一瞬の絶景を追い求める 山岳写真に魅せられて

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過去の写真を定期的に見直すことが写真上達の鍵だと思う理由

昔撮った写真(宝の山)「フォルダで眠ったまま」になっていませんか!?

登山計画中やフォトブックを作るときなど、暇さえあれば定期的に過去写真を振り返るんですが、その度新しい発見があるものです。

過去の写真を定期的に振り返る事は間違いなく写真上達につながると思うので、その理由を考えてみました。

成長した審美眼による過去写真の再セレクト

上下を大胆にトリミングすることで素晴らしい写真になった。当時はトリミング=悪という意識があったに違いない。

昔撮った写真を見返すと必ずと言って良いほど「日の目を見ずに埋もれていた写真」に出会います。撮ったままでレタッチすらされず、lightroomの中で有象無象として扱われていたかわいそうな写真です。

いやしかし、後から見返すと素晴らしい写真だと感じることがあるから不思議。こんな経験、皆さんも一度はしたことがあるのではないでしょうか。日々の写活で磨かれる自分自身の撮影スキル、あるいは他者の写真を見て磨かれる自身のセンスや審美眼。これら成長したフィルターを通して過去の写真をぜひ見返してみてください。「お、これは!」という写真が1枚は眠っているはずです。

写真では成長を捉える具体的な数値が「棒高跳で○cmまで跳ぶことができた」のように出るわけではないため、自身の成長を感じることが難しい側面があります。

しかし、写真を撮り、写真に触れる経験を繰り返すことで、写真を見る目が養われるということに間違いはないでしょう。

そうした今の自分が過去の写真を再セレクトすることで新しい発見がある。何千、何万、何十万という写真が簡単に参照できるデジタル写真の良さでもあります。

上達したレタッチによる写真レベルの向上

 

あまりに明暗差が激しい写真だったからか、当時はうまくレタッチできずに放置。撮影時の設定もイマイチだが十分良い写真だと今では思う。

レタッチというのは写真という活動において必ずしも必要なプロセスでもスキルでもありませんが、デジタル写真を主たる対象としている人にとっては、多くの場合、重要なスキルとなります。はっきり言ってしまえば、レタッチが写真を活かすことも殺してしまうこともあるほどに。

一方で、レタッチというのは私自身まだその深淵には触れることができないほどに奥深い世界であり、その技術は写真を何度も何度も繰り返しレタッチすることで磨かれます。他者の写真に触れ、写真を見る目を磨くという意味でも重要です(レタッチに慣れていれば、どういうプロセスでレタッチされた写真なのか、過度に手が加えられた写真なのか、作風なのか等はすぐにわかるようになります)。

過去の写真を振り返り、新たな発見があれば当然その先にはレタッチがあります。

あるいは、未発見だった写真でなくとも、過去に一通りの「完成」をみた写真を際レタッチしてみるのもおすすめです。その時はしっかりコピーを残しておき、当時の写真と今のレタッチ後の写真を見返してみましょう。昔の写真では粗が目立ったり、細部まで追い込んでいないということがしばしばです。

レタッチスキルが高いに越したことはありません。レタッチを繰り返すことは単に写真を作り込んで人工的な写真を追い求めることとは違いますから。

過去写真のダメ出しと後悔は成長の糧

空が綺麗だから上部を残そうという意識が強かったのか、手前の登山道がもう少し残っているとよかった。この構図ならその方が奥行きがでてうまくいく。

「なぜこんな素晴らしい状況でこんな構図しか記録に残していないのか!」「なぜこんな設定でしか記録を残していないのか!」というのは写真あるあるですよね。

今の自分ならもっと上手に撮れた、こんな最高なシチュエーション(天気や光のあたり具合)を今の自分ならもっと活かすことができた、構図はこうあるべきだった…過去の写真を見返してそんな風に思うことは一度や二度ではありません。いや、撮影後に帰宅して写真を見返すと毎回思っているくらいです(ダメすぎ)。

だからこそ、数年前の写真などを見返すとすっごく悔しいし、歯痒いし、次回はもっと上手に撮りたいと思います。

当時だって頑張って撮ったはずなんです。

しかしその写真に今では満足できない。あるいは粗を見出している。それはつまり自身のセンスや審美眼が磨かれている証拠。上述のレタッチもそうですが、過去の写真を振り返り、反省し、より良い写真を撮りたいと考えるプロセスは写真の成長に欠かせないものではないでしょうか。

過去写真を定期的に見直す時はまず構図から

見直す際に一番注目しているのが構図です。

昔は大したことがないと思っていた写真が実はすごく良かったり、トリミングするだけでグッとよくなることが多いこと。私なんて昔は「トリミングは撮影時と同じ比率で」という謎ルールがあったようで、謎なトリミングをしていることが多々あります。しかし、山の写真というのは構図的に融通が効かないことが多いので、横長にトリミングすることが最近は多いですね。

デジタル写真だからこそ振り返りを

デジタル写真のいいところの一つがたくさんの写真を撮れる事、そしてそれらの写真を管理しやすいこと。反面、数多くの写真が存在するということが、一つ一つの写真への意識を薄めてしまうことでもあるのですが。

言い換えれば、デジタル写真だからこそハードディスクの中に「素敵な写真」が埋もれてしまうリスクを高めます。

簡単に撮影に行けないからこそ手持ちの素材を大切に

私は山岳写真(主に中部山岳)が好きなくせに神奈川の山不毛地帯に住んでいるため、頻繁に撮影地にいけないことがほとんど。だからこそ過去の写真を見返すことが楽しくも自分の成長につながりやすいのだと思います。

居住地だけでなく、結婚・子育て・金銭面・仕事など、人によって事情は様々。いずれにせよ写真という趣味に使える時間が有限である以上、手持ちの写真(素材)を大切にするに越したことはありませんよね。

数学で過去問を何度も解くと習熟度が上がるように、写真だって過去を振り返ることでスキルアップできるのは間違いないと思います。ぜひたまには昔のフォルダーを見返してみてはいかがでしょうか?

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