上高地が冬季閉鎖する前のタイミングを狙い、冬山の前穂高岳を登って来ました!
初冬の穂高岳は岩と雪が入り混じり登山の難易度は高いです。
今年はじめての雪山登山としてはいささかハードル高めでしたが、山で巡り合いたいとずっと思っていたような、集大成とも言えるような景色に出会うことができました。
登山計画とコースタイム
前穂高岳の登山はこれで4度目になります。
何度も足を運んでいる理由はシンプル、ここから眺める穂高~槍連峰が最高に好きだからです。
前穂高岳から狙う「奥穂高岳のモルゲンロート」撮影登山
冠雪した穂高岳を登るのはこれが初めてとなります。
初冬の穂高岳は非常に期間が限られますが(すぐ大雪が降ってしまうことが多いため)、今回は天気と休みがうまく折り合い念願かなって雪の穂高岳を目指しました。しかも自由度の低い夏山ではできない、雪上での幕営にて。
上高地までのバスが終わる11月中旬以降、穂高岳の登山はアクセス的に容易ではありませんのでとてもラッキーでしたね。
0日目(11月1日) |
八王子→松本 |
1日目(11月2日) |
松本駅(5:20)→上高地(7:00) |
上高地(7:00)→ 岳沢小屋(9:45) |
岳沢小屋(9:45)→ 紀美子平(14:00) |
紀美子平(14:30)→ 前穂高岳(15:20) |
前穂高岳(幕営) |
2日目(11月3日) |
前穂高岳 ご来光(6:00) |
前穂高岳(7:30)→ 岳沢小屋(10:20) |
岳沢小屋(10:30)→ 上高地(12:20) |
上高地 → 松本 → 八王子(電車帰宅) |
前穂高岳の山頂に幕営できそうなフラットなスペースがあることはこれまでの経験で知っていましたが、標高3000m越えでの幕営はむろん容易ではなく、そういった意味でも、登山&撮影スタイルについて良い節目になったのではないかと感じています。
この山行計画のポイントと注意点
初冬の穂高岳(11月上旬)では岳沢小屋が営業をギリギリやっているか既に終わっているか微妙な時期です。
入山する人が激減するため、何かあったとしてもすぐには助けが来ないかもしれません。単純に気づかれにくいからです
11月の穂高と言えば寒気と前線があわされば大量降雪の可能性も高くなります。
前穂高岳の山頂は標高3090mありますので、テントの場合は寒さも風の強さも通常のテント場とはレベル感が大きく異なりますのでその辺も要注意。
携帯トイレも必要な時期ですね。
上高地へのバスは例年11月15日頃終了となりますので、事前の確認が重要です。
【登山当日】松本から始発で上高地へ
朝の5時半ごろ松本駅から始発のバスに乗って上高地へ。
登山より観光の方が多かった印象です。
晩秋~初冬の雰囲気が漂う上高地は、静寂が支配するいい雰囲気。
個人的な希望としては、上高地は常にこれくらいの人混みならいいのになぁと、思ったり思わなかったり。
上高地の1500m地点は紅葉がまだきれいなのでこれからどんどん観光客が訪れるようです。
上高地のバスターミナルから歩みを進めると見えてきました。
梓川と河童橋の向こうに、穂高岳が大きくそびえます。
静かな上高地を望む一方で、この景観を多くの人が見に来るのは至極自然な事かもしれないですね。そんな絶景が上高地にはあります。
しかしここから見ると雪がほとんど無いように見えますね。実際は見えていないだけで、上部にはしっかりと積雪していました。
上高地から岳沢小屋への静かなトレイル
槍ケ岳や蝶ヶ岳、常念岳へ向かう道は河童橋を直進。岳沢へ向かう場合は河童橋を渡って奥へ進んでいきます。
前穂高岳に向かう場合は河童橋を渡るルートです。
穂高岳最上部は冠雪していて冬の様相。
こうして見ると、雪と紅葉が入り混じる大きな三段紅葉になっていて美しい。
これから向かう岳沢(だけさわ)とは写真中央右手の沢のこと。
岳沢を右手に登っていくのが、前穂高岳へと通じる重太郎新道です。
この時期の上高地は本当に静かです。
川や小鳥のさえずりを聞き、霜の降りた草木と紅葉した植物を愛でながら木道を歩いて行きます。
人が少ないとはいえ、今の時期の穂高岳もある意味人気なので、岳沢小屋に泊まるであろう登山者の方もチラホラ見かけました。
この時期は登山ガチ勢しかいませんので、登山者年齢も上がる傾向に。勝手なイメージかもしれませんが、若い世代は今の時期は槍ケ岳に行っている印象。
登山をしなくとも、上高地から少し足を延ばして岳沢方面へ足をのばすだけで、とても美しい自然を愛でることができます。河童橋周辺の散策だけなんてもったいない!せっかくなら岳沢小屋に行くことをおすすめします。ビールもありますし、景色が最高ですから。
今日は広く高気圧に覆われて最高のお天気!上高地散策も楽しいこと間違いなしですね。
さあさあ、ここからは登山道へと入っていきます。
岳沢小屋の営業はこの三連休までとなっています。元々予約連絡が必須な岳沢小屋ですが、今の時期は小屋締めの準備で大忙し間違いなし。予約なしの宿泊だとかなり怒られそう?と言うか泊めてくれないかもしれませんね。
静かな森の中を進んでいきます。
岳沢小屋までの道は初め森の中を行きますが、1時間ほどでに視界がひらけ、気持ちのいいトレイルになります。
左手に西穂高岳が見えてきました。岳沢ルートの森を抜ける瞬間いいですよね。この登山道は比較的早くから景色を見れるのでおすすめです。
この辺りはまだまだ秋の装い。カラマツの紅葉が青空に映えます。
後ろには六百山を前景に、巨大な霞沢岳がそびえています。実は今回の登山、他の候補地に霞沢岳がありました。穂高にもっと雪が多ければ霞沢岳から眺めるリベンジ登山も考えていましたが、雪が少なく穂高に登るのが吉と考え、穂高岳を選びました。
結果、このチョイスが大正解でしたね!
振り向けば乗鞍岳の上部が見えてきます。
【岳沢小屋】営業終了直前は小屋締め作業で大忙し?
10時前に岳沢小屋に到着。
一応営業中ですが、ほぼ終了しているような装いで、小屋締め作業が忙しそう。
岳沢小屋は沢に位置する山小屋ですので、雪崩の影響をもろに受けます。そのためプレハブ小屋の方は冬季には解体し、メインの建物も写真のように雪対策をかなりされているようです。
というわけで、受付にも人が常駐していないような状況ですので、飛び込みで泊まりたいと言っても、厳しいかもしれません。
今の時期は食材の管理もかなりタイトにされているでしょうから尚更ですね。
【重太郎新道】険峻な岩道を登る北アルプス屈指の急登
さあさあ、やってきました重太郎新道。
登るのはかれこれ4度目ですが、いつ来ても登りごたえのある道です。
重太郎新道(じゅうたろうしんどう)とは、穂高岳山荘の初代主人の今田重太郎さんにちなんで名づけられた道だそう。上高地から穂高岳へアプローチするのに最も近い道ですが、標高差1000mを短い距離と時間で登る傾斜の大きな道です。体力的にも傾斜的にもあまり初心者向きの道ではなく、特に雨の日やましてや雪道では難易度がかなり高いので、くれぐれも無理をしないことが大切。
重太郎新道では垂直梯子が何度か出てきます。この辺りは滑落事故が頻発している場所ですので、焦らず慎重に登っていきます。
今の時期は雪が付いていないので登りやすいですが、残雪期など雪が付くと歩きにくそう。
残雪期に前穂高岳へ行くには重太郎新道ではなく沢筋を登るようです。初冬や残雪などの時期は岳沢小屋のスタッフブログをよく見て積雪状態を確認しておくことが肝要かと思います。岳沢小屋のブログはかなり細かく書いてくれているのでとても参考になります。
基本的には岩の道ですが、特段歩きにくいということはありません。
ただ、テントを背負い上高地スタートで上がるには相当ハードです。
夏山では岳沢小屋で一泊して穂高岳山荘へ向かうのが一般的です。
目指す頂はまだまだ遥か空の上。
しかし、こうして見るといかに短時間で岳沢小屋より標高を上げて来たのかがよく分かります。
右下の赤い屋根が岳沢小屋ですね。
左には乗鞍岳と焼岳がそびえています。
ようやく森林限界を迎えました。この辺りからは、ハイマツと巨岩からなる高度感のある道となります。
恐怖感も増しますが、その分景観も一気によくなりますよ!
今日は西穂高岳に行っている人も多いのではないでしょうか?。
岳沢小屋のスタッフブログにハイマツ帯より上部は積雪ありとの情報でしたが、まさにそんな感じで2700m辺りから雪がついています。
ただこの辺りではまだアイゼンの必要はなく、スリップに気を付けて登っていきます。
雷鳥広場に到着です!
前穂高岳への核心部が良く見えます。
沢筋には雪がかなり溜まっているようで、上高地とこの辺りの標高での山の表情が全然違うため面白い。
お目当ての奥穂高岳の眺望もグッとよくなりテンションもガッと上がってきます。
奥穂高から歩いてきた人の話を聞くと、吊尾根(つりおね)を歩くのにもアイゼンは必須のようです。これから歩く紀美子平より上部もアイゼンが必須でした。
【紀美子平】雪と岩のミックス、前穂高岳の核心部へ
14時頃、紀美子平(きみこだいら)に到着!
これから紀美子平に登るには遅い時間ですが、今日は山頂で幕営するのでそこまで急ぐ必要がないんですね。むしろ早すぎると日帰りの人がまだいらっしゃる可能性も。
ここで、前穂高岳から下りてきたお父さんと山談議に花を咲かせます。
「登山が人気になり昔と比べて規制が厳しくなったよね」とか「若い人は夏しか登らないね」とか。私は昔を知りませんし、一概にそうとも言えませんが、山の自由度に関してはテントを張れるのが雪山だけなので、そんな自由気ままな昔がちょっとだけ羨ましかったりもします。
日本百名山著者の深田久弥さんの時代とか、どんな登山だったのかな、と。
紀美子平より上部には雪がしっかりあるため、ここからは雪山登山となります。
2800m辺りからはアイゼンとピッケルが必須の領域。
紀美子平で小休止したのち、今シーズン初となる雪山道具を装着していざ前穂高岳へ!
紀美子平から前穂高岳への道は痩せた箇所が多く、歩行のミスやスリップが即滑落と言う場面も多いです。
アイゼン歩行に万が一のことがあると本当に危ないところです。
アイゼンとアイゼンを引っ掛けたり、アイゼンをズボンに引っ掛けたり、やりがちなミスをしないように、十分注意して進んでいきます。
しかしこうして見ると本当に最高なお天気。
奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、そして槍ケ岳の絶景が目に飛び込んできます。
晴れていれば道を間違えることはないと思いますが、視界が悪ければ迷いやすい場面。
最上部はかなり広くなっていますので、ペンキを見逃さず、踏み後があれば辿りながら登っていきましょう。
アイゼンが必須な時期ではありますが、場所によってはこのように岩がかなり露出していて、雪と岩のミックスなことも。
12本爪アイゼンで岩の上を歩く場面も多々ありますので、そのあたりの修行にもなると思います。
完全な雪山・冬山でない難しさはこの辺りにありそうです。
今シーズン初の雪山を歩きながら、ようやく山頂っぽいケルンが見えてきました!
上高地から山頂までは標高差1500mありますので、テントを背負っての登りはクタクタのヘロヘロ。
しかし、山頂一歩手前のやり切った感と突き抜ける青空に向かっていく感覚は何度山に登ってもいつも最高でたまりません!
【前穂高岳】はじめて訪れる雪の穂高岳
15時過ぎ、前穂高岳(3090m)登頂しました!
冠雪した穂高岳に来るのは初めなので感無量です。初冬ならではの緊張感もありましたが、テント背負って上高地から一気に登れたことで達成感もひとしお。
ここからは北アルプスの絶景を独り占めしたいと思います。
【テント泊】前穂高岳の雪上にて幕営
いろいろな山から景色を見てきましたが、個人的にはこの前穂高岳からの景色は他を圧倒していると思います。
何度来ても飽きないし、それどころか撮影のバリエーションもいくらでも工夫できるため、すぐにでもまた行きたいと思える、そんな魅力ある場所です。
山頂なのでかなり風が強くて、放っておくとテントが飛ばされそうな勢い。張綱を最大限のテンションで固定して、テント内の隅に小さい岩を入れてしまいます。張綱と併せればかなりの強度となり、強風時にもブロックなしで耐えることができるという訳です。
完全な雪山では岩がないことも多いですが、テント内に重しを置くというのは、テントが飛ばされないための工夫としてはかなり有効かと思います。
撮影したい気持ちを抑え、明るいうちに雪を集めておきます。雪山テント泊では大量の水を運ばなくて済むのがいいですよね。ビニール袋一杯に集めておけば1.5L程度は水を作れると思います。
雪山登山では持ち運ぶ水の量が難しいですが、この登山では飲み水1Lと万が一に備えて500mLの水を運んでいます。
後は現地調達という訳です。
明日にかけて気圧の谷が発生する予想で、少し雲が多くなってきましたが、夕方から明日の朝どのような景色が見られるか。
雲の感じや夕日/朝日については山に来ないことにはわかりません。その結果としてガックリ賞だったことは数知れず・・・。
・・・しかし!!!・・・
今回は違いました。一生忘れないであろう美しい景色を目にすることができたんです。
【夕景】前穂高岳山頂から望む落陽と穂高岳
16時を過ぎると夕日が射しこんできました。
乗鞍岳、御嶽山、霞沢岳や焼岳が夕日と美しいコントラストを作っています。
眼下の梓川を望めば「あんな場所から登って来たか」という思いがさらに感動を増してくれます。
太陽は雲に隠れる事もなく、かつ雲が良い演出をしてくれているではないですか!
山頂ではカメラと三脚持って一人小躍りしておりました。
夕焼けが前穂高岳をいい感じに照らしていたので、広角レンズで雪の前景を大きく入れて撮影。
こんな景色が見れるなら、苦労して登ってきた甲斐があるというものです!
疲れや寒さなど吹っ飛びますね。
見てください。この重量感。これが日本一の名峰、奥穂高岳です。
日本一の名峰については色々なご意見あろうかと思いますが、私のNo.1はやはり穂高岳。
中でもここから見上げる奥穂高岳は尊い存在。最高にかっこいいんです。
最高の夕景のあと、陽は白山連峰の西へと沈んでいきました。
本当に大満足の1日でした。山の神様ありがとう。
テントは張ってあるし雪も集めてあるので、後は夜ご飯を食べてゆっくりしようかと思います。
夜ご飯はカレーです。
こうして雪を解かすと冬山登山が始まったなぁという気がします。
今はまだ真夜中でもマイナス3~4度なのでそれほど寒くはなく、水を作るのにも苦労せずに済みます。厳冬期は本当に寒いですからね。
・・・
夜の間はひたすらに風が強く、テントは大揺れ。がっちり固定しているので飛ばされる心配はありませんが、さすがに熟睡とはいきませんでした。
【星景】満点の星空と奥穂高岳
今日は月齢的に星も撮れるかと思い、外に出ると満点の星空!
日が沈んでからしばらくは雲が出ていて、月も明るかったので寝ていましたが、早朝外に出てみれば見事な星空が瞬いていました。
あと1時間早く起きればよかったぁというのは山あるあるかと(笑)
上の写真は朝の3時くらいに撮影しています。それにしても、穂高岳を前景に星が撮れるなんて夢のような話ですね。
上記のような星を点で写すのもいいですが、1時間ほど連続で露光した写真にも味があります。
【2日目】前穂より望む奥穂高岳のモルゲンロート
星を撮った後はそのままテントで朝食をとり、ほどなくして空が明るんできました。
天気が下り坂という予報だったのでどうかと思いましたが、東の空が妖艶な赤色に染まってきました。
・・・期待が高まります。
太陽が水平線から顔を出すと、上部の雲が赤く染まり、穂高岳も薄赤色に染まりだします。
そしてついに・・・!
穂高岳から槍ヶ岳へと続く稜線が真っ赤に染めあがります
これまでご来光を幾度となく眺めてきましたが、ここまで真っ赤に山を染めるモルゲンロートは初めてです。
最高すぎました。モルゲンロートが凄いと、明暗がこれほどまでに美しいコントラストになるんですね!
モルゲンロートのショータイムは約3分。山を真っ赤に染め上げるピークの時間はそれより少し短いかもしれません。
実は金曜午後のヤマテン予想では、日曜朝は霧/雲の予想だったのですが、天気図と高層天気図を見る限り朝一番は大丈夫そうだったので賭けてみたんです。今回はその読みがうれしいことに的中しました。
前穂高岳山頂から望む富士山とテント。
こうして南アルプスを見ると、仙丈ヶ岳や北岳はかなり冠雪しているようです。
前穂高岳の先からは涸沢を見下ろすことができます。
晩秋の涸沢は静かなもので、テントは20張ほどでしょうか?
今回の撮影でもストーンバッグが大活躍。前穂高岳にはちょうどいい岩がたくさんあるので三脚をがっちり固定できます。
それにしても、そろそろ軽くて頑丈で背の高い三脚が欲しいです。
改めてみると不思議な雲ですね。
これからの天気が下り坂になりそうな湿った雲です。ちょっとした吊るし雲っぽくも見えます。
山って不思議ですよね。夕方から夜はめっちゃ風が吹いていたのですが、朝になるとほぼ無風。
これも山谷風なんでしょうか?山では夜は強風で朝は無風なことがすごく多い気がします。
下山前、360度の絶景に囲まれながら珈琲をいただきます!山頂珈琲の時はいつも「かっこいい時間を過ごしているな」とナルシストになるのはご愛嬌ということで。
【下山】スリップに気を付けて重太郎新道を下る
名残惜しいですが、明るいうちに下山を開始します。
上高地のバスの混雑具合も気になるところですしね。
下山こそアイゼンが必須ですが、岩の上をゴリゴリ歩く場面も多くて、この時期ならではの難しさを感じました。
重太郎新道の下りは足にきますね!
特に今回は冬山ブーツを履いているので夏道が辛いのなんの・・・。
岳沢小屋まで戻って来ました!
岳沢小屋に泊まった方々でしょうか?この辺りから乗鞍や西穂高を眺めながらまったり過ごすのもマジでありだと思います。
仰げば尊し・・・さっきまであんな高い所にいたのかと、上高地までくると思うんです。
ここからあそこまで往復したのかと。
昨日今日と見た景色がまるで夢だったんじゃないかと思う程、上高地と山頂とのギャップが大きくて、なんだか不思議な気持ちに。
上高地からのバスも時間によっては満席の様でしたが、運よく空いている便に乗ることができ、松本へ帰って来ました。
駅ビルのお蕎麦屋さんで美味しい信州そばを頂き、腹を満たしたところで特急あずさへ。
八王子経由で自宅に戻り、登山完了です!
【まとめ】初冬の前穂高岳を登山を振り返って
初冬の時期に雪のついた山稜を歩くのは、誰にでもおすすめできる山行ではありません。
積雪した穂高岳はとても美しいですが、それに伴うリスクは相当あります。この時期は低気圧と高気圧が交互に大陸からやってくる時期。しっかりと天気を見極め、積雪の量や状態を事前にリサーチしてから臨む必要がありそうです。
一方で、初冬の北アルプスは驚くほどに人が少なく、静かな山行を楽しめるのも確かです。この時期の穂高岳に上高地の雑踏はありません。そこにあるのは静寂と美しい景色のみ。
難しい側面もありますが、積雪した北アルプスは本当に美しいと思います。できれば来年にでも、また再訪したいと思えるような景色に感動した山行となりました。
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