2016年登山の振り返り~テント泊、縦走デビューした1年~

『2016年』それは私にとって日本一周の年であり、登山元年でもありました。

“日本一周しながら各県で1つくらい登山しようか”

出発当時はこれくらいの気持ちだったのに、いつの間にか山を歩くことが好きになり、山の景色に魅せられ、最終的には「一番の絶景は山にある」と、思うまでに至ったのが登山!2016年は山抜きでは語れない。

目次

2016年登山まとめ

そんなわけで、今年登った山を振り返ってみます。山の紹介と経験したことなどをまとめました!ついでに、登山レベル(技術度/体力度)を☆5つで評価してみたよ。

1.男体山(栃木県)  標高2,486m

栃木県日光にある関東随一の標高を誇る山で、山頂の眺望は抜群!目の前には中禅寺湖が広がり、辺りは日光の山々に囲まれ壮観な眺め。日本一周で初めて登った山、記念すべき日本百名山の第1座目ということで思い入れがあります。

しかしながら、中禅寺湖から始まる直登に大苦戦。登山デビューするには疲れすぎる山でした(笑)

参考:【栃木県・男体山】百名山の登山デビュー!男体山は初心者にとってキツイ山でした

技術:★☆☆☆☆/体力:★★★☆☆/備考:日本百名山

2. 磐梯山(福島県) 標高1,819m

福島県猪苗代にある観て良し、登って良し、撮って良し』が揃った名峰。山頂に至る途中、裏磐梯(特に桧原湖)の展望が最高にすばらしい!山頂からは猪苗代湖が眼前にドンッと広がります。

登山は車で八方台登山口から登れば楽みたい(有料道路)。私は猪苗代スキー場のゲレンデを歩きました。

参考:【福島県・磐梯山】福島の名峰「磐梯山」から見下ろす絶景

技術:★☆☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

3. 蔵王山(宮城県) 標高1,841m

スノーモンスターこと「蔵王の樹氷」が有名な蔵王山。しかし、冬以外も絶景ですよ!山頂にあるエメラルドの御釜が見る人を魅了します。非っ常に疲れた登山となりましたが、この景色を見て報われました気がします。

登山口までの蔵王エコーラインは相当な急坂が永遠に続く地獄の道なので、積載自転車で行く場合は決死の覚悟が必要です(笑)なお、登山口から山頂まではあっという間の楽ちん登山です。

参考:【宮城県・蔵王山】地獄のエコーラインの先に待つ絶景「蔵王山の御釜」

技術:★☆☆☆☆/体力:★☆☆☆☆/備考:日本百名山

4. 早池峰山(岩手県) 標高1,917m

岩手県の中でとても山深い場所にあり、登山口までのアクセスが大変。その上、山頂は台風のような風が吹き荒れ、終いには真っ白で何も見えなかったという、苦い思い出の残る山。リベンジしたくて燃えている山No.1

ハヤチネウスユキソウを代表とする、早池峰にしか咲かない固有種が多い高山植物の宝庫。行くなら多くの植物が咲き乱れる夏場がおすすめ!

参考:【岩手県・早池峰山】台風並みの風の中、固有種の花を求めて

技術:★★☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

5. 十勝岳(北海道) 標高2,077m

北海道を代表する山嶺、十勝連峰の主峰こと十勝岳。常に噴煙を上げ、十勝連峰の中でも十勝岳だけ白っぽいため、遠くから観てもその姿はすぐに分かります。登山道は終始ザレていて歩きにくいものの、山頂からの景色は格別。大迫力の大雪山をここで眺め、行きたい欲求が爆発しました。

北海道での初登山でしたが、いきなり道に迷い、ハイマツを無理やり突破したのは良い思い出(笑)登山口にある吹上温泉のキャンプ場は素晴らしい。

参考:【北海道・十勝岳】北海道初登山、絶景の十勝岳へアタック!

技術:★☆☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

6. 大雪山 縦走(北海道) 標高2,291m(旭岳)

北海道の中央にそびえる巨大な火山塊で、一つの山ではなく複数の山の総称です。大雪山では初めての山テント泊を経験しました。白雲岳避難小屋のキャンプ場はトムラウシを眺め、景観のいいおすすめポイント。この夜見た星空は旅No.1

今後これを超える星を見ることはできないんじゃないかと思う。

夏山は、昼間半袖Tシャツ1枚でOKなのに、夜はダウンが必要な程寒くなるので、寒暖差に要注意。さすがは北海道というところですね。山でのテント泊、縦走の楽しさを知った大雪山。この登山で私の登山魂に火が点いたのは間違いありません!

参考:【北海道・大雪山】絶景の大雪山縦走&初のテント泊!その1(赤岳~緑岳~白雲岳~黒岳)

技術:★★☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

大雪山は夏でも雪渓が多く残っているので、不安な方はスノースパイクや軽アイゼンがあると安心です。また、北海道の山の湧水はそのまま飲めないので要注意(要煮沸orろ過)。

7. 利尻山(北海道) 標高1,721m

日本にある数多の島の中で、これだけ大きな単独峰が構えているのは利尻島だけ。利尻島のどこから見ても存在感を放ってます。写真を見れば快晴で登山日和なのに、この20分後、ものすごい速さで雲が発達し、山頂は真っ白なガスの中へ。絶対リベンジしてやるぜ。

極めてガスが湧きやすい山で、日中はいつも雲がかかっています。対策としては日の出と共に(あるいは日の出前)登山開始するのがいいですね!なお、登りは結構きつい山ですよ。

利尻はiphoneが壊れたり、自転車に乗るのが一番嫌になっていた時期だったりと、苦い思い出も・・・笑

参考:【北海道・利尻山】離島に佇む名峰、山頂はガスだったのでいつかリベンジ・・・

技術:★☆☆☆☆/体力:★★★☆☆/備考:日本百名山

8. 雌阿寒岳(北海道) 標高1,499m

北海道の奥地にあるオンネトーから登ることができる山で、登山難易度の割に得られる絶景度は相当高いのが特徴。数年前まで火山レベルが高くて登山できなかったらしく、私が行った時は大丈夫でラッキーでした。山頂付近はガスがすごくて、「これ吸って大丈夫か??」と本気で心配するレベルでモクモクでした。

山頂からは阿寒富士や御釜が織りなす不思議な景色を楽しむことができます。

参考:【北海道・雌阿寒岳】入道雲と活火山が作る山頂の景色に大興奮!

技術:★☆☆☆☆/体力:★☆☆☆☆/備考:日本百名山

9. 大雪山 & 十勝連峰 縦走(北海道) 標高2,141m(トムラウシ)

大雪山系の中でも最奥部、大雪の奥座敷と呼ばれる山。登山の難易度が高く、この時憧れまくっていたのがトムラウシ。アイヌ語が残る山は総じてカッコいい。せっかく登るなら「旭岳からトムラウシまで縦走したい!」と、人生2度目の縦走でトムラウシを目指したお馬鹿が私。

しかし、そこからさらに話は膨らみ、トムラウシを遥かに超えて、果ては十勝連峰「富良野岳」まで大縦走。歩行距離は約70km!歩き過ぎ!(笑) この時の私の登山経験では、正直無謀とも言える登山に挑戦しました。

オプタテシケを登って美瑛富士避難小屋まで息も絶え絶えで辿りついた翌日、十勝連峰は荒れに荒れました。今思い出しても凄絶すぎる体験だった。だからこそ、ゴールの富良野岳は一番思い出深い山。今でもサイトのトップページを飾ってくれています(๑╹ڡ╹๑)p♪

この登山で強くなりました。登山経験は跳ね上がったと思います。

この工程を縦走するには相当な体力が求められます。しかし、得られる達成感と目にする絶景は言葉にできない程ですよ。

参考:【北海道・大雪山~十勝連峰縦走】旭岳からトムラウシを超え十勝連峰へ!(その1)

技術:★★★☆☆/体力:★★★★★/備考:トムラウシ(日本百名山)

10. 岩木山(青森県) 標高1,625m

晩夏にゲレンデコースを使ってはいけないと身をもって学んだのがここ岩木山。秋の前、ゲレンデは総じてススキが大爆発しており、登山道どころか2m先が見えません。この日、かろうじて山頂にはたどり着いたものの、前日が大雨ということもあり満身創痍で泥だらけ。

藪漕ぎの練習がしたいという人は夏場の長平ルートへいらっしゃい!笑

参考:【青森県・岩木山】夏は地獄藪漕ぎ「長平ルート」から雲海の待つ山頂へ

技術:★★★★☆(晩夏の長平ルートはシャレにならん藪漕ぎが必要)/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

11. 白神岳(青森県) 標高1,235m

世界遺産「白神山地」の主峰である白神岳。白神岳山頂からは白神山地の核心部を一望することができ、日本海側も壮観。訪れる人も多くなく、登山ブログなどもまだまだ少ない印象ですね。山頂には大きな避難小屋ときれいなトイレがあって、さすが世界遺産と思わされました。

青森県の中でも真に何もない場所にあるため、事前の買い出しをお忘れなく。私は朝も昼も食べずに登ったので、ハンガーノックで倒れる一歩手前で下山しました。

参考:【青森県・白神岳】世界遺産「白神山地」の美しいブナ林を一望する登山

技術:★☆☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本二百名山

12. 餓鬼岳、唐沢岳 縦走(北アルプス) 標高2,647m(餓鬼)

人気の北アルプスの中にあって、訪れる人が少ない静かな山域。唐沢岳は餓鬼岳からの縦走でしか登れないので、北アルプスの秘境とすら言われています。それゆえ、静かな山行を楽しみたい人にはすごいおすすめの山なのです。

餓鬼岳は白沢からプチ沢登りがあるので、(私のように)川へ落ちないように気を付けましょう!また、地味な割に北アルプスの中でも最高ランクのキツイ登りが待っております。

餓鬼岳山頂に行くのであれば、1泊して唐沢岳まで縦走するのが絶対的におすすめです。

参考:【北アルプス】餓鬼岳、唐沢岳(その2)~いざ、餓鬼岳の頂へ!~

技術:★★★☆☆/体力:★★★★☆/備考:餓鬼岳(日本二百名山)

13. 涸沢カール、北穂高岳(北アルプス) 標高3,106m

北アルプスを代表する景観の一つ、紅葉の涸沢カール!日本一周出発前から絶対に行きたいと思っていたので、念願叶いました!ただ、2016年9月は致命的な日照不足で、紅葉の色づきは今一つ。来年以降も通いたいと思います。

涸沢カールまで行くのであればと、ついでに北穂高岳を登頂。祝!初3000m越えの登山となりました。

参考:【北アルプス】いざ!涸沢の紅葉(その1)~雨の中、熱の中、横尾へ前泊移動~

技術:★★☆☆☆/体力:★★★☆☆/備考:穂高岳(日本百名山)

14. 前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳 縦走(北アルプス) 標高3,190m(奥穂)

まだ大して北アルプスを歩いてないのに、穂高岳を縦走してきました(笑)いや、このコースは笑えない程危険でした。想像以上の峻嶮な岩場に穂高の怖さを身を持って知りました。特に、奥穂高~北穂高間は相当恐怖です。高所恐怖症や岩場移動が苦手な方が行ったらトラウマ必至でしょう。

ただ・・・絶景!!!前穂高から眺める奥穂高岳は絶景過ぎてやばかったです。次は重太郎新道をナイトハイクして前穂からモルゲンロートを見る予定。

参考:【北アルプス】穂高岳 縦走登山(夏山・テント泊)前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳

技術:★★★★☆/体力:★★★★☆/備考:穂高岳(日本百名山)

15. 白馬岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳 縦走(北アルプス) 標高2,932m(白馬)

今年の北アルプス初冠雪は白馬岳でした。そしてその日に白馬岳に登山していたのが私です。

マイナス7℃のテント泊は想像を絶する寒さで、死ぬかと思った(マジ)。私のテントはダブルレイヤーですが、インナーがオールメッシュなので寒いのです。しかもホッカイロを持参しないという愚行。秋~冬の山泊ではホッカイロが本当に大切!寒すぎてシュラフに穴開けちゃったぜ。

後立山はどの山も個性的でかつ絶景が楽しめる、おすすめの縦走路です。

参考:【北アルプス】後立山連峰 縦走登山(夏山・テント泊)初冠雪の白馬岳へ

技術:★★★☆☆/体力:★★★☆☆/備考:白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳(日本百名山)

16. 燕岳、大天井岳、槍ヶ岳(北アルプス) 縦走 標高3,180m(槍ヶ岳)

北アルプスの花形縦走路、表銀座もまた絶景の連続!個性的な燕岳に大迫力の大天井岳。なにより、私は大天井岳山頂からの景色が大好きで、穂高岳~槍ヶ岳のモルゲンロートや大規模な雲海を楽しむことができますよ。

登山路の難易度はさほど高くないので、北アルプス縦走デビューにいいですね!また、余裕があれば、槍ヶ岳を超えて南岳まで行ってみてください。そこには超絶景の穂高岳が待ってますよ。

参考:【北アルプス】表銀座 縦走(その1)~燕岳と大天井岳を歩く贅沢な1日~

技術:★★☆☆☆/体力:★★★☆☆/備考:槍ヶ岳(日本百名山)

17. 荒島岳(福井県)

有り難すぎるご縁から登れることになったのが福井県にある荒島岳。初冬のこの時期、山頂付近は霧氷が育ってきれいでした。遠くに白山連峰を眺めることができるので、次は冬に是非行きたい!登山路は難しい所がないので、来年あたり冬山行こうかな?

2016年の登山を締めくくるにふさわしい登山となりました。

参考:【福井県・荒島岳】初冬の荒島岳で霧氷と大野の眺めを満喫した登山

技術:★☆☆☆☆/体力:★★☆☆☆/備考:日本百名山

山テント泊のススメ

私はワンゲル(登山部)だったわけでも、特段山の経験がわったわけでもありませんが、今のところ大きな事故無く山でテント泊を楽しむことができています。2016年の登山では多くの縦走登山をしましたが、一回も山小屋どころか避難小屋にすら泊まっておらず、全てテント泊でした。

私がテント泊にこだわるのには理由があって、それは・・・山でテント泊するのが楽しいからです!

テントの中で料理をして、夜は星を見て、雲海から朝日が昇るのを眺める。こんな非日常的な体験はまぁ山でしかできないと思います。

山小屋には山小屋の良さがあると思いますが、一度テント泊をしたら病みつきになること間違いなし!

山行をより一層充実したものにしてくれる、それが山でのテント泊。ザックは重くなるし、色々と大変になる面もありますが、ぜひ挑戦してみてください!

まとめ

山の楽しさを知った2016年、来年はどれくらい登ることができるだろう、どんな景色を見てどんな経験ができるだろう。2017年も存分に登山を楽しみたいと思います。

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