【北アルプス】立山 登山(紅葉・テント泊)別山北峰からの剱岳撮影 & 立山の稜線をぐるっと縦走

北アルプスでも人気のエリア、立山・剣岳。剱岳の展望地として有名な別山北峰から剱岳の写真を撮り、その後、立山をぐるっと縦走してきました!

雷鳥沢キャンプ場~雷鳥坂

昨日に続き、雷鳥沢キャンプ場にてテント泊していました。先日の失敗を活かし、今日は出発が早くなりすぎないように気を付け、朝の3時頃出発します。

今の時期、日の出がかなり遅くなってますからね。夏山と同じ感覚でいると、撮影スポットで日の出を待つまでに凍えてしまいます(震)

雷鳥坂は角度こそ急ですが、歩きやすい道なので夜歩くのでも安心。一本道なので迷う事もまずない道です。

どこからご来光を撮ろうか。とりあえず、昨日はあまり日が当たらなかったので今日も別山北峰に行くことに決定。

別山北峰

別山北峰に到着です!

おお、剣山荘から剱岳へと向かう登山者の光の道筋が見えますね。暗いうちから剱岳に登るのは勇気がいりますが、これには理由があるんです。

・・・剱岳は、混むんです。・・・

あの急峻な山が混むとは信じがたいのですが、百名山の一角であること、室堂までのアクセスが良いことが相まって混みます。混雑回避のために、まだ暗いうちから登る方が多くいるそうです。そんなわけで、私は少しでも空いている土曜日に剱岳に上ったのでした。日曜日の方が混みますからね。

三連休の場合は中日がヤバイでしょう。

今日は雲一つない快晴!後立山の方がブルーアワーできれいでしたー。

別山北峰から望むご来光と剣岳

今日は太陽の光が剱岳に当たってきれー。爆焼けとか、モルゲンロートとまでは言い難い感じでしたが、初めての剱岳山行ですしね。今回はロケハン的な意味合いで、とても参考になりました。

剱岳の撮影はいくらでもアイディアがあります。もう少し雪が残っている時期に剱沢を入れて広く撮ったり、積雪期の早月尾根で夕日を狙ったり、紅葉や残雪期の裏剱(仙人池)など、撮りたいバリエーションが豊富。

次の機会が楽しみです。

立山縦走:別山~富士ノ折立~大汝山~雄山

別山北峰で撮影を終えた後は、いよいよ立山の縦走に入ります。

別山とは字のごとく「立山とは別の山」という含蓄があり、立山と剣岳の中間にある山です。まずはここから広大な尾根を歩いて立山方面へと向かいましょう。

別山から立山へは内蔵助カール(くらのすけかーる)を望みながら、なかなか急な坂を上がります。別山方面からの縦走だと、ここが踏ん張りどころです。

ただ、立山は全体を通して歩きやすい上に、特に難しい場所がありません。初心者の方でも基本は安全に歩けるなと感じました。

立山のピーク①:富士ノ折立(2999m)

稜線を歩いて、立山一つ目のピーク近くまでやってきました。立山には三つの小ピークがあり、これらを総称して「立山」と言います。

山頂付近はちょっとした岩場になっていますね。とは言え、剱岳のようなトゲトゲした岩ではありません。慎重に歩けば安全です。

と、いう訳で一つ目のピーク、富士ノ折立(2999m)に到達ー!

同じような道を進んで次なるピークへと向かいます。

立山のピーク②:大汝山(3015m)

二つ目のピークがここ、大汝山(3015m)です。立山の最高地点ですね。日本では3000mを越す山は貴重ですが、立山はその一角となっています。

剱岳は後1m足りないんですよね。それがまた愛嬌があって良いんですが、岩をうまいこと動かしたら3000mに届きそうですよね(笑)

室堂を見渡すと立山がいかに素敵な立地にあるのかわかりますね。

初冬や残雪で訪れたらきれいでしょうねー!

大汝山から軽いアップダウンを経て雄山へ。

それぞれの小ピークは20分間隔くらいの移動なので、立山三山(富士ノ折立、大汝山、雄山)を縦走してもそれ程の距離にはならず、気軽に縦走を経験してみたいという方にもおすすめ。

あの台形の上の直線を歩いている感じです。一番左が富士ノ折立、真ん中が大汝山、右端が雄山です。

立山のピーク③:雄山(3003m)

そんな訳で雄山(3003m)に到着したところで、立山三山の縦走達成ー。!

雄山は立山の中でも象徴的な存在。頂上には雄山神社の峰本社があります。頂上に人が集まっていますが、500円収めると神主さんがご祈祷してくださるんです(複数人まとめて)。

立山は、富士山、白山と並んで日本三霊峰と呼ばれるほどに、神道と関係が深い山であり、昔から修験者が修行し、人々は登拝してきました。

御祭神は伊邪那岐(イザナギ)天手力雄神 (タヂカラオ)です。イザナギは日本という国を創った最も偉い神様の一柱、タヂカラオは天照大神が隠れた天岩戸(あまのいわと)を長野県まで投げ飛ばした力を象徴する神様。

雄山と言うくらいですから、名前的に天手力「雄」神が深く関係していそう。

雄山神社は売店併設なので、当然。

こうなりますね。

雄山神社は例年9月いっぱいで売店の営業を終了しますが、今年は今日(10/1)が日曜で天気が良さそうなので(たくさん人が来そうなので笑)、1日営業日を伸ばしたとのことです。

ラッキーにあずかり、コーラとラーメン頂きました。うまうま。

雄山~一の越山荘

雄山から高度を下げていきます。雄山~一の越山荘の道が激混み!ここにきて初めて、立山・剱エリアの人気ぶりを感じることに。

雄山~一の越山荘の道なんですが、見ての通り巨岩とガレた道で、結構角度があります。浮石も多いので、転倒注意なのはもちろんのこと、落石がこわいですね。あと、渋滞も発生するので、動ける人は迂回してでもサッサ岩を飛び移って下りちゃった方が自分も周りも助かると思いました。

一の越山荘

雄山から少し下に、一の越山荘という山小屋があります。ここにも売店があるので、休憩にはもっていこいです。剱岳の撮影スポットが書いてあるトランプがあったので、後学のためにフムフム言ってました。

景色も抜群!後立山や北アルプス南部(槍ケ岳など)がすばらしいです。

龍王岳~浄土山~室堂

その後は道なりに進み、龍王岳までやってきました。ここも景色が抜群でして、右手に広がるのは五色ヶ原という場所。その奥に薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳と続き、奥には乗鞍岳、果ては御嶽山まで眺望が最高。

左手には水晶岳、槍ヶ岳、穂高岳など北アルプスを一望することができます。

龍王岳と言うのは、名前はかっこいいですが山としてはそれ程知名度が高くありません。しかし、眺望でいえば一級品。時間があれば寄ってみてもいいと思います。

その後は浄土山を経由して室堂まで戻って来ました。

一の越山荘から、龍王岳~浄土山を巻いて下りる道もあります。そこは体力・時間を見て決めるという感じでしょうかね。

日本最古の山小屋である「立山室堂山荘」を見学しつつ(今は資料館になってます)、雷鳥沢キャンプ場まで戻りましょう。水が無い方は室堂にて湧水補充をお忘れなく。

雷鳥沢ヒュッテ:立山に来たら温泉に入ろう!

立山と言えば!やっぱし温泉は外せません。日本最高所にあるミクリガ池温泉も良いですが、あっちはお風呂が狭い上に混むので、おすすめは雷鳥沢ヒュッテかロッジ立山連峰。後者はもう営業終了していたので、雷鳥沢ヒュッテに来ました!

テント場から歩いて10分ですからね。最高の立地なわけです。

雷鳥沢ヒュッテの日帰り温泉情報

  • 日帰り入浴:700円
  • 内湯:無色の天然温泉
  • 半露天風呂:白濁の天然温泉(内湯からちょっと移動あり)
  • アメニティ:シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり
  • 生ビール:700円
  • チップスター:200円

こちらが半露天風呂となっております。左のグランドシートみたいなのが掛かっているのが女性、右が男性。内湯からちょっと移動しないとなんですが、すっごい気持ちいので是非こちらも入ってみてください。

地獄谷から引いている天然温泉。こんな場所で温泉に入れるなんて。立山、すごい。

ただですね、今日もなんだかんだ結構歩いているわけです。別山から浄土山までぐるっと縦走してますしね。それで温泉入ったら、のどが渇いてしまい、ビールよりジュースだなと。

登山って言うのはある意味戦いですからね。ビールばかり飲むのもいかがなものかと。

そう考えている時間が、私にもありました。

いや、よく考えたら今日の登山もう終わってます。戦士の休息です。なんか横にいた女性が「生ください」って言うもんだから、それなら私も仕方ないか、と。

しかも、一緒に温泉入っていたお父さんも偶然生を注文されていたので、こりゃもう乾杯しましょうと。そうなりますわな。大人ですし。

そんなことをしてたら、立山は当たり前のように焼けなかったので、本日も生ビールで締めくくる素晴らしい一日となりましたとさ。

目次

下山(最終日):室堂~扇沢~長野駅~新宿

翌日は天気こそ微妙ですが、みくりが池がいい感じにリフレクションしてました。後は室堂から乗り継ぎ、乗り継ぎで扇沢へと戻ります。

今はロープウェイ辺りまで紅葉が下りてきているので、皆さん食い入るように見ています。私は行きの反省を活かせず、またど真ん中に乗車です。

黒部ダムカレー

帰りのバスまで時間があるので、黒部ダムのレストランで朝ご飯を食べる事にします。室堂~立山の登山は随所で本当に便利です。

名物の黒部ダムカレーを選ぶことに抜かりはありません。しかも豪華にカツカレーです。登山中はタンパク質不足になりますからね。栄養補給は大切。

そこで、ビールです。

昨日の夜、実は飲まないで寝ちゃったんですよね。やっちまいました。持ってきたビールを飲まないなんて、ただの「重しかっ」って話になっちゃいますからね。そんな無駄骨は許されません。

ここでしっかり消費することにしましょう。ビールを飲むというのもある意味お金を使う社会活動です。

元の予定では信濃大町から新宿へ帰る予定だったんですが、夕方にしか便がありません。本当は今日もどっかに撮影に行ってから帰る予定だったんですが、天気がイマイチだったのでミスマッチ。

そこで、長野駅です。

扇沢からは長野駅までバスが通じているので、長野駅から新宿へ高速バスで帰ることにしました。

・・・ただ、長野駅行きのバスまで1時間半待ちなので非常にまーひーです・・・

そこで、再びビールです。

ビールを飲むと時間経つのが早くなるっていうライフハック知ってましたか?1時間半が嘘のようにあっという間に過ぎました。

しかし、後で写真を見返してみると、ブログであまりにビール・ビール言ってると不真面目な奴だと、そう思われてしまうのを恐れたのか、ビールが中途半端にしか写ってない写真しかありませんでした笑(注:扇沢で1人、1時間半は本当暇です。)

何はともあれ、平和に下山し、新宿から横須賀へ帰りました。

登山データ

日程 行程 天気(午前/午後)
2017/9/29 新宿~信濃大町~扇沢~室堂~雷鳥沢キャンプ場(泊) -/曇り
2017/9/30 雷鳥沢キャンプ場~別山~剱岳~別山~雷鳥沢キャンプ場(泊) 晴れ/晴れ
2017/10/1 雷鳥沢キャンプ場~別山~富士ノ折立~大汝山~雄山~龍王岳~浄土山~室堂~雷鳥沢キャンプ場 晴れ/曇り
2017/10/2 雷鳥沢キャンプ場~室堂~扇沢~長野~新宿 曇り

剱岳・立山登山を振り返って

とにかく剱岳が印象的でした。

剱岳登山は、登山の一区切りと言いますか、これまでの集大成みたいなイメージがあり、その分達成感があります。立山は温泉なんかと絡めて緩く楽しむのが良いのかなと言う印象です。雪がある時期は全然印象が違うでしょうね。富山県という事でかなり遠いですが、また来たいと思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

お気軽にコメントください

コメント一覧 (4件)

  • お疲れ様でした。
    ブルーアワーの空と池に映し出された山が、なんとも美しい!
    うちの近くにも剱山、有ります。結構険しい山ですが、予備知識無しで気軽に登ってえらい目にあったコトがあります。
    剱という字は険しい意味ですよね~?

    • ありがとうございますー!
      ご来光前の空模様は、何度見ても感動しますね(๑´ڡ`๑)
      なんと!北海道にも剱と名の付く山がありましたか。
      つるぎの名の付く山は大体険しいですね。徳島の剣山のような例外もありますが。
      十勝さんも登山されることにびっくりしました!

  • 清宮さん こんにちは。
    今回の剱岳、立山縦走は天気も良く満足な山行きだったようですね。
    ブログも盛り沢山の内容で、綺麗な山の写真あり、登山の注意あり、山小屋の様子あり、室堂までの色々な交通機関の写真あり、温泉あり、カツ入りダムカレー(私はカツ無しダムカレーを食べましたが)を食べ、お約束のビールありでしたね。ビールは無意識のうちに本能が欲しているんですよね。うん、そうに違いない。
    読んでいて大変楽しかたです。

    • こんにちはー!
      何と言いましょう、登山のブログは「ただ道筋を紹介するだけじゃつまらないな」と感じたりしておりまして、
      ある意味ではビール含め、ちょっとした笑いなり脱線なりを含めて構成したいなと、考えていたりします。
      もちろん、登山道の案内、山の雰囲気、写真がメインなんですが、
      それだけだと、他の人のブログを読んでいてあまり・・・ということを感じていて、
      いま見せ方を色々検討していたりします(真面目か)(๑´ڡ`๑)!
      なのでそうおっしゃっていただけると嬉しいです。

コメントする

Category
カテゴリー
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
Special
特集
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
ranking
Prefectures
日本一周カテゴリー
Mountains
登山カテゴリー
Tags
タグ検索
目次