自転車日本一周まとめ記事の第1弾!移動ルートや宿泊場所の内訳、各県の滞在日数、天気などを振り返っていきます。
今後、画像と共に日本全体を振り返る記事を作ろうと思っているので、各地の詳細はそちらを楽しみにしていてください。
旅のルートと各県の滞在日数を振り返る
総走行距離11724km、旅日数292日・・・元々自転車乗りでもなかった男が、よく走ったと、思っています。旅日数の割に総走行距離がそれ程長くないのは、皆さんご存知の通り、私は登山に傾倒したため自転車に乗っていない日が相当数あるからです。
自分が旅で辿ったルートを見てみると、“旅の完結”を改めて感じることができます。一色一筆書きにすると、日本”一周”という感じがしていいですね(*´ω`*)
― 東北太平洋側
出発間もない時期ということもあり、”時間など気にせず行きたいところは全部行くんだ”というやる気に満ち溢れていた時期です。その証拠に、海岸線沿いというよりは内陸部に侵入し、何だか毎日のように坂を上り、撮影スポットを目指していた記憶があります。福島県「達沢」がその代表格でしょう(道路で焼肉パーティーしていたおっちゃん達と乾杯してそのまま滝で野宿した思い出の場所)。
― 北海道
北海道は知床と根室に行かないという判断をしました。それまでにかなりの時間を消費していた事、紅葉の北アルプス登山に間に合わせることが優先課題だったことが理由です。しかし、今思えば知床には行けば良かったと若干のシコリが残ってます。知床のあたりは斜里岳、羅臼岳、知床連山、遠音別岳などの名峰がゴロゴロしている地域。旅が終わった今、改めてこれらの山に登ろうと思えば、まずアクセスするだけで大変ですから(汗)
北海道に滞在した日数は他県を圧倒しており、当然、思い出多き場所。自転車に乗るのが本気で嫌になったり、PC盗まれたり、iphone壊れたりと、”我慢の時”でもありました。その分、大雪~十勝の縦走登山をはじめ、楽しかった時の思い出が色濃く残っていますけどね。
― 東北日本海側~北陸
北アルプスの紅葉登山の後、秋田県に舞い戻ったら、さぁ大変!とんでもない寒さになっていて本気で焦りました。晩秋から冬にかけて、日本海側を走ることは全くおすすめできません。それどころか、降雪のリスクも高まるため、できれば避けたいルート取りですらあります。北アルプス登山で痛めた膝痛という爆弾を抱えながら、寒さと闘う日々。それでも、新潟県を始めとしてしっかりと観光・写真撮影ができました。
― 中国地方(山陰・山陽)
自宅越冬・雪山登山で大いにリフレッシュした後、満を持して再スタート。大山の雪山登山を始めとして、山陰は満足度が高かった地域の一つです。一方で、山陽。山口県と岡山県の瀬戸内海側は「ただ走っただけ」と後悔の残る地域。観光地が少ないのは事実ですが、もっと積極的に探す努力をすべきでした。広島県の大久野島でウサギと触れ合えたのは良かったですね。
― 九州
日本全体で見ても、非常に魅力的な地域だと感じました。特に大分県が大好きで、日本の好きな県トップ5に間違いなくエントリーするでしょう(他に、長野県、北海道、新潟県は確実)。基本的には海岸線を走りましたが、魅力的な観光地と美味しいご当地グルメに恵まれた素晴らしい場所。旅の満足度が高い地域の一つです。屋久島の存在もかなり大きかった。
― 紀伊半島~東海道
紀伊半島は長崎県と共に坂の代名詞として、日本一周の関門と呼べるような場所だと”思っていました”。しかし、蓋を開けてみれば、それほど大変ではなかった印象です。旅が紀伊半島に差し掛かる頃には「早く家に帰りたい」という気持ちと、「和歌山も三重も魅力的な場所なのでしっかり観光したい」という気持ちがぶつかりあっていました。東海では一気にペースを上げましたが、これは出発前から決めていた事。自宅から近いので、旅の中で時間をかけるつもりはありませんでした。
― 関東
東海同様に、自宅から近いので旅では時間をかけませんでした。しかし、風景写真としても魅力的な場所は多数存在しています。例えば東京で言っても、西側の奥多摩には素晴らしい場所が多い。今後、関東の撮影スポットは精力的に開拓していきたいですね。
こちらは各都道府県の滞在日数をグラフ化したもの。1県目の千葉県から始まり、移動ルート順となっています。特筆すべきは北海道の67日。鹿児島県の24日でしょうか。旅後半は前半と比較して全体的に駆け足なのが分かります。最短滞在記録となったのは岐阜県、次点で長野県となっています。
滞在時間トップ5とワースト5を抜粋すれば以下の通り。
1位:北海道
2位:鹿児島県
3位:青森県、大分県
5位:岩手県
・・・
42位:東京都
43位:群馬県
44位:神奈川県
45位:長野県
46位:岐阜県(滞在30分くらい)
長く滞在すればするほど、魅力を見つけやすいのは言うまでもないことです。どうしたって、2カ月も居た北海道での思い出は大きく、ほとんど滞在しなかった岐阜県は思い出がありません。今振り返れば、もう少しバランスよく周れた気もしますが、それは旅が終わった今だからこそ感じる事。旅の間は、なかなかどうして、うまくいかないものでした。とくに、周囲を山岳に囲まれている岐阜県と長野県、立地的に微妙な群馬県をどう料理するかが鍵となります。
私は、これら3県を後回しにしたのが上手くなかった。正確に言えば、長野県と岐阜県は「自転車で訪れて登山をする」のが当初の計画でした。北海道の長期滞在により、歯車がズレていった感は否めません(後悔しているわけじゃないですけどね)。
私は岐阜や長野に自転車旅では全然時間をかけていませんが、実のところ、滞在日数はかなり長いんです。何しろ、北アルプスとはつまり長野県であり、岐阜県も多く含まれています。この辺は考え方次第ですが、”どうしたら自分が一番幸せで納得できるのか”を考え、ルートを決めることが大切ですね。なにしろ、「日本一周の間に日本の魅力すべてを周れるわけではない」からです。自転車旅という限られた時間の中で何を成したいのか、それが重要だと思っています。
旅の天気~最後は晴天に恵まれた旅~
旅していた292日の天気をまとめました。晴れの日数が圧倒的に多いですが、これは旅の後半戦である西日本の晴天率が想定外に高かったためです。中国地方、九州、四国だけで見れば晴天率は9割となっており、旅の後半は特に天気に恵まれました!
「梅雨が来なければいいのに」なんて願っていたら、実現してしまいましたね。今年は局地的な大雨は発生していますが、全体で見れば空梅雨と言えるでしょう。私はほとんど梅雨の影響を受けることなくゴールすることができました。九州・四国に居る間なんて”雨降ったっけ?”という感じでしたから。一方、旅の前半、特に北海道の前半戦は天気が最悪だったことを、私は一生忘れないでしょう(怒)
雹(ひょう)が降り注ぐ、悪魔のような日が1日だけありました。
覚えてますでしょうか?・・・私の誕生日でした\(^o^)/
天気については、1日の間に晴れ、曇り、雨と移り変わることが多々あったので、一概にはまとめにくいのですが、「その日の中で最も優位だった天気」をまとめた結果となっています。旅をするにあたって、天気は最も重要な要素。晴れと雨。自転車旅では天国と地獄ほどの違いがあります。全体的には、晴れることが多く恵まれた旅だった、そう思っています。
旅の宿泊場所とその割合
こちらは旅の宿泊場所とその内訳をグラフ化したもの。こうしてグラフで視覚化すると、旅の様子がよりリアルに感じられていいですね(*´ω`*)
- 旅の半分は野宿。
- ネットカフェの利用日数が49日!?
- 思ったよりキャンプ場が多かった(クローズ時の野良キャンプも含む)。
- 出会い宅が7日もある。本当に、本当にお世話になりました(涙)
- 旅してるのに「自宅」があるのは一時帰宅しているから(結婚式等)。
- 深夜バスは北アルプス⇒秋田の戻り。
- 船中泊は屋久島へのフェリー。
野宿した場所の詳細です。やはり、道の駅が他を圧倒していますね。
「野宿は、旅を”旅らしく”してくれる旅で欠かせない要素」
元々アウトドア志向でもなかった男が、日本全国、これ程の野宿経験をして帰って来ました。野宿は、間違いなく人を強くします。ベッドでしか、布団でしか寝たことのない人の、価値観を変えてくれます。・・・野宿を推奨するのもおかしな話ではありますが、旅をするなら、絶対に経験した方が良い事の一つです。
- 観光地とは、観光地の展望台や駐車場など。
- 河川敷や海岸線は野宿適地。これこそ、野宿の王道と言えるでしょう。
- 無人駅のステーションビバークも味があっておすすめです。
292日中49日もネットカフェを利用したチャリダーは誰やー!?\(^o^)/
・・・ネットカフェは、中毒性がある・・・
この、豊かな日本で生まれ育った私。布団やベッドで幸せなスリーピングタイムを味わっていた生活から一変、いきなり「無人駅の床にマットを敷いて寝る」なんていう、原始人みたいな生活をするわけです。そこで現れる、オレンジ色のネオンを輝かせる「快活クラブ」の電光掲示。柔らかいマット、パーソナルスペース、ドリンク飲み放題、ソフトクリーム食べ放題、ネットし放題…!!
一度味をしってしまうと、抗うのは、困難…!!
結果、1カ月相当も快活クラブのお世話になるという結果。これをどうやって隠蔽しようか考えましたが、毎日の宿泊場所をブログで書いているんだから隠し通せるわけありません(笑)
- 一番のおすすめなのは間違いなく快活クラブ。
- しかし、自遊空間は「薩摩川内店」のように最強店舗を幾つか有している。
- アイカフェには果汁100%のジュースがあってポイント高い。全体的に施設もきれい。
ネットカフェやゲストハウスなどの宿を上手に使うのは旅を長続きさせるポイントだと思います。ネットカフェの利用率が高いのは、充電による事情も大きいんです。すべてのガジェットをフル充電できるので、充電困難の田舎地帯から大きな街に入った場合、充電的な意味でもネットカフェは有難い存在でした。
・・・
こうして全体を俯瞰してみると、新たな発見があって面白いですね。
これからも日本一周まとめ記事をお送りしてまいります。
日本一周ページに関するお知らせ
日本一周【準備編】と【本編】の一覧ページを作成しました!これに伴い、グローバルメニューとサイドバーを調整しましたので、日本一周関係の記事を見る際の参考にしてください。
グローバルメニューは下に長くなりますが、各県に飛べるよう残しています。一方、記事一覧ページを最上部に配置したので、気になるタイトルや都道府県から記事を探したいという方に便利です。
〇〇県の記事なのに、△△県の記事にカテゴライズされていたりと、カテゴリーの整理状況が不良でした。この辺を修正し、ついでにサイドバーも整理整頓しました。
記事の一覧ページがあると、私自身も旅を振り返りやすいので、読者様の見やすさと合わせて一石二鳥ですね。これから旅を振り返りつつ、まとめ記事をどんどん書いていきたい所存です(๑╹ڡ╹๑)p♪
2018/2/17:日本一周アフターストーリーについて追記
自転車日本一周した私が今何をしているかのアフターストーリーを語った記事を追記しました。
元日本一周チャリダーが何をしているか書いている記事ってあまりないと思うので、一つの参考として読んでいただければ幸いです。
お気軽にコメントください
コメント一覧 (4件)
清宮さん こんにちは。
日本一周のまとめお疲れ様です。
私も読者として特に印象に残っている記事を考えて見ました。
・日本一周出発、出発直後に自転車を倒し、初々しいスタート。
・宮城で豪勢なBBQに招かれ感激する。
・岩手でガードレールに突っ込み走行不能になる。
・北海道オロロンライン走行後にダークサイドに堕ちる。
・北海道大雪山縦走、絶景に感動その後暴風雨に遭う。
・奈良〜大阪の暗峠の劇坂を押して下る。
・鳥取大山雪山登山で幅30cmの雪の尾根を渡り絶景写真を撮る。
・屋久島が楽しすぎて沈没しそうになる。
・博多でブログ読者と会い、自分だけの旅ではないと再認識する。
・和歌山でトルコとの友好を知り、涙する。
・感動的なゴールシーン
おまけ : 晴れ男、強運の持ち主、美人に弱い、後半の記事で(白目)が多い、道路事情に一喜一憂する、状況判断に優れている。
こんにちは!
なんと的確なまとめでしょうか笑
ここまで適格だと、Gさんにまとめ記事執筆をお願いしたくなっちゃいますね(๑´ڡ`๑)
本当に濃密な時間でした。そしてその分、記事を振り返ったり、まとめるのが思っていたより苦戦しています・・・。
あまり遅くなってもいやなので、年内に日本一周関連は全て片付けていきたいですね。
無事帰宅おめでとうございます。
幹線道路が多い印象なので
いつか行く旅では旧街道や田舎道を狙って走ってほしいかな?
ありがとうございます(๑´ڡ`๑)!
そうですね、今思うと幹線道路を走り過ぎたなという気がします。
旅をしている間は、移動したい気持ちや先を急ぐ気持ちもあって、どうしても細い道より主要国道を走ってしまいがちなんですよね。
景観的にも面白い発見的にも、県道の方が楽し事は多いですし、車も少なくて安全ですしね☆