こんにちは!自転車日本一周も50日目となりました。
絶景ばかりではなく、雨の中ずぶ濡れになりながら走る日もあれば、停滞して動けない日もある。自転車の移動も、野宿も、自炊も、大変なことは多いけれど、その苦労が旅の楽しみや日本の絶景を引き立ててくれているのだと日々感じています。
5日目は道の駅「しんごう」からスタート
50日という節目、いってみよー!
昨晩は午後から酷い雨になったので、保険にしていた道の駅「しんごう」に泊まりました。道の駅目の前はテントがダメということだったので、迎えにある土日のみオープンのカフェにテントを張りました。
道の駅しんごうの裏にはキャンプ場があるので、目の前で野宿されるのは困るのかもしれません。
パンとコーヒーで朝ご飯(またメロンパン)。
八戸から山に入ったら「コンビニ」のようなお店がないことはこれまでの経験からわかっていました。案の定、道の駅にも朝ご飯になるような物は売ってません。
山に何日か滞在するときは朝ご飯、お昼ご飯を多めに買っておくほうがいいですね。
昨日は雨の中走ったので、パニアバッグやキャリアが泥だらけに。さすがに見た目も悪いので、雑巾で朝からお掃除です。結構きれいになりました。
雨の中、長距離走ったので靴もびちょ濡れに!外に出して走りながら乾かそう。私はサンダルを持っていないので、代わりにトレッキングシューズを履いて走ります。
さあ、いざしゅっぱーつ!・・・というところで、ある違和感に気づきました。
「あれ??ブレーキ効いてなくないか?」
・・・
ブレーキ握っても「スカッ」と手ごたえがない。
昨日までは普通だったのになぜ?雨の中走ったからかな?
調べてみると、このワイヤーの長さを調整することでブレーキの効きを調整できるとのこと。六角で一度緩め、張りを強くして事無きを得ました。
(ブレーキ効かないまま下りを走ったらと思うと・・・)
今日はハードな1日になりそうだ。
自転車の清掃、ブレーキの調整など準備を整えて、7時頃出発ー!いきなりのヒルクライムだけど、その先にはきっと絶景が待っているはず!
迷ヶ平という何だか怖い名前の坂を上り、十和田湖を目指します。
・・・
トレッキングシューズだからだろうか、朝市で上り坂だからか。異様に足が重たい。。
それでも少しずつ走っていると・・・
秋田県!?
秋田県に入りましたー!
・・・
って!
え!?なぜ秋田県!?
何が起きたのかよく分らず、正しい道を走っているか少し戻って標識を確認。うん、あってる。ちゃんと十和田湖方面に走ってる。
どうやら、R454で十和田湖に向かうには一度秋田県を経由するようです。
すぐに青森県へ帰ってきました。
迷ヶ平を走っていたのは朝の8時頃でしょうか。
Twitterで教えていただいたんですが。。
青森の迷ヶ平、秋田の鹿角あたりはクマ超出没地帯。なんと私が通った10日にクマが射殺される事態になっていたようです。山林でクマに襲われて死亡するケースも出ています。
早朝や夜遅くに走らない。山に入らない。熊鈴や音楽で存在をアピールする。これらは命を守るために必須ですね。
今日は本当にいい天気!昨日雨の中頑張ったおかげで、予定通り青天の十和田湖と奥入瀬渓流を満喫することができそうです。
作戦の勝利!!
長い上り坂の後は、お約束のご褒美下り坂。
もしブレーキを調整しないままだったらと思うとガクブルです。自転車の操作確認は毎日必要ですね。
坂を下ったら、十和田湖はもう目前!
湖を一望できる展望台へ向かいます。
その名も「瞰湖台(かんこだい)」です。道中キャンプ場もあるんですが、この時期はまだオープンしてません。最近キャンプ場調べていると、7月からオープンのキャンプ場が意外に多くて困ってます( ;∀;)
展望台へは激坂なので、荷物をデポして身軽な状態で一気に上りましょう。
近くにあったボートのお店に荷物を置かせてもらいます。
でっかいワンちゃんがいたなぁ。人懐っこくて可愛かった。
緑煌めく坂道を上り、展望台を目指します。
さあ、展望台画に着きました!そこからの景色がこちら!
十和田湖
突き抜けるような青い空の爽快感。白い雲。美しい湖。
午前中だからか、モヤや霧がないので空気が透き通るかの様です。
他にもいくつか展望台がありますが、事前に調べた感じではこの瞰湖台が一番わたし好みでした。
そして、実際この景色(๑˃̵ᴗ˂̵)و !
フェリーに乗って間近から十和田湖を味わうのも気持ちいいだろうなぁ!
緑のトンネル。
瞰湖台までの道、新緑がとてもきれいでした。
十和田湖は透明度も高く、この日は天気が良かったからか、水が濃い青色をしていました。
空の青、湖の青、新緑の緑・・・本当最高ですね!
十和田湖の周りを一周すると4時間くらいかかるとか・・・
今日はこの後、メインディッシュの「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」が待っているので、そこまで時間を使えません。展望台からの景色で大満足したので、少し早足ですが奥入瀬渓流へ向かいます。
時刻はまだ11時とお昼には少し早いですが、渓流に入ったらご飯処がないのは目に見えているので食べてから行くことに。
奥入瀬渓流への入り口である子の口(ねのくち)近くある食事処「子の口湖畔食堂」に入りました。
食べるメニュー?
そんなの決まってますとも!
十和田バラ焼き
十和田湖と言えばコレ!
B級グルメの「十和田バラ焼き」です。玉ねぎとばら肉を醤油ベースの甘辛いタレで炒めるこの料理。
男はね、こういう肉と野菜をシンプルに炒めた料理が一番好きなんです!うますぎるし、ご飯がすすみ過ぎてやばい。中毒になりそうや!
(注:観光地なので超高いです)
お味噌汁には「かっくい」と呼ばれるキノコが入ってました。地方で呼び方が違うらしく、ナラタケという種類のキノコみたいです。
さあ、お腹も満たされたところで奥入瀬渓流へと向かいましょう!
奥入瀬渓流は十和田湖を水源とする川なので、十和田湖から向かうと水と同じ向き、青森側から来ると逆向きとなります。
奥入瀬渓流
奥入瀬渓流はメイン8km、最初から最後まで行くと14kmありますが、写真のように遊歩道と車道が川に沿って走っています。つまり、歩きでも自転車でも車でも常に川に沿って進むことができので、好きなポイントを逃すことなく楽しむことができるんです!
徒歩で最初から最後までじっくる見るのもよし(往復なら5時間程度)、自転車や車でポイントを押さえながら周るのもよしです。
十和田湖川から進むと、まず現れるのは奥入瀬渓流で一番迫力がある滝、
銚子大滝が見えてきます!遊歩道まで水しぶきが飛んできてました。
自転車で進みながら、時に自転車を停めて遊歩道を歩きます。都会では考えられないような緑の数に圧倒されます。何と言ってもこの天気!新緑のパートナーは晴れと決まっていますね。
いくらでも歩いていられるくらい気持ちがいい。昨日は雨の中びしょ塗れになったけど、頑張って進んで良かった。この日に奥入瀬渓流を持ってきたのは大正解でした。
渓流には場所ごとの表情があり、ゆったりと流れるところがあれば、急流となるところ、滝となるところ、見どころはいくらでもあります。
滝もいいんですが、奥入瀬渓流と言えばこの「流れ」が一番の魅力だと思います。
川の流れの中で有名なところには名前が付いています。
白銀の流れの近くで撮った一枚です。
・・・すげぇ。ここまでとは、奥入瀬渓流ここまできれいだとは。
奥入瀬渓流の魅力を語りますと、この「苔」と「水の流れ」の対比だと思うんです。
岩の上に生える美しい苔、この景観は湖が水源なので水量が保たれやすく、また現在では水門で調整もしているので、苔が荒れることなく、驚くほどきれいな状態を保ってます。
川の流れと比べて、苔の上だけ時が止まったようで、これが美しいのなんのって!
水辺なのでシダ系の植物が多いのも特徴。
・・・
奥入瀬渓流を半分くらい進んだところに、一番有名な「流れ」が見えてきます。
その名も「阿修羅の流れ」です。
奥入瀬渓流は勾配が小さいため、基本は緩やかな流れが多いんですが、ここ阿修羅の流れは勢いが強くて水量、迫力ともにすごいですよ!
この新緑の緑と白い水の流れの対比がたまらん。
やばい、渓流撮るの楽しすぎる。
このままじゃ渓流マニアになっちゃう。
この苔が可愛くてやばい。
そんなこんなで、12時から始まった奥入瀬渓流ですが、17時頃終了・・・
あれ?
そういえば、阿修羅の流れと同じくらい有名なもう一つの流れを見てないぞ?
・・・
なんと、一つ見どころをすっ飛ばしていたようです。奥入瀬渓流はずーっと下り坂。かなりの勢いで過ぎてしまいました。が!このまま終わったら絶対後悔するので、まさかの20分ほど上り坂を逆走して見に行くことに。
こういう時の行動力だけは我ながら褒めたげたい。
飛ばしてしまったのがこちら「三乱の流れ(さみだれのながれ)」です。
三つの流れが合流することから付いた名前だと言います。時期がいいとこの石の上にツツジが咲くんですが、ちょっと時期的に遅かったかな?
ちなみに!
今回は新緑の時期に来ましたが、ここ奥入瀬渓流は秋になると、一面が紅葉する日本屈指の紅葉の名所としても有名です。むしろ、紅葉の方が有名。いつか赤く染まる奥入瀬渓流を見てみたいものです。
天気に恵まれ、新緑の奥入瀬渓流を大満喫したところで、その後は川沿いを下り宿泊場所の「渓流の駅おいらせ」に到着!
道の駅みたいなもんですよね、きっと。
すぐ近くにピザがあるんですが、夜ご飯なに食べるかは決めています。
渓流の駅からすぐの所にあるご飯処で注文したのはこちら!
十和田バラ焼きです(笑)
アカン。この人、昼と夜同じもの食べてるで?アホやで?アホチャリダーやで。
・・・
だってね!美味しいのよ!わたくし、こういう肉と野菜を炒めた(野菜炒め的な)ご飯が大好きなの。これがご当地と言われたらそりゃ食うよ。3食バラ焼きでも全然OKよ!
その後、渓流の駅に戻ってあることに気づきました。
真横に星野リゾートあるやんけ!
めっちゃ泊まってるー!
くそッ。こっちはテントでひっそり野宿しとるのに。
(俺だって本気出せば泊まれるけどね?本当よ?)
せめて日帰り風呂入って、中のロビーでブログ更新したるぜ٩(◦`□´◦)۶
たのもー!
星野リゾートの風呂がどんなもんや!800円で入りまくったるわ!
何か看板出てるな、なになに・・・
ああ、ラウンジの利用は14時までなのね。
・ラウンジ『森の神話』
・浴場
よ、浴場・・・だと?
入れないの?
折角お風呂セット持って、ブログ書くためにパソコンも持って「星野リゾートの風呂超楽しみ。ひゃっほーう!」ってルンルンしながら来たのに?
・・・・・
日本一周チャリダーは、誰もいない渓流の駅へ帰っていきましたとさ。
走行距離 | 46km |
総走行距離 | 1834km |
スタート | 道の駅「しんごう」 |
ゴール | 道の駅(渓流の駅)「おいらせ」 |
お気軽にコメントください
コメント一覧 (8件)
こんにちは。
ちょっと前まで修学旅行で東京と山梨行ってきました!
山梨は富士山の麓だったので帰ってきてからの暑さに倒れそうです(笑)
体調には十分気をつけてください。
これからも楽しみにしてます!
こんにちは!コメントありがとうございます(๑╹ڡ╹๑)p♪
おお!修学旅行と言うことは高校生かな?
修学旅行、うらやましい!私もまた行きたすぎるぅ!笑
最近日本全体が暑いですからね。東北はまるで夏が来てしまったかのようですね。
熱中症、脱水、ハンガーノック・・・色々気を付けないといけないことは多いので、
体調管理はしっかりして、無事に旅を進められるよう頑張ります☆
はい!ぜひこれからもよろしくお願いします(๑╹ڡ╹๑)p♪
またお気軽にコメントください。
どうも、北山崎で朝方会ってお話させて頂いたゆぅです。
一昨日帰って来ました。また来月の頭に秋田〜青森やってくるんですけどね。
その頃には北海道かな?
広大な景色、太くどこまでも真っ直ぐな道、色んな事にいちいち感動すると思います。
北海道の旅、満喫して来て下さい。
市街地以外は信号機も殆どなく、道路も太くて走りやすい反面、車両はバンバン飛ばしてるから気を付けるんだよ?
十和田ではバラ焼き食ったんだね〜(^o^)
後でまた食いたくなったらあれなので、バラ焼きのたれも買っとけ〜(笑)
北海道ではジンギスカン食いまくりかな(笑)
「大変な事は多いけど、その苦労が旅の楽しみや日本の絶景を引き立ててくれているのだと日々感じています」
まさにその通り!良い事ばかりではない、嫌な事もあったりする、天気も同じ、晴れの日ばかりではない。
もし、ハプニングが起きても、取り敢えず落ち着け!大丈夫!
p.s 素敵な感性で物事を見て、いっぱい素敵な写真を撮ってくださいね。
ゆぅさんご無沙汰しております!
この前は本当にお世話になりました。
あの坂道を乗り越えられたのはゆぅさんのコーラのお陰です(╹◡╹)
北海道は感動と危険が隣り合わせなんですね・・・
高速道路を走っているような気持ちで車両には注意します!
ジンギスカンも他の料理も北海道はグルメも楽しみですね!
ハプニングなうなのですが、落ち着いて対処したいと思います(笑)
書かないといいながら、お言葉に甘えて。てへ。
奥入瀬、良いですよね。一生に一度は行っておくべき場所だと思いますよ。うん。
白神山地に向かう山道を走行中に、前方に黄色い蛍光色の物体が道に落ちており、あーこんな所にまでゴミが、、、拾っていこうかな、と思いながら近付いていったら、突然動き出して横っ飛び一閃山に消え、心底びっくらこいたことがあります。里に降りて土産物屋を覗いたら動物の剥製が幾つもあって、その中の奴もいました。テンでした。そんなことを思い出しましたよ。
あと、これからの行き先北海道で一番素敵だったのは、釧路湿原。早朝到着で朝もやけぶる遊歩道を歩いていると手摺の上で何かが動いている。
ネズミ?と思いながらそっと近付いたら、それは野生のシマリスで、気付けばあっちにもこっちにもたくさん!
癒されましたね。
この時は、知床への旅でとあるラーメンを食べるのが目的だったんですが、北海道はとにかく無料の露天風呂が山ほどあるので、楽しかったですね。特にカムイワッカがある意味、一番印象的でした。ガキんちょが痛い痛い、泣いてました。
さて、ペダルですが、クリップでもビンディングでも効果は一緒です。
ビンディングでは、当然専用のペダルと靴が必要になりますが、この靴が、ペダリング以外では全く用をなしません。降りて歩く度に靴を履き替えないとならなくなります。また、危急の際に足がペダルから外せないことがあります。ちょっと足首捻れば外れるんですが、そんなひまもない瞬間もあります。靴ごと脱いでしまうって手段もありますが、訓練しておかないと、とっさには無理でしょうね。
一方、トークリップは、靴を覆うことで足の甲でクリップを引き上げ、推力にします。通常、トーストラップを巻くことでその効果を最大限引き出すようにします。これでは足をロックして固定してしまうビンディングと同じ危険があるわけですが、大抵の利用者は、ギザギザが極力少ないフラットなペダルに付け替え、靴底があまり凸凹してない靴を履いて乗っています。これで、足の前後動作という簡単な作業で、足はペダルから離れます。それもヤだな~と思った時は、ペダルの裏面で走れば、何ら問題ありません。ケースバイケースで使い分ければ良いんです。
ハーフトークリップは、足の位置決めには有効ですが、足の抜き差しのしやすさを優先しているため、足の甲部分に余裕が有りすぎて、引き足を使おうとするとかえって不自然なペダリングになってしまい、疲労が増します。
そんな感じですが、何もしないただのペダルですと、引き足が使えないだけではありません。踏み込んでいない逆の足、どうなってますか?ペダルに置かれていると思います。踏み込んだ足は、この何もしていない休憩中の足の重さ分、余計に踏み込まなければならないんです。
次に、サドルとハンドルのフィッティングですが、着眼点は①腕と胴とホリゾンタルフレームで作られる三角形の形、②踏み込み開始時の股関節と膝の角度と踏み込み終了時の脚の延び具合。
最大の目的は、体重の分散と背筋の活用です。自転車を足で漕ぐのではなく、全身で漕ぐのです。ビンディングやクリップはそのための道具の1つですし、重心移動のシチュエーションによって握り位置が変えられるドロップハンドルもそのための形なんですね。
基本的に、サドルにぺったり座って走る前提ではありません。なんなら、サドルを抜いても普通に走れるくらいであってほしいです。サドルは、補助具です。
また長くなってしまった。申し訳ありません。
熱いコメントありがとうございます!
北海道で出会った景色がいかに素敵だったのか、私も憧憬する思いです。
これから、たかさんが見たように、美しくも素敵な出逢いに私も恵まれたらいいな・・・。
ぺダリングと自転車のポジション、フィッティングや今日自転車屋さんに行ったら
相談してみようかなと思います。
少しでも楽にこげれば、旅を快適にしてくれますもんね。
サドルが無くても走れるくらい足に力が乗っているのが理想的なんでしょうね!
なるほど・・・。
やっと、ここまで読みましたwww (遅っ)
清宮さんのブログを見ていると、カメラ欲しくなりますね!!
写真、とても、素敵です♡
奥入瀬渓流の写真、頂いてもよろしいですか?
トプ画にしたいです・・・
カメラはいいですよー!カメラは(๑╹ڡ╹๑)p♪
もちろん!
フェイスブックの方に送ればいいでしょうか?
ちょっと諸事情により(PC盗難)により、奥入瀬の写真が古いPCに入っておりますので、
かえってきたら送ります☆