こんにちは!自転車日本一周106日目・・・ですが、ここからしばらく自転車を置いて旅に出ます。
そう、これから目指すは北海道の中心に位置する偉大な山々、大雪山(だいせつざん)です。
以前、大雪山に行った時は「赤岳~緑岳~白雲岳~(お鉢)~北鎮岳~黒岳」と、層雲峡から大雪山の右側を周りました。
初めての大雪山は感動の連続。
雪渓が作る美しいゼブラ柄。満点の星空はトムラウシから天の川が広がり、私は大雪山に一目惚れ。
初めてのテント泊ということもあり、1泊2日の工程だったので北海道最高峰である「旭岳」や、百名山の中でも難易度の高い「トムラウシ山」などは未到達。
十分すぎるほどの絶景に出会えましたが、旭岳やトムラウシを登らずに大雪山は語れません。
この山々を登らずに、北海道から出ることなんてできない!
そこで、旅は苫小牧まで進みましたが、電車やバスを駆使して再び大雪山に向かいます。
今回の目的は、ずばり!「トムラウシ山」登頂です。
(タイトルにある通り、後に大きな、極めて大きな予定変更となりますが、それはまたのお楽しみということで)
トムラウシは「大雪の奥座敷」とも言われる非常に山深い場所にある山。
到達するのに要する時間(特に縦走する場合)や、天候によっては難易度が非常に高くなります。
今回の山行は3泊4日!旭岳温泉での前泊も入れたら4泊5日の長い工程となります。
前回の初めてのテント泊は1泊2日(前泊はユースホステル)でした。それを考えると、この長い山行は私にとって大きな挑戦と言えそうです。
期待と不安を胸に、しっかりと準備をして旭岳、トムラウシ登頂を目指します!
・・・
その中で、今回は大雪山へ向かう準備、前泊の様子となります。
ネットカフェ「自由空間(苫小牧店)」にて朝早くに起床。
自転車旅で苫小牧にいるため、まずはここから札幌、そして旭川まで公共交通機関で移動していきます。
きれいな朝日が出発に華を添えてくれました。
本日の移動&装備紹介
苫小牧(電車) 7:00 ⇒ 8:09 札幌(バス) 8:30 ⇒ 10:35 旭川(バス) 12:30 ⇒ 13:56 旭岳温泉(前泊)
このように苫小牧から電車とバスを駆使して札幌、旭川、旭岳温泉へと移動していきます。
これだけ見ると余裕がありそうですが、自転車日本一周から登山へのパッキング変更最終確認や、ブログのための撮影などがあるため、4時過ぎにはネットカフェを出て駅前に移動します。
ブロガーは旅する以外にも色々と大変なのです(笑)
・・・
それでは、今回の縦走登山に持っていく装備をご紹介していきましょう!
左が防水のドライバッグ(SEA-TO-SUMMIT)に入れたテント(Eureka! midori 2)です。
付属のテントバッグではコンパクトに収納できないため、防水かつ圧縮できるドライバッグを(日本一周の普段から)使用しています。
登山ではお馴染みのものですね.
シュラフはモンベルのダウンハガー800#2です。大雪山では#2がぎりぎりで、#3では寒すぎて私は寝れないと思います。
強風に備えてペグは必要本数をすべて用意。
左上は今回追加購入したライトダウンです。前回大雪山に行った際の寝間着は「Tシャツ、フリース、ソフトシェル、レインウェア(上)」でしたが、これでは寒すぎて目が覚めました。
(昼間はTシャツ一枚でも暑いんですが、夜はめっちゃ寒いです!)
大雪山に行くならどの時期でもフリース&ダウンが必須です。
右上はフリースを入れているスタッフバッグ、左下がレインウェア上下です。
今回は3泊4日ということで、50Lのザックではパッキングが本当にぎりぎり!
まずはウェア類を一番下にぎゅうぎゅうに詰め込み、その上にテントとシュラフを乗せる形です。
こちらは着替え一式です。
左上から時計回りに「パンツ、靴下、下着、スパッツ、Tシャツ」。
前回の反省として、着替えがないと登山後の温泉で地獄を見ます。
登山で着まわしたくっさい衣類を温泉に入った後再び着るのは・・・本当にキツイ。日本一周で鍛えている私でも厳しいです٩(◦`□´◦)۶ 笑
また、着替えがあれば雨で濡れてしまった場合に着替えることができますしね。
続いて調理器具です。
左上から時計回りに「シェラカップ、コッヘル(小)、コッヘル(大)、ガスカートリッジ(250g)、ストーブ、フライパン、カトラリー」です。
コッヘルが二つあるのは、小をお湯沸かし用に、大を調理用に使うため。調理後に洗剤できれいにできるわけではないので、一つだけだと微妙に汚いコッヘルでお湯を沸かすことになります。
今回は登山調理にも少しこだわりたいと思い、山用の小さいフライパンを購入。コッヘルと重ねて収納できるサイズを選びました。
シェラカップは卵を溶かしたり、料理を小分けにしたり、他の方から料理をもらったり(笑)、コーヒーを飲んだりできる万能容器!前回持っていかずに後悔したのを覚えています。
白米(アルファ米)大 2個、白米(アルファ米)普通 1個
パスタソース 2個
ビッグカツ 4個
インスタントのマッシュポテト(150g) 1袋
フライドオニオン 2袋
やきとり缶 1個
カップヌードル 2個
おにぎり 4個
わさび(小袋) 2個
生卵 4個
焼肉のタレ(個包装) 3個(すでに1個破裂 )
すべてまとめるとこんな感じです!
なお、上のグループ分けに意味はありません(笑)
朝、時間がなさすぎてとりあえず写真を撮ったので・・・
ドイツ人の方が「3年間乾燥させたほうじ茶を買うにはどうしたらいいか?」と英語で質問してきて、これに対応しながらの撮影で誠に大変でございました(笑)
コーヒーはスティックではなく小瓶タイプを持っていきます。
私は大量に飲むので、この山行ならスティックより瓶の方が効率的と判断。
パッキングは下から順に衣類、シュラフ、テント、料理器具です。
一番上に食材と水(プラティパス)を入れて完成!
見てわかる通り、かなりぎりぎりですね。本当は70Lくらいのザックが適切な大きさだと思うんですが、日本一周との兼ね合いもあるので難しいところ。。
ただ、今後はさらに長期の縦走(1週間程度)も考えているので、そうしたら50Lでは収まり切りませんね。
3泊4日なら50Lがぎりぎりかと。これ以上小さなザックでは無理だと思いました(長野なら余裕です)。
ウォーターボトルを一つ追加して、行動食のミックスナッツを大量に持っていきます。
前回の経験から、ナッツ類だけだと口が乾いてしまうので、ドライフルーツと干しブドウを買って混ぜました。ドライフルーツや干しブドウの甘味は、山の上では最高のご馳走になりますよ。
左はモバイルバッテリーです。cheeroの大容量タイプで、iphoneだけなら少なくとも6回はフル充電できる優れもの!
定番の「山と高原地図」でGPSログを取る人には高容量のモバイルバッテリーが欠かせません。
真ん中は携帯トイレ。キジ撃ちは自然に悪影響です。携帯トイレを持っていかないとね。
右上は遭難した際に使う笛。下はヘッドライトやランタンの交換電池です。
カメラはニコンD750!今回も頼むぜ相棒。
メインレンズはタムロン28-300mmの高倍率ズームレンズ。
交換レンズは2本持っていきます。左がトキナー17-35mmの広角レンズ。真ん中がサムヤンの12mm(単焦点)魚眼レンズです。
右のドライバッグ(クッション付き)に入れて持っていきます。
前は裸のまま直接ザックに入れてたんですが、頭がどうかしていたのでしょうか?
絶対、絶対に防水ケースに入れることをおすすめします。
旭川目指して出発!
電車を使い、まずは中継地点の札幌へ向かいます。
電車で1時間ちょっとして、札幌に到着です!
さて、次は札幌から旭川へ高速バスを利用しての移動です。
札幌から2時間ほどで旭川に到着です!
お馴染みの旭川の駅前広場。ここは広いわりに人が少なく、大きなベンチがたくさんあるのでとっても快適。
天気いいのでシュラフとテントを天日干ししつつ、装備紹介を続きをしちゃいます。
まずはこちら!
SAWYER mini(ソーヤーミニ)というポータブル洗浄器です!
このようにプラティパスやペットボトルに装着して矢印の向きに水を通すだけで、ほとんどの水を飲水に変えることができる優れもの。
・・・こんなもの何に使うのかと思うでしょ?
でも、これが本当に役に立つんです。
北海道の水はエキノコックス汚染のリスクがあること、また山水なので基本は殺菌した方がいいことから、基本は煮沸して使用します。
しかし、一度煮沸した水は当然冷えるまで飲むことはできず、長期の縦走となるといちいち煮沸するのがとても面倒。
そこで登場するのがコチラのろ過装置というわけです。
これは水を通すだけなので、冷たい雪解け水をそのまま飲むことができるんです。
これは・・・本当にあった方がいいですよ。縦走して疲れているときにすぐ水が飲めないというのは、ハンパじゃないストレスです。いちいち煮沸なんてしてられません。
ザックはMontaneのsummit tour 50+15Lです。+15Lというのはザック上部が切り離せてバックパック(15L)になるということです。
テントに荷物を置いて散策するときなどに便利です。
全ての荷物をパッキングすると、ザックはぱんぱんに!
こんな形で行ってきます!
しかし・・・ザックが、お、重い。
さすがに3泊4日分の荷物となると重いですね。重量を測ったわけではありませんが、単純計算で15kg~20kgはあると思います。
さて、これからバスで最後の移動をしますが、その前に腹ごしらえです。
来たのはコチラ!
旭川の老舗ラーメン店「蜂屋」です。旭川は人口に対するラーメン店の数がかなり多いらしく、ラーメン激戦区。
前来たときは旭川ラーメンを食べなかったので今回は食べておこうかと。
旭川ラーメンと言えば「醤油ラーメン」です!
いざ食べてみると・・・「醤油ラーメン??」と、思うような口当たり。
香ばしいというか、焦げているという風味です。ラードを焦がすのが旭川ラーメンの特徴のようで、かなり癖がありますね。
これは好みがはっきり別れる味だ。
私は・・・1回食べればいいかなという感じ(笑)
有名人もかなり来ている様子。
最近ゴールデンボンバーの人が来てました!(GACKTと格付け出てた人ですよね?たぶん…)
お昼ご飯も食べて、いよいよ旭岳方面へ最後の移動です。
旭川バスターミナル「10番」から旭岳温泉へのバスが出ています。お盆時期だからか、台風が過ぎた後の好天のためか、結構人がいますね!
バスのチケットは隣にあるローソンの券売機で購入できます。
このことを知らず、登場直前で運転手に買ってくるように言われる(下車時の清算でも大丈夫ですが、事前購入の方が楽ちんです)。
急いで買いに行くんですが、運転手が超不親切。
状況を理解できず、外人さんたちがパニックに・・・しょうがないので私がローソンでチケットの買い方を教え、みんなでバスへ。
バスや電車の運転手さんは、ある程度英会話能力が求められる時代かもしれませんね。
日本にいるんだから日本語を話せよという気持ちはわかるんですが、現地のローカルバスを使うのはハードルが高いよなぁ。せめて英語の表記くらいしてあげたらと思います。
1時間ちょっとで旭岳温泉に到着です!
旭岳温泉にはロッジ、ホテル、ユースホステルなどがあり、前泊することが可能です。
写真は人気のロッジ「ヌタプカウシペ」。
実は、3泊4日の長い工程なので、前泊は宿に泊まろうかと思い電話したんですが、生憎満室でした。
これには驚いたなぁ。
本日は8月10日の水曜日。まあお盆の時期と言えばそうなんですが、まさか平日で満室とは思わなかった。
そんなわけで、前泊もテントを張ってキャンプをすることに。
キャンプサイトの旭岳野営場に向かいます。
ここは姿見駅のおひざ元にある唯一のキャンプサイトで、1張り500円、炊事場あり(飲水可)、きれいなトイレあり(洋式)、ゴミ箱あり!という旭岳登山ではあいがたいキャンプサイト。
着いたらすぐテントを張って、お風呂へ向かいます!明日からしばらくお風呂に入れないし、せっかく旭岳"温泉"に来たのだから、温泉も楽しまないとね。
どのホテルも日帰り入浴が可能ですが、その中で私が選んだのは湧駒荘(ゆこまんそう)です!
ここは5つの源泉を持つ、旭岳温泉の中でも人気の宿です。
日帰り入浴では5つのうち2つの源泉に入ることができます。
「神々の湯」・・・日帰り入浴の方は普通の景観でしたが、おそらく宿泊者はもっと山が見えるようなお風呂なんだろうなと。
温泉はすごくよかった!他のところに入ってないので比べられませんが、旭岳登山で前泊するなら、ここの宿はあり、日帰り入浴もおすすめです。宿の雰囲気が素敵でした。
すっごい雲!
時刻は15時過ぎ。この時期は午後になると雲がすごい。
旭岳がすっかり雲の中に隠れちゃってます。明日、旭岳は朝一で登るので、大丈夫かなと思いますが・・・
晴れてほしー!神様にお祈りしときましょう。
夜ご飯は旭川で買ってきたおにぎりとパンで済ませます。
このあたりのホテルで食べれたら一番なんですが、宿泊者以外で食事がとれるようなレストランはありませんので、注意が必要です。
キャンプ場に「ゴミ箱」があることが分かっていればお弁当にしたんですが・・・ゴミ箱がなくても対応できるように、小さく捨てられるものを選びました。
ホテルにビールとおつまみが売ってたので、最後の晩餐です!
明日からしばらくビールなどの嗜好品からは離れた生活になるので、ロング缶にしちゃいました(笑)
夕方~夜になると一気に気温が下がり寒くなります。
食べた後は寝る準備をして、8時前にはシュラフに入ってお休みなさい。
明日は朝一のロープウェイで姿見駅まで上がり、大雪山登山のスタートです。
(注)自転車日本一周106日目です。
本日の走行距離 | 0km |
総走行距離 | 4060km |
平均走行速度 | - |
スタート | ネットカフェ「自遊ぶ空間(苫小牧店)」 |
ゴール | キャンプサイト「旭岳野営場」 |