一眼レフからミラーレスへ移行した感想:ニコンZ6の画質や使い心地はどうだった?

ニコンの一眼レフD750が壊れたことをきっかけに、同じくニコンのミラーレスカメラニコンZ6へと移行しました。

両者のスペックの違いや考察はこちらの記事に詳しく書いています。

[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=”100″]Z6Z7買うならどっち!?一眼レフD750からの乗り換えで比較すべきポイントは?[/st-cmemo]

数ヶ月の使用を経て、使ってみてどうだっか?

NikonZ6を山のフィールドに持って行き、撮影した経験から、一眼レフからミラーレスへ移行して「良かったのか、悪かったのか?何が良かったのか?」などいくつかのポイントごとにまとめたいと思います。

目次

【結論】大幅な軽量小型化の恩恵は大きい

結論から言ってしまいます。買い換えてよかったと思う一番のポイントは軽量小型化です。

現在一眼レフを使っていて、軽量小型化したい場合は胸を張って買い替えをおすすめできます。

画質向上を目的とする場合、カメラシステムを変えるより、一眼レフでも画質の良い単焦点レンズを検討してもいいでしょう。

画質にも満足していますが、D750からの向上は体感的には軽微です。特筆すべきはやはり軽量小型化。ミラーレスカメラの使い心地は想像以上でした。

軽いは正義ではなく、大正義。

【稀有論】Z6のEVFは撮影プロセスを変える

EVFは逆光時や太陽光が強すぎる場合にハイライトの具合を予め確認できるのが大きな強み。ファインダー越しの景色が見た目通りの色かと言えば、OVFには劣ります。

一眼レフとミラーレスをファインダー越しの世界で比べると好みが出ますが、私としては総じてミラーレスを推薦したいと思います。特に後から現像すること前提の人には絶対おすすめです。

こうして書くと画質はイマイチなのかと誤解を生みそうですが、決してそうではありません。描写は繊細で、やや強めのコントラストとパリッとした線のおかげできれいな画がでます。

私は移行して正解でしたが、「一眼レフユーザー全員が移行すべきか?」という問いには慎重で、万人が「移行すべき」ではないと思うので、理由を以下で補足したいと思います。

【描写】軽量小型化に比べて画質の向上は軽微

前穂高岳より、Z6で撮影

Z6で撮影した画像とD750の写真を等倍で比べれば、顕著な違いが見いだせるのかもしれませんが…プロでもメーカー側の人間でもなくユーザーとして、撮影した後、PCやスマホのディスプレイで鑑賞した場合に、両者の写真に顕著な違いが見出せるかと言えば、個人的にはNoとなります。

ある意味では当然の結果なのかもしれない。

ニコンZ6もD750も画素数は殆ど変わらないし、画質は使うレンズにより大きく変わるからです。

誤解なきよう補足すると、Z6の画質は最高です。完全に満足しており、これ以上を求めれても困るメーカーの苦悩を感じるほど。

しかし、D750からの進化は”それなり”だと言うことです。そもそもD750でも十分美しい画が出ますから。

描写の傾向については、Z6の方がD750より「シャープネスとコントラストがやや強い」ように思います。私はパリッとした鮮明な写真を好むので、その点D750よりZ6の方が好みに一致していました。

最終的な作品や画質はRAW現像に大きく依存する

双六岳より、D750で撮影

私は基本的にRAWで撮影した写真をLightroomに取り込み、RAW現像しています。

その際に彩度やコントラスト、シャープネスや明瞭度などかなり自由に編集できるため、D750とZ6の違いが分かりにくくなっている可能性も大いにあります。

JPEG画像での比較であれば、最新の機構を搭載したZ6の描写の方が顕著に優れている可能性もあります。

ダイナミックレンジについてもD750が大変優れていることもあり、顕著に進化しているとは思いません。

なんだかD750が素晴らしいカメラだみたいな記事になってますが、Z6の方が総合的に優れていると感じますし、移行したのはやはり正解でした。

【使い心地】軽量化の恩恵は想像以上に大きい

これはあえて比較するまでもないことだけれど、サイズは本当に小さくなったし、圧倒的に軽量化されました。

実際の数字(D750:840g / Z6:675g)以上に軽く感じるし、持った時の負担、首にかけた時の負担、バッグへ取り付けた時の負担はZ6がd750を圧倒している。レンズの重さも考えると使い心地の次元が違います。

一眼レフとミラーレスカメラを比較する際に最も差が表れるのはやはりサイズや重さだと改めて感じました。

カメラを山に持って行こうとしている方には、ミラーレス化することの恩恵は計り知れないと思います。

軽いは正義と言うけれど、数字では表現できない明確な違いが両者にはある。

一眼レフからミラーレスへの移行を考えている一番の理由が「サイズや重さ」であるのであれば、ミラーレスへの移行は待ったなしでしょう。

購入後、十分納得できる違いがあると思います。

【ファインダー】EVFは期待以上だった

光学ファインダー (OVF) から電子ファインダー (EVF) への移行は不安でしたが、全くの杞憂でした。

確かに電子ファインダーで得られる景色は光学ファインダーの景色と比べてやや不自然です。

しかし、それを上回る利点があります。例えば逆光で白飛びしている場所が分かったり、色温度の設定などがファインダー像に反映されるので、その場で最終的な写真のイメージを容易に掴むことができます。

これは撮影時の失敗を減らし、自分の意図した景色を残しやすくなります。

電子ファインダーなんて…と頭ごなしに否定せず、ぜひ体験してみることをおすすめしたいですね。

【レンズ】手軽な価格で最高のレンズを楽しめる贅沢

ミラーレスはレンズが良い。

キットレンズにして小三元を担うF4の標準ズーム。そして評価が非常に高いF4の広角ズーム。

いずれも軽量小型なのに写りは最高、持ち運びもしやすくて広角は出目金じゃない!?…一眼レフの時と比べて、数は少ないものの、珠玉のレンズが揃っています。

一眼レフの時は大三元こそ正義だと思っていましたが、今はまったく買おうと思わない位、どちらも素晴らしいレンズです。このレンズありきでミラーレスへの移行を検討してもいいくらい。

【結論】一眼レフからミラーレスへ移行して正解だった

一眼レフを使い倒し、故障したというのはいい転機でした。私はミラーレスカメラへ移行して良かったと思っています。

時代の潮流は確実にミラーレスへ向いているし、そんな時にミラーレスを使わないのは勿体無いとも思う。

一方で一眼レフが現役だとレフ機からミラーレスへと移行するのは勇気がいると思います。

最後に、ミラーレスへと移行を考えている人が、移行したら本当に幸せになれるのか、タイプごとに私なりの提案をして締めたいと思います。

【1】カメラを新調したいユーザー

手元の一眼レフが壊れそう、あるいは老朽化が進んでいるなどの理由でカメラを新調しようとしている場合、間違いなく一眼レフよりミラーレスカメラがおすすめです。

【2】とにかく画質を追求したい

D750を使っているユーザーで、とにかく画質の違いを楽しみたいのであればZ7を買った方がいいかもしれません。

Z6とZ7の画質の違いはネットで見ている限り微妙ですが、画素数の異なるZ7の方が違いを感じやすい可能性があります。

可能であれば事前に両者のデータを知人からもらい、比較してみるのが最善かと思いますが。

【3】カメラを小型化したい

迷わずミラーレスへと移行しましょう。この悩みを抱える方にはZ6が最適解だと自負しています。

悩ましいのはNikon Z50という存在。APSCのセンサーサイズ&ミラーレスということで、とにかく軽量小型。

Twitter写真界隈でも「欲しい!」の声をよく見ます(ちなみにD780の話題はほんとに見ない汗)。

使ったことがないので描写についてはコメントできませんが、軽量小型化を最優先する場合、大いにアリな選択だと思います。

【4】ミラーレスにしたら写真がきれいになるんじゃない?と思っている一眼レフユーザー

ネモフィラ、D750で撮影

一番の焦点が描写であるのなら、軽量小型化にそれほど拘らないのなら、ボディではなくレンズの検討をした方がいいと思います。

もしズームレンズしか使ったことがなければ、ぜひ単焦点レンズを使ってみてください。写真のボケや線のシャープネス、全体の描写性能は驚くほど上がります。

エントリー機の一眼レフでも単焦点レンズを使えば驚くほど表現力の高い写真が撮れます。

一眼レフをミラーレスにしただけでは、それほど写真の描写に違いはありません。

もし、SNSで見るような美麗な写真を撮りたいのであれば、カメラ機材と言うよりは、撮ってからの編集(現像)の技術を学んだ方が良いでしょう。LightroomやPhotoshopは複雑そうに見えてその実、特にLightroomはかなり簡単に操作できます。

一眼レフとミラーレスの違いよりも、現像するかしないかの違いの方が圧倒的に差がでますので、もし写真の幅を広げたい、あるいはSNS映えした写真が撮りたいなどが買い替えの理由であれば、壊れるまで一眼レフを使い倒すことをおすすめします。

D750からZ6へ乗り換えたユーザーの意見として、参考になれば幸いです。

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