オスプレー・イーサープロ70レビュー!利点欠点や背負い心地(バルトロとの比較も)

2021年9月9日 

久しぶりにバックパックを購入しました。オスプレー(OSPREY)のイーサープロ70です!

山の中で他に使っている方を見たことがないですし、それほど人気のモデルではないのかなと分析しております(買っておいてなんですが)。

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先日公開した記事で大型バックパックの候補を並べていますが、山の中で見かけるのはやはり圧倒的にグレゴリー・バルトロかオスプレー・イーサー65などが多いと思います。最近はU.L.が大ブームなのでテント泊でもUL系ザックを使っている方もかなり増えましたね。

そんな訳でややニッチにしてマイナーなバックパックですが、良い点や魅力、なぜこのバックパックを選んだのか、バルトロと比較してどうか、夏山でのパッキング例をご紹介していきたいと思います!

イーサープロ70の利点・欠点

まずは利点欠点から簡潔に。

使ってみて良いなと感じたのは、軽量シンプルな構造とシンプル過ぎないポケットの数。バルトロのようにポケット数は豊富でないものの、大きなトップポケットやウエストベルトのおかげで小物の整理も容易でした。

比較的細長い構造で背面長が短めなので、どちらかというと腰より肩で背負うバックパックという印象です。腰にかかる負荷が小さいので雪山でのラッセルではさぞ活躍してくれると思います。一方で、バルトロを使っていた時と比べて登山後に肩が凝りました。この辺りは今後使いながら背負い方を見直していきたいですね。

70Lという大型パックの中では軽量な造りなので、ある程度の荷物を背負いたい、けれどなるべく荷物を軽くしたいというニーズを満たしてくれます。

欠点として挙げるとすれば、レインカバーが付いていないこと。そして最大の難点はマットをアタッチメントするためのストラップが短いこと(短すぎ!)。

マットの太さによってはストラップループに通らない可能性がゼロではありません。マット用のストラップって、たいてい長すぎて持て余すものですが、イーサープロ70はもう少し長さが欲しかった。

写真のサーマレストのリッジレストソーライト(丸巻き)はループに通すのがかなりギリギリでしたからね。クローズドセルのマットを外付けする場合、やや窮屈になる可能性があります。夏用の薄いマットであれば全く問題ありません。

イーサープロ70夏山パッキング

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夏山の槍ヶ岳を登った際のパッキングを写真で撮っておきましたので、どんな感じでパッキングしているかを簡単にご紹介します。

ザックの構造は至極シンプルなタイプですのであまり工夫することはありませんが、他のパックとは異なる特殊な点もあります。

1. メインコンパートメント

こちらがメインコンパートメントです。イーサープロ70は1気室なのでシュラフを入れる箇所が独立していません。

パッキングでは一番下にシュラフを入れ、テントポールも収納します。シュラフを一番下に入れるのはクッションになること、テント設営後まで出番がないので、一番取り出しにくい最下部でも問題ないからです。

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シュラフはマジックマウンテンのスタッフバッグを使って圧縮しています。

シュラフの上にはクッカーと食糧、それとガス缶を隙間なく詰めていきます。クックウェアの出番も夜間までないので下の方に入れます。

その上にフリースや着替えなどのウェア類を入れます。フリースは取り出す頻度が高いためこのポジションに収納。軽量化のためにスタッフバッグなどは使用しません。

ちなみに、夏山は収納する順番や上下関係はそれほど重要ではありませんので、イーサープロ70にどれくらい物が入るのかという観点で見ていただければと思います。

最後にテントを入れて本体への収納は完了です。

こうしてみるとまだまだ荷物が収納可能であることがわかります。70Lザックですからね、これくらいは朝飯前に収納可能です。

ところでこの70Lという容量表示ですが、メーカーごとに考え方が異なるようで、登山業界横断的な基準がある訳ではないようです。あくまで一つの基準として捉える必要がありそうです。

どれくらい荷物がパッキング可能なのかは実際に使用している方のレビューを見るのが一番だと思いますよ。

メインコンパートメントのパッキング

  • テント本体
  • テントポール
  • 防寒着(フリースやダウン)
  • ウェア類(着替え)
  • クッカー
  • 食糧
  • シュラフ
  • ピロー

2. トップリッド

雨蓋には大きなポケットが一つ付いており、収納力は抜群。

バルトロのようにポケットが2つ付いている方がパッキングの細分化の観点では便利ですが、この辺は好みによるところが大きいでしょうか。

これだけの荷物を収納しても余裕があります。雨蓋(トップポケット・トップリッド・トップローディングなど呼称は様々…)にはサッと取り出したい荷物をパッキングします。こうすることで雨が降ってきたらサッとレインウェアを着て、寒かったり岩場ではグローブを装着できますね。

トップリッドのパッキング

  1. グローブ
  2. レインウェア
  3. 小物ポーチ(モバイルバッテリーやファーストエイド等)
  4. 手拭い
  5. 財布
  6. 交換用レンズ

3. サイドポケット・ウエストベルト

イーサープロ70は右側に水筒やナルゲンが収納可能なポケットが付いています。写真では分かりやすいよう縦向きで入れていますが、実際は横向きで収納できるほど大きいポケットです。歩きながらナルゲンボトルを取り出し可能なので便利です。

ウエストベルトの左側にはこれまた大きなポケットが付いています。見ての通り、かなり巨大なポケットで収納力は抜群!

歩くときにスマホを入れたり、行動食や薄手のグローブなどを入れると便利だと思います。写真左のビニールはカメラ用のレインスリーブ。雨が降ってきたときにカメラを雨から保護するのに使用します。

ポケットを閉じた時の様子。こちらも歩きながらポケットの開閉が可能なのでとても便利。バルトロには防水ポケットが付いていますが、こちらはザックと同じ素材なので過度な期待は禁物。一方、ポケットサイズはバルトロよりだいぶ大きいので、使い方の自由度はイーサープロの方が高いです。

前面とサイドにコンプレッションストラップが付いているので、大型の三脚をパッキングすることも可能。冬もワカンやピッケルをここにアタッチメントすることができそうです。

5. ショルダーハーネス

ショルダーハーネスにはピークデザインのキャプチャープロ(カメラクリップ)を装着。

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山を歩いているとキャプチャーや類似品を使い、バックパックのこの位置にカメラを付けている人が格段に増えたように思います。以前はネックストラップタイプを使っている人もたくさんいましたが、最近はあまり見なくなりました。

大型バックパックはショルダーハーネスが肉厚だったり幅広だったりでカメラクリップ装着不可のものが稀にあります。イーサープロは問題なく装着できますのでご安心を。

イーサープロの背負い心地

背面パッドにはメッシュを採用しているので通気性は上々。両側に備えられたアルミフレームが荷重を上下に分散させるよう設計されています。

イーサープロ70は細長い造りをしているので、重心は比較的上側に位置しています。「Mサイズ」を購入しましたが、身長165cmの私でMサイズがよくフィットすることを鑑みるに、背面長は比較的短く設計されている気がします。Sサイズ・Lサイズもありますが、バルトロのようにショルダーハーネスとウエストベルトまでの距離は調整できませんので、購入時にどのサイズを選ぶべきか吟味する必要があります。

身体へのフィット感は抜群で、背負い心地には非常に満足しています。

背面長に対してショルダーハーネス・ウエストベルト距離が短め設計ということは、ザックが身体の上部に来るということです。細長い構造も相まって、背負った際に頭の後ろにザックが接近している感じがあります(説明が難しいのですが…)。

バルトロと比較して、腰より「背中・肩」で背負っている感じが強いです。サイズの違いもあるので単純な比較はできませんが、荷物の負荷が腰より肩に乗っている感じが強かったですね。

背負い心地は良好で、バックパック本体が軽くなったことを実感できました。

ショルダーハーネスの厚さはこのサイズのバックパックにしては平均的な厚さだと思います。肩への負荷が大きかったことを考えると、ここはもう少し厚めのパッドでもよかったなと感じています。

まとめ

グレゴリー「バルトロ75」を使ったテント泊登山のパッキング方法

「バルトロと比べてどちらが背負い心地に優れるか」と聞かれた場合、総合的に評価すればバックパックのロールスロイス「バルトロ」に軍配が上がるでしょうか(買ったばかりでこんなことを言うのもなんですが)。

非常に優れたバックパックですし、この容量でこの重量は本当に貴重。値段がもう少し安ければ万人におすすめしたいところですが、やや高価ですので、このバックパックがマッチする人は意外と多くないかもしれません。

イーサープロ70を購入した理由は「軽量かつシンプルな構造で、雪山登山に最適なものを選びたかったから」です。夏山と雪山では優先すべき事項が変わってきますので、雪山登山をしてから最終的な評価をしたいと思います。

ちなみに男性用がイーサープロ70、女性用がエーリエルプロ65という名前です。男性用・女性用で名前やサイズが異なるのはバックパックあるあるですね。ご購入の際は間違えのないようにご注意ください。


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