登山の楽しみ方『10選』〜山を楽しむための取り組み方アイディア〜

登山の楽しみ方は人それぞれ十人十色。Twitterで山関係の人をフォローしていると、本当に様々な楽しみ方があるものだと気づかされます。私は山で写真を撮るのが好きですが、写真だけに固執せず、他の楽しみ方に挑戦するのも良いなと思い、登山の楽しみ方を10選という形でまとめてみました。

目次

【1】日本百名山

登山を趣味にしている方の中には日本百名山の踏破を目標にしている方がたくさんいます。

目的や目標を持たずに山を楽しむのも一つの方法ですが、ともすれば登山に飽きてしまう事もしばしば。そんな時、日本を代表する100の頂を踏破するというのは単純明快にして、やりがいのある目標となります。

かく言う私も昔は踏破を考えていましたが、いわゆる深田百名山には興味の湧かない山(恵那山とか天城山とか…)も結構な数が含まれており、今は百名山にはこだわっていません。

登山界隈の中では百名山ハンターなんて揶揄される事もありますが、日本全国の山を巡る事ができるという意味でも素晴らしい目標だと思います。

【2】日本二百名山・三百名山

百名山を踏破するだけでも相当な時間・労力・根気・費用がかかるものですが、それにも飽き足らず日本二百名山・三百名山の踏破を目標にしている方も大勢います。

頂の数からして、相当な覚悟がなければ達成できない目標ですね。

登山が趣味という人が一生かけて取り組むことができる目標だと思います。

よく整備された日本百名山の登山道とは異なり、登ることが難しい山も含まれています。この目標を達成するには自ずと登山レベルのステップアップが求められます。

改めてリストを眺めてみると、カムイエクウシカウチ・池口岳・笈ヶ岳など大変な山がラインナップされているので、百名山を登りきった猛者の方には十分やりがいのある目標になりそうです。

【3】山ごはん

山で食べるご飯は本当に美味しく感じるもの。肉焼いてご飯と一緒に食べるだけでマジで美味しく感じます。

山の絶景や登山での苦労がスパイスになるわけです。

私は最近、袋麺で済ませてしまうことが圧倒的に多いのでちょっともったいないなと感じています。

缶詰やレトルトを持参して簡単に調理していた時もあり、やはり一手間加えた山ごはんは特に美味しいものです。

当時はこの本を参考にしていましたが、今は山と食欲と私のレシピ本なんかも出ていますし、メスティンを購入して一手間加えるのも面白そう。

雪山単独登山では難しい面があるのですが、夏〜秋は山ごはんに力を入れようかと思っています。山に登ってさらには美味しいご飯も食べられたら一石二鳥。袋麺は簡単だし軽くて便利ですが、登山を長く楽しむためにも山レシピを見直そうかなと思います。

【4】トレラン

トレールランニング、通称「トレラン」。

登山(トレッキング)とは一線を画す楽しみ方。登山をしていると半端ない薄着に軽装備で山の中を颯爽と走っているペアによく出会います。トレランしてる人ってペア多くないですか?

登山といえば歩くもの、景色を楽しむもの・・・そんな私の中の固定概念を破るトレラン。わざわざ遠方の山に行かなくとも近郊の山でも楽しめるのも魅力。横浜から北アルプスまで毎回毎回…毎回毎回移動しているわけですが、本当に遠いわけです。

たまには三浦アルプスをトレランしてみようかなと計画中です。

体を鍛えるのにも良さそうですし、山を楽しむ方法論として有用だと思っています。

【5】クライミング

縦走スタイル(トレッキング)と双璧をなす山の楽しみ方だと個人的には思っています。両者には明確なスタイルの違いこそあれど、高い場所を目指すという意味では登山に変わりありません。どのタイミングで岩壁に興味を持ったり、あるいは雪壁を登るスタイルに憧れたりするんでしょうね?

私はクライミングを始めるつもりはありませんが、クライミングでしか到達できないような場所も多く、登攀もできるに越したことはありません。

未体験なので空想ではありますが、トレッキングにはない達成感や充実感があるのでしょうね。

私の趣味の山岳写真とは今一つ相性が悪いこともあり、遠くから羨望の眼差しで眺めるだけですが、懸垂下降くらいできるようになりたいと思うことも。

【6】低山ハイク

高い山に登ったり、岩壁・雪壁を登攀したら偉いわけでもすごいわけでも何でもありません。

低い山を歩くことにも等しく楽しさや難しさがありますし、低山ハイクを好んで歩いている人もたくさんいます。

高峰にはない街と山の繋がり、文化と自然の境界線、山岳信仰や豊かな植生など、低山ハイクならではの楽しみもたくさんあるのだと思います。

日本は至る所に低山が溢れていますから、登る対象に事足りませんしね。街からのアクセスが良いというのも魅力の一つでしょうか。

【7】バリエーションハイク

整備された登山道だけが山頂へ至る道にあらず、強者たちはむしろ整備されていない、マイナーで藪っぽい道や岩だらけの道を好むようです。

登山に慣れてくると日本百名山の整備された夏道などでは刺激が足りなくなることは確かにあります。あるいは未整備の場所を歩いてこそ本当の登山だと考える気持ちもわかります。

自分の力で道を切り拓くという感覚が面白かったり、人の少ない原始的な山の姿は確かに魅力的。

私の場合で言えば写真を撮るのに必要ですので、これから少しずつ機会が増えていきそうです。

【8】山スキー

山が好きだから始めるのか、スキー(スノボ)が好きだから始めるのかは分かりませんが、Twitterなどを見ていると山スキー愛好家がたくさんいることに驚きます。

私はスキーもスノーボードもできますが、山でスキーをしたいと思ったことはあまりなく、なぜ山スキーにハマるのか気になりますね。

スキーを機動力が高い移動方法として取り入れている人も多そうです。

雪崩リスクと戦いながらも一瞬で山を滑り降りるスキーヤーに憧れの気持ち(ラッセルがないとか下山が早いなど)を持ちながらも、私はトレッキングスタイルで山と向き合っていくつもりです。

【9】山岳写真

程度に差はあれ、山の美しさ・気高さに魅了されて登山をしているという人が大半ではないでしょうか。そんな山岳風景を記録に残し、作品にまで昇華させる、それが山岳写真です。

ほとんどの人が何らかの形で登山中に写真を撮っていると思いますが、カメラを持っている人の割合を考えると、意外にも写真を中心に登山をしている人は少ないように思います。

登っている途中に撮るのではなく、撮るために登ります。多くの人が写真を撮っている昨今、際立った写真を撮るためには同じ場所に何度も通う必要があるのが常であり、いかにして山の機微を写真として捉えられるかが重要となります。

風景写真をやっている人が一度山に入ったが最後、その被写体の強烈な個性と被写体力から、山の写真に取り憑かれてしまう人が後を断たない(気がしています)。

山岳写真の一大ブームは一昔前に去ってしまったようですが、山岳写真は趣味としてすごくおすすめです。ちなみに、山岳写真家として圧倒的に尊敬できるのは白簱史朗先生。写真のレベルが明らかに頭ひとつ飛び抜けています。

【10】山キャンプ

あえて山キャンプという言い方をしていますが、山中のテント場でゆったりした時間を楽しむスタイルのことです。

精力的に踏破した山頂の数を増やしたり、岩壁をよじ登るだけが登山ではありません。テント場が設定されている山はたくさんありますし、雪山であれば様々な山域でテント泊が可能になります。

こだわった食材で美味しい山ご飯を作るのもよし、山仲間とお酒を興じるのもよし、本を読んだり絵を描くのも一興です。

下界のキャンプ場とは異なり不便の多い山のテント場ですが、世俗的な繋がりを絶って、山のテント場で極上の時間を過ごす。…なんて優美で贅沢な時間でしょうか。

【まとめ】山の楽しみ方は十人十色

どうして人は山に登るのか。

山の中を歩くのが好きとか、山から眺める景色が好きなど、様々な理由がありますよね。初めから特定のスタイルで山を楽しむのも良いですが、ほとんどの場合、登山を続けていくうちに自分が山の中でしたいことが見えてくるものだと思います。

私は山の写真を撮る、山の中で写真を撮るのが一番幸せですし、楽しいと思っていますが、次点で「山ごはん」と「トレラン」に興味を持っています。前者は山岳写真と合わせて副題的に楽しめますし、後者は身近な山でこれまでとは違った視点で山と接しながら体を鍛えられるからです。

 

「自分はなぜ山が好きなのか、どうして山の中を歩くのか、山で何をしたいのか。」

 

登山は長い年月をかけて楽しめる趣味・アクティビティだと思いますので、複数のテーマをかけ持ちしたり、季節や山域によって楽しみ方を変えてみるのも良いですね!これからも登山を楽しんでいきたいと思います。

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