【北アルプス】前穂高岳 登山(夏山・テント泊)ナイトハイクの果てに望む感動のモルゲンロートと大雲海

前穂高岳から「奥穂高岳を中心とした穂高連峰のモルゲンロート」を撮ってきました!朝日によって山が赤く染まる”モルゲンロート“は、山岳風景の中でも格別。穂高岳の朝焼けは期待通り、絶景でした。

目次

前穂高岳から望む奥穂高岳のモルゲンロート撮影記

2016年の山行にて、前穂高岳から眺める奥穂高岳の姿に胸キュン。あまりのスケールの大きさと絶景に感動

あわせて読みたい
【北アルプス】穂高岳 登山(夏山・テント泊)雪渓残る初夏の涸沢カールで星空を眺める 7月末となり、いよいよ夏本番というシーズン。 北アルプスの涸沢カールでテント泊してきました! 前穂高岳からのご来光を期待していたんですが、中部地方の天気が悪くて...

それからというもの、”前穂高岳から奥穂高岳のモルゲンロートを見たい!!“と思うようになり、2017年7月に挑戦するも失敗。

朝焼けどころか、むしろ雨。

・・・今回はそのリベンジ登山です!!・・・

バスタ新宿~松本:体育の日の三連休は激混み注意!?

2017年、体育の日の三連休は初日こそ雨ですが、その後はいい感じに晴れそうな天気図。そこを狙って北アルプスへと向かいます。

まずはお馴染みバスタ新宿から松本へ(新宿~上高地は満席)。

さあさあ、高速バス乗り場へとまずは移動。

「三連休だから混んでるんだろうなぁ」という読み通り、バスタ新宿にも結構な人がいましたね。

それでもいつも通り、つつがなく新宿からバスに乗って、松本へと発車しました。岳沢あたりの紅葉が見頃だろうなぁなんて、思いながらのバス旅。楽しみで胸いっぱい。

しかし、事件発生。

バスが全く動かない、ですと??ぐったり。

全然進まない。中央道ってのはそんなに混むのでしょうか。あまり道路事情に詳しくないのと、自転車日本一周していたこともあり、三連休がどの程度混むのか、一般的な感覚を失っていたみたい。ガラパゴス。

三連休などの混雑時は電車利用がベター

なんと。松本に到着したのは予定より2時間遅れ。って言うか、双葉サービスエリアの段階で1時間50分遅れとか、ちょっ\(^o^)/

ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、三連休などは電車を利用した方が良いなと、学んだのでした

松本~新島々~上高地

既にライフポイントをだいぶ削られてしまいましたが、松本から新島々への電車に乗り込みます。松本から上高地へは直通のバスも出ていますが、午前中だけ。直通が無い場合は松本から電車で新島々へ向かい、バスに乗り換えて上高地へと向かうことになります。

アルピコ交通の上高地線には萌えキャラがおられます。その名も「渕東なぎさ(えんどうなぎさ)」ちゃんと言うそう。日本各地で萌えキャラを使ったPR作戦は繰り広げられていますが、果たして効果のほどはどうなんでしょう?

しかし、なぎさ氏はそこまで萌え萌えしておらず、いい感じだと思いました。

私の夢は山ガールと登山することなんですが、なぎさ氏のような人はいずこに。圧倒的。

上高地:三連休中日の混雑が想像以上

電車とバスを乗り継いで上高地に到着ー!って、なんだこれは!?

どうしたことでしょうか、この混雑っぷりは。バスから降りて、あまりの人混みに動揺を隠せません。驚いた。

馬鹿な・・・。

行列。行列だ!!上高地に行列ができている!!

行列は上高地のバスセンターから飛び出し、樹林帯の方まで伸びています。

最後尾って・・・ここはディズニーランドか\(^o^)/

沢渡(さわんど)とは、マイカーで行ける最終地点です。上高地は年間を通じてマイカー規制が実施されているため、車派の人は沢渡に停めてバスに乗り換え。マイカー派が利用する、上高地~沢渡のバスが激混みのようですね

上高地~新宿、上高地~松本は予約している人が乗りますが、沢渡はそうではないので、ここまでの行列になるんでしょう。恐ろしや三連休。マイカーで繁忙期に上高地へ来るのは、かなりの混雑が予想されるため、あまりお勧めできません。これじゃあ、休みなのに疲れちゃいそうだもの。

岳沢登山口

そんな混雑を横目に、岳沢登山口までやって来ました。

2時間遅れで到着したので、岳沢に着くころには日が暮れてしまうかも。何度も歩いているので別に暗くなるのは構わないんですが、こういった混雑を予想して予定を組む必要性を痛感。登山はタイムマネジメントが重要です。混雑予想も極めて重要。

岳沢の登山口からは樹林帯をひたすら登っていきます。ここは風が通らないから暑いんですよね。今日は季節外れの夏日となっていて、汗かいちゃいます。

標高が上がり、視界が開けてきました。背後にそびえる六百山が夕日に照らされてきれいです。六百山は一般登山道がない山ですが、踏み跡はあるようで登っている方もチラホラいるみたい。

上高地の真裏にあり、守護神的な存在。

岳沢小屋

そろそろ日も暮れようかというタイミングで岳沢小屋に到着!予想通り、岳沢小屋の周辺は紅葉が見頃で見事です。

この辺りは黄葉が優勢、辺りは黄色い絨毯に彩られています。

岳沢からは上高地へ続く紅葉の斜面を一望できるので、紅葉の時期にビールでも飲みながら1日ゆっくりするのもアリだなぁと思いました。

大繁盛でテントを張るのも一苦労な岳沢小屋

実は下山中の方から「岳沢もうテント張るスペース一杯みたいだけど大丈夫?」と声をかけられておりまして。…マジ??

しかし実際来てみると、確かに混んではいるものの、まだ若干スペースが残ってました。ホッ。

岳沢小屋、混雑時は山小屋前のスペースやヘリポートにもテントを張れます。今日は小屋前も満員御礼。私は明日の朝早いので、小屋前は避けてゴツゴツした空きスペースに幕営しました。

穂高撮影登山(2日目):岳沢小屋~前穂高岳

さあさあ、勝負の朝がやって参りました。朝と言っても現在は夜中の2時。夜中の1時に起き、朝ご飯にラーメンを食べ、テントを撤収・パッキング完了。

お隣さんのテントに気を遣い、可能な限り音を殺しての作業は骨が折れますが、これも止む無し。それすら楽しむのが撮影山行なのです。

重太郎新道のナイトハイク

今日は満月に近く、月明かりが強くて歩きやすい。ヘッドライトを灯して重太郎新道を登っていきます。重太郎新道とは岳沢小屋から前穂高岳へと通じている登山道のこと。

最近、新たに設置されたという看板を横目に見ながら、安全登山を心がけます。重太郎新道は急勾配。その上、穂高岳登山と言う重労働の前後で歩くので事故多発地帯なんですね。

死亡事故もよく起きています。疲れた時にフッと油断して滑落しちゃう人が多いんだと言います。気を付けねば(参考:岳沢スタッフブログ「7月19日、祝と弔」)。

高まる期待感:振り返ればそこには大雲海

時折ガスが私の頭上まで上がるものの、少し経てば落ち着いて、振り返ると、そこには大雲海。月が明るいとはいえ、まだ真夜中。上の写真はISO12800と言うビックリな設定です。奥に見えているのは乗鞍岳ですね。

雲一つない快晴に、自然と期待が高まります!

紀美子平

さあ、紀美子平に到着です。ここは前穂高岳の山頂に向かう前、一息つける平坦な場所。必要な物をアタックザックに入れ、ザックはデポしていきます。持って行くのはカメラ、レンズ、三脚、レリーズなどの撮影道具。

急な岩場を慎重に登り、前穂高岳の山頂へ向かいます!

前穂高岳(3090m)から望む「雲海とモルゲンロート」

前穂高岳の山頂に到着ですー。!

目の前に広がるのは北アルプス南部の大展望。槍ケ岳をはじめとした山嶺。ご来光前の静かな時間。たまりません。

目を見張るような、大雲海がびっしり。文字通り、雲がさながら海のよう。雲の高さは2500mはあろうかという感じです。

後日談ですが、この時下界は霧や雲がすごい天気だったみたい。雲の上に居るか下に居るかでこれだけ景色が違うんですねー。

常念山脈のずーっと奥の方まで雲海が果てしなく続いています。ここは天国か。

こちらは前穂高岳から稜線沿いにある明神岳。バリエーションルートですが、いつか登ろうと思っています。鋭いピークがかっこいい。この渋い絵が好きで、晴れてブログのヘッダー画像に採用!

驚いたのが、この岩肌で幕営している人がいること。私もいずれ…!!

さあさあ!雲海が作る水平線からご来光が昇って来ました!

そして振り返れば、そこには・・・。

奥穂高岳のモルゲンロート

・・・奥穂高岳です!!・・・

モルゲンロートで赤く染まる穂高連峰。まさに、期待していた光景が目の前に。これを求めて、やって来ました。

「かっこいい」以外の言葉が出てきません。やはり絶景は山にあると、つくづく思います。ああ、最高。

この写真、めっちゃ気に入ってます。

登山始めたばかりの自分に、去年の自分に言ってあげたいですね。努力して、続けていれば、すごい景色に出会えるぞっと。

いや本当に、雲海もすごい。うごめく雲は波のよう。

太陽の高度が上がってくることで、雲海が最も美しく見える瞬間がやって来ました。パーッと差し込む斜光が雲海に陰影を作ります。マジやば。これぞ、絶景って感じです。

こんな景色が見れるんですから。これからも山に、穂高岳に全力を尽くしていきたい所存です。

明るくなって、雲がはっきりと見えてからも良いんですよねー。雲海は出てればそれだけで大勝利ですが、これだけ間近に見える場所もそうそうないでしょう。すぐ目の前が雲海ですからね。

思わずダイブしたくなっちゃいますね。うん、死にます。

執念の、勝利です。

前穂高岳~紀美子平

前穂高岳は中級者向けの山という印象で、場所によってはかなり狭い岩肌を通ります。上の写真の場所が一番狭くて危ないので、気を付けたいところです。前回はここを雨の中通るのが怖かったー。滑りやすい岩です。

日が昇り、岳沢小屋から多くの人が登って来ました。前穂高岳ピストンの方、これから奥穂高岳まで縦走する方がいらっしゃるでしょうね。私もこれから奥穂高岳方面を目指し、歩みを進めます。

まとめ:前穂高岳から狙う奥穂高岳のモルゲンロート

風景写真は思い通りの景色にならない事の方が多いくらい。そんな中で、狙った景色に出会えることが、稀にあります。その瞬間、シャッターを切る楽しみは、まさに風景写真の醍醐味。山岳写真は下界よりさらに天候を読むのが難しく、心から満足のいく写真を撮れることは少ないですが、そんな機会を楽しみに、これからも山と向き合いたいと思います。

翌日の登山記録はこちら

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

お気軽にコメントください

コメントする

Category
カテゴリー
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
Special
特集
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
ranking
Prefectures
日本一周カテゴリー
Mountains
登山カテゴリー
Tags
タグ検索
目次