【旅98日目】アイヌ文化とマリモを求めて阿寒湖の「アイヌコタン」へ！

こんにちは、自転車日本一周98日目です！

大雪山縦走中に行方不明になってしまった大学生がいるとのニュースを聞きました。無事に見つかるといいんですが・・・。遭難当時は雨が降っていたということです。やはり、天候不順の時は避難小屋でおとなしくしているのが良さそうですね。私も十分気を付けるようにします。

携帯電話の電波が入る山（山小屋）が多い昨今。煩雑な日常から逃れにくくなる難点があるものの、遭難時や緊急時に電波があるとやはり便利です。

しかし！ソフトバンク！マジでダメです。超ダメ。ソフトバンクだけ電波が入らないキャンプ場、山小屋、山がどれだけ多いことか！日本一周に最適なキャリアはDoCoMoでしょうね・・・4Gになってからauは以前ほど強くなくなってしまいました。ソフトバンクは論外。あるいはいっそ、格安SIMで通信料を浮かせるのも手かもしれません。

それでは、98日目いってみよー！

日本一周98日目

道の駅「摩周温泉」すぐ横の東屋にお邪魔しました。

横には道の駅の駐車場があるので車中泊のキャンパーがたくさんいます。ここは国道沿いであるものの、そこまで交通量は多くないので、あまり目立たなかった・・・と、いうことにしておきましょう（笑）

東屋の中央にポールがあるタイプなので、テントがぎりぎりでした。

今のところ雨は降っていませんが、怪しい空模様なので今日も雨仕様で進んでいきます。

雨だと看板出せないのでちょっと寂しい。

道の駅摩周温泉のすぐ近くにコインランドリーがあります！これはありがたい。道東はマジでコインランドリーが少ないので、助かります。

昨日寝るときに気づいたんですが、シュラフがかつてない程に濡れている。美幌の道の駅で泊まった際、湿度が高すぎてシュラフがやられてしまったようです。昨日はシュラフがあまりに濡れているので、はじめは中に入るのを躊躇したほどです。

旅人にとってシュラフが濡れると命に関わるため（夜が寒いと死にます）、コインランドリーで乾かしてから進むことに。

今日は登板なので、朝ご飯はしっかり食べて元気をつけて臨みます！

これから通る、阿寒横断道路というR241は、途中にコンビニどころか自販機の一つもないので、弟子屈のセイコーマートが最後の給水スポットです。通る際はお気をつけあれ！

長きにわたっている北海道編ですが、本日から「やっと」復路にはいります！マジかよ・・・すでに1カ月以上いる北海道ですが、やっと折り返しです。デカすぎるぜ北海道。なお、復路の方が往路よりだいぶ短いので、往路ほど時間はかかりません。

下界は視界良好ですが、今日も山の上は雲とガスだらけですね。

ライダーハウス「計呂地交通公園」で停滞しているときの予報ではもう晴れているはずなんですが、低気圧がぐずぐずしているようで、結局曇り／雨が1週間も後ろ倒しになってます！

道の駅摩周温泉の方が言うには「今年は呪われている。それほど晴れない」とのこと。

そういえば摩周湖はパスです。摩周湖にはライブカメラが設置されていて、展望台からの様子をネットで確認できるんですが、24時間ずーーーーっとガスっており、無理だと判断しました。

2016年の北海道は、本当に歴史的に天気が悪かったようです。

阿寒横断道路に入ると、この「黒い樹」がすごく目立つ。

後の方が真っ黒ですが、影じゃなくて本当に真っ黒な樹がたくさん生えてます。これは不気味でした。

久しぶりの、ガチ登板です！美幌峠は峠という割に坂道は大したことありませんが、今日はしっかり坂道を上ります。

なぬ！？釧路には行かないと宣言しておきながら、釧路市に入ってしまった（笑）

釧路市って大きいんですね。カントリーサインのあの山はどこの山だろう？？

阿寒湖

20km以上に渡る上り坂を撃破し、阿寒湖に到着ー！

北海道の復路として、えりも・霧多布を通る最南ルートが人気だと思うので、自転車日本一周で阿寒湖に来る人はマイナーかもしれません。おそらく、知床・根室・釧路に行く人はここには来ないため、ちょっとレアかも？？

アイヌコタンを散策

阿寒湖には2つの観光名所があります。一つがここ、アイヌコタン。「コタン」とは集落の意味で、アイヌの集落という意味ですね。北海道の中でもここアイヌコタンは、アイヌの文化や伝統を今でも色濃く伝承している重要な場所です。

ここはアイヌの古式舞踊が行われる会場。

アイヌの人が神と崇めるフクロウが色々なところにいます。

アイヌ模様をあしらった木彫りが有名で、文化伝承の役割も果たし、お土産屋さんとしても人気です。外国の方も結構いましたよ！

やばい。アイヌ模様かっこいい！

山の神（フクロウ、ヒグマ）と海の神（シャチ）を模様で表しているとのこと。

お土産屋が並んでいるんですが、とても異質な雰囲気で、アイヌの空気を感じるにはもってこいですね！

ただ、木彫りは壊れそうだしな・・・お土産に何か欲しいところですが。手ぬぐいやハンカチなんかはいいかもしれません。

時刻は12時過ぎ、お昼ご飯を食べましょう。もちろん、アイヌ料理を食べますよ(๑˃̵ᴗ˂̵)و!

これが楽しみでした。お目当ては「ポロンノ」というお店で、アイヌコタンの中に入ってます。

メニューからテンション上がるぜ！阿寒湖温泉にはセイコーマート、セブン、ローソンがありますが、ここまで来たら絶対アイヌ料理を食べることをおすすめします。「そこでしか食べられない」物は絶対食べておきたいのが私の信条。

お店に入り・・・何を食べようか悩む。

やはり、オーソドックスなものが一番か。ユック（鹿）セットを注文！

一見したら普通の料理に見えますが、使っている材料からアイヌ料理なんだとわかります。

スープ（ユックオハウ）は鹿肉を煮込んだものなんですが、これが超美味しかった！ご飯（アマム）の方はシンプルなお味。狩猟時代から伝わる料理なので、とても質素です。

この鮭の背ワタの塩辛が、何とも異質な味でした。今まで食べたことない味で、文字にできないので来て食べてみてください（笑）

アマムと一緒にいただきます。

にころ豆、いなきび、キトピロ（行者ニンニク）が入っているご飯（アマム）。

鹿肉と山菜のスープ。

アイヌ料理の伝統食「ポッチェイモ」も食べてみました。ジャガイモを使った保存食です。

味は・・・ありません（笑）。今まで食べた料理の中で、一番味がないかも！

保存食ですからね、おいしさ云々ではないんでしょう。アイヌ料理を食べる機会なんてそうそうありません。とてもいい経験ができました。東北で食べた凍み餅に似ていますね。今思うと。

お土産屋さんにあった「実際にいた」ヒグマちゃん。デカすぎ！これと出くわしたら、死んだふりしたくなる気持ちもわかります（笑）

ゴールデンカムイを読んだり読みながら旅をすれば、北海道をより一層楽しめそうですん。

マリモを見学

阿寒湖はアイヌコタンともう一つ有名なものが。それがこの「マリモ」です！

これだけで伝わりますね？阿寒湖がいかにマリモを大切にしているかが。

今日は優雅に阿寒湖をクルージングしてきます！日本一周で遊覧船とかブルジョワか！と言われそうですが、ただの遊覧船じゃないんですよ？今日も猛暑日です。船の風がきもちいい。

こちらは船から見た雄阿寒岳（おあかんだけ）です。「雄」の字がついていますが、雌阿寒岳（めあかんだけ）もあります。

夏と言えば入道雲ですね！

船の上から眺める景色は最高！

阿寒湖は昨日まで寒い&雨の地獄の日々が続いていたようです。今日久しぶりに晴れたということで、いい日に来ることができました（๑╹ڡ╹๑）ｐ♪

さて、目的地に到着です！

ここ阿寒湖の遊覧船は、船に乗るだけでなく、途中で中島に寄ります。

その名も「チュウルイ島」です！何があるかと言えば・・・

ドン！！！

ドドン！！！

そう、ここでは「天然の丸いマリモ」を見ることができるんです！！

わかります。

「は？こいつはマリモを見に船に乗ったのか？」って思うその気持ち。

超貴重な「天然」丸マリモ

よく瓶に入ったマリモがお土産屋さんで売られているので、「丸いマリモ」って当たり前だと思うでしょ？でも実はね、自然の中で「丸いマリモ」が見れるのは、広い世界で、ここ阿寒湖だけだって知ってましたか？

あの瓶詰されているのは、工場で作られた人工のマリモです。

実は、自然環境でマリモが丸くなるのは超貴重で、今では阿寒湖だけだと言われています。天然の丸いマリモが見れるのは日本の！北海道の！阿寒湖だけ！すごいぞ阿寒湖！

アイスランドのミーバトン湖でも以前は丸いマリモが群生していたんですが、ほぼ絶滅してしまったようです。阿寒湖のマリモも絶滅危惧に指定されています。

・・・こんなにマリモを推している町なのに、奴の姿を全然見かけない。

下船口すぐにある共有浴場「まりも湯」で汗を流します。この温泉にはマリモがいるんですよ？気になる方は是非入ってみてください。い～湯でした。

お土産屋さんでやっと発見！おい、まりもっこり。お前はなぜこの町にいないんだ？お下品だから、歓迎されていないのかい？函館にはいっぱいいたのに、まりもの町にはまりもっこりが全然いませんでした（笑）

アイヌコタンに戻ってお店をプラプラ。

温泉に入ったからか、なんだか疲れが出てしまった。アイヌの古式舞踊を8時から見に行こうと思ってたんですが、マリモの遊覧船乗ったから、今回はやめておきました。

夜ご飯はペペロンチーノ！野菜不足解消のため、ニラを1束まるまる入れてみました。うん、美味しい。

疲れているからか、ブログ書くのが面倒に感じてしまい、明日の朝にしよっと。ちょっと早めにお休みなさい。

走行距離	42km
総走行距離	3642km
平均走行速度	12.7/h
スタート	野宿「道の駅温泉摩周近くの東屋」
ゴール	キャンプサイト「阿寒湖畔キャンプ場」