一瞬の絶景を追い求める 山岳写真に魅せられて

2020年8月9日

自分の作品を写真集にしたくて、山岳写真集「Extraordinary」をCanonのフォトジュエルで作りました!

世界に一つだけの写真集「Extraordinary」を作りました。

これまで日本一周しながら登山をしたり、その後も精力的に登山をして写真を撮ったりしてきましたが、ここら辺でいったんこれまでの写真を振り返りたい。そう思ったのが写真集を作ったきっかけです。最近は山岳写真集を購入して研究する機会も多く、自分自身の山岳写真集を作りたいという想いも強くなっていたので、作って正解でした。

ついこの前、新宿のニコンプラザで菊池哲男先生の「鹿島槍・五竜岳」の展示会に行ったことも大きかったかも。プリントされている写真を見ると刺激されますよね!

作ってみての感想や費用などを簡単にご紹介したいと思います!

Canon PhotoJewelの30cmスクエアサイズ

今回私が作ったのはCanonのPhotoJewel(フォトジュエル )というサービスです。ネットで注文できるフォトブックには数多くの選択肢があって悩ましいんですが、今回はこれまでの作品をまとめた本格志向の写真集が作りたかったので、フォトジュエルを選びました。私が調べた限り、個人で依頼できる範囲でもっともプロ志向なのはPhotoJewelかと思いました。

大きさはいくつか選べるんですが、もっとも大きい30cmスクエアというサイズをチョイス。ご覧の通り、サイズ感としてはかなり大きいので、お手軽に作るわけにはいきませんが、渾身の写真集を作りたいという人にはお勧めできます。

iPhone Xと比べてもこのサイズ感。正直本屋で売られている市販の写真集と比べても高級感やサイズ感では引けを取りません。

ページ数も最大60Pまで選ぶことができますが、私はマックスの60ページで作りました。後述しますがレイフラットという180度フラットになるタイプを選んでいることもあり、厚みもかなりあります。1枚の厚みも相当あるため、重厚感はかなりのものです。

ぶっちゃけちょっと重すぎる感は否めません(汗)

表紙の手触りはマットな質感で趣があります。文字入れもできるのでタイトルや作者名も挿入していますが、この辺は営利目的ではないので好きなようにデザインするのがいいのかと。「日本の絶景山岳写真」みたいな日本語だとなんだかイマイチだったので、格好つけて英語のタイトルにしましたが、カッコよくできて気に入っています。

ぱっと見ではとても個人が作ったとは思えないような写真集が出来上がるので、そういった本格志向の写真集を作りたい人の満足感はかなりあるかと思いますよ。

フォトジュエルの色味やシャープネスはどうか?

ちょっと青っぽく見えますが撮影の関係です

写真のレイアウトは自由に組むことができるので、2ページ使って大きく表現することも、元写真の縦横比を維持するために1.5ページに分けて掲載も可能。各ページ文字入れができるので、かなり大変でしたが全ての写真にタイトルを付けました。

手元の山岳写真集を参考にしましたが、タイトルをつけるのって結構大変です。その意味でもいい練習になったかもしれません。

写真のシャープネスは相当「キレ」ます。紙にすると細部の表現が失われるのではないかと思っていましたが、細かいところまで本当によく描写されていて驚きました。室内で撮っているのでちょっとノイズが乗っていますが、実物にはそんなことはありません。

こちらは写真中央の折り目部分ですが、全く違和感なくプリントできているのはすごいですね。

今回はファインアート紙という一番上質な紙を選びましたが、表現力という点では文句なしのプリントでした。さすがプリンターに強みを持つCanonのフォトブックですね。

本文のフォントも好きに選べるので、この辺も初めて作る人間からすると悩ましいところ。自由度が高いので、その分デザインで迷うことも多いかもしれません。山岳写真集のタイトルは「撮影対象+撮影場所」のことが多いので、慣例に倣いそうしました。

こちらは2ページにわたって余白なしのデザインにしたところ。30cm×60cmなのでめちゃくちゃ迫力あります。

気になる色味についてですが、マゼンダ(赤)が強いですね。私は現像するときにキャリブレーションしていないこともありますが、それでも赤が強いなと感じました。安いフォトブックでは黄色がうまく出ないことが多いんですが、赤が強いのはどうしてなんだろう・・・。ここは一つ残念なポイントでしたね。

後日RGBではなくCMYKでも見たんですが関係はなさそう。フォトジュエルで写真集を作るときは若干赤味が強いと覚えておくと良いかもしれません。

もう一点残念だったのが、シャドウが思ったよりつぶれていた点です。ある程度は仕方ないんですが、個人的にはもう少し表現して欲しかった・・・!!

赤が強いことと、気持ち白が弱いんですよね。この写真の岩も本当はこんなにつぶれていなくて、それぞれの岩に凹凸が感じられるんですが、残念ながらプリントするとつぶれてしまっていました。陰影の大きな風景写真ではシャドウの描写が大切なので、ここは改善の余地があるなと思いました。

市販されている写真集の多くはコストの観点からフルフラットの物はほとんどありませんが、フォトジュエル では完全にフラットにできる「レイフラット」という綴じかたを選べます。これはすごく良くて、特に見開きにしているページで全くストレスなく写真を楽しむことができます。

【まとめ】値段や良いところ悪いところ

ページ数 60ページ
紙の種類 ファインアート
綴じ方 レイフラット
サイズ 30cmスクエア
値段(税込み) 22,428円(送料含)
良かった点 (1) シャープネスがデジタル写真と変わらないほど素晴らしく、細部までしっかり描写されている。
良かった点(2) フォントの種類が豊富でデザインの自由度が高い。
良かった点(3) レイフラットでは完全にフラットにすることができるので、見開きページを最大限活用できる。
良かった点(4) こんなに本格的な写真集を1部から作れるのは驚き!
イマイチ(1) 赤が強く、白が弱い。特に赤に関しては改善の余地大いにあり。
イマイチ(2) シャドウの描写が今ひとつ。もう少し暗部までしっかり写して欲しい。

個人の写真集を作ってみての感想

写真集を作る作らないはさておき、写真はぜ〜ったい紙にしてみた方がいいと感じましたね!デジタルにはデジタルの良さがもちろんありますが、PCやスマホで見るのはもちろんのこと、プリントすることで見えてくることが本当にたくさんあります!例えば、写真集を作るために「どの写真を使おうか」というセレクトのプロセスで、自分が好きな写真や自分の撮影傾向が見えてきます。また、写真集に自分の作品をまとめることで、今の自分の撮影レベルも俯瞰して知ることができました。

パソコンやスマホはバックライトを通して写真を見ているため、細部まで究極的に美しく表現されていますが、紙にすることでそういったデジタルな補完機能をシャットアウトして自分の作品と向き合うことができるのもいいですね。「あれ?この作品て紙にするとこんな感じか…」「この写真は写真集にすると思っていた以上に輝く」など新たな発見がありましたよ。

写真集を作るということ自体が撮影の目的にもなりますし、2冊目の写真集を作るためにどういった写真が撮りたいのか、どこにいつ行く必要があるのかなど、今後の登山や撮影のモチベーションにもなります。2冊目の写真集を作れるのがいつになるかは分かりませんが、次は「日本アルプス」という形で写真集を作れるように、これからも山に登り、写真を撮っていきたいですね!

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