登山で生じた膝痛が治らない・・・整形外科を受診した結果

登山と膝の痛みは切っても切り離せない、多くの方が悩んでいる問題だと思います。かく言うわたしも膝に不安がある一人だったりします。

昨年からじんわりとした痛みが継続しており、ついに整形外科を受診しました。登山と膝痛、そしてその経過や対策などについてまとめたいと思います。

目次

2016年まで遡る膝痛

私と膝痛の関係は自転車で日本一周をしている時から始まりました。大きな荷物を自転車に乗せて10000km以上走ったわけですが、その時は左膝に猛烈な痛みが発生。原因はサドルの高さが低すぎて、ペダルを漕ぐ時に足が伸びきらず、膝に負荷がかかったものと思われます。

旅を終えてからは一時的に良くなったのですが、この時から膝に爆弾を抱えての登山が始まります。ブログで都度書いているわけではありませんが、登山の度に軽度の膝痛を覚えていました。私の場合は、重たい荷物を背負っての縦走登山が常でしたので、負担が大きかったのも事実。

そして昨年、槍ヶ岳を登っていた時のことです。左膝に強烈な痛みが発生。あまりの痛さで、ご来光のタイミングで槍ヶ岳登頂を諦めたほど。朝夕の撮影に賭ける私がご来光時に山頂に登らないなんて・・・それがどれほどの痛みで、どれほど凄惨な事態だったのか、想像に難くないと思います。

一歩進むだけで激痛が走り、自力下山は不可能ではないかと思ったほどでした。時間をかけてなんとか下山しましたが、足を引きずりながら下山する槍沢の長さと言ったら堪えました。

ジョギングや筋トレで膝が痛む

登山に限らずジョギングや筋トレをすると膝が痛んでしまうので、サポーターを使い誤魔化しながら膝を使ってきました。

登山の頻度も減っているし、時間を置けば快方するだろうと思っていたのですが、いっこうに完治する気配のない膝痛。

ジョギングや筋トレを止めてのが賢明かもしれません。しかし、体を動かさないとストレスが溜まり、体も鈍ってしまいます。今年で35歳になりますし、病院で診てもらった方がいいと思い、整形外科を受診するのでした。無論、もっと早く受診すべきであったことは言うまでもありません。

レントゲン検査の結果

結論から言えば、レントゲン検査では膝関節や膝軟骨に異常なしという結果。

これだけ痛みが長引いているので何かしらの所見があってもおかしくないと思っていましたが、異常なし。強いて言えば、膝のお皿が一般的な位置よりやや下にあるとのこと。ただ、膝痛の原因ではないだろうと。関節に異常所見があったり軟骨がすり減っていれば分かりやすいですが、35歳でそのような変化が生じるかといえば、相当な負荷がない限り一般的には起こりません。

考えられる原因は硬すぎる身体のせい?

その後は場所を移してリハビリ科へ。

色々と姿勢を変え体勢を変え、痛みが出るかをチェックするも負荷をかけなければ痛みはなし。ただし、その時に身体があまりに硬すぎるとの指摘を受けました。ちょっと硬いとかではなく、異常に硬い。これくらい身体が硬いと、運動時の負荷を和らげることができず膝へのダメージとなる可能性があるとのこと。

股関節やくるぶしが硬いのはもちろんのこと、大腿四頭筋(太もも)の筋肉が硬すぎるらしい。筋トレをしているのであれば筋肉が硬くなるのは避けられないので、同時にストレッチを徹底するようお叱りを受けました。

登山時に痛くなる筋肉

大腿四頭筋の硬さと登山には関係があるよなと、話を聞きながら思うのでした。

登山をして足が疲れた時、太ももの外側をマッサージすると異常に気持ちがいいという経験をしたことがある方も多いと思います。特に下山時、大腿四頭筋(太もも)の中でも外側の筋肉である外側広筋はとても疲労します。ここをマッサージするだけでも驚くほど足が軽くなるものです。

トレッキングポールを使わない事が仇に?

私は夏山登山ではトレッキングポールを使ってきませんでした。冬はラッセル対策として必需品なのですが、夏は必須ではないこと、荷物が多くなること、何より両手が塞がるのが好きではなく、岩稜を歩くときはお荷物となること。

しかし、トレッキングポールを下山時に使えば膝の保護になるのは確か。今後は夏山登山でも導入しようか悩みます。

膝痛は痛覚に過敏になった膝靭帯が原因?

筋肉というのは硬くなるとストレッチが効かなくなり、特に下山時には衝撃が膝に伝わりやすくなる。

筋肉や関節が硬すぎて、衝撃が膝に流れて痛めてしまったのかもしれない、というのは妥当な推理な気がしました。膝の関節や軟骨に異常がないのであれば膝の靭帯に異常があると考えるのが妥当です。靭帯の痛みはクセになりやすく、少しの刺激でも痛みを覚えてしまう傾向があるとのこと。痛覚に過敏になった膝靭帯が原因である可能性は高い気がしています。

柔軟性を高めることが急務

登山に関して言えば、ハムストリングス(太ももの裏側)と大腿四頭筋の柔軟性を高めることが急務。筋肉のストレッチはもちろん、股関節やくるぶしなど下半身のストレッチを重点的に行うようにしています。

始めてからまだ1週間ほどですが、ランニング時の膝痛がやや改善しているように感じていますので、効果を期待できるかもしれません。

筋力不足でも同様に膝への負荷が増えますが、私の場合、筋力不足は考えにくく、柔軟性を高めることに重点をおこうと思います。

下山時に膝を痛めない歩き方

膝を痛めている私が言っても説得力がないと言われてしまいそうですが・・・登山において下山は特に膝への負荷が大きくなります。下山で膝に負荷をかけない歩き方は、以下のどちらでしょうか?勘違いをしていると膝を痛める原因となりますので、覚えておいて損はありません。

  1. 足が着地するときに、膝をクッションのように曲げて衝撃を吸収する。
  2. 足が着地するときに、膝をなるべく伸ばす。

下山時は「2.」の歩き方が正解です。初心者の方の多くは「膝でクッションする」とよく仰るのですが、膝を曲げて着地すると、膝の筋肉に大きな衝撃が加わります。そうではなく足を伸ばして着地します。衝撃が膝の筋肉にかからず、ストレートに地面に流れるような歩き方が理想的です。

しかしながら、足が疲労すればするほど膝が曲がりやすくなってしまう。太ももの筋肉が疲労しているので体重を支えられなくなっているんですね。パワーが残っておらず、膝が曲がってしまうというわけです。そうならないためにも、登山では太ももの筋肉が非常に重要。日頃から鍛えておくことが大切です。

しかし・・・

筋トレをすると筋肉が硬くなります、柔軟性を高めるためのストレッチも同時にお忘れなく。

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