一瞬の絶景を追い求める 山岳写真に魅せられて

投稿日:2020年4月14日 更新日:

超広角レンズ「NIKKOR 14-30mm f4 S」レビュー~山岳写真の作例と共に~

ニコンZ6を購入する際、広角レンズ NIKKOR Z 14-30mm f/4 S を一緒に買いました。

ニコンユーザーからの評価が高かっただけに、どのような描写をするのか楽しみでしたが、本当に良いレンズです。

山岳写真で使った感想を元にレビューしたいと思います!

【14mmワイド端】奥行きのあるダイナミックな画が撮れる

14mm / f16 / ISO100

広角レンズの醍醐味であるワイド端ではダイナミックな写真を楽しめます。

14mm程の広角になると、細かいことを考えずにシャッターを切るだけで楽しくなりますね!

そんな焦点距離だと思います。

手前に前景を入れて中景や遠景にある主題にフォーカスを当てれば良い写真間違いなし。

広角ならではの、映り込む多彩な要素とダイナミックな描写は写真に奥行きを生みます。

広角ズームレンズにして「歪みは少ない」

ワイド端は14-30mmを使う上で最も大切になる画角だと思いますが、歪みの少ないとても美しい描写をします。

広角ズームレンズでは写真が歪んで整合性がおかしい場合がありますが、14-30mmでは気になりません。

私は風景写真がほとんどなので尚更かもしれませんが、広角特有の歪みは殆ど気になりませんでした。

超広角ならではの「パース」が気持ちいい

広角レンズは端にある被写体が大きく、中央にあるものが小さくなります。いわゆるパース(パースペクティブ)が付くという奴です。

前景を大きく写しながら、写真の消失点(上で言うと槍ケ岳)をどこに持って行くか考えますが、このパースは超広角レンズでは顕著のため、それが楽しさでもあり難しさでもあります。

いずれにせよ、広角レンズならではのパースは非現実的な画を作るのが上手です。

だからこそシャッターを切るだけで楽しいし気持ちが良い。

14mmという超広角から生み出されるパースは風景写真だけでなく、高層ビルなどの建築を撮る人には垂涎の的でしょう。

【30mmテレ端】標準域をカバーする便利な焦点距離

30mm / f10 / ISO100

超広角レンズである以上、あくまでメインは広角領域。

なぜならテレ端である30mmは標準ズームでもカバーできる焦点距離だからです。

しかし、写真撮影ではレンズ交換シャッターチャンスを逃す命取りになることも。

広角をメインレンズと考えた場合、14mmだけでは後で見返すと同じような写真が溢れてしまいます。そんな時に標準域の30mmでも撮っておくことで、記録のバリエーションを豊富にすることが可能。

「広角か?標準か?」で悩む場面は多いもの。テレ端30mmはそんな微妙なラインをカバーしてくれる便利な焦点距離だと言えます。

前景を入れたい場合は素直に標準レンズが吉

24-70mmで撮影

こちらは標準レンズでの撮影。

前景を入れてボカしたい場合は標準域の焦点距離が欲しいところ。

テレ端30mmはあくまで「広角レンズがメインだが標準レンズでの写真も一応残しておきたい」場面に活躍しそうです。

実際これまでに撮った写真を見返してもテレ端30mmはあまり使っていませんでした。

【絞り(f値)による違い】開放f4での描写

14mm / f4 / ISO250

f4まで開いてワイド端14mmで撮影すると、画面端部の流れや緩さは正直気になります。

上の写真で言うと燕山荘あたりはかなり緩い描写になっていますね。

30mmのテレ端で背景をボカすような写真を撮っていませんが、ニコンの公式ページを見る限り、背景のボケ描写はまずまずのようです。

広角レンズでは望遠レンズほど開放f値で背景をボカすような撮影機会は多くないので、あまり気にする必要はないでしょう。

【絞り(f値)による違い】絞りf10での描写

風景写真で出番の多いf8やf10と言った絞りでの描写はキレがあります。

Nikon Z6とNikkor 14-30mmを絞って使う場合、シャープな写真になるので撮っていて気持ちが良いですね。

【逆光時】よく残るディテールは現像で心強い

逆光時でもディテールはよく残っていますね。ボディーによるものかレンズによるものかは分かりませんが、逆光の撮影でも黒潰れさえしていなければ現像できる幅はかなり広そう。

上の写真はLightroomで現像していますが、HDR合成することなく明部と暗部を気持ちよくレタッチできました。

太陽を光源にすると角度によってはフードを付けてもゴーストが出ます。いつも同じ大きさの小さなゴーストが出るんですが、これくらいは仕方ないでしょう。

【光条】ウニ型の美しい光条

14-30mmはレンズの絞り羽が7枚という事で光条は14本

タイプはウニ型で綺麗な光条ですね。

光条はレンズの個性が出ますが、Nikkor14-30mmの光条はかなり好みでした。

DSC_0420

絞りや太陽の状態で雰囲気は変わりますが、最高に晴れて光が強い状態でも美しいウニ型になりました。

【色のり】コントラスト強めのこってり系

撮影する条件にも依存しますし、レンズと言うよりはボディの関係かもしれませんが、コントラスト色のりは強めです。

「淡いよりは濃い」というのが私の印象。

【星】14-30mmで撮る星景写真

14mm / f4 / ISO3200 / 30sec

14mmくらい広い画角があると星の写真を撮りたくなりますよね!

私は、星はオマケくらいの気持ちで撮っているので、星の撮り方はあまり詳しく語れませんが、14-30mmでは星と被写体を写すいわゆる星景写真が撮りやすいです。

超広角レンズでは星を広く写してもなお、星以外の被写体を写し込むことが可能です。

14-30mmのレンズで星を撮ることは可能ですが、f4通しなので画質への期待は程々に。

星を本当に美しく撮りたいならば、新月などの条件にこだわるのはもちろん、もっと明るいレンズもあわせて検討しましょう。

f4だとどうしてもノイズが気になりますね。

レタッチで丁寧に処理すればいいんでしょうが、手間なので(汗)

とはいえ、「星も撮れたらいいな」という使用頻度であれば、星景写真でも十分活躍してくれるレンズだと思います。

【使い心地】レンズフィルターが使える超広角レンズ

一眼レフ時代から皆の悲願であったレンズフィルターを使えるのは本当に嬉しい。

Nikkor14-30mm f4はそんな超広角レンズです。

神レンズと謳われた一眼レフ用14-24mm f2.8は出目金でした。

保護フィルターはもちろんNDフィルターを使うのにも手間がかかるため、そこがどうしてもネックでしたが、今回のミラーレス用14-30mmは保護フィルターを使えます。

山のようにタフなフィールドで使う場合は本当にありがたい。

Nikonが開発したレンズフィルターと一緒に使うのも乙なものですね。高いけど私は使ってます(笑)

【使い心地】軽量小型で持ちだしたくなるレンズ

14-30mmは本当に小さくそして軽いです。

レンズは軽いに越したことはなく、f4通しだからこそ実現できたサイズ感でしょうね。

これをf2.8通しのいわゆる大三元のスペックするとかなり大きくそして重くなるはずです。

レンズ NIKKOR 14-30mm f/4 S NIKKOR 14-24mm F2.8/ G
規格 ミラーレス 一眼レフ
寸法 約89mm(最大径)× 85mm 約98mm(最大径)×131.5mm
質量 485g 970g
レンズ 非球面 出目金

f2.8は便利ですが、今後登場するであろう大三元超広角レンズがf4通しのこのレンズの重量やサイズの利点を上回ることができるかと言われると、少なくとも登山や山岳写真の観点では微妙です。

それくらいこのレンズは軽いんです。

一眼レフの16-35mmと比べても200g、14-24mmと比べると約半分の重さですからね。

【まとめ】ニコン14-30mm f4は素晴らしいレンズ

広い画角からパースが効いた画やダイナミックな写真を生み出すことができますし、写真の腕が上達したのかと思うような写真が撮れますよ!

小回りが利くというのはミラーレスを使う人にとって至上命題みたいなところがありますので、Z6やZ7を使う人にとってはマストハブなレンズだと言えそうです。

値段も良心的なので、ミラーレスカメラを検討するのであればセットで購入することを強くおすすめします。

本当に良いレンズ、おすすめのレンズです(๑´ڡ`๑)

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