6/15~6/18の3泊4日で三嶺から剣山へ縦走したのはご報告の通り。
通常であれば、この後は忙しくブログを執筆し、自転車旅に戻るのがセオリー。
しかし、俺はまだ阿波池田町に居た。
それは・・・
香港から来た自転車日本一周チャリダーとの再会
香港から来日し、自転車で日本一周している、友達「ヒンソン」と再会を果たしたから、だ!!!
それはおよそ2カ月前、私の自転車日本一周200日目という記念すべき日。宮崎の道の駅「つの」にて出会った友達。彼とはすごく気が合い、出会った初日にも多くを語り合った。
そして、
「いつか、再会して一緒に旅をしたり登山をできたらいいよな」
そう話していた。
私が高知県を走っていた折り、ヒンソンから連絡が来て、四国で会わないかと誘ってもらった。しかも都合がいいことに、それは私が徳島で登山を検討している時期で、それなら一緒に登山をしようじゃないかと、そういう流れになったのだった。
ちなみに、勘違いされそうなので先に断っておくと。
「三嶺にまた登りたいがためにヒンソンをだしにして、登山したわけでは決してない」
と、いう事(笑)
登山をすると話したら、ヒンソンが食いつきまくって「日本一周最高の思い出にしたい」と言うので、そこまで言うのなら俺としても日本の山を紹介するのはやぶさかじゃない。一緒に行こう!!!そう決まった。
そう、例えそれが・・・
三嶺~剣山の縦走登山の、翌日からだったとしても
- 6/15 三嶺
- 6/16 三嶺~次郎笈
- 6/17 次郎笈~剣山
- 6/18 剣山
- 6/19 三嶺
- 6/20 三嶺
いくら登山が大好きだと言っても、さすがにこの密度で同じ山域に行くことは、今後そうそうあるまいよ。
と、いう訳で剣山から下山した当日の午後、ヒンソンと阿波池田で合流して、吉野川沿岸で野宿。ヒンソンは基本、道の駅でしか寝ていないらしく、ワイルドキャンプは初めてだと言う。そんなことも踏まえていい経験ができたと喜んでいた。
デジャブ(笑)
まじで、つい数日前にもこのバス停にいたんだが(笑)
今日はヒンソンを連れて、再び久保へ!
さすがに同じルートで三嶺に登るのはつまらないので、今度は天狗塚や西熊山の稜線を歩いて三嶺に到達するルートを選んだ。
この前のルートより、さらに急登にもかかわらず、さすがは日本一周チャリダー。パワフルな動きで一切疲れを見せないヒンソン。
何を隠そう、彼は80日足らずで日本一周を達成する予定。俺なんかより、ずっとパワフル。
天狗塚をピストンで登った後は三嶺へ!
マジで、三嶺だ、つい、この前登った山やで笑
先日の登山で「三嶺の山頂は大展望。特に天狗塚方面の稜線が素晴らしい」と語っていた稜線を歩いて三嶺を目指す。奥の高い山が三嶺。
稜線をぐんぐん歩いて、振り返ればこの景色。
デジャブ笑
しかし、同じ山でも一人で登るのと、友と登るのとでは楽しみ方が違う。同じ感動を共有し、語り合うこともまた、山を愉しむ方法なのは間違いない。
香港から来た日本一周チャリダー、ヒンソン。彼を日本の素晴らしい山に案内できたのは、嬉しく、誇らしくもあった。
それにしても、めっちゃいい写真やん。何かが炸裂している。
雲が出てしまい、夕焼けとはいかなかったが・・・
翌日は素晴らしいご来光に恵まれた。もちろん、山小屋では一緒にカレーライスを食べ、二人分を一気に炊いたもんだから米は大失敗。およそ日本一周でもしている人間じゃなければ食べるのをためらうできだったが、彼は喜んでくれていた。
ビールで乾杯し、お互いの事を語り尽くした。
彼は日本語が一切できない。「ありがとうございます」以外の日本語を聞いたことがない(笑)
俺の人生史上、こんなに英語を話したのは初めてだし、日本語を話さなかったことも初めて。日本、中国、香港・・・かなりディープな話題にも踏み込んだ。
酒を飲んで誰もいない山頂で大爆笑。
それも、香港から来た自転車日本一周チャリダーと。
こんな経験は、彼のアグレッシブなごり押しがなければ無かったかもしれない。いい経験ができたし、何より、心から楽しい時間を過ごせた。やっぱり、気が合うんだと思う。話していて共通点が多かったし、それが面白くて夜中まで爆笑していた。
最後は一緒に温泉に入り、汗を流す。
旅って、本当に不思議というか何と言うか。
日本一周をしていなかったら、こんな出会いや経験は100%あり得なかった。
まさか・・・この旅の中でヒンソンと再会し、一緒に登山ができるとは、宮崎にいる時は夢にも思わなかったなぁ。まだ3日間しか一緒に居ないとは、到底思えない様な関係になったもんだ。
ついでに言うと、ヒンソンが和歌山にいる時、携帯が圏外で奥さんが死ぬほど心配して、俺に電話をしてくるという一幕もあった(@道の駅大杉)。捜索願を出した方がいいのかどうか。結局ただの圏外だったっていうね。あの辺は電波悪そうだもんなぁ。
奥さんとも話して家族ぐるみの付き合いになり、香港に行くときは、必ず訪れるべき場所ができた。
お互い、旅の終わりが近い。ヒンソンは後1週間。「日本一周では自転車をこいでばかりだったが、最高の思い出ができた」と語ってくれていた彼。次は北アルプス、穂高岳に登りたいんだと言う。
任せとけい。
次は、穂高岳やな。三嶺もいいけど、あの山はレベルが違うからね。
・・・
そんなことがあり、6日間ほど山にいたという訳です。
下山したのも束の間。今夜は大荒れの天気予報。
つくづく、天気に恵まれた。こんなに都合がいいことなんて、あるんだろうか?
阿波池田では雨をしのげないので、香川市街を目指すことに。
高知から徳島もそうであったように、徳島から香川もまた峠越え。
四国ラストの県となる、香川県に入った!!!
四国ラストもめでたいけれど・・・。
今日は、さらにメモリアルな日になる予定。
なぜなら!!!
総走行距離、1万キロ達成ーーー!!!
10,000kmって。10,000kmってーーー!!!
自転車で1万キロ走る。自転車日本一周なら当たり前のことかもしれないけれど、俺からしたら、これ程自分をほめてやりたい瞬間はないわけで、なんとめでたい日だろうか。さすがにテンション上がっちまうというものよ。
記念すべき1万キロは香川県でした!
旅は本当に後少し。最後まで、無事で帰れますように。
移動ルート
今日の旅データ(263日目)
本日の走行距離 | 46km |
総走行距離 | 10032km |
スタート | 山小屋「三嶺頂上ヒュッテ」 |
ゴール | ネットカフェ「アイカフェ(宇田津店)」 |
(注)お金の集計面倒なのでやめました。
お気軽にコメントください
コメント一覧 (7件)
ヒンソンが太平洋沿いを走ると聞いてたので、また出会えるといいですね~なんて思ってはいたものの、
ホントにまた再会するとは・・・、しかも一緒に山登ってるしΣ(・□・;)
僕はお二人に出会ったうちの一人にすぎませんが、
三嶺の山頂での写真、言葉で巧く表現出来ないのですが、
いろいろと伝わってくる事があります・・・。
そういえば、ヒンソンと出会ってから未だに他のチャリダーを見かける事がありません。
そう考えると彼との出会い、もちろん清宮君との出会いもそうですが、
僕自身もちょっとした旅を通じて素晴らしい方々に巡り会えて、
ホント良かったな~と思います(´▽`)
いやぁ、本当に奇跡でしたね!ヒンソンがあれほど早く四国までこなければ、再会はできなかったでしょう。
彼は時間が短いゆえに、自転車以外のことがあまりできておらず、登山がしたくて仕方なかったようです(๑´ڡ`๑)
出会いって不思議ですよねぇ。本当に、後数分違う所に居たら実現しなかったような、ご縁なわけですから、
巡り合えた方たちとの縁はずっと大切にしていきたいものです。もちろん、能重さんもその一人です(๑╹ڡ╹๑)p♪
いやー、二人とも良い顔してますね。
本当に良い友達なんだと写真や文章から伝わってきましたよ。
ごれも旅の醍醐味、出逢い。良い経験できて
良かったですね。
10000km達成の写真もgood!I
めちゃくちゃ仲いいですねw
本当に、国の壁を越えて素敵な友達と巡り合うことができました。
我ながら、外国の友達とこれ程長い間一緒に過ごして、何のストレスもないのだから、グローバルな人間になったものだと驚きます。
1万キロ達成、本当、ようやくです!後は無事にゴールまでたどり着くのがミッションですね(๑╹ڡ╹๑)p♪
もう四国も終わり……と思ったら、もうすぐ旅が終わるんですねー!
三嶺、行ったことないけどこの素敵な景色、いつか行けたら同じように縦走したいな~と思いました(^^)
それにしても前回のなんと素敵な夕暮れ!!あんな景色を実際に見てみたいものです(*´∀`)
あと少し、、名残惜しい?早く終わりたい?(笑)
最後まで楽しんでください(^-^)v
ようやくここまで来ました。後は東海から関東へ、そして神奈川を目指すのみです!
三嶺、素敵なところでしたが、登山口までのアクセスを考えると、コスパはそこまで良くないですね(汗)
あの夕暮れは最強でした。大山の時もそうでしたが、ガスが出ているときは幽玄で幻想的な雰囲気になります。
今後は積極的にそういった状況を狙っていきたいと思います。
名残惜しい気持ち10%、そろそろゴールしたい気持ち2000%と言ったところでしょうか?笑
楽しい楽しくないにかかわらず、そろそろ「区切り」が必要な今日この頃です。
とは言え、最後まで楽しんで、思いで作って帰ります(๑╹ڡ╹๑)p♪