【中央アルプス】空木岳 縦走登山(夏山・避難小屋泊)南駒ヶ岳から空木岳まで縦走するも残念のガス…

嫌いな言葉は「湿った空気」、嫌いな季節は「夏」、どうも清宮です。

前回、前々回に引き続き、今回もガスってしまいました。分かります。何故わざわざガスってしまう日に登山へ向かうのか?そう疑問に思われるのも全くもって無理はありません。何と言っても、今回の山行でもう登山やめようかなと本気で思うほどに叩き潰されました。ぶっちゃけ見どころはあまりありませんが、ガスで鬱一歩手前まで追い詰められた登山者の記録を、どうぞご覧くださいませ。

目次

中央アルプス縦走:倉本~越百山~南駒ヶ岳~空木岳~駒ケ根高原スキー場

長野県に連なる巨大な山嶺「中央アルプス」こと木曽山脈の縦走登山。かねてよりやってみたい山行でした。しかし、ガス…!!

中央アルプスと言えばお手軽に上れる木曽駒ヶ岳が有名ですが、今回歩いたのは中央アルプスの南部。日本百名山である空木岳をはじめとして、南駒ヶ岳や越百山と言った名峰を歩く天空散歩の予定だったのですが、ガス\(^o^)/

【0日目】晴れを信じて疑わない状態で新宿を出発

さあさあ、まずはバスタ新宿から長野県を目指します。

また長野県かよって?わかります。私、絶対に長野県に住むべきでしょう。神奈川⇔東京⇔長野の移動に一体いくら万円つぎ込めば気が済むのでしょうか?移動の時間が無駄でしかない。アルピコ交通に勤めてバス代安くしようかな?(なるのかは知りませんが)。

バスタ新宿から向かうのは木曽福島。松本や白馬などの人気観光地と比較してバスがめっちゃ空いてます。おそらく、木曽福島線のバスは直前でも席大丈夫です。

ちなみに、この時点では明日の午後から明後日の午前中は晴れると、山の天気予報「ヤマテン」先生が予想しており、私も晴れを疑っていません。しかし、結果はガスです。真実は変えられません。

木曽福島駅

4時間近くバスに揺られてやって来たのは木曽福島駅。木造の駅舎が良い雰囲気を出しています。駅前にはご飯処があるのでこちらでお昼ご飯を頂いちゃいます。

と、言うのも。木曽福島駅から電車で倉本駅まで移動するのですが、次の電車が1.5時間後と時間に余裕があるんです。田舎ですからね、電車の間隔はのんびりしてます。

お昼ご飯には駒ヶ根のご当地グルメ「ソースかつ丼」を食べました。ソースかつ丼と言えば福井県ですが、あっちとは見た目も味も違いますね。くらの屋さんで頂きましたが、ソースがめっちゃ美味しい!今回の山行の中で、このソースかつ丼が一番のハイライトだったかもしれません(‘ω’)ノ

・・・

時間がきたら電車に乗って木曽福島駅から倉本駅へと移動します。

倉本駅から登山スタート

倉本駅はこんな感じで、大自然の中に佇む真の田舎と言った雰囲気です。いいですね、中央アルプス南部に来たという感じがします。上高地のような観光地からスタートもいいですが、こういった静かな場所から始まる登山の方が山と向き合える気がします。

しかし、田舎過ぎて降車時に電車一番前のドアしか開かず、焦りました。

駅から空木岳登山口の看板が見えます。およそ日本アルプスとは思えないような地味さですが、ここも立派な日本アルプスなんですよ。

中央アルプス南部はアクセスが悩ましい。越百山から縦走する場合は、伊那川ダムまで車でアクセスし、そこから南駒ヶ岳、空木岳と周回するパターンが多いみたい。越百山から木曽駒ヶ岳までの縦走を考える場合、ここ倉本駅が起点となりますが、実際に倉本駅から歩き始める人は稀です。なぜなら、半端なく遠いからです。

「山と高原地図」には倉本駅から車道をショートカットするような道が描かれていますが、素直に車道を歩いて行きましょう。登山道は人がほとんど歩いていないため、藪漕ぎが必要(一部入ってみた)で、途中の林道に至っては完全に荒廃していました。

車道を2時間以上歩き続け、標高が上がってくるとお天気が・・・。今日は元々、雨が降りそうな予報。いいんです、今日は雨に打たれることを覚悟して出発してきました。

空が暗くなってきたタイミングでレインウェアを着こみます。その直後から雷雨が襲ってきたので、雨を予期するタイミングは完璧、かなり優秀です。

優秀どころか落ちこぼれ、めっちゃ道を間違える

さあさあ、車道歩きも大詰めです。馬の背という所に着いたところで、ようやく1合目に辿りつきました。こんだけ歩いてやっと1合目とは、もはや修行の域。

看板の角度が微妙だな、とは思いながらも、明らかに舗装されている左側へ進んでいきます。DoCoMoの倉本基地へたどり着きました。おかしい。雷雨の中ここまで戻って来ます。右の方へ進みます。同じ轍は踏みません。GPSを確認するとやはり位置がおかしい。

…正解はど真ん中から山の中に入っていく道でした。よく見たらピンクテープ付いてる\(^o^)/

中八丁峠にてビバーク

その後は雷雨の中、樹林帯を歩いて行きます。樹林帯なので雷は心配ありませんが、道がめっちゃ細くて、かなり苦戦しました。倉本からスタートをお考えの方、ここの道はかなり玄人向けなので要注意です。

今日は山中でビバーク予定だったので、中八丁峠にて夜を越します。ギリ日没までに平地を見つけられて一安心。本当は金沢土場まで行く予定でしたが、道を間違えたりして時間足りませんでした。

【1日目】好天を期待して越百山へ!

中八丁峠から金沢土場まではずっと下り道。倉本駅からここまで油断できない道が続きます。

金沢土場から1時間ほど歩き、越百山の登山口へ到着!ここまで来てようやく登山スタートです。既にメッチャ疲れましたが、ここからもキツかった。

COSMOの看板を見ながら、山頂を目指します。

越百山は「こすもやま」と読みます。数ある山の中でも、小宇宙を感じさせる名前を持つのはここくらいでしょう。

ひたすらに樹林帯を登っていきます(かなり辛い)。

途中、下の水場と上の水場の2箇所、水場があるのでここで十分な水を確保しておきましょう。そこから先、空木岳まで一切水場が無いので”超”要注意です。万が一ここで汲み忘れると、越百小屋で購入するしかありません(500mL:300円)。

写真は水場の近くに咲き誇っていたトリカブト。トリカブトが最盛期を迎えていて、辺り一面に群生して綺麗でした。

越百小屋に到着!ここまで特に宣伝するようなものはありませんでした。水場とトリカブトくらいでしょうかね。越百小屋は赤と黒のビビッドカラーですごい目立ちます。

越百山はガスが多くて、たまに姿を覗かせてくれる感じ。今日の午後から晴れる予報だったはずなんですが、ヤマテンさんの予報が前日に変わり、今日一日ガス/雨という無情なものになってました。

この時点で私のテンションもかなりガスってきましたが、明日は晴れてくれるだろうと、まだ希望を捨ててません。

越百小屋から1時間ほどで越百山の山頂へ。最近はガスった山頂しか見ていないので、山頂とはガスっているものだと、最近の読者様には勘違いされてしまいそうです。

違うんです。本当は、山頂からは美しい展望が見渡せるはずなんです。最近山頂がガスってばかりいるのは、一体何の呪いなんでしょうか?そろそろ私、山に対して反抗期を迎えてしまいそうです。

ガスってばかりいる中央アルプスの稜線

越百山から南駒ヶ岳への縦走を開始します!時刻は既に14時を回ってます。南駒まで3時間かかるので、あまりゆっくりもしていられません。

中央アルプス南部は花崗岩が稜線上に散りばめられていて、北アルプスで言えば餓鬼岳や燕岳のような雰囲気を呈しています。晴れていれば最高な稜線散歩を楽しめるのでしょうが、生憎とんでもない量のガスが西から流れてきており、中央アルプスに晴れようという気概を感じません

東に見える駒ヶ根市は晴れているので「今日はいい天気だね☆」とか、きっと話しているに違いありません。そう、実は今日。全国的に晴れているんです。ガスってるのは山と北陸だけで、下界は晴れています。それが私の神経をさらにエグります。

そもそも、北陸が雨予報の段階で、この出発日を選んだのは安易であり、私のミスです。

中央アルプスの稜線は全体的に道が細く、特に越百山と南駒ヶ岳の中間にある仙涯嶺(せんがいれい)あたりは要注意。

南駒ヶ岳に到着

さあ、南駒ヶ岳(2841m)登頂しましたー\(^o^)/

いやぁ、マジでまたガスやん\(^o^)/

山頂がガスばかりで本当に頭おかしくなりそう!

・・・南駒ヶ岳は、100名山選定者の深田久弥さん的に「空木岳と南駒ヶ岳・・・どっちも100名山の資格があるけど、名前がカッコいいし、ちょっと高いから空木岳100名山で!(清宮要約)」とギリギリの戦いに敗れてしまった山。ガスが無ければ景色は抜群らしいガスが無ければ。

南駒ヶ岳から摺鉢窪避難小屋(すりばちくぼひなんごや)へ向かう途中。日没30分前になって一気にガスが晴れました。

振り返ると南駒ヶ岳の雄大な姿を見ることができました。西には雲が多くて夕焼けとはいきませんでしたが、何とか山の写真を撮ることができたので良かったです。

南駒ヶ岳は花崗岩が散りばめられたすごい山容をしてますね。モノトーンに近いシックな姿も、それはそれでかっちょよかったです。日が沈むとまたガスってしまいましたが。

右足を軽く捻挫する事案発生

例のごとく日が沈むまで写真を撮っていた訳です。暗闇の中を摺鉢窪避難小屋まで下りるわけですが、上の写真で言うと左側、つまり超ガスの中へ突っ込む道なので、視界不良。ヘッドライトの光が分散してしまい、さらに浮石だらけで、右足を「グキリ」と。

今日は出発が朝の5時、行動時間が13.5時間と長丁場。足にキテいたのかもしれません。今後は1日の行動時間が12時間を超えるような工程は組まないようにします。

山で足を捻挫してしまったのは初めて。焦ったものの、歩くことはできたし、ロキソニンを持っていたので事無きを得ました。

捻挫時にテーピングで足を固める術を身に着けておかないとマズいなと反省。登山靴がハイカットだったので、症状が軽かったのがせめてもの救いです。

避難小屋が改修中だった件・・・。

今回利用させてもらった摺鉢窪避難小屋現在は改修中という事で、緊急時以外の使用自粛となっていました。マジすか・・・。しかし、この時間に知っても時すでに遅し、ある意味緊急時なので利用させていただきました。

他の方のブログなどで、快適に利用できたという記載を見たので特に下調べせずに行きました。避難小屋を利用する場合には事前にネットで調べてからの方が良さそうです。改修や災害により利用できない事もあるみたいですからね。今後気を付けないと。

【2日目】空木岳とはどんな山だったのかも分からないままに下山

中央アルプスの稜線は、すぐ近くに駒ケ根市がある関係で電波が入ります。ヤマテンで天気を確認すると、無情にも晴れ予報から雨予報へと変わっていました。

そんな時は天気予報がよく当たる。ご来光の時間に合わせて赤梛岳(あかなぎだけ)まで登って来ましたが、結果は見ての通りガス\(^o^)/

・・・

この後、空木岳まで移動しましたが、もちろんガス\(^o^)/

結局、日本百名山である空木岳(うつぎだけ)は、その山体も山頂からの景色も見ることができませんでした。空木岳あらため”鬱気岳”から木曽駒ヶ岳に縦走する予定でしたが、こんなガスの中歩いたって意味ないので、池山尾根を下って駒ケ根高原スキー場へと下山しました。

木曽駒がある千畳敷へと通じるバスに乗って駒ケ根駅へと移動。後から写真を見返すと、赤梛岳からここまで1枚も写真撮ってませんでした。もはや空木岳の標識すら撮る意欲を失っていたようです。

まとめ

ガス恐怖症になりました。

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