これから写真を趣味にしたい人(初心者)のカメラの選び方【2020年ver.】

2020年現在、私がカメラに興味を持ちブログを始めた2015年と比べてカメラ業界の地図は大きく変わりました。

一眼レフがメインストリームの座をミラーレスに譲ったこと、オリンパスがカメラ事業を手放したことが2大パラダイムシフトでしょうか。

私は現在ニコンのミラーレスを使っていますが、「もし」これからカメラという、写真という趣味を始めるとしたらどうやってカメラを選ぶべきなのか、について私なりの考え方をまとめてみました。これからカメラを買いたい、写真という趣味の扉を開けたいという方の参考になれば幸いです。

目次

【1】憧れの先輩カメラマンと同じメーカーを選ぶ

カメラ大国日本に住んでいるが故に、余り得る選択肢があるからこそ迷ってしまいますね。カメラを趣味にする者にとって、本当に贅沢な悩みなんですが。

メーカーの種類もさることながら、そのメーカーからたくさんの種類のカメラとレンズが発売されており、さらにはデジタルカメラにも一眼レフ・ミラーレス・コンデジなどの種類があり、センサーサイズにはAPS-C・マイクロフォーサーズ・フルサイズ・中判と組み合わせれば無限の選択肢が目の前に広がります。

候補を絞る上でまず決めた方がいいと思っているのが、カメラのメーカーです。ブランドとも言えます。

各社メーカーのHPを隅々まで巡回し、推しているポイントなど抑えた上で、TwitterをはじめとしたSNSで情報を集め、憧れとしているプロのカメラマン(もしいれば、いなくとも写真を生業にしていて素敵だなと思える写真を撮っている人)がどのメーカーのカメラを使っているか参考にします。元も子もない言い方ですが、今のカメラは何を使っても(ある程度の個性はあれど)美しい写真を撮ることが可能です。だからこそ、選ぶメーカーを決める際に自分の指標とすべき先輩カメラマンを見つけておくと良いかもしれません。

私も統計をとっているわけではないのでハッキリとしたことは言えませんが、例えば山岳写真の界隈ではどんなメーカーがよく使われているか、ポートレートならどうか、鉄道写真、野鳥、野生動物ではどうか。明確に撮りたい被写体が決まっていなくて、なんとなくカメラが欲しいという場合でも、このスマホ台頭の時代にカメラが欲しいということは、漠然と撮ってみたい対象があるはず。その界隈のリアルな情報を事前に調べておくことは後悔しないカメラ選びではとても大切だと思います。

近くにヨドバシカメラなどの量販店がある場合は試し撮りできるとより良いですね。

カメラというのは実機を持った時のフィーリングが大切です。何千、何万回もシャッターを切るであろうカメラですから、カメラのグリップやファインダーの見え方、各種ボタンの配置などのフィーリングが合わないとストレスの原因になります。

各社のリンクを貼っておきますね。

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【2】初期投資してもよいと思える予算を決める

買いたいカメラがあったとしても、レンズがあったとしても、やはり予算は大切です。一人暮らしなのか、社会人なのか、独身なのかによって使える金額は異なるでしょう。カメラやレンズはかなり高額な買い物になります。もしかしたらすぐに飽きてしまうかもしれません(綺麗に使っていれば割と高く売ることができる機材でもありますが)。

まず初期投資に使える金額を算出しましょう。

10万円なのか、20万円なのか、40万円なのかによって選べる範囲はかなり異なってくるからです。

気になるメーカーが決まったら、なんとなく欲しいと思ったカメラとレンズでおよそいくらになるか見当をつけてみましょう。もしミラーレスカメラとレンズ2本くらいを買うとすると、40~50万円程度。 一眼レフで型落ちを選べば30万円もあれば立派ば十分なシステムを組めると思います。

【3】センサーサイズを決める

カメラの情報を調べるとすぐにセンサーサイズの話に行き着き、ここで悩む人も多いのではないでしょうか。センサーとはレンズを通して集めた光を映像に変換するカメラにとって心臓ともよべる部位です。このセンサーにはいくつかの種類がありますが、この記事で対象にしている物には主に、マイクロフォーサーズ・APS-C・フルサイズ・中判があります。マイクロフォーサーズはオリンパスやパナソニックで採用されている独自の規格なので、それ以外のメーカーを選ぶ人には関係ありません。中判も選択肢がかなり限られますが、富士フィルムから面白いラインナップが発売されており、アリな選択肢です。

どのセンサーサイズが最適なのか?画質が一番いいのは?使いやすいのは?コスパが良いのは?

…画一的な答えが出ていないのではないかと個人的には思っており、撮影スタイルによっても選ぶべき選択肢は大いに異なるでしょう。

商品ラインナップの多さや撮影に際する画質と使いやすさのバランスが良いのはAPS-Cやフルサイズです。上で紹介した中判カメラはレンズの種類や関連製品(フィルター類など)の種類も限られているので、明確に目的がない限りは手が出しにくいですね。

私は現在フルサイズを使っていますし、以前はAPS-Cを使っていました。だからこそ言えるのですが、APS-Cでも良い写真は取れるし、フルサイズの方が顕著に優れているとも思いません。フルサイズを選んでおけば間違いないという風潮も間違ってはいないと思いますし、APS-Cを蔑ろにするわけでもない。

今のカメラは本当に優秀です。

ニコンZ6(フルサイズ)でもニコンZ50(APS-C)でも良い写真は撮れる、その前提は覆らないと知りながら、やはり憧れのカメラマンを見つけ、その人に近づけるカスタマイズ、強いてはセンサーサイズを選ぶのがもっとも効率的なように思います。センサーサイズは購入に際して本当に悩ましい頭痛の種でありながら、果たしてどれだけの差が写真に生じ得るのか、最近かなり疑問に思っているのも事実です。

【4】画素数を決める

カメラには有効画素数があり、センサーの大きさあたりの細かさだと思ってもらうと良いと思います。同じセンサーであれば5000万画素のカメラの方が2000万画素のカメラより細かなピクセルで写真を表現します。

この画素数というのもカメラ選びを非常に難しくしている一因です。ググれば画素数と画質に関する記事はいくらでも見つかりますが、どこか掴みどころがないと感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで、私なりの結論です。大いに異論もあるところと思いますが、一つの指標として捉えてください。

高画素モデル
  • 画質はもっとも良い。PCでみた時の解像感(きれいだなと思う感覚)はもっとも高い。
  • ISOを少し高めるだけでノイズが目立つ。
  • ブレに弱い。光が少ない環境での手持ち撮影に弱い。
  • 三脚撮影が前提にある。
  • 写真1枚あたりの容量が非常に大きい。現像や管理が大変。
オールラウンドモデル
  • 画質は十分良い。PCやスマホで見たときに「十二分」美しい。
  • しかし、高画素モデルの方が解像感や立体感で優れる。
  • この違いはわかることもあれば、わからないこともあり得る。
  • ブレに強い。光が少ない環境での手持ち撮影に強い。
  • 写真1枚あたりの容量が程よく、現像や管理しやすい。

高画素モデルというのは4000万画素を超えるような、ニコンで言えばZ7やD850など。オールランダーモデルはZ6やD780などのことを指します。

ハッキリ申し上げておくと、どちらを選ぶかは本当に難しく、ググるより先輩カメラマンの使っている傾向を調べた方が断然役に立つと思います。貴方が将来撮りたいと思うフィールで使われている画質はどちらが多いか。

画素数が高い方が画質が良いというのはある意味事実で。一方で、ニコンの最上位モデルであるD6(一眼レフのフラグシップ)の画素数は2082万画素です。これはオールランダーのZ6よりもさらに少ない画素数です。これはなぜか?このくらいの画素数でも十分きれいな写真が撮れるという裏打ちであるとともに、高感度性能(ノイズなどの現れ方)を考慮するともっともバランスが良いからなんです。ノイズだけに限らず、ダイナミックレンジが広いことも大いに関係があります。ダイナミックレンジが広いというのは明暗差に強いということです。ダイナミックレンジは画素数が少ない方が広いので、明暗差に強いカメラであると言えます。

その点、高画素モデルは解像感にパワーを割り振っている分、明暗差やノイズ、巨大なファイルサイズゆえの扱いにくいさというカルマを背負っているわけですね。 

【まとめ】初心者におすすめというカメラは存在しない

ネットで調べると「初心者におすすめのカメラ○選」という記事がたくさんありますが、大抵は各社のエントリーモデルを並べているだけです。しかし、本当にエントリーモデルが初心者の方にお勧めなのかというと、一概にそうとは言えません。

各メーカーともに松竹梅のラインナップを揃えてはいますが、安易に初心者だからエントリーモデルを買っておこうとは、思わない方が良いでしょう。「憧れのカメラマン」「先輩カメラマン」が使っているカメラやレンズをよく調査して、自分が目指す撮影スタイルの人の前に倣う・・・一見丸投げのような提案に聞こえるかもしれませんが、それほどにカメラやレンズのラインナップの幅が広がり、種類が増え、どのカメラやレンズを使ってもきれいな写真が撮れるからこそ、先輩カメラマンが選んだ理由には背景があるはずです。

初心者の方が自分の考えで「適当」に選ぶのは結構リスクがあるかもしれません。

まずメーカーから決めるのが良いと提案しているのも、一度選んだメーカーを変える鞍替えはお金も体力もかかる一大作業だからです。レンズには互換性がないのでメーカーを変えるのは本当に大変です。だからこそ、しっかりと調査し、メーカーが言っていることだけではなく、先人のアドバイスや傾向をよく調査してみてみることをお勧めします。

ミラーレス戦国時代には魅力的なカメラがたくさん!

最後に私なりのアドバイスとなりますが、もしこれからカメラを買うのであれば基本的にはミラーレスを選びましょう。一眼レフがメインストリームの時代に戻ることはまずないと思うからです。ペンタックスのように一眼レフしかない場合もあるので一概には言えませんが。ミラーレスであればメーカーはソニーを中心に調べるのがいいでしょう。ソニー・ニコン・キャノンは好きな選択肢を選べば良い、くらいの違いですかね。構成レンズ群に違いがあるので使いたいレンズのメーカーを選ぶのもありでしょう。

オリンパスがカメラ事業から撤退したように、カメラ以外にも事業を持つパナソニックはかなり挑戦的なチョイスだと思っています。パナソニックはフルサイズミラーレスに参入したことで注目を浴びましたが、あえて選ばなければならない理由はあるのか。

ペンタックス・富士フィルム・シグマは独自の世界観を展開しているので、メーカーHPや先達の写真に憧れたのであればアリな選択肢です。

これからカメラを始めようという人には酷なほど魅力的なカメラがたくさんあります。ぜひじっくり悩み、納得の一台を購入ください。

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Nikon Z6はXQDカードシングルスロットなのでちょっと猛プッシュしにくい面もありますが、めっちゃ良いカメラだと思います。Z5が登場したのでSDカードダブルスロットが良い人はこちらを!

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