自転車日本一周241日目は室積海水浴場のキャンプ場(現在クローズ)からスタート!
太陽光が当たらない日陰にテントを張ったおかげで暑くならず、とても快適な朝を迎えました。このままゴロゴロしていたい気持ちを押し込め、今日は宮島を目指します。
日本一周241日目
室積海水浴場は5月と年末ごろにイワシが押し寄せてくるらしいですが、昨日に続き今朝もイワシの群生が浅瀬を泳いでいます。右上の海が黒くなっている場所、わかるでしょうか?あれが全てイワシなんだそう。地元の方が網をもって捕獲待機。
大型の魚に追われて浅瀬まで来るそうですが、浅瀬まで来たら人が待っているとは・・・イワシの運命はかくも厳しいものですね(涙)
(美味しいからしょうがない。)
目指すは広島、海沿いを爆走
さあさあ、今日は広島県入りを目指します!海沿いの平坦な道をぐんぐん走ってどんどん前へ。
江戸時代の街並み残る「白壁の柳井」
昨日の記事では「山口県の山陽側は観光地が少ない」と書きました。まぁ、実際少ないのは確かだと思いますが、それにしたって自分から魅力を探す努力をしなければ、出会うことはできません。そんな風にちょっと反省したところで、柳井(やない)という町にやって来ました。
ここは江戸時代の街並みが残る港町。白壁作りの町並みがよく保存されている場所です。上のお地蔵さんは火伏地蔵。密集した町並みで一番怖いのは火災であり、過去には何度か町に火が廻ったことがあるそうです。町を火から守って来たのがこのお地蔵さんだと言います。
江戸時代から残る白壁造りの町並みを散策してみました。
(白壁なのは盗難と火災予防だとか。)
白壁の家も美しいですが、まず目に留まるのは金魚の提灯。昔は本当に火を灯していたそうです。町中を泳ぐ金魚の姿が可愛らしい。白壁造りとよくマッチしますね。
残念ながら蟹は見かけず(笑)
資料館では江戸時代の頃の古い家内道具を見ることができます。
果てしなく便利になった今の時代では考えられないような古い道具たち。しかし不思議ですね、こういった昔ながらの木製で古めかしい道具を見ると、どこか懐かしく、ホッコリした気持ちになるのは何故でしょう?
実際に使ったことがあるわけではないのに、全く不思議な話です。
再仕込みのこだわり「柳井の甘露醤油」
柳井には甘露醤油(かんろしょうゆ)という、普通の醤油より倍手間のかかる、再仕込みという方法で作られた醤油があります。
ここ、佐川醤油店では購入&見学ができるのでやって来ました。
店内に入ると醤油のいい匂いが立ち込めています。
それもそのはず、実際に醤油を熟成させているからです。ガラス越しではありますが、このように実際の熟成過程を見れるのは嬉しいですね。
こちらがその甘露醤油。醤油にもいろいろと種類があり、薄口や濃い口、再仕込みなど様々。私たちが普段使っている醤油は製造工程で塩水を使うためにしょっぱいですが、この甘露醤油は違います。塩水の代わりに加熱しない醤油を使うんだそう。一度できた醤油に麹を加えて2年間熟成させるこだわり。
試飲できたので舐めてみると、すっごく甘い!普通の醤油はしょっぱくてそのまま飲めたものではありませんが、こちらは甘くて濃厚。醤油自体が美味しかったです。
・・・自分のお土産用に小さいのを購入。卵かけごはんにして食べようと目論見中。
山口県の名勝「錦帯橋」
柳井から岩国へ移動し、錦帯橋(きんたいきょう)へとやって来ました。
あのですね?ちょっと、真夏ですか、今日は?
雲一つない快晴はありがたいんですが、あまりの直射日光に頭がくらくらしてきます。
正直なところ、暑すぎて錦帯橋なんてどうでもよくなり、飲み物をごくごく流し込んで、気になった露店へ。れんこんコロッケとは??
こちらが岩国名物のれんこんコロッケ!
コロッケとレンコンがくっついた一品。レンコンのシャキシャキした食感がたまりませんね。こりゃ美味い。錦帯橋の丸みとレンコンをかけた創作料理かと思いきや、岩国は蓮の産地らしく、ここから5km程離れた所に蓮畑があるんだそうです。
蓮といえば写真撮っても楽しいし、レンコン食べても美味しいし、素晴らしいお花ですよねん。
錦帯橋はなんと、この距離を通行するのに300円かかるとのこと。私は見るだけで十分なので眺めて終了。
この近くに100種類以上の味を用意しているソフトクリーム屋さんがあると聞いていたので調べると、残念なことに対岸。あまりの暑さにその移動すら億劫になり、今回はスルーしました。
食欲が衰退しきっていますが・・・。何か食べないと体がもたないので途中にあった、とんかつ店へ!
冷たいお茶と美味しいとんかつで癒されました。
広島県に突入ー!
広島県に入りました!これで30県目に突入です。ついに30県ですか。長い道のりでしたね(涙)
今後は広島を少し散策した後、いよいよ四国へと移動します。
いざ宮島へ!
炎天下の中、ふらふらしながら宮島行のフェリー乗り場にやってきました。15分間隔で運行しているので急ぐことはないんですが、ちょうど出港のタイミングだったので急いで乗り込むことに。
近い(笑)
めちゃくちゃ近いな、宮島。
料金も安いし短い間隔で運行しているので、本土に忘れ物しても気軽に取りに行けるくらいな距離感。乗船時間は10分程です。当然、自転車は固定せず。
ちなみに、宮島にはスーパーやコンビニが一切ありません。
買い物は全て広島本土で済ませてから渡る必要があります。ホテルに泊まるのであれば別ですが、宮島で食料を調達することはできませんので、ご注意ください。
野生を忘れた鹿が可愛い
宮島に着岸し、フェリーから下りて案内板をチェック。今日は宮島のキャンプ場に泊まる予定で、ここから3km程とすぐ近くです。とりあえず、厳島神社に行ってから予定を考えることに。
走り出すとすぐに鹿ちゃんが!そういえば、宮島にも鹿がいるんでした。奈良公園の鹿もたいがいですが・・・。
宮島の鹿は、野生を完全に忘れて人に慣れ親しみまくっています。触ろうが何しようがまったく気にせず、むしろ人の後ろを追いかけてご飯を要求する始末。
この後分かったことですが、とりわけ厳島神社近くを根城にしている鹿は人を給仕係くらいにしか思っていないので、ちょっと注意が必要です。キャンプ場とか離れた場所にいる鹿は警戒心あり。
世界遺産「厳島神社」
こうして見ると、緑の中に厳粛な神社があって落ち着いた雰囲気なんですが、実際は修学旅行生と外国人旅行客とその他大勢でごった返しております(白目)
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さあさあ!厳島神社の海中鳥居を撮りに行くとしましょう!準備は良いですか?
これが、厳島神社の海中鳥居だ!!!
めっちゃ干潮やんけ!!!
海中どころか、最高レベルで干潮やん、干上がってるやん。
厳島神社の鳥居は海中鳥居として有名ですが、海ですからね、とうぜん潮の満ち引きがあります。この日は夕方がちょうど干潮だったので、鳥居のすぐ近くまで行くことができます。
思っていたよりも大きな鳥居は迫力があります。
個人的には・・・干潮で良かったかな?海中鳥居は琵琶湖の白髭神社で見ています(淡水だけど)。干潮だと鳥居に近づくことができるので、写真的にも見た迫力的にも面白い。この鳥居、地下深くに埋まっている訳ではなく自重で立っているだけなんですって。足が多いのと重いのとで立っていられる奇跡の鳥居。大切に扱わないとです。
夕暮れ時までちょっとお昼寝タイム
日暮れまで時間があるので、鹿さんの脇でお昼寝させてもらうことに。
まったく、間抜けな顔しやがって、可愛いんだよこの野郎!角をなでなでしまくってやるぜ。
(気持ちいいけど、あっちい・・・。)
音楽聞きながら悠々自適な時間を過ごしていると、
・・・ツン・・・ツンツン・・・。
鹿がめっちゃツンツンしてくるー!!!笑
ちょ、鼻水みたいのレンズについてるし。まあ、可愛いからいいけどな。ワシワシしまくってやんよ。
厳島神社の夕景
ようやく日が沈んできました。宮島からだと山があるので、いわゆる日没の時間より早く日が沈むので要注意。鳥居へと続く水の道がいい感じ
干潮で鳥居まで近づくことも、引いて撮ることもできるので色々な構図で撮ることができちゃいます。干潮もいいでしょ?か、海中鳥居じゃなくたって悔しくなんかないんだから!笑
大鳥居のシルエット。
大鳥居と厳島神社を愉しむギャラリー。
大鳥居と輝く太陽。
ホワイトバランスを蛍光灯などに設定すると青っぽくなって雰囲気出ますね。
雲一つない快晴の中、落陽と大鳥居の絶景をお送りいたしました。宮島の厳島神社は「一生に一度は訪れたい場所」の一つではないでしょうか?海中鳥居でも、干潮でも、素晴らしい景色を楽しむことができると思いますよ。
(中途半端な水位だと微妙かも?ほとんど水がないのに、でも、近くまでは寄れない、的な。)
干潮で近くまで寄れるのであれば、圧倒的に魚眼レンズがおすすめです。鳥居近くから魚眼の歪みを活かして撮ると、迫力のある写真になると思います(๑╹ڡ╹๑)p♪
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その後は、キャンプ場まで移動してテント張ってお休みなさい。厳島神社や宮島は明日周る予定です。
移動ルート
今日の旅データ(241日目)
本日の走行距離 | 87km |
総走行距離 | 9137km |
スタート | キャンプ場「室積海水浴場」 |
ゴール | キャンプ場「宮島包ヶ浦自然公園」 |
飲み物 | 615円 |
朝食 | 0円 |
昼食 | 1059円(ロースかつ定食) |
夕食 | 0円 |
買い食い | 592円(れんこんコロッケ、アイス等) |
雑費 | 216円(カセットガス×2) |
使用金額 | 2762円 |
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