紅葉の名所「涸沢」で、ちょいと見頃を過ぎた紅葉と名物のモルゲンロートを楽しんできました!涸沢とは、紅葉ピークの週末はテント1000張りを越えるという人気の場所。ピークを過ぎているという事で、落ち着いた雰囲気の中でテント泊できました。
ピークを過ぎても全然きれい!涸沢の紅葉とモルゲンロート
昨日は上高地~岳沢~前穂高岳と登山、そこからご来光と朝焼けの写真を撮っていました。
穂高の朝焼けと雲海がきれいでしたー。
奥穂高岳:日本で3番目に高い場所から眺める眺望
前穂高岳から吊尾根を歩き、奥穂高岳までやって来ました!
奥穂高岳は日本第3位の高峰。そこからの眺めはスカッとした気持ちが良いもの。北アルプス南部から北部までずばーっと見渡すことができます。左奥には裏銀座~立山方面、右奥には後立山連峰が、中心にそびえるのは槍ケ岳。
山頂には穂高神社の嶽宮が祀られており、記念撮影で賑わっています。奥穂高岳に来るのはこれで3回目。何度も来ると愛着が湧いてきます。
奥穂高岳~穂高岳山荘
奥穂高岳から涸沢方面へ。まずは中間にある穂高岳山荘へと足を進めます。その途中で見えてくるのが、ジャンダルム。奥穂高岳~西穂高岳の縦走路にある小ピークです。ここは一般登山路として日本最難関とも言われる、両側が絶壁で切れ落ちた怖い場所。
今日行こうかどうしようか悩んだんですが、またの機会に譲ることに。来年中には歩きたいですね。
奥穂から穂高岳山荘あたりは左手に大きな笠ヶ岳が見えます。日本百名山の一座で何度見ても迫力があります。来年までには登りたい。
穂高岳山荘への最後の下り。実はここが一番の難所だったりするので気を付けていきます。
穂高岳山荘
穂高岳山荘にて一服しましょう。ここは風が弱いので暖かいです。コーヒーを飲んで暖をとる、山を見ながらまったりする。これぞ山での憩いの時。
休憩している間に結露でびしょ濡れになったテントを乾かしちゃいます。
20分も天日干しすればカラッカラに乾きます。この一手間がテント泊の快適性を大きく変えてくれるので、休憩中にテントを干すのおすすめ。(邪魔にならないよう気を付けましょう。)
穂高岳山荘~北穂高岳:穂高岳を縦走
前穂高岳から始まった今回の登山。実は、もともとの計画は前穂高岳~奥穂高岳~北穂高岳~大キレット~南岳と歩く予定でした。しかし、穂高岳山荘を出たあたりで急激にガスが湧き、さらに風も強い。
とりあえず北穂高岳まで進んで様子見、プランA:大キレット、プランB:涸沢紅葉を決めたいと思います。
奥穂高岳~北穂高岳は両側が切れ落ちた細い岩稜歩きとなります。
ガスが禍々しい雰囲気を助長している感じがしますね。かっちょいい。
おそらく、ここが一番怖い場所。足場は付いている物の、真下に下りる途中で、宙ぶらりんな感覚になるため、高度感も相まって恐怖心は相当なもの!
・・・とは言え、これで2回目なので去年と比べると楽勝でした。岩稜歩きの実力が付いてきたのかも?
奥穂高岳から最低コル(一番低い場所)を越えたら、北穂高岳への上り返しが待っています。疲労も溜まってきますが、踏ん張りどころ!
そして本当に風が強い。レンズ雲っぽいのできてるし、明日はガスの予報になっちゃったし。うーん・・・。
北穂高小屋
無事に穂高を縦走し、北穂高小屋に到着しましたー。
北穂高小屋で絶品グルメ
北穂高小屋はランチメニューが幾つかあり、11~13時の間のみオーダー可能です。去年は焼肉丼を食べたので、今年は中華丼をチョイス。めちゃウマ!!中華丼メッチャおいしい!!
凄いパノラマを見ながらのご飯を楽しめる場所なので、北穂高小屋は本当おすすめ。
そして常念岳の眺めが最高ですね。常念岳は常念山脈(餓鬼岳~燕岳~大天井岳など)の盟主。端正なピラミッド型の山容が美しい、もちろん日本百名山(厳冬期~残雪期に登山予定)。
涸沢へと降りる事にしたのでマッタリしちゃいます。ああ、すっげいビール飲みたい。
山肌の標高が低い場所はまさに紅葉が見頃、山は錦秋の装い、ああ美しき哉。
北穂高岳~涸沢
さあさあ、ゆっくり休んだところで北穂高岳から700m程下って涸沢へ!ここの下りは急坂で、疲れた足にこたえます。
ガスが流れる奥穂高岳。
モノクロのようなシックな雰囲気が水墨画チックでかっこいい。
こちらは今朝いた前穂高岳。あの一番高い所から写真を撮っておりました。
そんな自分が歩いてきた山と道を眺めながら、無事に涸沢へ到着!
涸沢:名物おでんを頂きます
さあさあ、涸沢に来たらやることは一つ。
涸沢名物のおでんを頂きます。6種入ったおでんセットを注文!山の中でおでんが食べれるとか、こんな幸せ良いのだろうか!?
・・・しかし、ここで大事件発生・・・
「生ビールセットださい(キリッ)!!!」
『すみません、生ビールは売り切れてしまいました。』
「うそだ。」
『本当です。』
・・・・・・マジで\(^o^)/
やはり三連休。三連休の最終日という事もあってか、生ビールは売り切れてました。さて、ここでは何が問題なのかお判りでしょうか?
“私はおでんと一緒にビールが飲みたいのではなく、ビールを飲むためにおでんが食べたいのだ。”
と、いう事ですね。
そんな訳で缶ビールを頂きました。
やはり、涸沢で過ごす時間は唯一無二、最高です。
おでん6個+缶ビールで1100円です。食べなきゃウソ。これもまた北アルプス登山の醍醐味なのです。
涸沢のモルゲンロート
昨晩はテントに戻って持参の缶ビールを飲み、早々に就寝。新しい朝がきました。予報通り穂高岳はガスっているんですが、東の空は明るい。もしかしたら、朝焼けくるか!?
皆、固唾を飲んでその時を待ちます。私は涸沢にもう3回も来ているのに、まだ一度もモルゲンロート見たことが無いので、あんまし期待していなかったんですが・・・
やっばい、めっちゃきれい。雲の関係で北穂高岳あたりしか焼けていませんが、それでもすごい。初めて見る涸沢のモルゲンロートは感動的でした。
なるほど・・・これを一回見てしまった人は、リピートするなぁと。毎年紅葉の時期が激混みするのも納得。
とは言え、モルゲンロートは時期関係なく見れる現象です。混雑を避けたい人は紅葉の時期は避けた方が無難でしょうね。
山肌が朝日で照らされるモルゲンロート。とりあえず涸沢モルゲンをゲットできてよかったです。
涸沢~パノラマコース
テントを撤収、パッキングして出発準備完了。さあ、これから下山です。
ピークが過ぎても紅葉は十分きれい:山小屋下の方が見頃
実は今回の山行、紅葉を見る予定は全くなかったんですが、いざ涸沢に下りてみたら驚きました。紅葉がすごくきれいだったからです。
上の写真は涸沢ヒュッテ近くから撮ったものですが、2017/10/10の段階で下の方はまだまだ見頃。黄色やオレンジがきれいでしたー。
涸沢ヒュッテのブログによれば、今年の紅葉ピークは9/29とのこと。その通り、10/10の時点で涸沢小屋周辺の紅葉は終わっていますが、涸沢ヒュッテ周りの紅葉は鮮やかな黄色となり、とてもきれいです。
モルゲンロートに至っては紅葉具合はそこまで関係ないですしね。
結論:ピークの週末を逃しても嘆くことはなく、1週間先の週末も楽しめる。
2017/9/29が紅葉ピークとして、最も混んだのはその週末の9/30~10/1でしょう。涸沢ヒュッテによれば、混雑ピーク時はテント1000張りだそうです。
上の写真の倍ですよ倍!さすがに嫌。トイレとかどうするのだろう??
そう考えるとです。紅葉ピークと言われている時期に休みが取れなかったり天気が優れなかったとしても、最盛期を過ぎていた方が空いているし、紅葉もまだまだきれいなので嘆くことはありませんね。
紅葉登山は出発のタイミングが難しいですよね。涸沢の紅葉はとにかく混みますから、参考にしていただければ幸いです。
(ベストは有給を取って平日に来ることですけどね。)
下山はこれまで使ったことがないパノラマコースを歩いてみることに。
山と高原地図では破線ルートになっていますが、実際このように細い山肌の道を進むので滑落に注意ですね。
屏風の耳、屏風の頭(日本最大級の岩場)を眺めながら気持ちのいいハイク。
屏風のコルで一息つきます。ここを真っすぐ行くと屏風の頭へと通じています。「一般ルートではない」と地図にはありますが、結構歩いている人をみかけました。どうやら屏風の耳~屏風の頭が難路みたい。
行こか悩んだんですが、肝心の穂高岳がガスっていて展望はイマイチだろうと今回は止め、ここから寄り道して上高地へと下っていきます。
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