実は、GoogleやYahooで検索して当サイトへお越しくださる方の多くが一眼レフやD750など写真関連の方なんです。これは嬉しい!
レンズの紹介もしているので、これから一眼レフを購入しようかと検討している方や、D750でどんな写真を撮っているのか見てみたい、そんな方が少なからず当サイトへ遊びに来てくれているようです。
かく言う私は、D750を使いだして早9カ月が経とうとしております。
昔と比べたら、少しは自分が目指す写真が撮れるようになってきたかな・・・という段階でして、私自身まだまだ勉強中のへっぽこでございます。
それ故に、カメラを買った当初、しょっちゅうやっていた失敗やミスは計り知れず「もっとこうやって撮っておけばぁ٩(◦`□´◦)۶」と、今更ながらに後悔することもしばしば。
また、他の方が撮った写真を見て「こんなん撮れるか?どんな設定なのよ!?」と、日々悶々。
そこで!私自身の経験や失敗をもとに、
こうすれば(もうちょっとだけ)かっちょいい写真が撮れるで、とか、実はこんなコツがあるんやで?という話を、写真付きの実例でご紹介していきたいと思います☆
1. 暗いところで撮ると、写真が黄色い感じになっちゃう?
白神山地を歩いている時の一コマ。木々が日光を遮り、辺りは不気味な程に暗い状態。にも拘わらず、設定を変えずに撮影すると・・・暗い状況を再現できてないし、写真がなんだか黄色っぽい??
実際の状況はこの通り、木々で光が遮られ、辺りは夜が訪れたかのように薄暗くなっていたのに・・・何がいけないんでしょうか??
同じ場所の写真を撮っていますが、両者を比べると全然印象が違いますね。
左のボツ写真ですが、これは露出オーバーという状態で、暗い場所で撮影した際によく起こる現象です。
カメラは自動露出と言って、適正な明るさを保とうとする機能があります。この機能は、周囲が暗いとカメラは光不足と判断し、シャッター速度を遅らせて写真を明るくしようとします。
よく起こるのは・・・日が暮れた後の屋外、薄暗い室内、洞窟の中、森の中などです。
暗いところで写真が黄色っぽくなった場合は、露出補正をマイナスにしてやることで解消します。
こんな露出補正のボタンがカメラに付いていると思います。これをマイナス側に移動させてやりましょう。
夕方であれば「-1」、暗い室内や洞窟内であれば「-2」くらいアンダーにしてあげることで、カメラは無理に明るくする必要がないと判断し、写真は見たままの景色に近づいてくれるはずです。
洞窟内のように極端に暗い場所では「-3」くらい、思い切りアンダーにすることで洞窟内の本来の暗さを表現できると思います。
また、それでも色味がおかしいと思えば、ホワイトバランスを青色側に少しシフトさせてみてください☆
2. ノイズが気になるから「ISOはどんな時でも低い方がいい」
ISOとはカメラに入る光の感度を表す値です。ISOが大きい、つまり感度が大きい程光の量が大きくなるので、暗い所での撮影に強くなります。
暗いのにISOを低く設定していると、写真がブレたり、細部が黒潰れしてしまったりする。一方で、ISOを大きくすると写真がザラザラしたようなノイズが発生してしまいます。
こちらは白神山地のブナ林を歩いている時の写真ですが、この写真を見て「ノイズが気になる」という方はほとんどいないんじゃないかな?と思います。
ISOはいくつでの撮影かと言えば、ISOは「1000」です。
晴天の屋外であれば、ISO「100」などの低い設定で撮りたいところですが、ブナ林のような薄暗い状況でISO「100」は光量不足になりがち。
F値との兼ね合いもありますが、手ぶれするくらいなら思い切ってISOを少し上げてあげた方が、きれいな写真になることも多いのです☆
3. それって上り坂?下り坂?・・・写真の空間を意識しよう!
自転車日本一周で全国を周っていると、しょっちゅう坂道に出くわします。
主に「上り坂がキツイよアピール」がしたくて坂の写真を撮ることが多いので、坂道の傾斜がきついことをしっかり伝えたい!
そんな時は写真の余白をうまく利用してやりましょう。
福島県と宮城県を繋ぐ小坂峠。標高は高くないけれど、とんでもない傾斜が続きます。
登板後の下り坂は自転車乗りにとって一番の喜び。
坂道に限ったことではありませんが、写真の空間をどう使うかによって写真の印象はガラリと変わります。
坂道の上側の空間を潰してやることで、キツイ坂道を表現できます。一方、下り坂の場合は写真上部を広々とさせることで、下り坂の解放感、爽快感を出すことができます☆
・・・ところで、なぜ日本はこんなにデコボコしているのでしょうか?
誰か何とかしてください( ;∀;)
4. 長すぎてカメラに収まりきらない?
横長だったり縦長だったり、あるいは非常に大きな被写体を真正面から撮影すると、何だか単調で味気ない写真になりがちです。直接目で見ると迫力があるものでも、写真という四角い箱に押し込めると、その長さや大きさを表現するのは難しいもの。
そんな時は、カメラのポーズをずらして斜め構図で撮影してみましょう!
斜めにするだけであら不思議。なんだかお洒落な写真なような気がしてきます。真正面、真ん前から撮影すると図鑑のような写真になりがちなので、何か味気ないと思ったら斜めに傾けてみるのがおすすめです。
また、巨木のような大きくて迫力のある被写体は、正面から撮るのではなく、下から煽るように撮影するとその迫力が伝わりやすくなります。
これは青森県にある日本一大きな「北金沢のイチョウ」ですが、あまりにも大きな木であるため、正面から撮ってもそのインパクトを伝えるのが難しい。
斜め構図で下から煽るように撮ることで、巨木の大きさを表現しています。
なお、実際の撮影では地面に這いつくばるような形になるので、人の目が気になるのが玉に瑕(笑)
5. 何だか写真がパッとしない?・・・そんなときは「主題」を明確に!
青森県の奥入瀬渓流で新緑の美しい緑と渓流の流れを堪能した時の一枚。これはこれでいいんですが・・・後から見返すと、何を撮りたかったのかが自分でもイマイチわかりません。
こちらの写真は苔むす静的な岩と、渓流の動的な流れが対照的な一枚。「苔最高☆」とか言いながら、苔に萌えていた当時の状況が鮮明に思い出されます。
奥入瀬渓流は360度の森林浴が楽しめる場所。直接目で見た限り、どこを切り取っても絵になりそうですが、実際に写真で見てみると・・・どこか漠然とした印象になりがち。
そんな時は、撮りたい主題が何なのか明確にしてやると後から見た時に気持ちのいい写真になります。主題を明確にするには、欲張ってあれもこれもフレームの中に入れないことです。望遠側にレンズをシフトして、撮りたい物以外はフレームに入れないことで、自ずと意図が伝わりやすい写真になってくれます。
6. 満点の星空なのに「天の川」が撮れない
北海道の大雪山では、夜になれば満点の星空があなたをお出迎え。目の前に満点の天の川があるのに・・・写真で撮ってもきれいに映っていませんね。
光害の一切ない山では、天の川本来の輝きを楽しむことができます。これを写真で撮らない手はないですね!綺麗な天の川となるかショボイ天の川となるかは撮影次第。千載一遇のチャンスを逃さないために、星の撮影では、撮り方を事前に覚えてから望むのが吉ですよ☆
まず、大前提として、三脚は必須です!三脚なしの手持ち撮影で星をきれいに撮ることは無理です。無理ゲーです。その上で、以下の設定を試してみてください。
【設定1】 撮影モード : マニュアル
撮影モードダイヤルをマニュアル(M)に設定します。(写真はD750のダイヤル(清宮作))
星の撮影は各種条件を細かく設定するので、マニュアルを使います。
【設定2】 F値:2.8、SS(シャッタースピード) : 30秒、露出補正(+/-): 0、ISO : 3200
写真はD750のダイアグラムですが、他のカメラでもマニュアルに設定するとディスプレイにこんな感じで各種設定値が表示されると思います。
左上からM(マニュアル)、シャッタースピード30秒、F値2.8、露出補正0(いじらない)、ISO3200となっています。
F値はレンズによって値が変わりますが、可能な限り小さな値にしてやります。例えば、お持ちのレンズのF値がf3.5~5.6という記載であれば、これは3.5まで小さくできるということなので、F値は3.5を使用します。
(今回はレリーズなしでの例です。レリーズを使用する場合、シャッタースピードはBULBにしてお好みの長さで露光してください☆)
【設定3】 ピント調整 : マニュアルフォーカスで無限遠
普段オートフォーカス(AF)で撮影している方が大半だと思いますが、星の撮影ではマニュアルフォーカス(MF)に切り替えます!レンズとカメラ本体にAF⇔MF切り替えのダイヤルが付いているので、これをMFにします。
マニュアルフォーカスにすると、レンズのピントリングを回すことでピントを調整できるようになります。これを回して上の図のように、∞(無限)のマークが線に合うようにしてください。
これでピントは無限遠という状態になっています。
(無限遠とは、撮る対象(この場合は星)が極めて遠くて、これ以上ピント調整が不要な場合を言います)
レンズに無限遠のマークがない場合はどうしたらいい??
レンズによっては無限遠のマークがない場合がありますが、そういう時は、「AFでなるべく遠くのものにピントを合わせる」ことで解決できます!
例えば・・・月、街灯、ちょっと遠くにある家など、明るいものなら何でも構いません!
なぜ明るいものかというと、明るくないとAFでピントを合わせることができないからです。
ちょっと遠くにある明るい物にAFでピントを合わせたら、そのままの状態でMFに切り替えます。AFからMFに切り替えるのは、レンズを空に向けた際にピントがどこかに移ってしまわないようにするためです。
後はシャッターを切るだけです。
【設定4】 ディスプレイの明るさを一番暗くする
一眼レフでは撮った写真を確認するためのディスプレイが付いています。
このディスプレイですが、実は明るさを調整できることを知っていましたか?セットアプメニューから明るさを調整できるので、これを一番暗くしてやります。
D750で言えば、MENU≫セットアップメニュー≫モニターの明るさ「-5」となります☆
星がきれいに撮影できているか撮影後に確認するわけですが、この時ディスプレイの明るさが明るい状態だと、実際に撮れているより星がきれいに見えてしまいます!
撮影時は「きれいに撮れたー☆」なんて喜び、帰ってからパソコンのディスプレイで見ると・・・
「はっ!?全然、星写ってないじゃん!」なんてことに。
ディスプレイを一番暗くした状態できれいに星が写っていれば、それはきちんと星が撮れたことの証明です。実は、この設定4が極めて重要で、ついつい忘れてしまいがちですが、かならず一番暗い状態で撮影に臨みましょう!
設定条件まとめ
① 撮影モードをマニュアルにする。
② F値:2.8、SS(シャッタースピード) : 30秒、露出補正(+/-): 0、ISO : 3200に設定する。
③ マニュアルフォーカスに切り替えて、ピントを無限遠に設定する。
④ カメラのディスプレイを一番暗くする。
後は、三脚にカメラを固定して、シャッターを押すだけ!
星の撮影のような長時間露光は手ぶれが起きやすいので、三脚とレリーズが欠かせません。
Gitzo(ジッツォ)のような本格的な三脚はお値段が高い、重い、お値段が高い、重い(2回目)という方にはManfrottoのbe freeがおすすめです。値段、重量そこそこで、フルサイズの一眼レフも支えられます。超強風時のような状況を除き、自転車日本一周+ニコンD750という組み合わせでもしっかり活躍してくれています☆
7. 一眼レフと言ったら「マニュアルモード」が当たり前?
星の撮影ではマニュアルと言いましたが、普段の何気ない撮影で毎回マニュアルモードを使う必要はありません。確かに、マニュアルは各種パラメーター(シャッタースピード、ISO、F値)を細かく設定できるので、星の撮影、あるいは三脚を使うようなガチの撮影で大活躍します。
しかし、場合によっては普段のスナップで毎回条件を設定するのは面倒です。マニュアルは玄人っぽい感じがしますが、せっかく便利なモードが搭載されているので、そちらも活用しましょう。
日常の何気ない撮影ではAモード(絞り優先モード)が役立ちます。
これは任意のF値とISOを設定することで、シャッタースピードについてはカメラの自動設定に任せるモードです。シャッタースピードはカメラにお任せということですね。
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一眼レフの撮影で使えるコツや設定を7つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身気を付けたいこと、これまでよく分からなかったけど最近分かってきたこと等をまとめてみました。
どんな被写体でも、とにかく撮りに行かなければ絶景には絶対出会えません。撮影しに行くのが初めの一歩、まずはどんどん撮ってみて、試行錯誤してみるのが大切ですね。
お気軽にコメントください
コメント一覧 (11件)
むずい、、、(-“”-;)
一眼レフで撮りなれていれば・・・という前提なので、すみません(汗)
ちょっと難しかったですかね??
なかなか、難しいですね。
去年、ちょっとだけいいカメラを買って、今のカメラにも色々機能がついていtますが、なかなか使いこなせてません。
マニュアルモードもついていtますが、何をどうすればどうなるかがわからないし~。と思っていました。元々バカちょんカメラしか使ったことがなかったもので。
この記事で、「ほお!なるほど!」とは思いましたが、頭にちゃんと入れて活用できるようになるにはハードルたっかいな~。
でも、頑張ってきれいな写真撮りたい!と思いました。ありがとうございます。
そうですね(汗)
特に、撮影頻度が低いとなかなか慣れないですよね・・・
私は毎日一眼レフで写真を撮っているので、慣れるのが早いのかもしれません☆
カメラにはたくさんのボタンと多くの機能が備わっていますが、
実はその中で本当に必要なのは一握りだったりします。
無理に使いこなそうとするより、「あれ?これはどうすれば・・・」と思ったときに必要な機能こそ、
その人に本当に必要な機能なのかもしれません☆
マニュアルモードは星の撮影のような、露光時間をコントロールするとき以外は無理に使わなくて大丈夫ですよ!
ぜひ写真撮影楽しんでくださいね(๑╹ڡ╹๑)p♪
どもです。
カメラははまると本当にお金も時間も経験も根気も全て必要になりますね。
自分が目にした景色をそのまま写真に残すのも一苦労ですよね。人の視界も以外に広いですし。
実際にはどんな景色であったのかを撮影された写真を見て想像していくと、これまで拝見した写真もまた違って見えますね。
そうですねー(笑)
いいレンズは15万以上しますからね・・・
デジタルカメラなので、見たままをそのままの残すか、感じたように写真を撮るか・・・
これは人によって意見が様々なんですよね。
私は写生じゃないので、見たまま忠実じゃなくてもいいと思っている派です(╹◡╹)
なるほど!それはそうですね!
この写真からその現場を想像していく・・・そうやって見ると違う楽しみ方ができそうですね☆
写真うますぎです!
最近ミラーレス買ったので参考になりました*\(^o^)/*
ありがとうございます!
ありがとうー!!!
そういっていただけると嬉しい限りです☆
ブログ全部ちゃんと読んでいるから知ってますぜ!
あつし君も写真上手だからねー!お互い頑張りましょう(๑╹ڡ╹๑)p♪
それはそうと、iphoneや自転車大変でしたね・・・俺もトラブルが多かったから、気持ちがわかりすぎる・・・
そして、自転車を取りにあそこまで行くのがやはり、あつし君らしい、すごすぎる!
前回のシュラフの回もですけど物凄く ためになる内容でしたよ。これからは日本アルプスの登山紀行になるんでしょうか? これまた 物凄く楽しみです。これからも お気を付けて旅を続けて下さい(^-^)
ありがとうございますー!!!
そう言っていただけると激しくモチベーションがあがります(๑╹ڡ╹๑)p♪
旅再開後は北アルプスの登山紀行になりますね☆
ぜひ楽しみにしていてください!