【北アルプス】蝶ヶ岳 雪山登山(残雪期・テント泊) ゴールデンウィーク前は空いてて快適、蝶ヶ岳ヒュッテでテント泊

GW前の週末に北アルプスは蝶ヶ岳(ちょうがたけ)に行ってきました!長い冬が終わってようやくバスが通じた上高地。冬の間、上高地は雪に閉ざされバスが通じていません。そのため、上高地経由の登山はプラス1泊必要となるため足が遠のく傾向に・・・。2018年4月17日に上高地へのバスが開通したので、さっそく上高地経由の山へと向かったわけでございます。

人生初のカプセルホテルが快適すぎてやばかった!

今日は今日とて新宿バスターミナル、通称「バスタ新宿」から松本へと移動します。上高地の場合、夜行便で行くという手もありますが、前泊した方が疲れないと学んだので今日は松本にて前泊です。

人生初のカプセルホテルにやって参りましたー!

カプセルホテルって、何と言うか、すごくサラリーマンちっくなイメーがあるの私だけでしょうか?あまり良いイメージが湧かなかったのでこれまで避けていたカプセルホテル。中に入って驚きました。

めっちゃ清潔めっちゃ快適めっちゃいい!

寝間着ついてるしお布団気持ちいいし、今回は利用しなかったんですがお風呂も入れるし漫画もあるし、なにこれすごい\(^o^)/

駅近のホテルエムマツモトさん。これはリピ間違いなしですわ。金曜で3980円だったと思います。平日ならもっと安いでっせ。カラオケと比べて疲れの取れ方が段違いなのはいうに及ばず、カラオケ前泊から卒業の時が来たようです。

ちなみに荷物はフロントで預かっていただくことも可能です。

松本~上高地

カプセルホテルが快適すぎて、逆に眠りが深くて、めちゃくちゃ眠くて危うく二度寝して寝坊しかける罠に陥りそうでした。

人気の少ない松本駅。

サラリーマンしながら登山ってタフなんですよね…。いつしかその辺もブログで語りたいところ。それでも、山に行きたくなっちゃうんですよね、山の魅力は恐ろしい。

久しぶりの上高地ということでテンション上がっております。

上高地は2017年10月以来なので半年ぶり!

松本から新島々まで電車、新島々からバスで上高地へ向かいます。

松本駅で上高地までの切符が買えるので面倒な手間はありません。時間によっては松本から上高地への直通バスも出ていますよ。

大正池を横切る時の眼福たるこの景色。残雪輝く「穂高岳」です!窓越しの景色ですが、大正池にリフレクションしていい感じ。

GW前だから上高地が激空いている!?

なんだこれ\(^o^)/

こんなに人がいない上高地初めて!GW前だからでしょうか、あるいは登山客は始発便で来て既に入山しているからでしょうか、なんにせよここまで人が居ない上高地は初めてで、ちょっと感動もの。

(GWの上高地は激混みしますのであまりお勧めできません。その1週間前の土日がねらい目ですよ!ゴールデンウィークに北アルプスなら、新穂高温泉から鏡平経由で双六方面などが良いかもですね。裏銀座もいいと思います。穂高や涸沢、表銀座は混みますよ。あと立山も混みます。)

上高地で水を補充して、

さあさあ!いざ、久しぶりの上高地発の登山へと向かいます!

この時期の北アルプスは初の経験、来たらびっくり、すごく暑い(汗)

樹林帯は手袋なしで全然OKな気温感。私は基本的にストックを使わない登山家なのですが、残雪期だけは別。この時期は雪が腐ってザクザクなのでストックが無いと結構しんどいです。

美しき梓川。こんな美しい川って日本一周していてもそうそう見かけませんでしたね。

普段は「もう飽きた」と思う上高地~明神~徳沢~横尾の歩きも半年ぶりだとワクワクします。今日目指すのは徳沢。蝶ヶ岳は横尾と徳沢どちらからでも登れますが、徳沢経由で行こうと思います。

上高地からの道はよく除雪され、雪の上を歩くことはありません。

明神岳を眺めつつ雪の回廊をヒンヤリとした気持ちのいい風を受けながら歩きます。

緑が無い上高地を歩くのって初めてなので新鮮。

ふきのとうがあちらこちらに芽を出していて春の訪れを感じる以上に、正直、天ぷらにしてビールが飲みたかったです(笑)

※ 北アルプスの植生は持ち帰り不可ですので気をつけましょう。

明神(9:35)

まだ小屋明け前の明神を通過。上高地までのバスは開通していますが、この週末はどこも小屋が開いていませんので、泊りの場合は食料やらテントやら忘れないように要注意。まだ自動販売機も動いていません(白目)

徳沢(10:20)

ソフトクリームが有名な徳沢に到着!上高地からここまで大体1.5時間といったところ。徳沢もまだオープン前。来週のゴールデンウィークに向けて急ピッチで小屋明け作業されてました。

(ソフトクリーム食べたかった・・・涙)

徳沢は昔牧場だったところなので、ソフトクリームが有名なんです。

【登山口】長塀尾根の急登を登って蝶ヶ岳へ

蝶ヶ岳への登山口は徳沢の脇にあります。ここを過ぎて・・・

ここ。地味なのでちょっとわかりにくいですね。

徳沢から蝶ヶ岳へは長塀山を越える長塀尾根(ながかべおね)を歩きます。どんな道かと言いますと・・・。

ええ、こんな感じの「まるで展望がない樹林帯の急登」でございます。

「まるで展望がない樹林帯の急登」って、登山道的にもっとも過酷でもっとも歩きたくない最も暑くてもっとも虫が多い系の道です。しかし、森林限界を超えた先には絶景が待っていますから頑張りましょう!

はじめこそ雪がありませんでしたが、割とすぐ雪道となります。アイゼンは基本的に必要ありません。むしろ履いていると疲れるのでない方が良いと思います。今回12本爪を持ってきましたが、この時期はもういらないでしょう、チェーンスパイクがあれば十分です。

ピンクテープは豊富なので道迷いは心配ないと思います。

ちなみに、残雪期というのは登山的に\二番目に疲れる/時期となります。なぜかというと、雪がザクザクなので、例えるならば砂浜を歩いているような感覚となり、それでいて荷物は重くて坂道なので、足にくるんですね。厳冬期のラッセルの次にキツイ時期なのです。

昇温による熱中症にも気を付けましょう。ちょいちょい休みを入れながら頑張って登っていきます!

樹林帯は景色が変わらないので歩いていてもブログ的にもつらい所。

途中で長塀山(展望なし)を越えて多少のアップダウンを越えていきます!

森林限界が近くなってきた感じがしますね。

かなり体力えぐられましたが、すべてはこの瞬間のために!

森林限界はもうすぐそこ!

右奥に常念岳が見えてきましたー!

そして左を向けば・・・

穂高岳~槍ヶ岳の大展望、穂高岳東壁を望む展望地

すごいー!!!

このあっぱれな岩壁は穂高岳~槍ヶ岳へと通じる、北アルプスを代表する景観、みんなこれが見たくて蝶ヶ岳へやって来ます。午後は逆光となってしまいますが、それでも超絶すごい景色が森林限界の上には展開しています。

上高地から徳沢まで1.5時間、徳澤からここまで6時間程度。夏道ならもっと早いでしょうが、残雪にてこずりました。

後を振り向けば真っ白な乗鞍岳。

残雪の時期になると山ガールの出現率があがるのでしょうか!?稜線とは思えない程に快晴無風で温かいのでお昼寝していたようです。この後お話しするのですが、衝撃的な事実が判明することに。

蝶ヶ岳(16:30)

蝶ヶ岳(2,677m)登頂ー!!なかなかにキツイ登りでした。

蝶ヶ岳はなんてことない山、遠くから眺めてもどれが蝶ヶ岳か分からないような丘陵な形なのですが、名峰に変わりありません。名峰には二つの種類があると思うんです。それは穂高岳のように誰が見てもかっこいいと思う山、もう一つは、そんな山を眺める絶好の展望地である山。蝶ヶ岳はまさに後者の典型で、ここからの景色はヤバいですよ!

蝶ヶ岳という名前は残雪の雪形が蝶々に見える事から来ています。ちなみにお隣の常念岳も残雪の雪形が常念坊主に見える事に起因しています。

位置関係はこのようになっており、穂高岳を東側から眺める絶好の場所にいるわけなのです。

蝶ヶ岳テント場

おお、やはり皆さん始発便で上高地入りしていたみたいですね。私が着いた時には十数張のテントがありました。あるいは三股から入山している人も多そうでした。

さーて、私もテントを張ろう・・・

\ バキッ /

・・・え。

テントのポール折れたー!!!\(^o^)/

テントを張ろうとするも、さすがにポールが折れていると張れませんでした(当たり前)。蝶ヶ岳には冬季小屋があるので最悪そちらで寝る事も可能です。

しかし、テーピングを持っていることを思い出し、ポールを固定してやることで、

何とかテントを張ることができました!エスパースのテントは張るのにややクセがあるため、ポールに負荷がかかっていたのかもしれません。新たなる経験値を稼いでしまいました汗

テント場からは安曇野の町並みがよく見える絶好のロケーション。よく雲海の下敷きになっている町ですね(笑)

常念山脈は本来風が強く、雪が吹き飛んで残雪が少ない傾向があるのですが、今年は暖かい日が多かったので例年と比べてかなり雪が少ないようです。

ぷらぷらと常念方面へお散歩。

穂高岳の夕景

太陽が穂高岳へと沈んでいきます。

北穂高岳の山頂へダイブしてダイヤモンド北穂高のようになってました。

めちゃきれいですねー。

日が沈んでからはテントに戻り、ビールで一杯。蝶ヶ岳ヒュッテもまだ営業していないため、ビール関係を全て自分で持ってくる必要があり、ザックがなおのこと重たくなる残雪の登山。

夜ご飯にラーメンを食べて至福の時。それにしても暖かい。もう春だなぁとしみじみ感じます。

穂高岳と夜景

三日月が輝いていて、星を撮るにはあまり適していませんでしたが、それゆえに、穂高岳が月明かりで照らし出されてきれいでした。

山ガールが奇跡の同じ町内の人だった件

いや実はですね、先ほどお昼寝していた山ガールたちと夕時にお話ししておりましたら、なんとその中の一人が、奇跡の同じ町内だという事が判明!

夜中の2時には月も沈み、天の川がいい感じ。ただいかんせん、蝶ヶ岳の南側にはこれといった前景がないのでただの天の川になってしまいました(涙)

天の川を撮ると「夏山だなぁ」としみじみ感じます。

蝶ヶ岳から望む穂高岳の朝焼け

新しい朝がやってきた!

黎明の常念岳。蝶ヶ岳のテント場は移動しなくても四方八方絶景に囲まれているのでテント泊デビューしたい人にはおすすめかもしれません。

こちらは穂高岳の横に佇む焼岳です。

大きな山ではありませんが、焼岳からの景色もまた格別。

しかし本命はやはり穂高岳!

穂高岳~槍ケ岳の稜線が太陽に照らされる瞬間は格別でした。

前穂高岳から望む奥穂高岳は、私が最も好きな山岳風景の一つなのです。

絶景テント場として知られる涸沢カールはここにあります。あちこちで雪崩が起きているので、今の時期は油断なりません。それでも来週のGWはテント村で賑やかになるでしょうね。

北アルプスの中では初心者向けのザイテングラートもこうしてみると相当な勾配ですね(汗)

北アルプス屈指の展望地である北穂高岳。

北穂高岳から大きく高度を下げる痩せた稜線「大キレット」。その先にある南岳から望む穂高岳は死ぬほど絶景なので、北アルプスに来たら絶対に見たい景色の一つ。

”これが穂高岳だ”。そんな風に威張りたくなってしまいたくなるような、圧倒的な岩稜。

今日は常念岳まで歩こうかと思っていましたが、蝶ヶ岳で満足してしまったのでまたの機会に。

風も穏やかなので、外で朝ご飯タイム。ちなみに、蝶ヶ岳は北アルプス屈指の強風の山として知られており、こんな穏やかなのも春が訪れた証拠です。

即席で風ガードを作成。

下山開始(7:00)

残雪期で一番つらいのが踏み抜きという現象、普通に歩いていたら突如ズボォと雪の中に沈むことがあります。大きな岩とか木の根っことかの空間にはまることが多く、この時期の悩みの種。

長塀尾根は急登なので、下りで滑落しないように注意が必要ですね!

徳沢まで下りて無事に下山完了!

河童橋(10:45)

焼岳に見守られるような河童橋。昨日と比べてだいぶ人が増えたように感じますね。

上高地から松本までのバスチケットを購入。

バスが来るまでフローズンマンゴーで至福の時。幸せやぁ。

上高地、新島々から松本へ。

松本からスーパーあずさで新宿へと戻ります。上高地から新宿へのバスも出ていますが、時間が限られているので電車でくつろいで帰ることに。

新宿に到着して、今回の山行も無事に完了!!

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コメント一覧 (3件)

  • あら?とうとう、運命の出逢いが?
    ちゃんと連絡先交換したかな?
    こういう出逢いは大事にしないとね~

    • 運命の出会いかは分からないんですが、今度ご飯食べてきますー(๑´ڡ`๑)笑

  • こんにちは。しばらく更新が無いのでちと心配しています。本業のお仕事が忙しいのかな?今年の猛暑と色々な被害で山も遠のきますよね。山ガールとの今後の展開も気になるところ

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