【北アルプス】立山 登山(紅葉・テント泊)都内から雷鳥沢へロープウェイやトロリーバスで大移動

紅葉シーズンの立山(たてやま)でテント泊登山をしてきました!年に1回、ごく僅かな期間しか見る事ができない紅葉の鮮やかな景色。兼ねてから行ってみたかった立山に足を運んでみました。

目次

立山の紅葉登山(1日目):新宿~信濃大町~扇沢~黒部ダム~室堂~雷鳥沢キャンプ場

立山は北アルプスの中でも最も便利になっている場所の一つで、アクセスの利便性はピカイチ。ただし、遠いです。東京からだと、果てしない道のりファーラウェイです。

出典:立山黒部アルペンルート

調べると分かるんですが、色々な乗り物を乗り継いでようやく室堂へ達することができます。初めてだとビビるくらい乗り換えが激しいのです。移動だけで記事になっちゃうくらい。そこで、今回は東京から室堂、立山のキャンプ地までの移動方法をご紹介していきたいと思います。

新宿~信濃大町(バス移動)

まずはやって来ましたバスタ新宿

東京ないし他の関東圏から立山にアクセスする場合、新宿からバスに乗り込みます。もちろんマイカーでもアクセス可能ですが、私は極力車を使いたくないので、今回もバスのお世話になります。

信濃大町

新宿から高速バスでやって来たのは信濃大町

本当は、関東などの東側から立山を目指す場合、拠点となるのは扇沢(おおぎさわ)というバスターミナルです。実は、新宿から扇沢行のバスも出ているんですが、季節運航でかつ曜日が限定されており、混んでいると予約できない場合も多いと思います。今回紅葉の時期という事で新宿~扇沢の便は満席でした。

そんな時は、新宿から信濃大町を経由して扇沢に向かいましょう。新宿~信濃大町のバスはたくさん出ているため、フレキシブルに予定を組めますね。

そんな訳で、まず来たのは信濃大町というわけなんです。

信濃大町~扇沢(バス移動)

信濃大町から扇沢へのバスへ乗り込みます。バスのチケットは、バス停前の売り場で買うことができます。

信濃大町~扇沢のバスは空いているので快適でした。ラッキー。

扇沢への道中では、後立山が見えました!山麓の町から眺める山の景色もいいもんですね。

扇沢

山を眺めながらのバス移動は30分程で終了し、扇沢に到着。

扇沢に来るのは「後立山連峰 縦走(その1)~北アルプスが初冠雪!栂池で凍えた夜から絶景の白馬岳へ~」以来なので懐かしいです。

と、懐かしんでいる間もないみたい。次のトロリーバスがもうすぐ出るようなので、慌ててチケットを購入してトロリーバス乗り場へと向かいます(扇沢~室堂の往復チケット:1枚で以降全ての乗り物に乗れて5日間有効)。

なお、往復チケットは9000円程します。圧倒的。

扇沢~黒部ダム(関電トンネルトロリーバス)

階段を上がるとすぐにトロリーバス乗り場が見えてきます。トロリーバスとは聞きなれない乗り物ですが、「電気で走っているから環境に優しいバスのような見た目をした電車の仲間」という非常に珍しい乗り物でした。

完全にバスなんですが、実際は「鉄道」に分類されているんだそうで、日本でここでしか乗ることができない珍しい乗り物です。

恐らく、登山ブログなのに乗り物の紹介をするというのは今日が最初で最後でしょう。笑

黒部ダム

トロリーバスに揺られてやってきたのは黒部ダム。日本一高い場所にあるダムとして有名ですよね。黒部ダムを見るために訪れる観光客もたくさんいる程に有名なスポットです。

黒部ダムの建設は、当時の金額で500億円、のべ1000万人が関わった世紀の大事業と言われています。そんなダムは放水量も発電量もすごいんだそう。

黒部ダム~黒部湖(徒歩)

そんな黒部ダムに堰き止められできている黒部湖へと歩いて移動します。

10分と短い距離ですが、これを侮ることなかれ。黒部ダムの放水に目をやると・・・。

晴れていれば虹のアーチが見れちゃいます。いやはや、私は日頃の行いが良いからなのか、ダブルで虹が出てますね。

黒部湖

黒部ダムから黒部湖駅へはこの巨大な扉の中に入っていきます。

これだけ見るとその辺の地下鉄レベルの施設ですよね。ここが黒部湖駅です。

20~30分間隔で乗り物は出ているので、黒部ダムでご飯を食べたり、ゆっくり虹を見たりしても、焦ることはありません。目的地への到着時間を逆算して、観光するのもありですね。

黒部湖~黒部平(黒部ケーブルカー)

お次は黒部湖からケーブルカーに乗り込んで移動します。

こんな感じで地下をケーブルカーで移動するんですが、本当に登山しに来たとは思えない感じがして不思議。移動だけでもワクワクするんですが、実際は新宿から扇沢までバスで移動して、そこから更に乗り継ぎ乗り継ぎ・・・と、結構疲れます(汗)

黒部平

黒部平へ到着。ここではお姉さんが富山県の名物「ほたるいか」のサンプルをくれます。くれるんですが、私は行きも帰りもタイミングが合わなくてもらえませんでした。ちょっと、お姉さん??

黒部平をはじめ、各ポイントには飲食店やお土産屋さんが入っています。

地下鉄か!(笑)

いやはや、「扇沢~室堂は本当に山の中を移動しているのか?」と思ってしまう程にお店が充実しています。トイレなんかも心配無用。本当に観光地なんだなと思い知らされます。

黒部平~大観峰(立山ロープウェイ)

黒部平からロープウェイに乗って大観峰へ!このロープウェイからは山肌を彩る紅葉が見えるので、できるだけ窓際に乗ることをおすすめします。私ですか?めっちゃ真ん中に入っちゃいました。まあこれから山で紅葉見るし良しとしましょう。

この大観峰まで着くと標高2000mを越えてきて、室堂まであと一息。

大観峰~室堂(立山トンネルトロリーバス)

さあさあ、大観峰からは再びトロリーバスに乗り込み、狭いトンネルを走っていよいよ室堂へ!長い、長い乗り継ぎによる移動も最後となります。

ここまでの移動をちょっとまとめておきましょう。

扇沢~室堂の移動まとめ

  • 扇沢~黒部ダム(トロリーバス:混雑「小」)
  • 黒部ダム~黒部湖(徒歩:混雑「なし」)
  • 黒部湖~黒部平(ケーブルカー:混雑「大」)
  • 黒部平~大観峰(ロープウェイ混雑「大」)
  • 大観峰~室堂(トロリーバス:混雑「小」)

8月のお盆休みや9月のシルバーウィーク、10月の体育の日の連休などはめっちゃ混むようです。特に、乗車人数に限りのあるケーブルカーとロープウェイが混みます。混雑時は整理券が配られ、1時間待ちもザラなようです。トロリーバスは複数台あるので、一気に人をさばけます。

今日は金曜なので特に混んでいませんでしたが、連休で立山登山を考えている場合は、可能な限り有休をとって1日前の「平日」に移動した方が良さそうです。

扇沢で扇沢~室堂の往復チケットを購入すれば、1枚ですべての乗り物に乗れるので便利。5日間有効なので縦走でも安心。その辺り、登山客の事を考えてくださっていて助かります。

なお、西日本の方は立山駅からケーブルカーとバスで室堂まで来れます。日本一の落差を誇る称名滝とか見れるみたいで羨ましい。

室堂(立山登山の拠点)

さあ、室堂(むろどう)に到着しましたー!

目の前には立山がそびえる別天地と言ってもいい場所。写真はみくりが池(三繰ガ池)という室堂の象徴的な存在です。条件が良ければ立山が水面にリフレクションするんですけどね、今日は残念ながらただのお池。

立山は古くから修験者が修行をした山岳信仰の山で、日本で最も早く拓かれた山でもあります。室堂(修験者が泊まったり祈祷する場所という意味)はそんな立山登山の拠点です。

さあさあ、どんどん立山に突っ込んで行きたくなる気持ちを抑えつつ、ここで水を汲んでいきます。室堂には立山玉殿の湧水という湧水が出ています。日本の名水100選に選ばれており、そのまま飲むことができます。

これから向かう雷鳥沢キャンプ場にも水場があるんですが生水の飲用不可なんですね。ここで水をゲットしておかないと飲み水に困ってしまいますので、必ず汲んでいきましょう。冷たくて美味しい。

室堂は観光地として登山客以外も多く訪れます。バスやロープウェイを乗り継ぐだけで来れるので、立山を眺めにくる方が大勢いらっしゃいます。

その為、室堂周辺の道は舗装されているという、登山客としては不思議な感覚。

室堂~雷鳥沢キャンプ場

みくりが池を眺めながら今日のテント場所である雷鳥沢キャンプ場を目指します。

雷鳥沢キャンプ場は室堂より標高が低いので、今日は下るだけの楽ちんな行程です。時間も1時間くらいですぐ着きます。

室堂~雷鳥沢キャンプ場は火山ガスがモクモク

立山のすぐ近くから火山ガスが湧いており、室堂から雷鳥沢キャンプ場までの道は結構煙たいです。しかも、ガチなやつ。ここまで硫黄ガスの濃度が強い場所を他に知りません。風向きによっては「卵が腐ったあの臭い」が強烈(笑)

いやいや、実は「卵の匂い(笑)」とか言ってる場合ではなく、警報が鳴ったら避難するレベルの火山ガスなんです。苦手な人は濡らしたハンカチで口を押さえながら進みましょう。その為の水道が設置されているくらいです。

日本で一番高い場所にある温泉「みくりが池温泉」

そんな火山が盛んな場所なので、当然温泉が湧いています。中でも、みくりが池温泉は日本で最も高い場所にある温泉として知られています。日本一はすごいですよね。こんな所に温泉施設があることにも驚いちゃいます。さすが北アルプス。

紅葉の立山が美しい

初めて見る立山。紅葉で色とりどりの山肌が美しいですねー。下に見えるのが雷鳥沢キャンプ場。平日なので空いているようです。

雷鳥沢キャンプ場へ向かう途中で見えるのが雷鳥沢ヒュッテ(白い方)ロッジ立山連峰(赤い方)。どちらも宿泊施設で日帰り入浴も可能。室堂周辺だけでこれだけ充実してるんだから本当にすごい。

なお、ロッジ立山連峰はもう営業終了してました。

雷鳥沢キャンプ場

今日のお宿である、雷鳥沢キャンプ場に到着ー!早速テントの受付をします。今夜は今年一番の寒波襲来という事でかなり寒くなる予想。

受け付けのお兄さんとの会話。

「今夜めっちゃ寒いけど大丈夫?」『慣れてるんで大丈夫です』「一人だと身も心も寒そうだけど、大丈夫?」『それも慣れてるから大丈夫です』

って、オイッ\(^o^)/笑

雷鳥沢キャンプ場は完全フラットな場所に幕営できるのでテントを張りやすいですね。

立山のお膝元でテント泊できるとか贅沢か。かなりロケーションが良くて、なんかここでテント泊するだけで十分楽しめちゃう気がします。

ちらっと周りを散策してみました。すぐ近くに沢があるんですが、この水は飲用不可なんだとか。あれだけ火山ガスが出ていると、やはり硫黄の問題なんでしょうか?管理棟(テントの受付したところ)から常時水が出ているものの、そちらも生水飲用不可で要煮沸。

室堂で水を取り忘れると痛いです。

夕焼けの立山を期待してたんですがガスが取れず残念なり。

それでも、テント場からの景色としては最高級です。

夕焼けにはならなかったので、早めに夜ご飯としましょう。

今日はオーソドックスにカレーライス(と、ビール)。

コッヘルでお米を炊くと思いますが、そこにカレールーをインするとコッヘルが汚れて片付けが面倒なので、シェラカップにお米とルーを入れて何回かに分けて食べると片付けが楽になります。

左の目玉焼きは黄身が割れてしまって絵面的にイマイチですが、カレーに乗せて食べると美味しいですよ!

それでは、明日に備えてお休みなさい。

コースタイム(2017/9/29)

  • 扇沢 13:00
  • 黒部ダム 13:20
  • 大観峰 14:10
  • 室堂 14:25
  • 雷鳥沢キャンプ場 15:45

翌日の登山記録はこちら

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お気軽にコメントください

コメント一覧 (2件)

  • 清宮さん こんにちは。
    立山黒部アルペンルート四年前に行きましたよ。ちょうど同じ時期でした。私は観光ですけどね。
    清宮さんとは反対側の立山駅から黒部ダムまでの往復です。ケーブルカーやトローリーバス懐かしかったです。大観峰からのロープウェイでは窓側をキープしたので紅葉がとても綺麗でした。黒部ダムを上から撮った写真は展望台からですね。ダムカレーや高〜い室堂湧水コーヒーも飲みました。
    天気も良くて楽しいテント泊登山になったようですね?

    • こんにちはー!
      おお!ゴルゴさんも行かれたんですね!立山であれば難しい所もなく登山できると思いますので、
      次回は立山登山なんていかがでしょうか?(๑´ڡ`๑)
      あの移動はなかなか大変ですねぇ(汗)
      ロープウェイは窓側を撮ることも考えたんですが、なんとなく、観光の方に譲ってあげた方がいいかなという気がしまして(๑╹ڡ╹๑)p♪

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