一瞬の絶景を追い求める 山岳写真に魅せられて

投稿日:2020年10月9日 更新日:

山岳カメラマン(趣味)を目指すための心得「登山が先か、写真が先か。」

どんな山で撮影をする時も、初めての入山は「あくまでロケハン」だという気持ちを常に持つようにしています。初めて訪れた山の中の撮影スポットでいきなり完璧な写真を撮ることは難しい。本当に難しい。

落陽と日のあたり方、ご来光と日のあたり方、山にも四季があり、それぞれ異なる見え方があり、条件がいい時間帯はあっという間に過ぎてしまう。それを一発でいきなり核心的にいい写真を撮ろうというのは虫が良すぎるもの。もちろん私の腕がなっていないことの言い訳でもあるのですが。

しかし「1回目の登山はロケハン」と考えているのは、良い写真を撮ることの難しさだけではありません。はじめて歩く山では山の勝手がわからず、撮影ばかりに意識が向くと安全の確保が疎かになってしまうから、というのも大事な理由の一つ。

 

登山が先か写真が先か、写真が先か登山が先か。

 

今でこそほとんど撮影目的で入山していますが、登山を始めたばかりの頃は言わずもがな、山頂に立つことが一番の目的でした。

もちろん今でもピークハントが一番の目的になることもあります、厳冬期の登山が特にそうです。

私なりに経験を重ね、まだまだ経験豊富とは言えないまでも、登山をしながら撮影をしていた自分が、撮影をするために登山をしているのだから、山岳写真というフィールドにおいて少しは成長できたのかもしれません。

山岳写真に必要なスキルを考えてみるとまず登山技術があり、写真撮影が後からついてくる。その順番が妥当なように思います。

はじめに登山技術の確保があって、写真撮影がついてくるという感覚。

山をただの被写体として安易に考えず、山の特性、気候、登山技術、その他山岳写真に付随する諸々をまずは体感する。その中で撮影の幅を広げていく。

登山の回数を重ねても、何度山で撮影しようとも、その感覚を忘れずにいようと、いつも自戒しています。

登山で危ない目にあったり、バカなミスをしたりすることは今でもあります。

それは単に防げた凡ミスのこともあれば、新たに経験したヒヤリハットのことも。

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致命的でなければ失敗や恥ずかしい経験も明日への糧になると思いますが、取り返しのつかない事故が起きてしまう山においては笑い事ではありません。

ちなみに過去の失敗談はこの辺りにまとめています。

山岳写真が好きだからこそ、山を単なる被写体としてしか捉えず、「本当は登山なんてしたくないけど絶景目的で山の中を嫌々歩いています」なんて感覚は聞いていて怖いもの。たまにSNSでチラッとそんなことを見ることもあり、自分への戒めとして反面教師にしたいと思う。

みんな山が好きだから、山に登るし、山の写真が撮りたいって思うのは共通だと思うんだけどね。

趣味の山岳写真で不可逆的な怪我や致命的な失敗を経験してしまわぬように、登山が先、写真は後・・・この精神は忘れずにいたいものです。

…ちなみに卵が先か鶏が先かの議論は様々な学問的見地から検証がされているようで、これまでも科学者たちを悩ませてきたらしいですね!まあどっちが先なのかは分かりませんが、山岳写真では、登山が先で写真が後、というのが私なりの結論です。

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