パンクしないタイヤ「Tannus (タンナス)」レビュー!日本一周で11,724kmを走った感想と評価

日本全国、パンクしない自転車タイヤが気になっている皆さんこんにちは!

私はパンクしないタイヤ「Tannnus(タンナス)」を使い、11,724km走りました。タンナスを使って日本一周いたしました。北は北海道の宗谷岬から南は屋久島一周まで走り、”日本一タンナスを使い倒した男”であろうと自負しております。

私のブログのアクセスを見る限り「パンクしない自転車タイヤ」というのはそれなりの興味/需要があるようですね。乗り心地はどうなのか?重さはどうなの?転倒しやすさは?交換はどうする?・・・等々、せっかくタンナスを使って日本一周したことですし、パンクしない自転車タイヤというジャンルについて、日本一周での使用経験を踏まえながらレビューしていきたいと思います!

パンクしない自転車タイヤ「Tannnus(タンナス)」とは?

自転車日本一周ではパンクしないソリッドタイヤ「Tannus(タンナス)」を使います

自転車日本一周出発前にも紹介していますが、Tannus(タンナス)とは、一般に皆さんが想像される自転車タイヤとは異なり、タイヤの中に「空気」が存在しません。ソリッドタイヤと呼ばれるものです。(ソリッドは「固体、中が詰まった一様な」という意味の英語)

通常の自転車タイヤはチューブと呼ばれる構造の中に空気が入っており、ここに穴が開くことでパンクが起きます。

一方、タンナスはどうでしょうか?

そもそも、タンナスにはチューブがないんですね!その代わり、中は一様にゴムがぎっしりと詰まっています。ここが通常の空気タイヤと異なる点です。

タイヤの中に空気がない、つまり、パンクしようがない。

というわけですね!

パンクしないタイヤがスタンダードになっていない理由

自転車に乗る場合、パンクと言うのは百害あって一利なしですから、パンクしないに越したことはありません。その側面だけ捉えると、タンナスは非常に素晴らしいタイヤということになりそうなものですが、世間を見渡せばソリッドタイヤがそこまで浸透しているようにも思えません。

では、何がパンクしないタイヤの浸透を妨げているのでしょうか?

要因① お店に行かないと使えない

最も大きな要因は、そもそもタンナスは「自分で購入して自身で取り付けるタイヤではない」という点です。タンナスは取扱店に行ってお店で取り付けないと使用できないことが、大きなハードルになっています。

要因② 未知過ぎて躊躇してしまう

自転車乗りにとって、タイヤの性能と言うのは非常に重要です。乗り心地に大きく影響するからです。これをわざわざ未知過ぎるソリッドタイヤにしようとする人が、そもそも少ないと考えられます。

要因③ 使用する自転車によっては割高となる

タンナスを使うと取り付け工賃などを含めて1万5千円程度します。例えば、ママチャリで使おうと思うと自転車本体の値段と比べて割高に感じます。

・・・この辺りが、一般的に「タンナスどうなの!?使う価値あるの!?」と疑問に思われたり、使用を躊躇ったりするポイントなのかと思います。ネットで調べても実際に使用したレビューが少ないので、その辺りも不安材料となっていると思います。

ここまでを前提として、自転車日本一周で使ってみた感想を綴っていきたいと思います。

自転車日本一周でタンナスを使って感じた利点と欠点

まず重要な点は、ソリッドタイヤ、パンクしないタイヤという「未知」なタイヤを使って自転車日本一周を達成できたということ。20kg以上ある重たい荷物を担ぎつつ、日本全国走り、最終的には11,724kmの行程をクリアすることができました。

そういった意味で、実績はあります。後は何を優先して何を犠牲にするのか。

スポーク折れや取扱店舗が少ないというストレスはあったものの、パンクというストレスから解放されて日本一周できたのは良かったですね。路面のガラス片などを気にしながら走るというのは、考えただけで大変そう。私のような大雑把な性格の人間にはとても向いているタイヤだと思うんです。

パンクの修理をしたのに数時間後にまたパンクをした。この様な日本一周チャリダーさんのブログを読む度に、タンナスを使っていて良かったと感じました。苦労もありましたが、総じて、私はタンナスで日本一周してよかったと思っています。

以下では、タンナスを使用する上で気になるであろう各ポイントごとに私なりの結論を出してみました!

タイヤの摩耗スピード

タイヤの摩耗が進んだ5,000km地点、またリムにヒビが入ったトラブルなどから、9000km地点でタイヤを交換しています。これはタンナスに関わらず、空気タイヤについても交換が必要な走行距離なので、タンナスが特段摩耗が早いという訳ではないでしょう。

結論①:タンナスは空気タイヤと比べ、摩耗スピードは全く問題ない。

取扱店舗

タンナス取扱店でしかタイヤを交換できないというのは非常にストレスです。東京、神奈川、札幌、福岡、大阪などの大都市には取扱店が多く存在しますが、裏返すと、取扱店が全くない都道府県も存在します。これは日本一周する上で一番困ったポイントでした。

タンナスはなぜ専門店でしか取り扱えないのかと言うと、タンナスをリムにはめ込む作業にはちょっとしたコツがいるためです。

私自身、タンナスの取り付け作業を体験させてもらったことがあるのですが、これは素人には無理です。リムとタイヤを固定する小さなチップ。このクリップを埋め込む作業に難があり、時間がかかる。素人では半日かかっても終わらない可能性が高いでしょう。正規取扱店でも前後の交換に1~2時間程度要します。

日本全国に取扱店がもっと増えればと思いますが、現状都心部に集中しているのが実情。なぜ自転車店舗はソリッドタイヤを積極的に採用しないのでしょうか?私は日本全国のサイクルショップでお話をききましたが、一つはソリッドタイヤに”昔のソリッドタイヤ”のイメージを重ねていること。

ソリッドタイヤと言う発想は結構昔からあったそうです。ただ、昔のソリッドタイヤは今と比べ物にならないくらい重かったらしく、実用性から程遠かったと。そのイメージが今でも強いんだそう。また、取り扱いが面倒な上に、需要がそれほど大きくないので、どうしても導入に消極的・・・と。

結論②:取扱店が生活圏内にないと不便極まりなく、実用的ではない。都心部在住なら検討は大いにあり。

価格

パンクはしません。それゆえに通常タイヤと比べて「パンクしたら交換」の費用が発生しない。初期投資15,000円はタンナスの利便性を考えれば、私は高いとは思いません。この値段には「絶対パンクしない」というストレスフリーな安心感も含まれているからです。

ロードバイクなど趣味の自転車を使用している場合は、そもそも本体が数万~数十万と高価なので15,000円なんて安いものです。では、通勤通学で使用するママチャリではどうか。

本体が20,000円に対してタイヤ代15,000円はどうしても割高となります。ここは考え方次第ですが、「パンクを経験して、もうあんな不便な思いはしたくない」そう思っていれば安い投資となるでしょうし、日常生活でパンクなんてめったに起こらないという方には、やはり高く感じられます。

積載しないでタンナスを使用する場合、おそらく1万kmは乗ることができるでしょう。通勤通学で1万kmも乗ることは考えられませんので、基本的に一度装着すれば交換不要と考えていいはずです。そうすると、15,000円の価値感も変わってくるかもしれませんね。

結論③:摩耗性、走行可能距離を考えると、15,000円はむしろ安い。

走行性能

自転車乗りの方からすれば、一番気になるのはここかもしれませんね。いくら価格面で納得でき、いくら身近に取扱店があったとしても、乗り心地が悪かったのでは意味がありません。

1万キロ以上走り、乗り心地はどうだったか?

乗り心地は積載の有無、タイヤ幅の有無でかなり変わってきます。

自転車日本一周のように、大量の荷物を積載した場合、下に大きな荷重がかかるため、クッション性と言うのはあまり気になりません。小さな段差があったとしても、そもそも自転車がそれほど弾まないからです。

では、ロードバイクのように軽荷でタイヤ幅が細かったらどうでしょうか?

ソリッドタイヤが抱える最も大きなハードルである「乗ったときの硬さ」についてですが・・・硬いです。はっきりと硬いです。空気タイヤと比べたら、まだまだ、硬さについては改良の余地がある。実用面では、実際に使用できるというレベルはクリアしています。それは確実にクリアしている。しかし、このタイヤを履いて大きな段差を超える場合、大きな衝撃が加わります。中に空気が入っていない分、やはりそれなりに硬いのが実情。

雨の日のスリップ、砂利道走行、推進力については問題なしと思います。特に、スリップや砂利道走行はまったく問題ありません。スリップについては、開発側のテスト環境下に置いて、通常のタイヤと同等の結果が出ています。推進力については、生粋のローディーのように「少しでも早く」を追及している場合を除き、それほど「重さ」は感じません。ここは技術の進歩によって大幅に改善されているところ。

結論④:空気タイヤと比べたら乗り心地は相当硬い。推進力の重さはあまり気にならない。スリップ、砂利道走行などは全く問題なし。

タンナスの抱える問題点

取扱店が少ないと言え、例えば車で運んで一度装着してしまえば、その後は基本的に交換不要と言っていいレベルで使用可能です。

パンクしない。乗り心地は実用レベルをクリアしている。

それなら問題が無いように思えます。ただ、私としてはどうしても一点気になることがあります。これは私が積載した自転車で旅をしていたから生じたことでもあります。一般走行ではあまり起こらないかもしれません。しかし、タンナスを使うと最も気になること、それは・・・。

スポーク折れです。

タンナスは基本的に一度装着したら、取り外しはできません。取り外すにはタイヤをカッターで切ってはずしかないんですね。そうすると、スポークが折れてしまった場合の修理が非常に困難です。

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和歌山にある Wheel Action さんのように、凄腕サイクルショップ(タンナス取扱店ではないのにタンナスを外すことなくスポークを修理してくれた)が身近にあればいいんですけどね。

スポーク折れはタンナスを使う場合に一番気になる問題です。特に自転車日本一周のように重たい荷物を積載する場合、とてもストレスになります。

スポークが折れてしまった場合、スポーク近くのクリップを一つ外してタイヤを”グイッ”と引っ張り、新たなスポークをはめます。これはやってくれる/やれるサイクルショップが限られる作業でしょう。サイクルベースあさひの様なチェーンではなく、腕のある個人ショップに相談するしかありません。

【結論】Tannus(タンナス)は、どんな人におすすめできるのか?

タンナスは自転車乗り全員におすすめできるタイヤではありません。しかし、全く使えないタイヤなのかと言えば全くそんなことはなく、ニーズが一致すれば力強い味方となります。

私が思う、タンナスをおすすめできる自転車乗り像はこんな感じです!

  1. 通勤、通学で自転車を使用し、絶対にパンクしたくないという人。
  2. ロードバイクでも比較的太めのタイヤを使っている人。
  3. 生活圏内にタンナス取扱店がある、あるいは凄腕のサイクルショップがある場合。
  4. 中~長期の自転車旅を予定している。特に、500km~3000km程度の自転車旅では最強です。
  5. 自転車にはよく乗るが、自分で自転車をいじるのが好きでない人。
  6. パンク修理が面倒だと感じている人。
  7. 毎回毎回、空気のチェックや空気入れをするのが面倒だと感じている人。

私は自転車日本一周中に、パンクを経験していません。タンナスを使っていたので当然です。

釘が刺さろうとも、絶対にパンクしない。この安心感は大きなものです。空気タイヤであればチューブの交換が必要でしょう。タンナスであれば、釘を抜くだけ。

-タイヤの替えを、チューブの替えを持ち運ぶ必要がなく、空気入れさえも必要ない。米式だか仏式だか知りませんが、バルブの知識は要りません。パンク修理キットもタイヤレバーも一切要らない。

- パンクしないというのは、革命的です。

もし生活圏内にタンナス取扱店がある、あるいは都心部に住んでいるというのであれば、タンナスは使ってみる価値のあるタイヤだと言えるでしょう。

自転車日本一周ではどうか?

これは安易に「おすすめ」とは言えませんが、実際私が日本一周しているので、タンナスを使って日本一周は可能です。ただ、日本一周ではマラソンのような強靭な空気タイヤで臨む方が無難でしょう。パンクしないタイヤを使って日本一周したというインパクトもありませんし(私がしちゃったので)。

タンナスの代理店は今後どうなる??

Tannus社 国内正規輸入代理店契約終了のお知らせ

これだけ書いてきた最後に・・・という話なのですが、以前まで日本で正規代理店をしていて、私のスポンサーでもあった株式会社エバニューが2017年4月に取り扱いを止めました。代わりにタンナスジャパンができるという話だったんですが、調べた限りホームページはまだないようです。

タンナス本社は韓国の会社ですが、問い合わせてみましょうかね。回答があったら結果はここに追記します。どうなったんでしょう?エバニューさんが取り扱いを止めてからそれなりに時間が経っているのですが・・・。

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comment for this post

  1. ひらのまの猿

    タンナスだけじゃなくて普通のタイヤでも日本一周してたらタンナスの方を投げ捨ててると思うよ
    宣伝も大事だけど駆逐されるには訳があるしタンナスみたいなタイプのタイヤはママチャリとかでこそ真価を発揮する

    Reply
  2. OMMGR

    クッション性がなくて
    乗り心地は我慢するとしても、
    ホイールへのダメージが大きすぎると思う。結果スポーク折れもするわけで

    Reply
  3. Pingback: 【Tips】15,000km走ったが、一度もパンクをしなかった話

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