2020年、家族みんなに愛され、看取られながら旅立った子太郎。
ブログで何度か登場していますが、我が家には愛犬「子太郎」が居るのが当たり前でした。子太郎が他界してからもうすぐ2年経ちますが、愛犬の旅立ちというのは本当に寂しく、言葉にできないほど辛いものです。ペットロスという言葉の意味が心で理解できます。かく言う私も、子太郎が旅立ってからしばらくは茫然として、抑えようのない喪失感の中で日々を過ごしました。
しかし、そんな辛い思いをする運命にあるとしても、ワンコというのは、犬というのは愛おしい存在です。
今日はそんな最高に可愛い子太郎の写真を載せつつ、柴犬という地上最強に可愛いワンコについて語っていきたいと思います。柴犬をお迎えしたいけど悩んでいる、そんな方の参考になればと思います。
…本当はただ可愛い子太郎の写真を自慢したいだけです、よろしくお願いします。
犬というのは様々な広告媒体、あるいは映画やドラマ、アニメや漫画で登場しますが、イメージで使われるワンちゃんの多くが柴犬です。柴犬というのは日本の風景となっており、犬の代表的存在として、また日本の土着犬として日本人と共にありました。
『犬』といえば柴犬のフォルムを想像する方が多いのではないでしょうか。バランスの取れた四肢の長さ、ピンと立ったお耳から真っ黒な目、笑った顔が印象的な柴犬。カールした尻尾とプリッとしたお尻もファンが多いです。
時折白目が見えるのが最高に可愛い・・・柴犬を飼ったことがある方ならお分かりいただけると思います。
ペットブームと呼ばれるような時代が長く続いていますが、柴犬の人気は高いようです。お散歩している柴犬と遭遇したことがない人はいないでしょうし、ペットショップなどでも人気の存在です。目にする機会が圧倒的に多い分、柴犬に魅力を感じる人が多いのだと思います。
柴犬というのは人間が大好きな犬種です。というか、犬同士より人間の方が好きだとさえ思います。飼い主はもちろん、来客やお散歩中にすれ違う人など、人と触れ合うのが大好きな犬種です。子太郎もそうでした、家族はもとより本当にたくさんの人に可愛がってもらいました。
そんな風に(一見)人間に対して愛情深い犬種だということ、触れ合う機会が多いということ、何より最高に可愛いという理由でお迎えする人も多いのだと思いますが、柴犬というのは飼うのが相当に大変なワンちゃんです。
ブログやYoutubeなどで調べると、柴犬を飼うのが大変という情報がたくさん見つかりますが、私も子太郎と過ごした10年間からほぼ同意見です。
大きなワンコは運動のために長い散歩が必要になりますが、中型犬でありながらも柴犬はお散歩が大好き。うちの子太郎は毎日2〜3時間歩いていました。長い時は4時間なんてことも。また、食欲旺盛で小さい時にご飯をモリモリ食べたこともあり、両親が8kgしかなかったのに対して、子太郎は最大15kgという巨体に成長しました。
たくさん遊んでたくさん歩いたので筋肉隆々。
「秋田犬ですか?」と聞かれた回数は10や20ではありません。
散歩の長さというのは生活スタイルや諸々の事情が多大に影響するところですが、犬のことを考えればできるだけ長く歩かせてあげたいところです。というのも、お散歩が大好きな柴犬はいつも散歩前、散歩中に目をキラキラ輝かせているわけです。家が近づいてくると帰りたくないとアピールされて(というか歩かなくなって)困っている方も多いのではないでしょうか。そのくせ抱っこしようとすると怒りますしね。
お外に行ける機会が限られるワンちゃんたちにとって、お散歩というのは生きがいであり、楽しみであり、ストレス発散であり、毎日の欠かせないルーティーンです。
それを人間の都合で20分や30分しか歩かないなんていうのは、考えられないことだと思っています。
柴犬というのは本当に歩くのが大好きな犬種です。柴犬を飼う、それはつまり、生活の一部を散歩に捧げるのと同意義です。散歩の時間を確保できないのであれば飼ってはいけません。
加えて、柴犬のほとんどは家の中でトイレをしません。例に漏れず、子太郎も家の中では排泄を一切しませんでした。どんな膀胱してるんだ・・・と思うくらい貯めます。少なくとも朝夕にお散歩をして排泄させてあげる必要があります。
Youtubeなどを見ると自宅でオシッコの練習をしている柴犬を見かけますが、本質的には自宅での排泄は好みません。散歩はトイレも兼ねているため、その重要度はとても高いです。さらに、お散歩してすぐに全部済ませてくれるなら楽ですが、男の子だとマーキングのためにチロチロしか出しませんし、ウンチについても「早くせんかい!」と飼い主と柴犬の攻防が発生します。
それくらいウンチをするスポットは選り好みをしますし、彼ら/彼女らの流儀があるのです。お散歩に行ったらすぐに出してくれるわけではありません。個体差や習慣の違いがあると思いますが、ワンちゃんを飼うというのは本当に大変なのです。
柴犬というのは笑顔キラキラで最高にチャーミングな側面があるのも事実ですが、基本は虚無っています。黒目が印象的なだけに、虚無っている時は飼い主も驚くような『無』の表情をしますので、慣れないうちは機嫌が悪いのかと勘違いするかもしれません。
つまらない時、寂しい時、何もない時・・・基本は虚無っていますが、だからこそ笑った時が最高に可愛いんです。
お散歩の時、家族が帰ってきた時、嬉しい時・・・柴犬はよく笑います。口角を上げて本当に嬉しそうな顔をします。お耳をピタッと後ろに倒して、喜怒哀楽が明瞭なのが柴犬なのです。
飼い主の家族に対してランキングを付けているいのかは分かりませんが、好き度には明確に差があります。大好きな人が帰宅すれば猛ダッシュで玄関に向かいますが、ランクが低いとその場で振り向いて尻尾をフリフリするくらいです。
柴ちゃんに好かれるか否かは、おおむねお散歩に行っている回数や時間、ご飯をあげている回数など日頃の愛情度とほぼ比例します。たまに訪問する親戚なども一見好かれているように見えますし、とても興奮はしますが、それはレア度が高いためにテンションが上がっているに過ぎません。
柴犬はツンデレだともよく言われます。
マジでその通りです。あまりにツンデレが過ぎます。おそらく柴犬ほど喜怒哀楽が激しく、ツンデレなワンちゃんは他にいないと思います。
「柴距離」なんていう言葉があるようですが、柴犬はあまり人にベタベタしてきません。プードルやダックスフンドのような愛情表現ではなく、それとなく愛情を伝えてくるタイプです。違う部屋にいるのは寂しいから同じ部屋に居たいけど、ベタベタくっついていてほしくはない。そんな感じです。
飼い主の近くにいつだっていたいけど、なぜか背中を向けてきます。柴犬はいつだって側にいてくれますが、膝の上で寝たりはしません。背中をくっつけてくるか、好きな場所で休んでいます。
この点は非常に重要で、常に甘えてきてほしいようなタイプの人に柴犬は物足りなく感じるかもしれませんね。そんな方はダックスフンドやトイプードル、あるいはゴールデンレトリーバーなどが良いのではないでしょうか。
柴犬というのは激情家です。虚無の時と笑顔の時と怒っている時の差が激しいのが柴犬です。私は子太郎の兄弟のような存在で、一緒に遊び、暴れて、走り回り、お風呂や病院などの汚れ役を全て買ってきましたが、興奮すると訳がわからなくなって噛んできますし、普通に痛いです。
ゴールデンレトリーバーやラブラドールのような温厚なワンちゃんとはこれまた一線を画す激しい面があります。その点も理解してあげてください。
とは言えです・・・そんな側面全てが可愛くて、全てが愛おしい。
そうでしょう?柴犬を飼ったことがある人なら必ずそう言うはずです。
なんだか人間っぽい。
それが柴犬であり、そんな性格全てを愛し、受け入れることが柴犬をお迎えするのには大切です。大丈夫、初めは狂ったように暴れていても、2歳くらいになるとかなり落ち着いて大人になります。うちの子太郎君は、小さい時あまりのヤンチャさに全員お手上げでしたが、それでも年を重ねて大人になっていきました
子太郎には本当にたくさんの幸せをもらいました。
最後は胃がんが原因でご飯が食べられなくなり、ご飯を液体状にしてなんとか流し込むように食べさせました。どんなワンちゃんであれ、天寿を全うする前に、介護という辛い時間がやってきます。それが大変なのは当たり前であり、飼い主の責務であり、全うするのは至極当然のことですが、何より、頑張っている愛犬の姿を見るのが辛いはずです。救えない己の無力さが何より辛いはずです。
どれだけ心で通じ合っていると思っても、やはり言葉は通じません。亡くなる直前まで何を思っていたか、正確に知る由はないからこそ、後悔のないように最大限の愛情を注いであげたいですよね。それが飼い主に唯一できることだと思います。
子太郎は、ある時期からご飯を全く食べなくなってしまいました。ご飯の前まで行くのに食べない。初めは夏バテかと思いましたが、何日かそんな日々が続いたので病院に行くも、原因がわからない。胃のCTを撮っても原因がわからない。地元の病院、そして横浜の病院でセカンドオピニオンをとっても原因がわからない。血液検査に原因はない。本当にお手上げの状態。紹介状を書いてもらい、東京大学獣医学部にて検査をして、ようやく胃がんだということがわかりました。癌の場所が噴門(胃の入り口)の近くにあり、通常の画像検査や町医者では見つけられず、発見が難しいことが原因でした。
「愛犬がご飯を食べてくれない」これは飼い主が最も困る症状であり、言葉が通じないことがどれだけ恨めしいと感じたことか分かりません。
ネットで調べてもご飯を食べない=胃癌の可能性を書いている記事は少ないと思います。もし愛犬にそのような症状が見られた場合、子太郎の経験をぜひ参考にしてもらえればと思います。
日本一周から帰ってきた時の子太郎の喜び方を思い出すと、いつだって目頭が熱くなります。子太郎の最後まで頑張る姿、生きようとする姿勢を思い出すといつだって涙してしまうほどに、子太郎は愛おしい存在でした。
愛犬に幸せを与えられるだけでなく、どのように愛犬を幸せにしてあげられるか。
それは100%飼い主にかかっています。
柴犬の特徴(個人の印象です) | |
態度 | 頑固 |
吠え | ほぼ吠えない(怒った時は吠えるが小型犬のようにキャンキャンは吠えない) |
しつけ | 難しい |
噛み | 気の許した家族はイタズラで噛む&威嚇する(え…) |
犬との相性 | 犬見知りな印象(相性が悪い犬がかなり多い:ジャックラッセル、シュナウザーなど) |
人間との相性 | 人間大好き |
猫との相性 | 野良猫(日本猫)と仲良し |
寂しがり | 超絶寂しがりな犬種 |
トイレ | 外でしかしない |
病気 | アトピー体質で皮膚病が多い(毛が抜ける、痒みなど) |
散歩 | 超必要 |
性格 | ツンデレ |
お風呂 | 問題なし |
水 | プールや海には入らない |
病院 | 個体差がかなりある印象(うちは激ギレ:私が首を羽交い締めにして動かないようにしないと何もできず) |
その他 | 耳が立っていて中に自分の毛が入って痒くなりやすい。首を傾けて歩いたらそのサイン。 |
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