指します。昨日雨が降ったからか、霞がすごいことに。

これから向かう山は早池峰山(はやちねさん)といいます。

岩手県に2つある百名山のうち一つですね。もう一つは岩手山ですが、どちらも魅力的な山だったので悩みましたが、より特徴的な早池峰山を選びました。

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んー、良い天気ですね。

こんな感じで山も晴れていてほしい。午後から曇り予報なので、山へ向かう足は自然と早足に。

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登山口へ向かう途中で滝の看板が。

この七折の滝(ななおれのたき)は有名な滝で、とても独特で不思議な流れ方をするので見に行きたいんですが・・・ここから往復で2時間近くかかるようなので、今回は登山優先で断念。

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うーむ。すごい快晴なのに、山の上の方だけ雲があるような・・・

山あるあるですよね。あの山頂に雲が引っかかる現象なんなんでしょ?

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道中で消防士のお父さんがコーヒーとジュースを差し入れしてくださいました。ありがとうございます!

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道の駅から登山口まで15km程だったので、すぐに着くかなと思ったら、とんでもなかった。

どうやらこの辺りから坂道が続くようです。

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きっつーい!

やばい。山道に入ってからの傾斜がやばい。今まで通った坂の中でも、この傾斜がこれほど長く続いたことはなかったぞ?

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小粒でそこまで有名な滝ではないと思うんですが、山の中に自然とある感じがいいですね。

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こちらは鳴想の滝。

名前が付いていない物も含めれば、かなりの数の滝があったと思います。滝好きにはたまらないですね。

・・・

激坂を登り続けること1.5時間、初めの目的地につきました!

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それがこちらの笛貫の滝(ふえぬきのたき)です!

実は、この滝を見ることは決めていたので七折の滝はパスしてました。

自転車を停めるところがないので、棒に強引に停めて、参りましょう!

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笛貫の滝は案内板があるので見落とすことはないと思いますが、案内板から滝までの300m程は特に舗装されていません。ダート道を進まないといけないので、年配の方は小さなお子様はちと厳しいか・・・

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昨日雨が降ったので、泥がめっちゃぬかるんでるぅ!

危うくずる-ってこけるところでした。靴が汚れるだけで済んでよかった。

・・・

水の音が聞こえてきた、滝はすぐ目の前!

ワクワク。

最後の茂みを超えれば、そこには美しい滝が待っていました。

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た、たまらん。

この末広がりな美しい形状。緑に包まれて際立つ水の美しさ。辺りの岩、水、緑、すべてが調和してます。

昔は水が流れるときに笛の音がしたといいますが、現在では経年変化でそのような音は聞こえません。滝はそれなりに大きいので迫力ありますし、なによりすぐ近くまで寄れるのがいいですね(๑˃̵ᴗ˂̵)و !

ダート道を進んだ先に現れる秘境感、そしてこの絶景!

笛貫の滝、おすすめですよ!

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こうやって川に、滝に近寄れるのがいいんですよ。

もし「どの滝を見ようか」と悩んだら、大きさや知名度もいいですが、どれだけ近寄れるのかもぜひ参考にしてほしいと思います。

場所も場所なので、滝を1時間ほど独占して、来た道を戻ります。

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高度が上がるごとになんだか雲行きが怪しくなっているような・・・

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うーむ。山頂は雲の中かぁ。

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長いキツイ坂道を進んでようやく一つ目の登山口である「河原の坊」まで到着しました。

本来はこちらの登山口から登山するのが一般的なんですが、

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昨日ご紹介した通り、先日このコースで大規模な崩落が起きたため、現在、河原の坊登山口からの登山は禁止されています。

後で聞いた話、崩落の規模は大きく、被害は甚大とのことで、おそらく今年中に復旧するのは難しいとのことでした。浮石がひどく、歩くとそこからどんどん崩れてしまうそうです。

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河原の坊口を過ぎると山の上で遠野市に入りました。

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苦労の末、やっともう一つの登山口に着きました!

管理棟に自転車を置かせてもらい、山の状況を聞いてみると、めっっっちゃ寒いとのこと。

でも確かに、現時点でも結構冷えているので、山の上の方は寒いのかも。

お父さんに話しを聞くと、山頂は真冬の寒さ・・・

え?そんな寒いの?

実は先日まで山頂ではみぞれが降っていたとか。マジか。

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そんな時はこいつの出番!

エバニュー様にいただいたジャケットをアウトドアで使う機会がきました!

アクシオンネオアルファジャケットという、名前の時点ですでに強そうなこのジャケット。山頂付近の寒さから身を守ってくれること間違いなし(๑˃̵ᴗ˂̵)و !

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登山はここ、小田越登山口からスタートです!

登山届けに名前を書いて、いざ出発!

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まずは林道からスタート。

よく整備されてますね!早池峰山はシーズンになるとかなりの数の人が来るので、随所に細やかな整備状況を見ることができました。

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どうやら早池峰山は岩系の道ようです。

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登山開始直後にきれいなツツジが出迎えてくれます。

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ちょっと歩くと可愛らしい黄色い花が。

早池峰山は日本随一の花の名山として知られ、今はまだ時期的に早いですが、7月頃になるとたくさんの高山植物、花が見ごろを迎えて登山客の目を楽しませてくれます。

しかし、早池峰山の魅力はそれだけではありません。

なんと!早池峰山にはここにしか自生していない、固有種が5種類もあるんです!

固有種ですよ?日本全国どこ探しても、ここ早池峰山でしか見ることができない花が5種類もあるんです!すごくないですか?どうしてこの山でしか見られないのか、不思議ですよね。ロマンを感じますよね。

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視界が晴れたところで後ろに目をやると、薬師岳が見えます。

距離にして5km程しか離れていませんが、ここ早池峰山とは構成している岩の種類が全然違うようで、自生している植物も種類が異なります。

ちなみに、見ると分る通り、ずっと林道が続く「熊の宝庫」であり、登山時には最新の注意が必要です。薬師岳を登る方と管理棟でお会いした時、なんと空砲を貸されてました・・・マジかよ。どんだけ出ちゃうわけ?

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早池峰山にはハイマツ(這松)がたくさん生えています。普段見る松とは違い寒いところで育つ松ですね。

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こんな感じでハイマツと岩からなる登山道を進みます。ちなみに、山頂までずっとこんな感じです。

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高山植物を守るために、登山口から山頂まで、登山道にはロープが張られているので、この外に出ないよう気を付けましょう。登るときに迷う心配がなくて安心です。

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後ろと右は晴れていていい眺めなんですが、

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左を見るとモクモクと雲が・・・

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さて、目的の高山植物ちゃんはいないかなぁと思って歩いていると、

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お!なんだか黄色い花が密集しておる!

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おー!!!

これは、ナンブイヌナズナという日本の固有種で、北海道の一部と早池峰山でしか見られない貴重な花です。

このように群生して育つんですが・・・もうちょっと花が開いてくれるといいんですが、なにせこの日は6月3日です。ぶっちゃけ高山植物を楽しむのには1か月ほど早い。

可愛らしい姿が見れただけで良しとしましょう!

ナンブイヌナズナは6月から8月まで見ることができます。

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おお!これはホシガラスという山でよくみられる鳥です。

ハイマツの実を食べ、冬に向けて貯蔵することもあるそうです。ちょうどハイマツの実か何か加えてますね。山で見られることから岳鴉(だけがらす)とも呼ばれているそうです。

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花を探しながら進みますが、上に向かえば向かう程天気が荒れる。

ちなみに、めっちゃ寒いです。これまでの登山は半袖一枚で暑い暑い言ってましたが、この日は超寒い。

半袖、シェル、ジャケットの3枚でちょうどいいほど。

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不思議ですね。薬師岳の方は晴れてるのに( ;∀;)

まあ仕方ない。今日の目的はある花を見ることです。

少し標高が上がると、その花は岩陰でひっそりと佇み、愛らしい姿を見せてくれました。

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きたー!

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この可愛らしい白い花はヒメコザクラという名前で、早池峰山特産のお花。

世界にいくつ山があるか分りませんが、その中で早池峰山「ここにしか咲かない花」ヒメコザクラ。

ロマンだ、ロマンがありすぎる。下界で大きくてきれいな花を見るのはもちろんいいですが、登山しなければ見れない、早池峰山でしか見れない花を愛でるのもいいじゃないですか。

早池峰山には後4つの固有種があります。

ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ、ミヤマヤマブキショウマ

中でも、ヨーロッパのエーデルワイスに似ていると言われるハヤチネウスユキソウは大の人気。6月末頃から見ることができます。いずれも7月以降が見頃の花で、6月頭に見ることができるのはヒメコザクラだけです。

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風を防げるいい場所があったのでちょっと休憩。

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・・・。

山頂はどないなってんでしょ。

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小田越えコースは途中ではしごを登るところがありますが、急なわけでもないので、心を保てば大丈夫。

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山頂が近くなると雪がだいぶ残ってますね。

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まさか雪の上を歩くことになろうとは、想像してなかったぜ。

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そうこうしているうちに、山頂に到着ー!

早池峰山、1917m登頂しましたー!

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晴れていれば綺麗であろう景色たち・・・

とりあえずお昼ご飯を食べて様子を見てみましょう。

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下で淹れてきたコーヒーを飲んだんですが、薄い!めっちゃ薄いー・・・

ドリップで大量に作ったから、薄くなっちゃいました。やっぱり今度からはスティックだな。

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お昼ご飯はぺろっこラーメン!

薄くて太い面が特徴。どんな感じなのか楽しみにしてました。

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お湯を沸かして、

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茹でるとこんな感じ。

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こちらが完成図!

食べた感想は、さながらワンタンの様で、昔ながらの味が美味しい!山頂ラーメンは本当おいしいのよ。

さて、ラーメン食べて雲はどうなったかと確認すると、

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・・・

帰ろう。こりゃダメだー。

次から次と雲が流れ込んできて晴れる気がしません。ヒメコザクラ見れたし、今日のミッションはコンプリートしてますしね。 

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山頂からの展望はダメでしたが、薬師岳方面でいい感じのパノラマを見ることができました。

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めっちゃきれー!

山頂からじゃないけど、この景色を見れただけで良しとしましょう。

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これとか、雲どうなってるの?何かで切断されたかのような面になってますね。

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薬師岳は快晴なのに、

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早池峰山は台風かと思うような風が吹き荒れる始末。

7合目あたりから風が強すぎて命の危険を感じたほどです。

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登山者名簿に下山時刻を書いて終了です。

早池峰山の山頂からパノラマを見れなかったのは残念ですが、ここでしか咲かない花を見ることができました。花の名山として知られる早池峰山、7月になれば固有種がもっと見れますので、そこにロマンを感じる方はぜひ登ってみてください。

ちなみに、ハヤチネウスユキソウが生える時期になるとめちゃくちゃ混むらしいです。それくらい人気だってことですね。

・・・

この後、管理棟の方と話していると、こんな会話がありました。

「今日はタイマグラに泊まって明日は宮古方面に行きます。」

「何時くらい?」

「特には決めてないですけど、どうしてですか?」

「タイマグラから宮古へ通じる道で、必ず熊が出る場所が2か所あるのよ。朝と夕方は必ずいるから気を付けてな。」

「・・・。必ず?どういうことです?」

「毎日見てるのよ。子連れの熊が道路にずっといるの」

「それ、自転車で通れ、ますか?」

「びびらないですらーっと行けば大丈夫よ」

・・・

大丈夫じゃねーだろ!どう考えても。

朝夕道路にって、犬の散歩じゃないんだから!なに、どうしたらいいのよ?

・・・

ここにいても仕方ないのでとりあえずキャンプ場へ。

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遠野市から宮古市へ入りました!

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早池峰山からはずっと下りなので楽ちんです。

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今日泊まるのはここ、タイマグラキャンプ場というところです。

すぐ横に川があって、岩魚釣りをしているグループが1組いました。固定テントに泊まるとのこと。

キャンプ場が圏外だったので、少しお昼寝していると、岩魚釣りの方達にご夕食をお誘いいただき、一緒に食べることに!

男4人で肉祭り!しかも!ラム肉ー!

岩手の遠野はジンギスカンで有名らしい。高級なお肉をたくさんいただきました。

ジンギスカン800g程食べました(私だけで)。たんぱく質不足解消だぜ。

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焚火なんていつ以来だろう。

ちなみに、この時気温は5℃と超寒い。火の暖かさがありがたい。

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焚火をしてるのはタイヤのホイール!

火っていいですよね。ずっと見てられるというか、落ち着くというか。

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岩魚おいしそー!このキャンプ場横の川に50㎝オーバーの岩魚がいるらしいですよ!

それは糸が切れたり竿が折れたりと主みたいなのがいるらしい。

美味しいBBQに呼んでいただき、幸せいっぱいで戻ろうとすると・・・

な、なんじゃこりゃー!!!

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満点の星空ー!

空を見ておったまげました。山の中で家の明かりなど光害が一切ないんですね。

もう夜も遅かったけど、これを撮らないわけにはいかないので急いで撮影。

でも、30分もすると雲が出てきちゃいました・・・

写真中央の明るいところ、なんだかわかりますか?

これ、天の川ですよ!?

よし、これからは積極的に暗いところに泊まって星をもっと撮ろう。生まれて2回目の星撮影で天の川撮れたので、星撮影が大好きになりました。短い時間だったけど、撮影の感じも分ったので、次はもっとうまく撮れるはず。

疲れて12時くらいに爆睡しました。

走行距離28km
総走行距離1482km
スタート道の駅「はやちね」
ゴールキャンプサイト「タイマグラキャンプ場」

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