登山で一眼レフやミラーレスを持ち運ぶのにおすすめな神アイテム「Peak Design キャプチャー v3」

登山の際にカメラを持ち運ぶ方法をご紹介します。

私が使っているシステムが(だいぶ前に)更新されたのでアップデートしたいと思います。

目次

登山でおすすめできるカメラ持ち運び方法

登山における悩みの種の一つが「カメラをどのように持ち運ぶか」ということ。ただでさえ荷物が多い登山なので、少しでも便利で少しでも負担の軽い方法でカメラを持ち運びたい。

カメラを持ち運ぶ方法論は数あれど、Peak Designのキャプチャー(カメラクリップ)が至高だと思っています。実際、登山で使っている方も多く、実績のあるカメラの携帯方法です。

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基本的な紹介は上の記事でもしていますが、現在は製品自体が「v3」という最新版へと変化を遂げています。シンプルにしてパワフル。コンパクトにして最強なPeak Designのキャプチャーv3があれば、登山にカメラを持って行くのが楽しくなりますよ!

Peak Designのキャプチャー(カメラクリップ)v3とは?

Capture(キャプチャー)v3とは、カメラをバックパックの肩の部分、ショルダーハーネスへ固定する道具のこと。Peak Design(ピークデザイン)というメーカーが発売しています。

元々はクラウドファンディングによってつくられたカメラ道具ですが、今では会社がだいぶ大きくなったようで、関連する製品を多く出しています。

パッケージを開けたところ。製品自体は非常にシンプルで、誰でも簡単に装着、使用できます。

製品に入っているパーツはこれだけ。カメラの底にプレートを付け、そのプレートをザックのショルダーハーネスに取り付けた台座にスライド固定させることで、カメラとザックを一体化させます。

キャプチャーが優れているのは他の装備と互換性があること。例えばスマホをバックパックのショルダーハーネスに装着させるためのクリエイターキットを使うこともできます。

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キャプチャーv3の装着イメージ

実際にザックのショルダーハーネスへ取り付けてみました。非常にコンパクトなつくりなので、余計な負担になることも、ザックのデザインを邪魔することもありません。

写真は一眼レフに大三元レンズを付けているのでカメラが目立ちますが、ミラーレスやコンデジであれば非常にコンパクトな見た目となります。

黒系のザックだと特にマッチしますね。カラーはブラック以外にもシルバーが売られています。

カメラクリップの装着方法

具体的な装着方法は昔の記事にも記載していますので併せてどうぞ。

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要約すれば、カメラ裏側にプレートを取り付けて、ショルダーハーネスへ挟み込んだ台座と六角で固定するだけです。とても簡単。されど、機能は侮れません。

ザックへ取り付けた台座へプレートごと「カシッ」と差し込むだけです。

ミニマリストなスタイルがPeak Designの最大の特徴

上下左右から見ると分かる通り、カメラの収まりが良いことがお分かりいただけると思います。まるでザックにカメラをそのまま取り付けたかのようなミニマリストなスタイルが特徴です。

カメラの転落防止機能もついているので、カメラが裸の状態であっても、落ちたりすることはありません。突起を押すとロックが解除される仕組みですが、ザックを背負っていても推しやすいよう設計されており、ストレスなく使うことができます。

v2からの改善点は主に4つ「何が変わったの?」

前作から変わったポイントがいくつがあるので比較したいと思います。

1. ネジの長さが長くなった

付属されているネジの長さが「長く」なりました。これは嬉しい改善点。ショルダーハーネスはザックが大きくなればなるほど厚くなる傾向があり、以前のネジでは長さが足りず、長いネジが別売という残念な仕様でした。

その点を考慮してか、はじめから長くなったのは嬉しいポイント。長いネジと短いネジが同梱されていますが、長いネジ穴は六角のため、これまで以上にガッチリと固定することが可能となりました。

2. プレートの滑り止めがズレを大幅に軽減

プレート(ショルダーハーネス裏側のプレート)の表面に滑り止めが付きました。元々ガッチリ固定できる道具でしたが、滑り止めが付いたことでキャプチャー自体が動いたりズレたりすることがないよう工夫されています。これも嬉しい改善ポイントですね。

3. サイズが小さくなり体に当たるストレス軽減

キャプチャーのプレートサイズが小さくなりました。前作の物はショルダーハーネスから飛び出る部分が体に当たることがあり、角度によっては痛かったんですが、今回のバージョンアップでそんな心配は無用に。小さくなったと言ってもパワーは前以上なのでご安心を。

4. ネジ-ネジ感が短くなりショルダーハーネスを選ぶように

ネジとネジの間隙にショルダーハーネスを差し込むため、この隙間に入らないザックでは使えません。ストラップ幅が狭くなったことで心配している方も多いと思います。

実測としては「ザックのショルダーハーネス(カメラクリップを当てる部分)」が66mmくらいまでは大丈夫かと思います。ショルダーハーネスを“ギュッ”と押し込むように装着することである程度問題を解決できます。

Peak Designのキャプチャー(カメラクリップ)にまつわるQ&A

登山でのカメラ携帯方法に悩んでいる、キャプチャーで本当にいいのか悩んでいる…という方もいらっしゃるかと思います。これまでキャプチャーを使って日本全国の山を歩きましたので、様々な疑問をクリアにできたらと思います。

Q1. この手のカメラホルダーは主流なの?

Peak Designの果たした役割は大きいと思います。ショルダーハーネスにカメラを付けて歩いている人をかなり見るようになりました。

Q2. 歩いていてズレてこないの?

前作のv2時代は手締めするタイプのネジだったので緩むことがたまにありました。それでも、たまにです。今のv3は六角でガッチリと固定できるのでズレに関しては殆ど心配がなくなったと感じます。

Q3. 屈んだときにカメラが落ちない?

ロック機構が付いているので、ボタンを押さなければカメラが抜けないようになっています。ただ、使用負荷が高くて何度もカメラの出し入れをしていると、このロック機構が馬鹿になることがv2時代にはありました。v3でどうかは未検証ですが、基本的に、靴ひもを結び直すような前屈をしない限りは落ちません。

Q4. 金属が体に当たって痛くない?

v2からv3になり、一番変わったのがキャプチャーの大きさです。大幅に小さくなったので、胸に食い込む感覚がほぼ消えました。v2時代も私は気になりませんでしたが、体型によっては金属が当たったり食い込む感じがして、痛いという方もいたようです。購入前、気になる人が多いようですが、v3ではこの問題、気にしなくていいと思います。

Q5. 長時間歩いていると痛くならない?

ゼロではないです。1kgを越えるカメラ+レンズのシステムを肩に付けていますので、長く使えば使う程、多少の痛みは出てきます。とはいえ、それは「使うのは止めよう」という程度ではなく「これくらいはしょうがないよね」というものだと思っていただいて大丈夫です。

Q6. 片方の肩に付けるから重量バランスが悪くならないの?

登山では、ショルダーハーネスを体にフィットさせるように背負います。そのためか、見た目よりも重さは気になりません。片方だけが重くなる、歩く際にバランスを崩すなどの心配は不要です。

Q7. 夏山でも雪山でも使える?

夏山の縦走でも厳冬期の稜線でも使えます。

Q8. 穂高岳のような岩稜歩きでも使える?

急斜面を登る時でもカメラが邪魔で気になるという事はありません。ただし、カメラがむき出しなので槍ケ岳のハシゴのような場所でこすってしまうとカメラに傷が付くのでそれだけ注意が必要です。

Q9. バルトロ75Lなど大型ザックに付けられる?

付けられます。取り付ける場所によってザックのストラップ幅が異なるので一概には言えませんが、とにかく使えないという事はありません。バルトロ75Lで装着できるので、ほとんどの登山ザックで使えると思います。

ただ、グレゴリーのデナリ100のような超巨大ザックでは…難しいかもしれません。お店に行ってストラップ幅を計測する必要があります。

Q10. 相性のいいカメラの種類は?

フルサイズ一眼レフとフルサイズミラーレスで問題が無いので、コンデジでもAPS-Cでも問題ありません。ただ唯一、フルサイズ一眼レフのフラグシップ機であるD5などでは大きさ、重さの観点から慎重に判断すべきでしょう。

Q11. 三脚を使う時はどうしたらいいの?

キャプチャーのプレートはアルカスイス互換があるのでそのまま多くの運台で使用できます。ただ一点残念なことに、キャプチャーv3のプレートはマンフロットRC-2互換ではありません。

Q12. 他のカメラホルダーと比べて良い点、悪い点は?

トップローディングや完全に覆うタイプのホルダーより“圧倒的に”撮影の機会が増えると思います。ザックからカメラを取り外して写真を撮ることが億劫ではないからです。カメラホルスターは他の方の記事を見る限り、ザックへの装着箇所が大袈裟と言う印象。何より取り付けが面倒。

Q13. キャプチャーを使う時に気を付けた方が良いことは?

非常にシンプルなシステムですので、一番気を付けたいのはカメラの落下です。キャプチャーを使う際は、保険としてカメラストラップを首に引っ掛けておくことをおすすめします。万が一、外れてしまっても地面へ落下することを防ぐためです。

Q14. PDのストラップやアンカーはどう?

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カメラからストラップを取り外せる仕組みは素晴らしく、例えば家の中ではストラップなし、外ではストラップをつける、街の中でスナップ撮影をするときはクラッチを使用する・・・さまざまな使い分けが可能になりますので、PeakDesign製品を使うのであれば導入をおすすめします。

Q15. プロパッドは必要?

v2時代は検討の余地がありましたが、v3になって製品自体の使い心地が向上したため不要です。

お気に入りのカメラを持って、最高の景色に出会いに行こう

登山と言うのは、本当にたくさんの荷物を必要とします。それは安全の為であり、縦走するために必要な食料だったりします。

カメラと言うのは、登山に置いて必要不可欠な装備ではないかもしれませんが、お気に入りのカメラで切り取る山の景色は、山に登ることと同じくらい最高なんです。だからこそ、自分のカメラを快適に運びたい。邪魔な荷物にしたくない。

Peak Designのキャプチャーは、登山で写真を撮るのが好きと言う方にぜひおすすめしたい製品です。

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