自転車日本一周256日目は道の駅「大杉」からスタート!
この道の駅はテント張る場所があまりなく、思い切って真正面の屋根の下をお借りしました。朝早くから地元の方が集まってコーヒー飲んだりと、憩いの場所になってます。田舎に行けば行くほど、小さな道の駅はそういった地元民集会の場所となっている事がよくあります。
R32を進み、目指すは大歩危
昨日は高知市街から国道32号線を走って四国の内陸まで入りました。今日も引き続き32号線を走って四国を北上します。目指す先は大歩危(おおぼけ)という渓谷。
渓谷に行くのは割と久しぶりなので楽しみですねん。
少し走ればこの通り、美しい清流が目に飛び込んできます。これは日本一流れが激しいとも言われる吉野川です。
吉野川めっちゃきれいだ。やはり、川の美しさは天気に大きく左右される。この前の四万十川も今日くらい天気が良ければもっときれいだったんだろうな。
今日はこんな風にして吉野川沿いを走っていきます。
実は、昨日の段階では「国道32号線って酷道で、ずっと上り下りが激しいんだろうな(白目)」とか、思ってたんですが・・・なんとですね、高知から徳島方面に関しては根曳峠(ねびきとおげ)以降ずっと下りです。
聞き間違いではありませんよ。ずっと、下りです。
神だ、神が降臨している。確かに山の中をぶった切る形なのに、ずーっと下りが続く不思議。ここには下り坂の神様がおる。
吉野川沿いに突如現れるモンベル。
吉野川はラフティングが有名という事で、モンベルもラフティングを開催している様子。
登山だけじゃなくてウォータースポーツも本腰入れてやっているのよね、実は。
徳島県、入りましたー!
徳島県入りだー!!!
これで、33/46県まで進みました。やばい、結構進んできたで?早く旅が終わってほしいような、寂しいような不思議な感覚。最後の方はどんどん県が移り変わるので、たぶんあっと言う間。
旅が終わった時、どんな風に感じるんやろうか。
大歩危に行く前に、徳島県の秘境を攻める
大歩危の核心部に行く前に、秘境中の秘境、徳島県の奥座敷「祖谷(いや)」へと向かうことに。行こうかどうしようか悩んでいましたが、今日中に阿波池田まで行ければいいので時間的には大丈夫そう。
しかし、地図を見るにここから祖谷までは明らかに、あからさまに上り坂。九十九折が酷い。荷物をデポして、軽荷にて祖谷を周ります。
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まあ、坂ですわ。すっごい坂。
ちょっと見てください。あの右側の道路。こんな所走ってるんですよ?チャリで。
山の中過ぎて、九十九折が酷過ぎて道路が全然見えないという不思議。
とんでもない山の中を走っております。
峠の最高点まで来ました。どうやら祖谷の町はここから一度大きく下るようです。田舎とかそういう次元ではないですよね。「山」です。完全に山の中。
戦に敗れた平家が逃げ込んできた場所なんだそうですが、よくこんな場所まで来たもんだ。
祖谷の有名スポット「かずら橋」
祖谷に着いてまずやって来たのは「かずら橋」という場所です。平家の時代から交通の為に架けられていたそう。今では祖谷一番の観光名所となっています。西祖谷にあるのが「祖谷のかずら橋」、東祖谷にあるのが「奥祖谷二重かずら橋」と呼ばれ、ここは西祖谷にある前者の方。こっちの方が知名度は高いと思います。
渡るのに金がかかるとは・・・しかも高い(白目)
ここまで来たら渡りますけどねん。
天然の蔓(かずら)で作られている橋なので、見た目も揺れ方も結構アレです。
高所恐怖症の人は・・・
橋の足場と足場がかなり広いので、注意してくださいね。脚幅より広い間隔で下が見えるので、なかなかスリルありますよ!
皆「きゃー!やばいー!」など、恐怖を楽しみに変えている様子。いいんやで、それが正しい楽しみ方やで。
私も昔は高い所苦手だったんですけどね。どうしてでしょうか、いつしか平気になってしまいました。
スタスタ歩くもんだから橋が揺れ、怖がる人たちを撮っているのが私です(笑)
祖谷に来たら祖谷そばを食べよう
大歩危から祖谷まで自転車で来るとなると相当カロリーを消費します。ここでようやくお昼ご飯。
祖谷は「祖谷そば」が名産。実際にそばを栽培しているとのこと。そばの栽培に適した気候なんだそうです。
近くにあった祖谷美人というお店に来ましたが、外の展望席は渓谷を間近で眺められる素晴らしいロケーションです。
大歩危で作られた大きな油揚げの入ったお蕎麦を注文!
つなぎを使わないのが祖谷そばの特徴らしい。いざ食べていると、とてもおいしかったです。
油揚げもいい味出していて、かなりおすすめ。
祖谷の小便小僧に会いに行こう
祖谷までの移動、かずら橋までの移動でヘトヘトですが、祖谷に来たのであれば欠かすことができないスポットがあります。「祖谷渓の小便小僧」です。
かなり有名なのでおそらく見たことある方が多いはず。私はてっきり、かずら橋のすぐ近くに居るのかと思っていましたが、全然!数キロ離れた所で小便しているとのこと。
しょうがないので会いに行きましょう!
小便小僧までの道のりは、山肌を削ったかのような道を上がっていきます。
こんな場所を自転車で走ることもそうそうないでしょう。周りの景色が雄大過ぎてビビります。辺り一面絶景なので、祖谷は訪れる価値あり。
・・・坂を上り、祖谷温泉を過ぎたあたりで、突如現れたのが・・・
祖谷渓谷を代表するモニュメント「祖谷渓の小便小僧」です!かなり有名な場所。私も何度も雑誌なんかで見ており、実物を見れて嬉しい限り。
そして、お前・・・めちゃくちゃすごい所にいたんやな。
この写真だけでも何となくお分かりいただけるかと思いますが、果てしない山奥です。来ていただくと「アイツはこんな所をチャリで走っていたのか・・・」と感じていただけるような、まさに秘境中の秘境と呼べるような場所です。
かずら橋と小便小僧、有名どころを押さえて祖谷の観光は大満足。この大きな自然の中に居るだけで充実感は相当なもの。
ここから大歩危に戻ります。右下の方に見える低い場所が大歩危ですね。祖谷の高さがよく分かります。
梅雨だと言うのに天候に恵まれています。今年は例年の40%程しか雨が降っていないらしく、農作物が心配ですがチャリダー的には嬉しい限り。
登りが大変だった分、下りは一瞬。
大歩危に戻ってきて、デポしていた荷物を回収。
置き場がなかったので林道の中に隠しておきました(笑)
うん、やはりこの姿がしっくりくる。
祖谷への分岐から1km程で道の駅「大歩危」へ。
こんなはっきり野宿禁止と書いてあるのは初めて見たかもしれません。
吉野川が貫く渓谷「大歩危・小歩危」
道の駅辺りから吉野川の表情が一変。
大歩危(おおぼけ)峡と呼ばれる渓谷へと姿を変えます。両側を鋭い岩に挟まれ、美しい吉野川の清流が荒々しい。
大歩危から下った場所を小歩危(こぼけ)と言い、若干幅が狭くなったかな?
大歩危・小歩危として扱われることも多いようです。妖怪「こなきじじい」発祥の場所らしいですが、こなきじじいの発祥とか言われても、なんかねぇ(笑)
まさか、こんな大歩危のど真ん中にモンベルが出店していようとは・・・
見つけた時は驚いちゃいました。
モンベルは伯耆大山の麓にもショップを出していて、登山のメッカ、ラフティングのメッカに出店するなど攻めの姿勢です。他のアウトドアメーカーさんも独自のお店をもっと出せばいいと思うんだけど、難しいんでしょうかね?
その後も吉野川沿いを走り、池田という町にやって来ました。川の流れが穏やかで、水鏡となり美しい。
今日の野宿地は吉野川の河川敷にしました。阿波池田は野宿のハードル高いですね。
期待していた諏訪公園は管理事務所があるようなしっかりした公園でボツ。他に公園がないため、河川敷くらいしか野宿は難しいかもしれません。
夜ご飯はスーパーの半額シリーズを集めました。後は明日に備えておやすみなさい。
移動ルート
今日の旅データ(257日目)
本日の走行距離 | 89km |
総走行距離 | 9981km |
スタート | 道の駅「大杉」 |
ゴール | 野宿「吉野川河川敷(阿波池田)」 |
飲み物 | 475円 |
朝食 | 108円 |
昼食 | 1050円 |
夕食 | 619円 |
買い食い | 110円 |
観光 | 550円 |
使用金額 | 2912円 |
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