【北アルプス】蝶槍(蝶ヶ岳)雪山登山(初冬・横尾避難小屋) 横尾避難小屋をベースにナイトハイク

やってきました北アルプス!

この間、北穂高岳を登り、もう今年は上高地に来ることはないと思っていましたが・・・

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蝶槍からの穂高を狙いたくなって来てしまいました。

11月15日以降は上高地へのバスが冬季閉鎖となってしまうため、最寄りのバス停は「中の湯」となります。ここから釜トンネルと上高地トンネルを抜けて上高地まで歩く工程がプラスされるので、上高地経由の登山が一層タフになります。

目次

釜トンネル

いずれは通る道。そんな思いもありましたし、上高地まで歩いてみるのもいいだろうという気持ちで上高地を目指します!

まずは中の湯を降りてすぐ釜トンネルへ!

入ってしばらくは明かりがありましたが、程なくして明かりが消えてしまい漆黒の世界へ。

傾斜は11度ということで歩く分にはそれほど苦となる登りではございません。

普段はここをバスでビューっとすっ飛ばしているんだなという感謝の思いを胸に歩いて行きます。

「どれくらい暗いか」ですって?限りなく漆黒ですのでヘッデンかスマホのライトは必須。

この時期にスマホの電池をこんなことで消費することはできませんので、初めからヘッドライトをつけて歩くのがいいかと思います。

果てしなく長い・・・なんていうこともなく、釜トンネルは割とすぐ終わります。30分くらいでしょうかね?

次は上高地トンネルへ!

こちらはさらに短く、20分もしないうちに終了。

上高地閉鎖後のトンネル歩きは地獄の苦しみかと想像していましたが、さほどでもなく拍子抜け。

では、上高地までバスがなくても楽勝なのか?

いや、そんなことはありませんでした。

トンネルだけならそれ程でもないんですが、トンネルを終えてから大正池を通過して上高地までの道のりがメッチャ長い

大正池越しの穂高を眺めながらのお散歩・・・とは行きません。個人的な感覚では、トンネルを抜けてからの歩行の方が辛かったし長く感じました。

行きはまだいいんですが、問題は帰りですよね。

普段は上高地についた段階で「疲れたー!」と言いながらもコーラをプシュとするわけですが、帰路では上高地から+1.5時間の歩きがあるっていうのは結構地獄でした。。

上高地〜横尾

お店がやっておらず、人もいない上高地というのは新鮮ですね。夏の賑わいが幻のように感じられる、静寂が包む上高地を出発して横尾まで行きます。

なお、上高地の水場は使えないので要注意です。

この感じだと明神池も凍結しているでしょうか。

流石に12月だけあって明神〜横尾の道にもうっすらと雪がかぶっていました。

徳沢に到着!

蝶ヶ岳に登る場合はここで幕営して長塀尾根(ながかべおね)を歩きますが、今回はあえて蝶槍からの穂高を撮りたくて、横尾を拠点に行動します。

徳沢ではずっとアラーム?が鳴り響いていてメチャクチャ怖かったんですが、あれ何なんでしょうか?ググって見ると「アラームが鳴っていた」という記載が散見されるので、どうやら意図的に鳴らしている?徳沢はどこよりも戸締りをしっかりして「KEEP OUT!」って雰囲気でしたので、過去に荒らし被害でもあったんでしょうかね?

徳沢から横尾まで歩く時点で積雪はこれくらい。

2020年の12月上旬までは雪が少なかったので、年によってはもっと積もっていることもあるかと思います。

横尾避難小屋

まだ明るい内に横尾避難小屋に到着!

幸い個室の方が空いていたので、そちらを利用させていただきます。

小屋の前に水があるって本当に神様でしょうか?これのおかげで横尾のファンになったと言っても過言ではありません。

登山口を確認しようとしたら何者かの足跡が・・・

指と爪の跡があるので「熊!?」と思ってこのときはメチャクチャ肝っ玉を冷やしていました。

横尾はドコモの電波が入らないので調べることもできず、結構心配していました。足跡が小さいので小熊?とか思っていましたが、どうやら後日調べて見ると「キツネ」の足跡の可能性が高そうです。北アルプスにキツネっているのかな?と思いながらも、キツネかタヌキくらいしか該当しそうな足跡がありませんで。もしご存知だったら教えてください。

こんな快適な雪山登山泊があろうか?

そう思うくらい横尾の避難小屋は快適です。特に、入って右側に個室がありまして、ここを利用できると極めて快適な小屋泊が可能です。

しかも利用料無料・・・以前は課金していたようですが、いや、全然お金払いますよ?むしろ払うのでこう言った施設をぜひ継続していただきたいという気持ちでいっぱいです。

今回は新しく購入したサーマレスト・ネオエアーXサーモ2020年モデルを初導入!

レビューは雪上で幕営してから書こうかと思いますが、地面からかなり高い位置にあるので断熱性能は目を見張るものがあります。この日は室内でマイナス2℃と全然寒くなかったのであまり参考にはなりませんが、雪山登山の強い味方になりそう。

ただ、高さがかなりあるので、寝相が悪い人は多分落ちます(笑)

横尾〜蝶槍

・・・眠い!

それもそのはず、今回の山行はかなり厳しいプランニングとなっており、夕方に横尾避難小屋について数時間寝て、夜中にナイトハイクしてご来光を狙うという強行軍計画。くれぐれも真似をしないでいただきたい内容となっております。

なぜこんなことをしているかというと、蝶槍や蝶ヶ岳からご来光を狙おうと思うと通常2泊3日(徳沢で1泊、蝶ヶ岳ヒュッテ冬季小屋1泊)の計画となりますが、まだ積雪もそれほど無いことを考慮して1日削っても行動できるか試してみたかったからです。

結果としては、確実に睡眠不足での行動になるのでお勧めできません(私ももうやりません汗)。

横尾から蝶槍までの道を歩くのは初めて。地図を見るからに急登なのは覚悟していましたが、道自体は難しいところもなく、ラッセルがなければそれほど労なく登れます。積雪期であれば夏道×1.2 ~ 1.5倍程度の時間を見ておけばよいかと思います。

厳冬期で最初からラッセルだと相当しんどいでしょうね。下山で使った方がいいのかなと。

今回はピッケルとアイゼンの代わりにストックとチェーンスパイクを持参。

登る時期や山によって最適な装備は変わります。

さあさあ、眠い中のナイトハイクを終えて森林限界を突破しそうです。

風が半端ないのでダウンとシェルを着込んで外に出て見ると・・・!

・・・

めたくそ高曇り(号泣)

ある意味晴れてるけど、ある意味晴れてるけど!

はい、残念ながら東の空にモッサリと雲があり、ご来光は撃沈でした。

今回の登山はちょっと見切り発車だったかなと。雲が多いのは予想できていたんですが、東の空に雲が多いことをもう少し考慮すべきだったかなと。とはいえ、穂高の予報は晴れだったので思い切って出撃したんですが、かなり大変な工程だっただけにガックリきてしまいました。

写真手前の小ピークが蝶槍、奥が常念岳ですね。

冬の常念山脈は強風が吹き荒れるため雪が飛ばされてあまり積雪していません。

常念山脈は穂高岳を狙う定番ポイントの一つですが、蝶ヶ岳〜蝶槍〜常念岳で少しずつ表情を変えるため、どこから撮るか悩ましい。

蝶ヶ岳だと吊り尾根がほぼ隠れて、常念に向かうほど吊り尾根が見える角度になります。

望遠で寄るなら蝶槍でなくても蝶ヶ岳でいいかなと思いました。

やはり蝶ヶ岳ヒュッテの冬季小屋で一泊するのが良さそうです。

かなり歩いて到達した稜線にいたのは短い時間。

太陽がいつ出たのかも分からないような曇天の中、無念のうちに森林限界へと帰ります。

帰路では雲もなくなりよく晴れていました。

明神岳が眩いばかりに輝いていて目に染みます。。。

そして、ここからの帰りが本当に長いこと、長いこと。

横尾から中の湯までの歩きはちょっと長すぎて辛かったですね。

一度は歩いてみてもいいと思いますが、上高地閉鎖後に蝶ヶ岳にいくのは、バスの利便性に慣れてしまったハイカーにはいい薬になりそうです。でも、登山って本当はそういうものですしね。昔は徳本峠を超えなければ穂高に登ることはできなかったわけですから、とてもいい時代に恵まれていると痛感したのでした。

蝶ヶ岳は上高地へのバスが利用可能になった直後あたりが狙い時かもしれません。

残雪豊富な時期にまた狙いたいと思います。

コースタイム

日程 場所 時刻
2020/12/8 中の湯温泉バス停 12:20
  釜トンネル 12:30
  上高地 13:45
  明神 14:35
  徳沢 15:30
  横尾 16:30
2020/12/9 横尾 1:30
  蝶槍 6:00-7:15
  横尾 9:00
  上高地 13:00
  中の湯バス停 14:30

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