一瞬の絶景を追い求める 山岳写真に魅せられて

投稿日:2016年9月24日 更新日:

餓鬼岳〜唐沢岳 縦走登山:北アルプスの奥地に佇む静かな穴場から望む360度の大展望

行ってきましたよ北アルプス!

登山家の憧れ北アルプス!

いざ第一弾ということで、北アルプス南エリアという人気の場所にあるにも関わらず、訪れる人が少なく、北アルプスの中でも秘境的な山として知られる・・・餓鬼岳(がきだけ)&唐沢岳(からさわだけ)に照準を合わせ、北アルプスデビューを果たしました。

後日談

おそらく北アルプスデビューで餓鬼岳を選ぶ人はいませんし、経験的に全くお勧めできません。餓鬼岳は白沢の上り下りで滑落のリスクが大きいため、他の山で経験を積んでからの入山をお勧めします。

それでは、餓鬼岳・唐沢岳登山の一日目、いってみよう!!

北アルプスのデビューは超渋い餓鬼岳・唐沢岳!

餓鬼岳、唐沢岳ってどんな山?

餓鬼岳唐沢岳は北アルプス南エリアの中では北側に位置する山です。標高は2600mちょっと。餓鬼岳は200名山に選ばれています。

南を見れば燕岳、大天井岳、槍ヶ岳といわゆる表銀座の縦走路が、西を見れば三俣蓮華岳や双六岳などの裏銀座の山々が見える、そんな位置にあります。

餓鬼岳は、燕岳から人気の表銀座コースの反対側にあるということで、北アルプスの中では訪れる人がかなり少ない山であり、唐沢岳に至っては餓鬼岳から縦走しなければ行けないので、北アルプスの中でも秘境的な扱いをされています。

しかし、そこから見える景色は絶景。裏銀座や剱・立山などを望むことができる素晴らしい展望地です。

今回はそんな餓鬼岳と唐沢岳に行って、静かな山行を楽しんできました。

ゲストハウス「バックパッカーズ松本の宿」から白沢登山口へ

横須賀⇒新宿(バスタ新宿)⇒松本と電車・バスを駆使して松本に前泊移動!

松本にはゲストハウスがたくさんあるため、登山の拠点として利用するのには最適!北アルプス(富山・長野)登山口へのアクセスも良好なので、北アルプス登山の玄関口みたいなものですね。

記念すべき初宿泊は「バックパッカーズ松本の宿」というゲストハウス!

2500円というリーズナブルな価格、おもてなし、スタッフさんのお人柄、広さ、きれいさ・・・ピカイチ!!!

松本から電車で信濃大町、信濃大町から餓鬼岳の登山口である白沢登山口まではタクシー移動(約4000円)となります。土日であれば信濃大町にタクシーがいることもありますが、まったくのゼロということも多いようなので、事前に予約しておくのが吉でっせ。

アルプス交通(0261-22-2121)

「〇〇時に信濃大町から白沢登山口までお願いします」

と、伝えればそれで分かってもらえます。

登山道にトイレはないので登山口で済ませておきましょう。

タクシーが乗り入れできる場所から少し歩くと登山口が見えてきます。

いざ登山スタートです( ・ㅂ・)و ̑̑

白沢登山口から始まり、はじめは樹林帯を進みます。この辺は歩きやすい。

ほどなくして白沢の名前の通り、沢(川)が登場。

ここから橋、はしご、鎖、川渡りの連続です。餓鬼岳登山は、はじめ沢登りだということは事前調査で知っていましたが、これが想像以上にハードです。

先日の台風、今日の雨の影響で増水が心配でしたが、水量は問題なさそう。台風の後なのに水がきれいですね!ごくごく飲みまくりです。

餓鬼岳登山では水を十分確保できるので、信濃大町から買ってくる必要はないですよ。

白沢の美しい川を見ながらの登山!沢登りは初めてで、ウキウキしちゃう。

と、初めはテンション高かったんですが・・・

雨の影響で橋が、岩が、木道が・・・めっちゃ滑るー!!!

滑ったらドボン不可避の道を進みます。

途中岩の上を渡る場所が多数ありますが、渡渉する場所はありません。

ただ、台風の翌日などで極端に増水していると、渡渉が必要になるかも??

こんな風に橋の上を渡ったり岩を越えたりする箇所が合計20以上はあるので、かなりドキドキの登山道です。

滑る・・・滑るー!!!

とくに丸太が超滑る。

丸太に対して横向きに力を加えようものなら「ツルン」といきます。

正直に言いましょう。滑りすぎて2回ほどこけました。しかも1回は割とやばい滑り方で、危うく滑落という感じ(汗)

餓鬼岳ですが、雨が降っている日はマジで危険です。

本当に至る所が滑るので、是非晴れや曇り日に登ってください。

慎重に慎重に進んで、魚止ノ滝まで到着。

餓鬼岳山頂を目指す!

最終水場から餓鬼岳山頂を目指します。

餓鬼岳は2600m程なので、後1100mアップですね汗

最終水場から次のチェックポイントである大凪山までが一番傾斜がきついです!ここが餓鬼岳登山の踏ん張りどころ。

コースタイムを大幅に遅れて大凪山に到着!

大凪「山」と山が付いていますが、特に山頂感があるわけじゃありません。ふつうに道の途中です。

この辺までくると少しずつ展望が開けてきます。

上の方は紅葉が始まっていて黄色と緑のグラデーションがきれいですね!

お天気は曇りで生憎ですが、雲が神秘的でそれはそれでグッド( ・ㅂ・)و ̑̑

所々こんな感じの崖が登場!

餓鬼岳は崖岳が変化した?という説もあるみたい。北アルプスの山々の中で明らかに異質な名前ですもんね。

(´-`).。oO(なんでこんなイカツイ名前付けられちゃったの餓鬼岳たん笑)

自然が織りなす色使い、本当美しいわーキレイやわー。

ハアハア(*´Д`)言いながらなんとか、山頂付近に、到達・・・

餓鬼岳小屋に到着ー!!!

餓鬼岳小屋に到着じゃー!!!

到着しての第一印象は・・・

"営業してる???"

と、思うほど静かな餓鬼岳小屋。北アルプスで人気の槍ヶ岳山荘なんかは人がたくさんいるもんですが、餓鬼岳小屋には静かでゆったりとした時間が流れていました(╹◡╹)

記念すべき初北アルプスの山小屋〜!!

充実した山小屋の売店

中に入るとメニューが・・・すっごい!

山小屋に、標高2600mに、お酒だけで「ビール、日本酒、酎ハイ、ウィスキー」があるだと!?

見てコレ!このメニュー!

お水が売っているだけでもありがたいのにコカ・コーラがあるー!!!

もちろん飲む。

北アルプスから登山始めて大雪山~十勝連峰とか言ったら驚くだろうなぁ。水すら売ってないですからね。逆に、北海道の山から入って北アルプスに来ると便利過ぎて感動間違いなし!不便なのはそれはそれで大好きなんですけどね、実は。

餓鬼岳小屋からは燕岳に続く尾根が見えます。

何これメッチャかっこいい!!!

ただの尾根なのにメッチャかっこいい!これが北アルプスか。

紅葉も綺麗だし最高やん。

いざ!餓鬼岳の山頂へ

餓鬼岳小屋から5分程歩けばそこには餓鬼岳の山頂です!

よしっ!

北アルプス第一座目、餓鬼岳登頂です。

餓鬼岳からは360度の展望が楽しめます!

燕岳に近いだけあって、花崗岩が目立ちますね。

西側には裏銀座の山々が並びます。

曇りは曇りでかっこいいんですが、明日の晴れに期待することにして、山小屋に戻ります。

おおう。

何と魅力的な・・・しかし、今回は昨日の失態もありますからね。自分を律する意味でもお酒は控えようと思います。コカ・コーラ飲めるだけで、十分幸せってものよ。

テント場は山頂とは反対側に5分程歩いたところにあります。

餓鬼岳小屋で受付を済ませて、テントを設営完了!一番乗りだったので景色がいいところを確保できました!

その後はテントの中でゆっくり休んだり、景色を愛でたりして過ごします(*´ω`*)

そうこうしている内に、燕岳から縦走してきたパーティーが3組み程テント場へ。

ただ、餓鬼岳小屋のテント場はかなり狭いので、最後のパーティーは結構な斜面にテントを張ることに・・・

テントは最大で5張り、平らなのは3張りが限界です。お早めにお越しくださいませ!

夕方前になってちょっとガスってきちゃいましたが、これはこれで神秘的。

ああ・・・山って、本当に美しい。

夜ご飯の時間がやってきた

これまでカツ丼や親子丼を作ってきましたが、今日は新レシピに挑戦します(・ω<) 

使うのは「さんまのかば焼き」「きんぴらごぼう」「卵」、あとダンボーさん笑

作ると言っても超簡単。

フライパンに「きんぴらごぼう」と「さんまのかば焼き」をオン!

火を通す必要があるわけじゃないので、きんぴらとさんまを混ぜつつ、温めます。

そこに溶いておいた卵を投入して完成!

戻したアルファ米と合わせれば、さんまの蒲焼丼のできあがりー!

うほー!めっちゃ美味しい!

「山だからってがっつり食べたい!」という方にはアルファ米(白米)を使った丼ものがおススメですよ(・ω<) 

いやぁ、後はこれでビールがあれば完璧なんだけどなぁ。。

ああ、、そう思うとビールの幻覚が見えてきた(笑)

・・・

さて、夜ご飯も食べて後は寝るだけなんですが、なんだか心なしか体が熱っぽいような、喉がイガイガするような??

まさか、まさかね?

山頂で、風邪を引いたなんて、そんなまさかね(・×・)

寝れば治る、はず(治らなかった)。

人生初の北アルプスで選んだのは餓鬼岳~唐沢岳の縦走でした。渋すぎ。俗化していく北アルプスの中で、昔ながらの静けさと素朴さを保つ、餓鬼岳~唐沢岳。昨日は餓鬼岳の山頂までたどり着き、テントを張ったところまでです。今日は餓鬼岳から唐沢岳まで縦走していきます。

餓鬼岳~唐沢岳縦走:餓鬼岳~唐沢岳

きましたねー!燕岳方面、東沢乗越への尾根が美しい。モルゲンロートが爆焼けして辺りの山々を赤く照らし出します。

山は美しい。そう感じさせてくれる瞬間です。

こちらは餓鬼岳山頂から望むモルゲンロートに染まる唐沢岳です。

山頂までテントを運ぶだけで、こんな光景を独り占めできる。

それが山でのテント泊。これは癖になりそうです。

餓鬼岳の山頂も朝焼けですごい色に!他の山から見たら餓鬼岳もモルゲンロートですごいことになってるんだろうなぁ。

餓鬼岳~唐沢岳

餓鬼岳から望む唐沢岳方面の景色。すでに絶景。左奥にある少し高い山が唐沢岳ですね。

餓鬼岳から唐沢岳までの参考コースタイムは2時間30分。荷物はテントに置いているので足は軽い。餓鬼岳から唐沢岳へは一度ぐっと下り、樹林帯の中を行きます。

マイナーな山ですが、標識やピンクリボンなどは多いの安心できますね。

餓鬼岳~唐沢岳は近いようで遠い。アップダウンが多いので歩き甲斐がありますね。この稜線を、尾根を歩くのが本当に気持ちいいし楽しいんですよね。これぞ縦走、縦走こそ登山の花形。

餓鬼のコブという巨岩を横目に進みます。

目の前に迫る唐沢岳。目的の山を見ながら進み、ゴールが近づいてくる感覚がたまりません。

燕岳のイルカ岩っぽい巨岩を巻くように山頂を目指します。

唐沢岳

北アルプスの秘境とも呼べる山、唐沢岳の山頂に到着しましたー!

山頂からは360度の大展望が広がっております。

こっちは針ノ木、蓮華や後立山、立山・剱岳などがある北面。

高瀬ダムや七倉ダムを望む。裏銀座登山の始点となる場所ですね(参考:北アルプス裏銀座縦走:七倉山荘でテント泊のち烏帽子岳へ!)。

山肌が白い野口五郎岳は大きくてどっしりとした山容です。

山頂は誰もおらず、北アルプスとは思えない静寂が広がる空間。北アルプスにおいてこれだけ静かでゆっくりとした時間が流れている山はそうそうないでしょう。静かな山行を楽しみたいのであれば、餓鬼岳~唐沢岳は本当おすすめです。

唐沢岳が100、200、300名山のどれにも選ばれてないのは、餓鬼岳の一部のような意味合いがあるからでしょうか。個人的には餓鬼岳よりも展望良いし、唐沢岳の方が好きでした。

餓鬼岳~唐沢岳はどちらかと言えば帰りの方が大変です。特に餓鬼岳直前は相当な急登でしたよ!

餓鬼岳

今日は本当に久しぶりにいいお天気。2016年の9月は呪われたかのように天気が悪かったので、やっと晴れてくれたかと胸を撫でおろしています。

餓鬼岳でテント張るならこの場所がおすすめ!美しいご来光を拝むことができます。いい天気なのでテントもしっかり乾きました。

さて、これから下山しますが、下山後の白沢登山口から信濃大町のタクシーを手配しておきます。餓鬼岳の山頂は電波良好でソフトバンクも4Gが3本入りました。

餓鬼岳~白沢

餓鬼岳、唐沢岳と最高の景色を楽しむことができました。後は無事に下山すれば登山成功・・・なのですが、最後の最後でオチが。

帰りもはしご、橋のオンパレード。雨は上がりましたが、それでも滑ります。落ちたらドボン不可避なので慎重に進みます、

 

・・・がっ!・・・

 

一瞬油断してしまった、あからさまに滑りそうな岩に足を置いてしまいました。あほな子です。少し体重をかけてしまった馬鹿な子です。

 

・・・とぅるん・・・

 

と、非常に滑らかな動きで、無事、着水。

ここが事件現場です。右足がくるぶしまでサヨウナラ。やっちまった感半端ないですね。でも、大事には至らず、不幸中の幸いでしょうか。全身ずぶぬれとかだと洒落になりませんしね。

右手に擦り傷、掌から出血!バンドエイドで応急処置をして、平静を装って進みます。バンドエイドとか、すぐにカバンから取り出せるところに入れておくのが重要だと、本当身を持って学びました。

白沢から松本に戻り、ビジネスホテル「ホテルマツモトよろづや」に到着。4200円と非常にリーズナブルなお値段。今日は熱があるので迷わずホテルを手配しました。ホテル内にランドリーもあるので着ていた洋服を洗って乾燥させて、水に浸かった登山靴をドライヤーフル活用で何とか乾かしてと、登山が終わった後も大変でした。

熱がしんどい・・・。しかし、涸沢の紅葉がいい感じなので、意地でも熱を下げて涸沢の紅葉を見に行きます。意地です。意地で熱を下げます。

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餓鬼岳、唐沢岳まとめ

餓鬼岳と唐沢岳は北アルプスの南部エリアと人気の場所にあって人があまり訪れない静かな山。しかし、それは景色が悪いからではありません。むしろ、餓鬼岳と唐沢岳いずれも360度の展望を楽しむことができる名峰でした。餓鬼岳まで登るのであれば、ぜひ、必ず、絶対に唐沢岳まで行くことをおすすめします

しかし、餓鬼岳~唐沢岳を日帰りで済ませることは時間的にほぼ不可能ですので、テントを担ぐか、あるいは餓鬼岳小屋に1泊しましょう。

餓鬼岳小屋は泊まる人も少ないので、ご一緒した人と仲良くなるチャンスかもしれません。

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