「自分のWEBサイトを作るというと難しく聞こえますが、実際やってみるとすごく簡単です。仕組みが分らなくても何とかなるもので、初心者の私でもWordpressでブログをやれていますし、Googleで調べながらやれば誰でも簡単に自分のサイトを持つことができちゃいます。
初心者視点でWordpress関連の記事を書こうと思ったんですが「Wordpress導入に必要なレンタルサーバーと独自ドメインって、イマイチ理解できてない」と思い、いったん保留して、まずはこれらについて勉強したほうがいいと思ったので、ご紹介していきます。
WordPressに必要なレンタルサーバーと独自ドメイン
アメブロやfc2などの無料ブログサービスを使えばアカウントを作成するだけでブログを始められますが、Wordpressでサイトを作るためには、大きく分けて以下の3つのステップが必要です。
- レンタルサーバーを契約する(有料)。
- 独自ドメインを取得する(有料)。
- WordPressをサーバーにインストールする(無料)。
3.のWordpressをインストールする方法は別記事「Wordpressでブログを始める方法(仮)」で紹介するとして、今回はレンタルサーバーと独自ドメインに的を絞ってお話します。
レンタルサーバーって何のこと?
自分のWEBサイトを持つにはデータベース(サイトを構成する各種ファイルやデータ)を保管する場所が必要で、一般的にレンタルサーバーと呼ばれる場所に保管しています。
Rental(賃貸) + Server(サービスを提供する人・もの)のサーバーとは「常にインターネットに接続され、24時間365日稼働し、複数のパソコンがアクセスすることができるコンピューター」のことです。
この「コンピューター」というのはもちろん私たちのものではなく、レンタルサーバー事業を提供している会社のデータ基地にある専用のパソコンのことですね。「複数のパソコン」というのは、私のWindowsや他の人のMacなど、サーバー会社と契約しているクライアントのパソコンのことで、たくさんの人がサーバーと呼ばれるパソコンに同時にアクセスしています。
サーバーは私たちのパソコンと違い、CPUやメモリ(パソコンの性能のこと)がサーバー専用の物が使われており、OSも一般の人が使うWindows7などではなく「Windows Server◯◯」などが使用されています。
WEBサイトを持つことは家を持つことに似ている
WEBサイトを作ることは「家を建てること」に例えるとわかりやすいかもしれません。
家を建てるには、まず家を建てる場所を確保しなければいけません。この場所がサーバーであり、自分のパソコンに専用のソフトなどを入れることで自前でやれなくはないんですが、とっても手間とコストがかかるので、レンタルするのが一般的です。それで、レンタル+サーバーというわけです。
家の話で言うならば、レンタルサーバーは借地のようなものだと言えます。土地を買うと手間もコストもすごいですよね。借りたほうが楽なのと一緒です(家を建てるのに土地を借りられるのかはわかりませんが・・・)。
私のサイト Japan Nomad が365日24時間いつでも見ることができるのは、このサーバー(サイトのデータなどがすべて入っているレンタルサーバー会社の専用パソコン)が常にインターネットに接続され稼働しているからなんです!
専門業者の専用パソコンとは言え、我々のパソコン同様HDDにデータは保存されており、HDDの容量は有限です。そのため、レンタルサーバーを契約する時点で使用するHDDの容量を決めることになります。容量と値段はプランによってまちまちです。
私は50GBの容量で契約しているので、サイトを構成しているphpファイルやcssファイル、記事のhtmlファイルやアップロードした画像など、すべて込み込みで50GBまでサーバーのHDDを使うことができます。
借りる土地が大きければそれだけ大きな家を建てられますが、その分値段は高くなります。サーバーも同じで、容量が増えればその分大量の画像をアップロードしたりできますが、値段も高くなります。
レンタルサーバーまとめ
サイトを作るにはデータベースを保管する場所が必要で、サーバーに保管する。
サーバーとは通信事業者などの会社が持つ24時間365日インターネットに繋がり稼働している専用のパソコンのことで、契約している様々な人がアクセスする。
サーバーを自前で用意するのは手間とコストがかかるので、レンタルするのが一般的。故にレンタル+サーバーと呼ばれる。
レンタルサーバーでは業者パソコンのHDDにデータを保存するため、使える容量が決まっていて、契約時にどれくらいの容量が必要か決める。容量が多いほど値段も高くなる。
独自ドメインって何のこと?
まずドメインとは何かと言うことですが、私のサイトで言えば「https://kenta-kiyomiya.com」の赤文字の所がドメインとなります。
このドメインは私が契約して取得していて、世界でたった一つ、オンリーワンなドメインになります。kenta-kiyomiya ってもろ名前が入ってますからね、誰が見ても私のサイトだとすぐにわかるようになっています。
このように、自らが設定、契約して取得たドメインのことを独自ドメイン、反対に無料ブログサービスなどで割り振られる、任意で決められないドメインを無料ドメインといいます。
無料ドメインの例を挙げると、例えばアメブロなら「https://ameblo.jp/◯◯◯(自分で決める部分)」のように、ameblo.jpは自分の意志とは関係なく必ず入ってしまいます。独自ドメインであればこのようなことはなく、すべて自分で決めることができます。
WordPressは独自ドメインを取得しなければ使用できません。
ドメインにはたくさんの種類がある
Japan Nomadのドメインを見るとhttps://kenta-kiyomiya.comで末尾が「.com」で終わっています。先ほどのアメブロは「.jp」でした。他にも「.net」や「.org」「.info」など様々な形のドメインが存在します。
これらは単語の略称で、「.com」はCommercial、「.org」はOrganization、「.jp」はJapanの略です。ドメインには「.com」や「.org」のように誰でも使用できるドメインと、「.edu」のように限られた個人や機関しか使用できないものがあります。「.edu」について言えば、これはEducationの略で、小学校~大学の教育機関のみが使用できるドメインとなっています。
「https://www.yokosuka-h.pen-kanagawa.ed.jp」これは私の母校のドメインですが、最後がed.jpになっているので「Education+Japan」で、ドメインを見ただけで日本の教育機関のサイトだと分るようになっています。当然、私がJapan Nomadのために「ed.jp」を取得することはできません。
独自ドメイン取得にはお金がかかる
WordPressは無料のツールなんですが、サイトを運営するには(少しですが)お金がかかります。
- レンタルサーバーの初期費用
- レンタルサーバー年間更新費用
- 独自ドメイン取得費用
- 独自ドメイン年間更新費用
レンタルサーバーは会社のパソコンを利用するのと同じなので有料なのはわかるんですが、ドメインの取得に何故お金がかかるのか不思議に思っていました。
「ドメインってただの文字列で、誰かが作ってるわけでもどこかで売られているわけでもないのに、何故?」ってずっと疑問でした。
インターネットとは全世界規模でのパソコン-パソコン間のネットワークのことであり、これを一律管理している母体なんてないんですよね。Googleはインターネット界の巨大企業ですが、Googleがすべてを牛耳っているわけではありません。
私が払ったドメイン料はいったいどこに行くの?っということを下でご紹介します。
ドメインは種類ごとに各団体が管理している
ドメインには様々な種類があることをご紹介しましたが、これらのドメインは種類ごとに各団体が管理していて、例えば「.com」はアメリカの企業VERISIGNというところが管理しています。「.com」のドメインを管理しているって言われてもピンときませんけどね・・・。さらに、アメリカのICANN(アイキャン)という団体がドメイン全体を管理しているようです。
「.jp」のように地域で割り振られているドメインについては、地域に管理団体が1つ存在して、日本の「.jp」はJPRS(株式会社日本レジストリサービス)が管理しています。
ドメインの管理はそれぞれの企業や団体が行っていますが、私たち個人が独自ドメインを取得する場合、それらの企業から直接取得するのではなく、ドメイン売買仲介会社を通じてドメインを取得します。
ドメインを管理している団体は管理で忙しく、各個人のドメイン取得になんて対応できないんでしょうね。仲介会社はたくさん存在していて、値段もまちまちです。同じドメインを取得するのに、どこの会社から買うかによって値段は変わります。
私たちがドメイン取得に払っているお金は、仲介業者の手数料やドメインの管理団体の管理費といったところなのかなと理解しています(正確にはわかりませんでした)。
ドメイン、IPアドレス、DNSの関係
WEBサイトを家に例えるとレンタルサーバーは借地だと言いましたが、ドメインは住所にあたります。インターネットの世界から特定のサイトを探すための顔の役割をしています。
このサイトの顔「ドメイン」と密接な関係にあるIPアドレスとDNSについてご紹介します。
私たちはWEBサイトをドメインで管理していますよね?例えば、私のサイトは「https://kenta-kiyomiya.com」というドメインがあるので、これを入力することで誰でも迷わずにサイトへ来ることができます。
では、ドメイン管理会社のパソコンや電脳空間でも同じようにドメイン管理されているかというと、少し事情が異なり、IPアドレス(インターネットプロトコル)という12桁くらいの番号で管理されているんです。
IPアドレスは「117.104.133.167」のような番号の羅列で、ドメインを住所とすれば、IPアドレスは郵便番号みたいなものでしょうか。
地球上に同じ住所が存在しないように、ドメインやIPアドレスも固有の物なので同じものは存在しません。
例えば、Japan Nomadの「https://kenta-kiyomiya.com」という住所は私が所有しているため、誰がどんなに頑張ろうとも(私が放棄しない限り)同じドメインを取得することはできないんです。ドメインを取得する場合、そのドメインが空いているか確認する必要があります。
kenta-kiyomiyaの空き状況について調べてみると、「kenta-kiyomiya.com」は私が使用中なので取得できませんが、kenta-kiyomiya.jpなど他の物であれば取得できることがわかります。
IPアドレスとドメインは表裏一体の関係です。私たちユーザーはドメインをURLに入力することでサイトに辿りつきますが、この時、電脳空間では入力されたドメインからIPアドレスを探し出すことでサイトを表示しています。
このように、ドメインとIPアドレスを紐づけするシステムをDNS(ドメインネームシステム)と呼びます。「.jp」で言えば、「.jp」で終わるドメインをURLに入力すると、「.jp」を管理しているJPRSのDNSサーバーが仕事をして適切なIPアドレスを教えてくれます。
24時間365日DNSが稼働することで、ドメインとIPアドレスの変換が行われ、探しているWEBサイトにアクセスすることが可能となっています。ドメインとIPアドレスを紐づけるDNSは住所と郵便番号をを紐づける住所録だと言えるかもしれません。
独自ドメインまとめ
ドメインには多数の種類があり、個人が使えるもの、企業や特定団体しか使えないものがある。
ドメインは種類ごとに各種団体や企業が管理している。
独自ドメインの取得は、ドメイン売買仲介会社を通じて行う。
独自ドメインの取得と管理にはお金がかかる。
ドメインはDNSによりIPアドレスと紐づけされている。
ドメインやIPアドレスは固有の値で、他で使用されていたら同じものは使用できない。
まとめ
WordPressでサイトを運営するのに必要なレンタルサーバーと独自ドメインについて調べました。ブログを更新するのに必ずしも必要な知識ではありませんが、知っていて損はないと思います。せっかくサイトを持っているので、関連する知識を少しずつ身に着けていきたいと思っています(๑╹ڡ╹๑)p♪
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