モンベルでおすすめ・おすすめじゃないと思う登山装備(全身モンベルにならないための使い分け)

登山を始めたばかりの頃は全身モンベルブランドで覆われていましたが、今は少しずつ「脱モンベル」を目指して他ブランドを積極的に導入しています。

モンベルは今さら言うまでもなく本当に素晴らしいブランドなのですが、とは言え、全身・全装備がモンベルだとつまらなさを感じるもの、何より他のブランドも試してアウトドアをもっと多角的に楽しみたい。

これまで使ってきた登山道具の経験から、ウェア類・ギア類が全てモンベルにならないよう、モンベル製品のおすすめカテゴリー(と微妙だと思っている製品カテゴリー)をご紹介したいと思います。

目次

モンベル以外のブランドを検討すべきカテゴリー

改めてですが、言わずと知れた日本アウトドアブランドの巨匠モンベルには本当にお世話になっています。他ブランドを圧倒する戦略と品揃えで日本では敵なしの存在感。製品云々もですが、モンベルは専門のショップが多く、かつオンラインショップも使いやすいので入手が容易。ポイント制度も充実していています。

そんなモンベルの難点が冒頭で述べた「全身モンベル問題」です。

海外の著名ブランドと比較して値段が圧倒的にリーズナブルゆえ、価格を優先して装備選びをすると身の回りがモンベルばかりのモンベル沼に陥ります。

そんな風に上げておいてなんですが、まずはモンベル製品の中で「微妙」だと思っている=他のブランドを使った方がいいと思っているカテゴリーをご紹介します。

テント

山岳テントとしてステラリッジを使っている人の割合は恐ろしく高く、涸沢などのテント村を観察すると50%くらいはステラリッジではないかと思うほど山の中に氾濫しています。同じようなテントが並ぶ姿はまるでレンタルテントを彷彿とさせ、没個性の代表選手となっています。

実はブログで紹介すらしていませんが、私もかつてステラリッジテントを購入して「1回」だけ使い、即売却した経験があります。冬季はエスパース、3シーズンはステラリッジと使い分けるために購入。

しかしあまりに使い勝手が悪く、1度使っただけで売却しました。(今は変わったようですが)昔のモデルは張り綱をフライの内側から通す構造になっていて、設営の手順が煩雑かつ非常にストレスでした。

フライを入れても5万円以下で入手できる値段は魅力ですが、テントに関しては他にもっと良い選択肢がたくさんあります。脱モンベルをまずお勧めしたい装備の一つです。

スリーピングマット

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ウレタン製のクローズドセルとエアータイプのどちらもラインナップ。しかし、モンベルのマットはR値を公表していないので耐寒性能が分かりにくい上、スペック的に他社製品と比較して重たいです。ニーモやサーマレストなど就寝装備を専門とするメーカーと比べて魅力を感じません。

私は夏も冬もサーマレスト派ですが、一番人気は寝具装備にブランド起源を持つニーモでしょうか。

クッカー

一通りのクッキングウェアを揃えているものの、特段目を見張る製品はありません。むしろ重たいものが多く、低山登山やキャンプに向いているように思います。

クッカーはもともともの単価が低いことから、価格面の優位性も控え目です。

少しでも軽量化したい登山ではエバニューのチタン製品が魅力的。登山で使っていますが本当に軽くて驚きますよ!

バックパック(ザック)

価格は他社ブランドと比較して安いものの、モンベル製品を選びたくなるような仕掛け、ギミック、構造、色合いなど魅力的な要素が今ひとつ見当たらず。

モンベルの店舗でもザックを見ている人って少ない気がする。スリーピングマットしかり、バックパックに強みのあるブランドと比べて今一つ魅力に欠ける印象です。トレッキングならグレゴリーやオスプレー、クライミングならブラックダイヤモンドなどが魅力的。

今はグレゴリーのバルトロを使っていますが、オスプレーのイーサープロが気になっています。次の世代が出たら試してみたい。

トレッキングポール

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クッカー同様、一通りのラインナップが揃っているものの、どこか決め手にかける印象。

他社製品と比較してスペック的に重たく、トレッキングポールを比較した上の記事でも特に候補対象となる製品はありませんでした。ただ、値段は安価なので、雪山登山など特殊な状況を考慮しなければまず一本手に取ってみるのはありな気がします。

ヘッドライト

ヘッドライトに限った話ではないですが・・・デザインの色味さすがににどうなの?っていう気はします(初めてモンベルのヘッドライト見ての感想)。

BioLiteというブランドの代理店をしているようですが、USB充電しか電源供給できないタイプは山ではちょっと怖い。電池とUSB充電どちらもできるタイプが他にあることを考えると、今一つ食指は動きません。

ヘッドライトといえばブラックダイヤモンド、レッドレンザーやペツルが有力候補。国内新興ブランドのマイルストーンも気になります。

乾電池もUSB充電にも対応しているペツルのアクティックコアが欲しい・・・。

フリース(ミッドレイヤー )

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フリースをはじめとしたミッドレイヤーは登山でもクライミングでも欠かせない重要なウェアリング。ダウンまで着込まずフリースだけ来て山小屋やテントで過ごす時間は多いもの。着心地や耐寒性能などの着心地も重要ですが、そういった意味で見た目も重要です。

モンベルのフリースやミッドレイヤーは海外ブランドと比較して安価で購入しやすいのですが、いかんせんデザインが・・・。「モンベルを選ぶならデザインは気にするな」と言いたいところですが、フリースを検討するにあたりこの壁にぶつかり、モンベルは候補から外すことに。

また、フリース類のラインナップがいくつかあるものの、製品ごとの使い分けが今一つ分かりにくいのもマイナスポイントでした。

ソックス

モンベルのソックスを何度か試したことがありますが、履き心地、透湿性、クッション製などいずれも今一つでした。

海外の定番ブランドを選んでも金銭的負担はそれ程大きくありません。ソックスを専門にしている、あるいは強みを持つスマートウールやダーンタフなど、良い候補はたくさんあります。

モンベルブランドが優れていると思うカテゴリー

一方で、モンベルが優れていると思うカテゴリーもあります。登山に必要なウェア・ギアをおよそすべて揃えているモンベル。手に入らないのはアバランチビーコンくらいではないでしょうか?

全身モンベル、登山道具全てモンベルでも問題なく登山できます。それほど多様な製品を取り揃えているモンベルですが、中でも私がお勧めだと思うカテゴリーをご紹介します。

インナーウェア

日本人に合ったサイズ感、モンベルの弱みであるデザインが関係ない点、何度も買い替えが必要なので値段が重要な点など、モンベルの強みがいかんなく発揮されている。登山を始めてからずっとスーパーメリノウールもジオラインも愛用しています。

薄手(夏)・中厚手(春秋)・厚手(冬)とラインナップが理路整然としており、求めやすい価格と相まってかなりお勧めです。

> モンベルのアンダーウェア一覧

ダウンウェア

ダウンウェアは値段が高くなりがち。モンベルの製品も決して安くはありませんが、他のアウトドアブランドと比較して圧倒的に安価です。

ダウンウェアのデザインはシンプルなのでモンベル流のデザインもあまり気になりません。海外の有名ブランド製品は「さすがに高すぎ」という値付けのものも多く、値段も機能も文句なしのモンベルをお勧めします。夏山用も厳冬期用もモンベルのダウンを利用しています。

> モンベルのダウンウェア一覧

寝袋(シュラフ)

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モンベルの寝袋はストレッチ性能が素晴らしく、テント内で快適な時間を過ごすのに最適。

シームレスダウンハガーの登場でさらに軽くなり、撥水性が向上しました。

日本国内ではモンベル、イスカ、ナンガの3ブランドが有名ですが、意外と海外のブランドからも寝袋は発売されています。ただ、ラインナップが貧弱だったりイマイチ登山向けではなかったりと選ぶのが難しいため、失敗したくない人には国内ブランドがお勧めです。

シェル・レインウェア

登山ウェアの中で最も高い部類のシェルやレインウェアですが、こちらもダウンウェア同様に、海外ブランドの製品は「さすがに高すぎ」と思うことが多い。

いくら製品が優れていてもシェルやレインウェアは消耗品。特にレインウェアの撥水性なんて1年も使えばかなり落ちてしまうもの。ハードシェルもしかりで、脇の下など擦れる部分から劣化していきます。

シェルはデザイン製も重要なので人によると思いますが、私はシェルやレインウェアは消耗品として捉え、安くて気軽に使えるモンベルを愛用しています。

> モンベルのレインウェア一覧

まとめ

他にも登山靴スノーショベル等、例を挙げればキリがないのですが、モンベルでおすすめできる登山カテゴリーとイマイチなカテゴリーを私の経験からまとめてみました。

ウェア・ギアを選ぶ際に何を基準にどのブランドを選ぶかというのは難しいものですが、一つは「カテゴリーの先駆者」であるかどうかを基準にすると良いかもしれません。例えばゲイターを購入する場合、ゲイターを初めて作ったのはOutdoor Research(アウトドアリサーチ)なのでOR製品を選んでみるとか、折り畳みできるトレッキングポールならLEKI(レキ)を選ぶなど(レキが初めて開発)。

そういった意味で、モンベルには先進的な独創性はあまりないかもしれませんが、なんでも試せる求めやすい価格と実際に製品を店頭で確認できる強みがあります。私としてもモンベルブランドをうまく活用させていただきながら、日本のブランドとして応援できればと思っています。

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