【中央アルプス】木曽駒ヶ岳 登山(秋・テント泊)9月3連休(敬老の日)に望む360度の大雲海

こんにちは、清宮です。

9月の3連休(敬老の日)は中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)を登っていました。

とても人気な山で、登山口のある千畳敷はロープウェイを利用できるため景勝地としても有名ですね。

今回の山行は木曽駒ケ岳の山頂だけを狙うシンプルなもの。

宝剣岳も伊那前岳にも行っていません。登山完全初心者の嫁さんを連れて行ったこともあり、そんな視点でも木曽駒を改めてご初回できたらと思っています。

目次

登山の計画とコースタイム

木曽駒ヶ岳を選んだのは、やはり初心者の奥さんを連れて行くことが大きかったです。

本当はもっと低山とか、いきなり日本アルプスでなくとも良かったんですが、私が行きたい&一発目の登山でも大丈夫&景色が良くて初めての登山で感動する…こんな我儘きわまる条件を満たしてくれる山はそうありません。

そこで白羽の矢が立ったのが木曽駒ヶ岳と言うわけです。

0日目(9月13日)
八王子→岡谷→伊那市(伊那ホテル)
1日目(9月14日)
伊那市→駒ヶ根(5:30)
駒ヶ根(5:50)→ しらび平(6:40)
しらび平(7:15)→ 千畳敷(7:30)
千畳敷(7:40)→ 浄土乗越(9:00)
浄土乗越(9:30)→ 頂上山荘(10:10)
頂上山荘⇔木曽駒ケ岳
2日目(9月15日)
ご来光(5:30)
頂上山荘(8:30)→ 浄土乗越(9:30)
浄土乗越(9:30)→ 千畳敷(11:00)
千畳敷(11:30)→ しらび平(12:00)
しらび平→菅の台(こまくさの湯)→駒ヶ根(バス帰宅)

9月3連休の木曽駒の混雑具合は?

さて、9月と言えば1年を通して最も山が混む季節(個人感)。紅葉目的のハイカーや、降雪前の駆け込み需要から多くの方が山へと足を運びます。

木曽駒ケ岳は景色もアプローチも一級品の為、なにせ普段から人が多く、9月の3連休は込み具合が心配でした

蓋を開けてみれば「人は多いが敬老の日の連休なら登れなくはない」という感じでしたね!

紅葉には早いことが混雑ピークを外せた要因かと思います。

【前泊移動】八王子から特急あずさで伊那市へ

混雑を危惧して、今回は朝早くから登るため、前泊登山で臨みます。

結果、この読みが良かった。

八王子からお馴染み特急あずさで岡谷、そして伊那市へと乗り換えます。

夜中に伊那市へ到着!

いつもは伊那中央ホテルに泊まっているんですが、今回は違うホテルに泊まってみることに。

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泊まったのはホテル伊那、ええ、このホテル最悪でした(ゲッソリ)。

受け付けのおばちゃんはとても感じがいいのですが・・・。

ホテルがとっても古く、風呂トイレからは下水の匂いが立ち込め、なにより水道の水がまぁ金属っぽい!歯磨きするのにも自販機の天然水を使うことを推奨したくなるほど・・・。私はこれでも自転車日本一周で全国津々浦々の水道水を飲んでいますが、これは飲めないぞ、そんなレベル。

【登山当日】駒ヶ根~千畳敷へバス移動

5時過ぎの始発に乗り込み伊那市から駒ヶ根へ。

駒ヶ根駅からはバスで千畳敷を目指します。

朝の凛として空気がパリッした時間。「さぁこれから登山だ!」そんな引き締まる空気が好きです。

しらび平駅からロープウェイで登山口へ

バスで揺られること30分ほど。

しらび平に着いたらすぐロープウェイに乗り込む準備。

窓口でチケットを購入し、列に並びましょう。

敬老の日の三連休に木曽駒を考えている人は多いと思いますが、朝7時頃にしらび平へ着けば待ち時間なくロープウェイに乗ることができると思います。

お馴染み、日本で一番のロープウェイに乗り込みます。

このロープウェイに乗るのは3度目かな。通年で運行しているので雪山登山でありがたい存在。

ロープウェイを使わずに木曽駒を登る場合、プラスで4~5時間かかるので要注意です。

木曽駒ケ岳登山:千畳敷から登る王道の登山へ

さあさあ登山スタートです!

千畳敷ホテルから出たらまずは駒ヶ岳神社にお参り。

安全登山を祈願してクライムオン。

振り返れば雄大な南アルプスの連嶺がお出迎え。

いや本当に、山に登らなくてもこの景色だけで十分満足できる、そんな光景を提供してくれますね千畳敷は。

カールに目を向ければ木曽駒ヶ岳を象徴するような、屹立とした登山道が現れます。

この時間でもかなりの人がいますね。

とは言え、多くは日帰りの登山客 or 山荘泊の人でした。

登山初心者と登る木曽駒ケ岳はどんな難易度?

私の奥さんもそうですが、木曽駒ケ岳にはかなり多くの登山初心者の方がいらっしゃいます。

見ての通りスニーカーで登っている人も多く、服装もその辺で街をウロウロしそうな人まで。

この辺の価値観は個人の判断に委ねられますが、私のおすすめとしてはきちんとした登山靴を履いた方がいいというもの

木曽駒ケ岳の登山道は基本的に砂礫ではなくです。

それもかなりの急登。

スニーカーでは踏ん張りがきかないので、できれば登山靴を用意したいですね

奥さんがスニーカーでしたが、やはり滑りやすそうでした。スニーカーは捻挫しやすいので注意してくださいね。雨が降ったら一発で濡れますし。

かなりの急登ですが、体力があり、道を忠実に歩けば基本的には誰でも登れる道だと思います(天気が良ければ)。

標高をグッとあげてホテル千畳敷があっという間に豆粒大へ。

浄土乗越から中岳を目指す

9時過ぎに浄土乗越へ到着!

雲一つないスコーンと抜けるような青空が最高!

天を衝く宝剣岳(ほうけんだけ)は今日も健在です。

夏山の宝剣岳は被写体としてはちょっと迫力が足りないかなと思いますが、雪山のそれはまぁかっこいいので一見の価値ありです。

浄土乗越で息を整え、気持ちのいい稜線を歩きながら中岳へと至ります。

この辺りまで来ると左手の視界がひらけ、迫力のある御嶽山(おんたけさん)が見えてきます。

登山も解禁された御嶽山ですが、噴火の事を考えると登るのは未だに少し怖いですね。

緩やかな中岳を登ると目の前には大きな丘陵と山荘が見えてきます。

あの丘陵が木曽駒ケ岳の山頂で、右手に見えるのは駒ヶ岳頂上山荘とテント場です。

登っている人の数を考えると、まだテント場はかなり空いています。簡単に登れるからこそテントを担ぐのは嫌っていう人も多いんでしょうか?

木曽駒のテント場は広いのですが、岩が多くて平らに整地された場所は相当限定されます。心地よくテントを張れるのは多くて30張くらいかと。それ以降は岩の上にテントを張ることになるので、9月の連休に来る場合は早く着いたほうが良いですね。

駒ヶ岳頂上山荘にて幕営

10時過ぎにはテント場にやって来ました。

ちゃちゃっと受付を済ませてテントを張ります。

幕営の準備完了!

奥さんは登山が初めてなのはもちろん、テントも初めてなので相当に興味深そうでした。

それにしても、木曽駒の山荘は結構小さくて、収容人数はあまり多くなさそう。繁忙期は布団シェアのキツキツでしょうか?汗

【山頂】中央アルプス最高峰から望む絶景

テント場から木曽駒の山頂までは20分のコースタイム。

何度でも往復できるのが良いですよね。

この登山中に3往復していますが、時間帯によって見える景色が違うので何度でも足を運びたくなってしまいます。

木曽駒ケ岳(2,956m)登頂しましたー!

実は、夏山の木曽駒には来たことがなかったのでこれが初です。

360度の大雲海は息をのむ美しさ。こんな雲海久しぶりに見ました。

北アルプスも南アルプスも八ヶ岳も、どこに今日は雲海が楽しめた最高の当たり日だったようです。

秋に日本アルプス行くとかなりの確率で雲海と遭遇できるのでおすすめですよー!

それにしても最高すぎる雲海でしたので、人生初の登山でこの景色を見させてしまったことはあまりに罪深いと思っております

山頂からの景色を堪能した後は一度テント場に戻ります。

お昼ご飯を食べたり、テントでまったりしたり。山でくつろぎ至福を時間。

夕景を見るために二度目の登頂

中央アルプスは夕景

中央アルプスはご来光より夕景の方が写真撮影にはおすすめ。夕日に輝く中央アルプスも南アルプスも撮れます。一方でご来光は南アルプスが逆光になり、さらには中央アルプスには角度的に良い光が当たりません。

本日二度目の山頂アタックでは薄くブロッケンも出てくれました!

こうしてテント場を見ると、17時の時点でテント場はぎっしり。午後に着いた人は例外なく岩の上にテントを張っていたので、連休中は早くに着くことが本当に大切。

奥には雲海に浮かぶ南アルプス。

左から、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、富士山、塩見岳、悪沢岳と続きます。

農鳥岳以外は日本百名山ですからね。恐るべし南アルプス!

ダイナミックな雲が流れる中央アルプスの稜線。

ここはまるで大海の中に浮かぶ孤島。字のごとく海のような雲が中央アルプスを覆っています。

こんな景色に出会えたことに感謝。

雲海はどんな景色も絶景に変えてしまいます。

空木岳(うつぎだけ)南駒ヶ岳(みなみこまがだけ)は中央アルプスを代表する名峰。

ここからでは少し遠いですが、とてもかっこいい山。特に南駒ヶ岳は超わたし好み&写真映えする山なんです。

夕日が落ちるまで、落ちた後も、興奮しながら景色を眺め、シャッターを切り続けていました。

今回の登山は奥さんを山デビューさせることが目的でしたが、まさかこんなに素晴らしい景色に出会えるなんて思っておらず、とてもラッキーでした。

テント場に戻り、夕食を食べて明日に備えます。

【2日目】木曽駒ヶ岳山頂にて迎えるご来光

ぐっすりと眠った後はご来光を見に山頂へ。

奥さんは初めての登山、テント泊、シュラフでしたが、初めて尽くしなど意にも介さずよく寝れたようです。

ヘッデン付けて山頂へ!

ご来光前のブルアワーの中、太陽を待ちます。

テント/山小屋から山頂が近いので多くの人で山頂は賑わっていました。

昨日に引き続き雲海が出ていますね。

ご来光の反対には御嶽山と満月。

ご来光は南アルプスと奥秩父の間から顔を出しました。

左手には八ヶ岳の連嶺が連なります。中央アルプスは日本の展望台。多くの山塊を見晴らすことができる絶好のロケーションですね!

山頂の奥に進めば乗鞍岳からはじまる北アルプスがずらり。

「うわーきれい!」と山頂は感動の声に包まれました。

ここから見ても穂高岳~大キレット~槍ヶ岳の存在感は凄い。

いい感じのシルエットだったので撮らせていただきました。

こちらは蓼科山(たてしなやま)から続く八ヶ岳の大連嶺。

右端が主峰の赤岳で、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳と続きガクッと標高を落とします。

100点満点のご来光と360度の大展望を望み、山頂でコーヒーを飲む幸せよ・・・。

【下山】三連休中日の日曜は大混雑

帰りのロープウェイが混むことを危惧し、早々に撤退を決め込みます。

連休中日の日曜の方が混むみたい

中岳から千畳敷まで多くの人で賑わっていました。

11時ごろホテル千畳敷まで戻って来て、無事に下山完了です!

こんな高い場所で自動販売機があるなんて、木曽駒ケ岳、なんて親切な山なんだ・・・。

帰りのロープウェイは15分ほど待ちましたが、予想よりは空いていて助かりました。

日帰り登山客が帰る13時以降は1時間以上待ちもあるそうなので、午前中に下山するのが賢明と思います

こまくさの湯で登山の疲れをたっぷり癒す

木曽駒ヶ岳登山では帰りに温泉に寄るのがおすすめ。

しらび平からバスに乗ったら菅の台で降りましょう。

すぐ目の前にこまくさの湯があります。露天風呂もありとてもいい湯ですよ。

この辺りには明治亭などの食事処がありますが、連休中は激混みなのでかなり待つと思います。

私たちは諦めて駒ヶ根の駅に戻り、駅前の水車で名物のソースかつ丼を頂きました。

菅の台からのバスですが、菅の台バスセンター始発のバスが出ているので特に混雑なく座って帰ることができました。

中央道に要注意!三連休中のバス移動は非推奨

元の計画では電車で帰ろうと思っていましたが、奥さんが特急あずさに耐えられるか心配だったので駒ヶ根バスセンターからバスで帰りました。

しかし、三連休中の中央道は死ぬほど混んでおり、予定より2時間半遅れという猛烈な遅延の末、新宿に到着。

連休中は電車移動の方がストレスが無いかと思います

マイカーの人も中央道は本当に混みますのでご注意を!

まとめ:中央アルプスはやはり素晴らしい

山の景色と言う点において、360度の展望が楽しめる木曽駒ケ岳は最高です。

登山道はロープウェイがあり、人も多く、山小屋もあるので初心者の方に汚おすすめの条件が整っています。

9月になると急な夕立と言う事も滅多にありませんし、天候も安定します。雲海に出会える確率も高く、9月の3連休に訪れるのにもおすすめできます。

こと敬老の日の3連休で言えば、中日の日曜はかなり混むよということ、土曜もテント場には午前中のなるべく早い時間に着きましょうという点が今回の経験から分かりました。

予定している人の参考になれば幸いです。

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