GoogleEarthを登山で活用する方法〜山岳写真のロケハン・登山の予習復習・山座同定〜

2021年4月27日 

山で写真を撮る時、どこから撮ろうか悩むことってありますよね。

勝手知ったる山域ならいざ知らず、初めて登る山域や登山ルートでは撮影ポイントを決めるのが難しい。現地でロケハンするのがベストではありますが、GoogleEarthを使った自宅での(リモート)ロケハンがすごく便利でした。

ロケハンで使うだけでなく、GoogleEarthは登山で十分に活用できると感じたので、他の使い方についてもご紹介したいと思います!

GoogleEarthが凄すぎて驚いた

GoogleEarthの3Dマップがどれくらい優秀かという話なんですが、上画像は実際にGoogleEarthを使って焼岳の南峰から穂高岳方面を俯瞰したイメージです。

「どんな風に見えるんだろう…」っていうイメージを掴むには十分すぎるクオリティ。再現度がとにかく高くて驚きます。

上のイメージと同じ場所から実際に穂高岳を眺めた写真がこちら。

焼岳北峰のマッピングについてはちょっと表示がバグっていますが、穂高岳の描写を見てください。全体的なバランスから細かなところまで見事に再現されています。

「こんな見え方なんだな」を事前に知ることができる=自宅でロケハンをするのには十分ですね。

こんなに凄くて便利なら、もっと早く活用しておけば良かった…!!

現地に行かなくてもロケハン可能な時代!?

ロケハンは足で行うものという常識が私の中で覆されております。

これまでもGoogleマップを使ったロケハンというのはカメラマンにとっては欠かすことができない便利なツールでしたが、Googleの車が撮影できない範囲では使えなかった技法な訳です。

山なんてその代表例ですね(山頂からの景色とかは載っていましたが、ロケハンできるようなものではなかった)。

GoogleEarthの恩恵により、山のような奥地のロケハンまでも自宅でできる時代です。Googleが凄すぎる。

山岳カメラマン(趣味)を目指すための心得「登山が先か、写真が先か。」

登山や山岳写真に限って言えば、一度目の登山でいきなり写真に傾倒するのではなく、安全性を最優先して一度登ってみるべし。この考え方に変わりはありません。

撮影のアングルや構成を考える意味でも、実際にその場所に行ってみるのがベストなのは当たり前ですが、例えば北アルプスのような僻地へ赴く場合、事前に可能な限りの情報を集めておきたいし、できれば初めての撮影スポットでもシャッターチャンスを逃したくない。

理由はシンプル。簡単には行けないからです。

便利なツールがあるのであれば、その利便性を活用しない手はありません。

【ロケハン事例】蝶ヶ岳からの穂高岳

実際にロケハンっぽいことをした事例をご紹介したいと思います。

こちらは蝶ヶ岳の背後から穂高岳を俯瞰した3Dマップのイメージです。

前穂高岳から奥穂高岳、涸沢岳から北穂高岳への稜線がしっかりと描写されていますね。

実際に蝶ヶ岳から眺めた時の写真と比べてみると一目瞭然!前穂高岳と奥穂高岳の位置関係、それぞれの山の位置関係がしっかりと再現されていることがわかります。

【事例2】常念岳からの穂高岳

こちらは常念岳の背後から穂高岳を俯瞰したイメージですが、穂高岳の見え方が少し異なっています。

常念高から眺めた場合、前穂高岳と奥穂高岳の間隔が広がっているためです。

実際に常念岳から眺めた時の写真と比べるとこの通り。奥穂高岳のピークの形など、細部まで見るとおかしなところもありますが、自宅でリモートロケハンをする上で重要なのは山の位置関係や大まかな地形。その点、グーグルアース先生は大変に優秀です。

グーグルアースを使うことで、常念山脈の各ポイントから穂高岳がどのように見えるのか、かなり正確に把握することができました。しかもグーグルアースは無料操作も簡単です。撮影時の構想が捗りますね!

【事例3】唐松岳から見た白馬岳

こちらは唐松岳から白馬岳方面を眺めたグーグルアースのイメージと実際の写真。高い再現度で3Dマップと実際の写真が一致しています。

これは逆説的な使い方ですが、唐松岳から眺める白馬三山はイマイチ冴えない山の連なりになってしまうことがロケハンの段階でわかります。

【他の活用方法】登山道を事前にチェック

GoogleEarthの活用法はロケハンだけでなく、登山道の雰囲気を事前に確認する時にも役立ちます。

写真は五竜岳に通じる遠見尾根。見るからに長い尾根歩きであることが分かりますし、全体の工程の長さやアップダウンの多さなどを視覚的に知ることが可能。二次元の登山地図から知り得る情報ではあるのですが、三次元の情報を活用することでイメージしやすいことは言うに及びません。

そんな事いうと「最近の若者は地図も読めない」なんて言う山舐めおじさんが出没しそうですが、使える情報をいつどのように使うかが重要であり、登山において従来の地図が最も重要であることに変わりはありません。

登山前だけでなく、登山を終えた後に自分が歩いた山の形を見返しても面白いと思います。

バリエーションルートを歩く場合なんかはGoogleEarthで予習することにより、遭難や道迷いのリスクを軽減できそうです。例えばヤマレコなどで他の登山者の登山記録を参考にする際、GoogleEarthを併用すれば難所はどこなのか・どんな地形なのか高い精度で把握することが可能となります。

山で写真を撮りたい場合には、撮影スポットを決めるだけでなく撮影スポットまで安全に行くためにも一役買ってくれるというわけです。

【Googleアースの活用2】山座同定

登山後に写真を振り返ってみて「これはどのピークなんだ?」って迷うことが多々あります。例えばこちらの写真。槍ヶ岳山頂からの景色ですが、裏銀座方面のピークはどれも小さいため分かりにくい。

そんな時にGoogleアースで見てみると一目瞭然。

後から山座同定したい場合に役立ちます。こんな風に一度見ておけば再訪した時に楽しいですし、少しずつ山の知識を増やしていけると良いですよね。

Googleアースは好きな角度で山を眺めることができるので、真上から俯瞰することもできます。

例えば歩こうとしている(歩いた)縦走路の長さはどの程度なのか、山域全体のどのあたりを歩いていたのかなど・・・尺を変えたり角度を変えたり、デジタルの三次元地図ならではの楽しみ方があります。

紙地図の楽しさを損なうと言われてしまいそうですが、使い方次第ですよね。使いたくなければ使わなければ良いし、紙地図とグーグルアースを併用したければすれば良いだけの話です。

まとめ

無料でこれだけの情報を得られるGoogleアースは素直にすごいなと感じました。

紙の地図は山域ごとに複数の地図を見比べる必要があり、縮尺を変えることも簡単にはできません。その点、Googleアースはシームレスに山域を変えたり縮尺を変えたり角度を変えることができます。

登山前・登山後・山岳写真のロケハンにと、3D地図を活用しない手はありませんね(無料ですし)。

自分が行けそうにない、あるいは行かないけど興味がある山域を、グーグルアースで仮想登山してみるのも楽しそうですね!


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