有名人でも作家でもない個人が『本』を出版する現実的な3つの方法


日本一周のまとめ方として、写真展開催と本の出版を目指している。いずれも簡単な話ではないが、言葉にすることで前向きに、積極的に取り組み、実現を目指そうと思う。せっかくの機会なのだから、尻込みしていたら勿体ない。有名人でも作家でもない私が『本』を出版するにはどうしたらいいのか、現実的な方法を考えてみる。

本を出す方法は少なくとも4種類ある

  1. 自費出版
  2. 企画出版
  3. 電子書籍
  4. フォトブック

もっとあるのかもしれないが、私が調べたもので少なくとも上記4つの方法がある。この中で1.の自費出版はタイトルの「現実的な3つの方法」から除外される。

自費出版とは、本が書店に並ぶまでにかかる費用を著者が負担し、出版社に製本、流通を依頼する方法。紙の本を出すうえで一番ネックになるのは流通であり、通常これは個人の力ではどうにもできない(全国の紀伊国屋書店に私個人だけの力で無名の本を並べられるとは思えない)。

そこで、各書店に流通チャネルを持つ出版社に依頼するわけだが、流通や製本にかかる必要を自身で負担すると、最低でも200~300万円程かかる(大手出版社であればさらに必要)。いくら有名書店の棚に並ぶとしても、この額では私のような一般人にとって現実的な方法とは言えない。

以上より、自費出版は実質不可能なので、残り3つの方法「企画出版、電子書籍、フォトブック」について考えていく。

企画出版

これは出版会社に本のアイディアを売り込む方法。出版側が売れると判断すれば費用を負担してくれたり、企画を買い取って原稿料を払ってくれたりする。「本を出版する」というイメージに一番近い。

企画出版のメリットは自費出版に比べて費用が大幅に少なくなるか、自己負担ゼロで本を出せること、紙の書籍が書店の店頭に並ぶことだ。一方、売れる本でなければ出版会社は出版してくれない。そのため、本の内容に出版会社の意図が少なからず介入する。

企画出版を目指す場合、企画書や簡単なサンプルを作成して出版会社に売り込んでいくわけだが、売り込んだところで出版してくれる会社が見つかる保証はないし、安易に話を進めてしまうと、途中で”自分の意図とは違った”ということにもなりかねない(費用面など)。

電子書籍

Amazonのサービスであるセルフ出版:KDP(Kindle Direct Publishing)の普及により、誰でも本を出版できる時代になった。出版にかかる費用はゼロ、寄稿した2日後にはKindleストアに書籍が並ぶ。kindleストアでは価格の設定は自由で途中変更も可能、さらにロイヤリティー(収益)も驚くほど高い(価格の30% か70%)。

難点があるとすれば、作成した原稿をKindle専用のフォーマットに変換したり、閲覧される端末に適した余白調整など、完成までのプロセスが煩雑なこと。特に、私のように写真が多い場合は大変かもしれない。

それにしても、電子書籍を出版するハードルがここまで下がっていたとは、驚きだ。

フォトブック

前者2つとは毛色が違うが、フォトブックを販売するというアイディアもある。一般的な本とは少し違うが、電子書籍と違って紙の本ができあがる。しかも、出版会社を介して本を出すことに比べ、フォトブックであれば費用を大幅に抑えることが可能。フォトブックには説明文を加えることができるので、電子書籍程詳しくなくとも、写真+文章の体裁で本を作ることができる。

オンデマンドで販売すれば一般的な流通に乗せる必要がなく、買う側も売る側も利便性が高い。ブログやSNSをやっていることが前提となるが、申込窓口を設けることで、「1部」からでも販売できる。フォトブックなので、当然写真との相性も良い。

それぞれの長所短所を比較するとこんな感じ

それぞれの方法に長所と短所があるので、「自分にとって優先すべきことは何なのか?」を明確にする必要がある。

実現可能性

出版社に企画書を持ち合ったところで、出版に踏み切ってくれる会社があるかは分からない。一方、電子書籍とフォトブックであれば「作れない」ということはない。

制作の自由度

出版会社と企画が成立したとしても、自分が意図した内容から修正される可能性がある。出版会社とのやりとりも生まれるので、「自由勝手に好きなペースで」とはいかないだろう。電子書籍とフォトブックなら内容を自由に決めることができるが、第三者による修正やリライトがないので、著者の技量がそのまま本に反映される。

制作費用

企画出版の場合、「流通に関する費用は持つが製作費は自費でお願いします」などという中途半端な状態になり兼ねない。一方で、電子書籍、少なくとも最大手のkindleストアなら費用はかからない。フォトブックについては費用がかかる反面、オンデマンド(注文があってから作成して、在庫を持たない)であれば、実質費用ゼロで運用できるはずだ。

アプローチできる読者数

大手の書店に並んだところで、それを読者が手に取ってくれるかどうかは別の話。例えば、旅に関する本の場合、旅行系会社と出版社がコラボしたような書籍であれば広告を打てるが(店頭に置く、ポスターを作るなど)、個人の書籍では難しい。

電子書籍であればカテゴリー検索などにより、書店販売より人の目に触れる可能性が高いかもしれない。フォトブックはブログやSNSでの宣伝ありきなので、それ以上のアプローチは難しい。

制作の手間

出版社からの販売であれば原稿や写真を用意するだけで済むかもしれないし、電子ファイルのフォーマットなどの手間は少ない。一方、kindleストアで販売する場合、それも写真を多分に使用するのであれば、制作の手間は非常に大きいだろう。フォトブックは内容次第だが、電子書籍よりは遥かに簡単。

ロイヤリティ/収益

制作費用がかからず、販売価格を自由に設定できる電子書籍が一番優れているように思える。有名人でもない普通の人が紙の書籍を販売した場合、1千部も売れるのは稀な例、1万部売れたらヒット作、10万部は有名作家の域なので、企画出版の場合、収益はほとんど期待できない。

満足度

企画出版は総じてハードルが高く、収益もまず見込めない。その一方で、電子書籍やフォトブックでは感じ得ない達成感があるだろう。「出版社から自分の本が出版され、〇〇書店に並んでいる」という実績と満足感は、紙の本を世間で売ってこそ得られるものであり、これを優先するのであれば自費出版/企画出版以外にない。

最後に

本を出版する形態は「何を優先するのか」で決めるしかない。紙にしたいのであれば、自費出版するか、あるいは出版会社への効果的な売り込み方法を考えるべき。電子であれば、KDPですぐにでも挑戦できる。

スマホやタブレットの普及により電子書籍のマーケットは年々拡大しており、多くの人に読んでもらえるポテンシャルがある。苦労して出版した紙の書籍が本屋の片隅に小さく置かれるよりも、電子の方が人の目に触れる機会は多いかもしれない。一方で、「スマホは持っているが電子書籍を利用していない」という人も多いはず。その点、写真で魅せる本であれば、フォトブックが役に立ちそうだ。

私はどうなのかと言えば、KDP+フォトブックの形を考えている。KDPは挑戦するに十分過ぎる程の魅力があり、写真を魅せたい私としてはフォトブックとの相性もいい。実際に利用を開始したら、具体的な方法もご紹介していきます。

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