投稿日:2019年10月26日  更新日:

登山に必要な持ち物まとめ:忘れ物はないか?のチェックリスト

登山では実に多くの持ち物/装備が必要です。

入山してから忘れ物が発覚しても、簡単には入手できない。それが登山の厄介なところ。

そのため、登山においては忘れ物をしないことがとても重要です。山の中で忘れ物に気づいても時すでに遅しというわけです。

登山の準備の際にチェックリストがあると心強いですよね。

そこで、私のこれまでの経験から必要な道具を網羅的に紹介できないかと一覧にまとめてみました。

登山では絶対に必要なものと、使う人使わない人が別れる装備もありますので、必須かオプションかもわかるようにしたつもりです。

登山の際の準備で参考にしていただければ幸いです。

「夏山登山」の持ち物チェックリスト

登山と一口に言っても、登る時期や登る山、登る人の技術などにより持ち物は異なります。

特に、雪山は夏山とは大きく異なりますのでご注意ください。

こちらリストは夏山の装備類だと思ってください。雪山登山のリストは下で改めてまとめています。

ジャンル装備説明必須
服装帽子夏は日焼け防止に、冬は保温で必須。
インナー上(+1枚)Tシャツ直着は汗ですぐ水没するので非推奨。
インナー下膝への衝撃を和らげる役割もあり。
Tシャツ化学繊維(化繊)を必ず選ぶ。
パンツ9月上旬まではショートでOK。岩場ではロングを。
下着化繊がベストだが何でも大丈夫。
ソフトシェルレインウェアでも事足りるがあるとお洒落。 
フリース山泊なら通年で必須。
ダウン(上)真夏以外は必須。春秋は必須。
ダウン(下)真夏は不要。春秋はあった方がいい。 
ソックス(+1ペア)厚手の方が疲れにくい。濡れてもいいように+1セット。
トレッキングシューズ捻挫防止のためにハイカットがおすすめ。
レインウェア有名アウトドアメーカーの物であればOK。
ゲーター冬は必須。露や泥対策になるので通年で推奨。 
手袋夏場は軍手でもOK。滑り止めがあるといい。
眼鏡/コンタクト忘れがちなので必ずチェックしよう。(◎)
下山後の着替えあると幸せだが総荷物量と要相談。 
行動バックパック(ザック)テント泊を考えるなら60L~80Lがおすすめ。
アタックザック便利道具。基本は推奨。 
ザックカバーザックに付属しているもので必要十分。
ナルゲン(水筒)水筒でもナルゲンでもOK。
ウォーターキャリー泊りでは必須。プラティパスが人気だが乾きにくい。
行動食「もし遭難したら」を考えて十分量持って行こう。
トレッキングポール登山になれると不要に。膝が悪い方はあった方がいい。 
あめ玉行動食とは別に忍ばせておくといい。 
ヘッドライトあらゆる種類の登山で必須。最重要装備。
エマージェンシーシート軽いので遭難対策として携帯したい。 
スマートフォンGPS機能が役に立つ。山と高山地図やYAMAP。
モバイルバッテリー日帰りでも遭難を考えて持って行こう。
充電ケーブル忘れがちなのでしっかり確認。
日焼け止め厳冬期や真夏はあった方がいい。 
サングラス好みもありますが、冬はあった方がいい。 
GPSスマホでも十分だがもう一つあると安心。 
テント泊テント絶対忘れないように。
テントポール忘れると窮地に追いやられます。
グラウンドシートテントの消耗を遅らせる上で重要。 
ペグV字やY字など使いやすく強風にも耐えられるものを。
張綱昼は無風でも夜強風な事も。必ず張りましょう。
シュラフ少し暖かいものを選ぶのがポイントです。
ピローエアーなら軽量、帰りの着替えを丸めるだけもOK。 
マットウレタン系とエアー系どっちでも。私は基本ウレタン。
テントライトヘッドライトだけでも大丈夫ですがあれば便利。 
調理食料本体しっかりと計算して十分量を。
コッヘル少し大きめを選ぶと用途が広がる。メスティンでも。
ストーブ出発前に動作確認を必ず。
ガス絶対ケチらない。新品がベスト。
ライター寒い時はストーブが点かない時も。厳冬期は必須。
カトラリーフォークがあれば何でも食べられます。
マグカップコーヒーを飲むのにぜひ。 
コーヒー山の景色を見ながら飲むコーヒーは格別です。 
ゴミ袋ビニール袋に加えてジップロックがあると良い。
ウェットティッシュコッヘルの食べ残しを拭くのに便利。 
撮影カメラスマホでの撮影は落とすリスクもあり非推奨。 
カメラ交換バッテリー星の撮影や冬場ではすぐ減りが早いので重要。 
三脚持っていたら玄人、撮影系登山では必須。 
標準レンズ(24~70mm)山では一番使いやすい画角。 
広角レンズ(11~24mm)雄大な山の表現には必須。 
望遠レンズ(70~200mm)山らしいダイナミックな写真には必須。 
レンズポーチ交換レンズを入れるため防水でクッション付きが良い。 
ブロワーレンズに土や埃が付いた時にないとまずい。 
レリーズ朝夕の撮影や星の撮影で必須。 
カメラ用レインカバー特にカメラをザックに取り付けている人などは。 
小物財布多めの現金を必ず持っていこう。
腕時計寒さに強いアウトドア用の物を。
コンパススマホ等のデジタルでも十分だが念のため。
ホイッスル「もし遭難したら」に備えて必ず。
熊鈴山域によるがザックに忍ばせておこう。 
登山計画書のコピー自分の為にも、遭難の時にも役立つ。
ティッシュ手で鼻をかむことも多いが、何かと役立つ。 
手ぬぐい(タオル)止血はもちろん下山後の温泉にも(2枚ぜひ)。
電池(単3/単4)ヘッドライトの交換用。ケチらないこと。
絆創膏ちょっとした止血でも無いと焦る。
テーピング捻挫の際に。巻き方をスマホでスクショしておこう。
解熱鎮痛薬山頂で熱を出すことだってあり得ます。
下痢止め急な腹痛に備えてポケットに入れておこう。
大き目のビニール袋雨に濡れたテントを入れるのに役立つ。 

「雪山登山」の持ち物チェックリスト

雪山の世界は美しくも恐ろしいもの。

夏山とは必要な装備が根本的に異なります。

また、夏山以上に「忘れ物をしたら登山できない度」が高いので、忘れ物が無いかのチェックはとても重要です。

特にアイゼンやピッケルを忘れてしまった場合は、おとなしく帰りましょう。

雪山登山では必携装備無しで登山はできませんから。

雪山登山ピッケル急登や岩場があれば必携。基本必携。
アックスプロテクターピッケルを持ち運ぶのに必要。 
トレッキングポール豪雪地では欲しい。スノーバスケットを付けるとベスト。 
クランポン(アイゼン)最低10本爪、基本は12本が必携。忘れたら帰ろう。
アイゼンケースアイゼンをザックに入れるのに必要。 
ワカン(輪かんじき)ラッセル時や豪雪地帯では無いと登頂は厳しい。 
スノーシュー重たいが豪雪地帯単独ラッセルなら欲しい。ワカンとどちらか一つ。 
オーバーグローブ紐で締められる厳冬期用を使う。
インナーグローブ森林限界以下や暖かい日はこれだけで済ますことも。
ゲーター雪山登山では雪が靴に入らないよう必携。
雪山登山靴完全防水で前コバ・後コバがあるものが必要。
ゴーグルスノボ用でOK。買う場所が意外と難しい。
ニット帽耳をしっかり隠せるサイズを。
バラクラバ降雪時や強風時に必要。
ビーコン雪崩やすい地形の登山では必携。 
雪山テント泊象足とにかく足が冷えるのであったほうがいい。 
ガス(厳冬期用)通常のガスは厳冬期には使えないので専用の物を買う。
スノーフライ無くても大丈夫だと思っている。 
雪山用ペグ自作することが多い。通常のペグは刺さらないことが多い。
ツェルトデポするときも持っておきたい。
ショベル整地やブロック塀を作るのに必須。
スノーソー雪を切るのに使うが単独ではお荷物かも。 
貼るホッカイロ必須にしたいくらいぜひ試してみてほしい。超お勧め。 

必須として「◎」を付けた物はないと登山ができない、あるいは重大な危機のリスクがあるというカテゴリーです。

人によって捉え方は異なると思いますが、右も左もわからないという方には参考にしていただけるはずです。

一例として、食料はたくさん持って行ったけど、ゴミ袋が全くなかったらかなりキツイです。登山用の財布を持って行ったが現金があまり入ってなかった、とか。ヘッドライトはあるけど電池が減っていた、など。

あくまで私の価値観に基づく一覧表ですので、ベースとして考えて頂き、自分なりの持ち物リストを完成して頂ければと思います。

【服装】スキンメッシュは本当に効果があるのか?

日本ブランドとして人気かつ安心感のあるファイントラック。

デザインはダサいが機能はすごいと話題ですが、中でもスキンメッシュを啓蒙した印象がとても強い。

登山で使ったことがあるのですが・・・宣伝されているほどの効果を感じられず、どの程度意味があったのかは微妙です。汗をスキンメッシュの外側に排出して汗冷えを防ぐ効果があると言いますが、夏場の様に汗をがっつり出す場面では、効果を感じにくいかもしれません。

雪山の様に汗冷えが怖い&汗をかく量もそれほど多くない時に力を発揮するのかも?

なんにせよ私は使っていない装備です。

【行動】登山で現在位置を把握するためのGPS

GPSが山岳遭難のリスクを減らすことに議論の余地はないように思います。

道迷いして自分の現在地が分かるか分からないかでは、復帰率に雲泥の差があるはずです。

登山道へ復帰するのに現在地以上にに必要な情報はないのですから。

スマホと山と高原地図などのアプリを組み合わせるだけでも極めて強力ですが、さらにもう一つGPS機能を身に着ければ盤石な体制だと思っています。

いわゆる従来のGPSは高価なうえに携帯性がイマイチでしたが、今はスマートウォッチの台頭があり、選択肢は増えてきましたね。

カシオ、ガーミン、スントくらいしか選択肢が無いのがたまに傷ですが、購入を検討する価値は大いにあると思っています。

【テント泊】通年で使えるテントが良いかなというお話

私はエスパースと言う日本のテントを使っています。

たくさんの種類があって悩ましいと思うのですが、夏に一つと冬に一つ持つか、あるいは通年で使うか…雪山登山をしていると特に悩ましいと思います。

私はシングルウォールのテントを通年で使っているちょっと変わりものですが、いずれにせよ通年で使えるテントを買っておくに越したことはないかなというのが最近の印象。

雪山登山で使うテントを検討!「エスパース」や「エアライズ」などメジャーなテント4つを比較

エスパースは長野県にある会社ですが、故障した時に日本の会社だとすぐ修理に出せるのも利点だと感じています。

また、日本の企業は日本の気候を熟知していますので、雨の多い日本に適したテントを作っているので、その点でもおすすめできます。

【調理】カトラリーを忘れたことがあるという小話

ユニフレームなどのカトラリーを使っている人が多いと思いますし、これで十分ですよね。

岳沢から前穂高に登っていた時、岳沢小屋でテント泊をしました。

この時にはじめて忘れ物をしたことをよく覚えています。

そう、カトラリーを忘れてしまったんです。

ご飯はラーメンの予定でしたので、スプーンでもフォークでも箸でも何かしらないと食べられません。しかし手持ちは一切ない。こんな時頼るべきは山小屋です。

まだ岳沢小屋が営業していたので、死にそうな顔で相談に行きました。

そうしたら、おじちゃんが笑顔で「割り箸10円」で売ってくれたのです。

この10円は岳沢小屋の方が私に伝えたかった勉強代だなと。

「小屋締まってたらどうするの?」と。

それ以来、ザックの中には「取り出すことのない割り箸」を常に入れるようにしています。登山の旅に出し入れせず、万が一に備えて常備しています。

【北アルプス】前穂高岳 登山(夏山・テント泊)ナイトハイクの果てに望む感動のモルゲンロートと大雲海

【撮影】大切なカメラを壊さないための工夫を

登山にカメラを持って行く人は多いと思いますが、雨や衝撃の対策をしっかりしてあげましょう。

交換レンズはレンズポーチに入れると安心です。

Peak Designのキャプチャーなどを使っている人は小雨くらいならレインカバーを被せることで十分雨を防げます。

登山で一眼レフやミラーレスを持ち運ぶのにおすすめな神アイテム「Peak Design キャプチャー v3」

【小物】万が一の事態を考えてパッキングできているか

遭難なんてするわけがない。

誰だってそう思います。

私も遭難だけはしたくないと思い入山していますが、万が一の事態が起こり得るのが山だと思います。

サバイバルブランケット、レスキューシート、呼び方は様々ですが、自身の体温の輻射熱を利用して、体温を保つシートがあります。安価ですし、嵩張りません。テント無しの状態で遭難した場合には、大きな力になってくれます。完全防水なので他にも用途の幅は広い。

他に、自分の存在を周囲へ知らせるためのホイッスル、ハイカロリーのミックスナッツ、行動食にもなる飴ちゃん・・・万が一の遭難時において、少しでも役立つアイテムを持っておくと安心ですね。

【雪山登山】費用はかかるが細かいものまで揃えよう

ただでさえお金のかかる雪山登山。

特に1年目は雪山シューズ、ピッケル、アイゼン、ワカンは必ず買うでしょうし、他にも暖かいインナーやアウターが必要です。

更には上記のような小物まで必要なのでお金は本当にかかりますが。

一度買えば長く使えますので、ケチらず安心して登山ができるように備えたいですね。

まとめ

登山を始めたばかりの頃は右も左も分からないで荷物が増えるかもしれませんが、登山の回数を重ねるごとに、自分なりのパッキングが見えてきます。

荷物を軽くする考えも大切ですが、命を繋いでくれるかもしれないという発想もまた大切です。

登山で忘れ物をすると時に重大なリスクや事故に繋がります。

自分なりのチェックシートを作って忘れ物をしないように気を付けたいですね。


この記事のカテゴリー 登山道具・登山ノウハウ

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