【旅201日目】南国のような青空のもと、海辺に立つ「青島神社」と日本神話「宮崎神宮」へ

今朝のおはようございますは、24時間開放の休憩所がある道の駅「つの」の机の下からお送りしております。

大崩山登山予定のおば様方との争いに敗れ、休憩室内のスペースで寝ました(当然早い者勝ち)。

でもまあ、テントの設営&撤収がないと楽でいいなぁ!

日本一周の自転車が2台そろうと壮観ですね!

ヒンソンは前輪にはバッグを付けていないので、私の積載チャリを見てメッチャ盛り上がってました。「この大荷物見せたら奥さんが驚くぞぅ!」とか言って電話してたし(笑)

目次

それぞれの道へ…

ヒンソンは反時計回りに九州を周っているため、これから北上して大分県へ。私は南下して宮崎、日南方面を目指します!

一晩と言う短い付き合いでしたが、本当楽しい時間でした。今はフェイスブックやらですぐ連絡が取れるので、またいつか会う日があるかもしれませんね。香港遊び行ったら絶対会いに行くぜい!

さて、私は宮崎方面へ進みます!爆弾低気圧の事なんて忘れるくらい、すばらしい快晴です。

・・・何かを忘れている気がするんだよなぁ・・・

そして、しばらく走って思い出す。「やべ、都農神社(つのじんじゃ)行くの忘れてたぁ!(白目)」

まあ、しょうがない。もう5kmくらい走ってしまったので今回はスルー。祭神はオオナムヂ(オオクニヌシ)とのことですよ(出雲大社と一緒)!

走っていると茶畑が目立ちます。宮崎県にお茶のイメージはあまりなかったんですが、調べてみると茶葉の生産量日本第4位らしい!ほほう?ちなみに、1位は静岡、2位は鹿児島、3位は三重県!

・・・うん、静岡県のイメージしかありませんでした(きっぱり)。

神武東征の舞台、宮崎神宮

宮崎市街に入ってすぐ、宮崎神宮に行ってみます。

「神宮」の割に、入り口がすごくしょぼいのですが・・・

日本にはおよそ神社が8万社程度あると言われていますが、その中でも特に格式の高い神社を神宮と言います。神宮は日本全国に24社しかなく、祭神は記紀に登場し、固有のエピソードを持つ有名な神様、神具、天皇です。

ちなみに、私がこれまでに訪れた神宮は鹿島神宮(茨城)、氣比神宮(福井)、近江神宮(滋賀)、宇佐神宮(大分)ですね。以前は日本神話に興味なかったのでスルーしている神宮もあれば、訪れていても由緒について気にしていなかったことも・・・。

しょぼいなんてとんでもない、正門方面はこれまでの神宮の中でも一際立派でした。

新しい灯篭が端正に並べられています。

神武東征その人、初代天皇「神武天皇」

宮崎神宮の祭神は初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)です。

記紀(きき)の中でも非常に重要かつエピソードの多い神様で、古事記の上巻は神武天皇の誕生で終わり、中巻は神武東征から始まります。

古事記は上巻の神代記(これまで紹介してきたオオクニヌシの国譲りや因幡の白兎など)と神武天皇以降の人代記から成っており、ここからは話の主役が「実際の人」へ移っていくポイントですね。

超簡単にではありますが、神武東征をご紹介します!

神武東征

― オオクニヌシの国譲り、ニニギノミコトの天孫降臨、山幸彦の大海神(オオワタツミ)訪問、日向三代(ニニギ、ホオリ、ウガヤフキアエズ)などを経て、若御毛沼命(ワカミケヌ)が誕生。

― このワカミケヌが後の初代天皇「神武天皇」であり、天下を治めるために高千穂から東へ向かいます。神武東征の始まりです。

― 高千穂から宇佐(大分県)、安芸(広島県)、吉備(岡山県)などを経て宇陀(奈良県)へ。ここまで幾重の戦を経て土着の神々を服従させながら、東へ東へ進みました。最後に、宇陀での戦に勝利したことで天下平定とし、カムヤマトイワレヒコ(ワケミケヌ)は神武天皇として即位しました。

ちなみに、神武天皇の即位日として定めた祭日、現在の2/11は建国記念日として祝日になっているんですよ!とまあ、このような視点で神社を巡ってみると面白いかもしれません。

お昼ご飯は宮崎市街で食べようかと走っていると、うどん屋さんが多い気がします。

ちょうどいい感じのお店があったので入ってみました!

肉うどんをチョイス!

おお、汁が真っ黒ですね?それに、麺が驚くほどに柔らかい。香川の讃岐うどんの様にコシが強いうどんとは対照的に、箸で強く持てば解けてしまいそうな柔らかい。

ほほう、これはこれで美味しい。アリです。

宮崎県、めちゃくちゃ南国やんけ

いつもの恒例、県庁所在地の駅にやってきました!駅の大きさとか云々の前にヤシの木!めっちゃ南国感ある!笑

宮崎市街はヤシの木だけでなく緑が多くてとても爽やか。よく整備されている印象で、おもてなし精神が高く、観光に注力しているんだろうなというのが手に取る様に分かりました。

・・・思ってない。

「カラオケで歌ってそのまま快活クラブへ」なんて思ってないぞ!!!笑

このヤシの木はいつくらいからあるものなんだろうか?

宮崎=南国のイメージ戦略をいつくらいから始めたのか気になる所。

宮崎市街を出てからは、まるで高速道路のような道を颯爽と走ります。

晴れてるとね、まるで小さなハワイにでも迷い込んだかのような空気が流れてますよ。

「山幸彦」ゆかりの場所、南国にある青島神社

青島(あおしま)という所にやってきました!

小さな島なんですが、橋を渡った先には鳥居が見えます。

ここには青島神社という神社があり、南国の空気の中に朱色が映える、絶景神社として知られています。

確かに、朱い鳥居とヤシの木、青空という組み合わせは他では見られないでしょうね。

そんなフォトジェニックな場所ということもあり、外国人旅行客がめっちゃいました。

トゥクトゥクって日本にもあるんだ(笑)

世界一周している人はよく利用していますよね。簡易タクシーみたいなもの、ですよね?

青空に朱色の神社がよく映えます。

青島神社の祭神は山幸彦(やまさちひこ)と豊玉姫(とよたまひめ)と言う神様。ここまで何度か名前が出ているので、山幸彦のエピソードをご紹介しますね。

山幸彦の海宮訪問(釣り針探し)

― 山幸彦は天下りしたニニギノミコトの子供であり、海幸彦の弟です。

― 山幸彦は山で狩猟を、海幸彦は漁をしていましたが、山幸彦が「たまには逆のことをしてみよう」と提案し、山幸彦は海幸彦の道具で釣りをします。しかし、この時釣り針をなくしてしまい、兄の海幸彦が大激怒。なかなか許してもらえず、途方に暮れていると、シオツチという潮流を司る神様が舟を作ってくれて、海神(ワタツミ)の宮殿へ向かいます。

―ここでまず出会ったのがワタツミの娘である豊玉姫で、豊玉姫は山幸彦に一目惚れ、結婚することになります。

― 3年の月日が流れてようやく釣り針が見つかります。そして陸に戻った二人には子供ができますが、産屋で出産する豊玉姫を見てびっくり、なんと豊玉姫の本来の姿は大きなサメだったんです。正体を知られた豊玉姫は悲しみ、海の世界へ帰ってしまいました。

・・・この時生まれた子供はウガヤフキアエズといい、神武天皇のお父さんにあたります。つまり、神武天皇から見ると豊玉姫はおばあちゃんにあたるわけです!

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ここで祖母山登場!豊玉姫を祀っている山であり、神武天皇のおばあちゃんにあたることから「”祖母”山」と呼ばれています。

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昨日訪れた大御神社にある鵜戸神社には、ウガヤフキアエズ、山幸彦、シオツチなどが祭られていましたね。

山幸彦の本当の名は火遠理命(ほおりのみこと)と言いますが・・・ここで大崩山登場!

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大崩山があるのは祝子(ほうり)という場所。これは山幸彦であるホオリノミコトが祝子川で産湯を使った事に由来しています(ホオリ≒ホウリ)。

・・・どうでしょうか?こうして見ると、宮崎県のこの一帯は日本神話の中心地として、興味深い話であふれているんです。

山幸彦が訪れた海神の宮が青島沖にあったということで、山幸彦と豊玉姫が祭られているんですね!

と、そんな具合で青島神社を後にして・・・今日は暑い!まるで夏のよう。

宮崎と言えばマンゴーですが、さすがに高すぎるので、アイスで我慢(笑)

青島神社から海岸線を走ってやって来たのは道の駅「フェニックス」・・・フェニックス!?

なにこのカッコいい名前!不死鳥の様に蘇っちゃうの?

道の駅フェニックスは青空とヤシの木、美しい海岸線が楽しめる好立地にあります。

それで?なんでフェニックスと言う名前なの?

店内をウロチョロしたものの、これといって説明書きがない。店員さんに聞いてみると、

このヤシの木がフェニックスという品種なんだそうです!

マジか!お前、フェニックスっていう名前なんかよ。めっちゃかっこいいじゃねぇか。

移動ルート

今日の旅データ(201日目)

本日の走行距離44km 
総走行距離7517km 
スタート道の駅「つの」
ゴール道の駅「フェニックス」
飲み物221円
朝食0円
昼食680円(肉うどん)
夕食80円(不断草)
買い食い448円(アイス…忘れた)
使用金額1429円

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