
ブログやYoutubeが身近なツールになり、noteなどのプラットフォームを使って日記を書いてみたり、自分の事、世間の事、対象は問わず感想を綴っている方も多いと思います。
私自身も、ブログとYoutubeをやってみて思うのですが、自分の体験や経験を他者に向けて伝えるというのは、はじめは難しく感じたり、ときに面倒に感じることがあっても、楽しいものです。
これらメディアを通じて情報発信するのは素晴らしいことなのですが、最近はそれだけではなく、ちょっと違った試みをしています。
それは、情報発信するのではなく、自分自身と対話すること。
自分の心の声や、本心を、改めて探ってみる。つまり、自分自身と対話してみるということ。
noteなどで似たような試みをしたり、毎日なにかしらのトピックスについて記事を書くことで、内省し、自分と対話しようとしている人を見かけることもあるのですが、外に向けて情報を発信する限り、自分自身の本心を知ることは難しいのではないかと思います。
どんな記事であれ、外部に向けて記事を書く以上、どうしても「自制心」が働き、どうしても「いい子ぶった」内容になってしまう。
誰の目に留まるか分からない記事に、自分の心の奥深くにある、心の声、つまり、「本心」を書くという事は、上記の観点からも実質的に不可能であり、すべきでもないことです。
そう思い、最近はブログを更新するといった、外部への情報発信を控え、自分の声をまとめる時間を意図的に作っています。
自分の本心なんてわかっているに決まっている、いまさらそんなことをして何になるのか?
当たり前の疑問ですね。
ただ、私も、若さだけでなく、壮年たらしめる心の変化が生まれてきたのかもしれません。まあ、気持ちとしては、20代の頃と何一つ変わっていないつもりでいるのですけどね。改めて、自分の人生を振り返り、自分の本心を探り、内なる気持ちと向き合おうと思うくらいには、歳を取ったのだろうと思います。
そうでなくとも、理由は何であれ、例えば悩みがあるとか、人生がうまくいっていないと感じるとか、閉塞感があるとか、恋人とうまくいっていないとか、一人でつまらないとか、何がしたいかわからないとか。自分の人生や生活に思うところがある人は、今一度、自分の心の声と向かってみることをおすすめしたい。
方法はね、とても簡単です。
自分の過去や、今や、未来を想像して。なにをしてきたか、なにをしたいか。なにを想うか。ノートに書いてみてください。手書きで。
私もね、久しぶりにノートに文字を書くという体験をしました。パソコンやスマホで文字入力ばかりという人も多いはずです。
そんな人には、文字を自分の手で書くというだけで、いい刺激が生まれます。どれほど、書ける漢字が減ってしまっているかという事に愕然とする方も多いでしょう。
キーボードに打鍵するのはダメです。頭の整理にならず、心の声を聞くのには向いていません。
もし、思索したい、そろそろ人生を考え直したい、日々の生活になにか足りない、今後が不安だ・・・そんな風に思う方は、他者へ情報発信をするのもいいですが、自分自身と向き合ってみるといいと思います。
他者への情報発信は、自分の本心を探求するのに向いていないだけでなく、ついつい「どうでもいい事」を書いてしまいがちです。自分の気持ちを整理するために、あるいは、その時に感じていたことをメモするためにという理由で、毎日noteを更新する・・・なんていうのは、個人的には、あまりおすすめしません。
ついつい、トランプ関税なんていう、どうでもいいことについて記事を書いてしまいがちです。
どうでもいいこととはつまり・・・
自分自身で制御することができず、そのことについて考えてみても、時間の無駄にしかならないことを、まるで自分自身の生活に関係があるといわんばかりに関連付けようと無駄な努力をする、あるいは、そのことについて考えたという気持ちが、本当はなにも考えていないのに、思考したと錯覚させるだけのこと・・・です。
世の中の関心事について記事を書きたいのであれば構わないのですが、自分の気持ちの整理のために、他者が目にする場所に思いを綴っても、冒頭で書いたように、心のストッパーを外すことができず、当たり障りのない文章になりがち。
ノートに手で文字を書く。
私なんかが言わなくとも、原始的に思えるこの方法は、多くの人がその効能を保証している、お墨付きの方法です。
例えば、以下のような書籍を読んでみるのもおすすめです。世界的に知られたベストセラーなので、ご存じの方も多いかもしれません。
この本は「やりたいことがみつからない」と悩んでいる方におすすめですが、「なんかうまくいかない」と漠然とした不満を覚えている方、あるいは「人生がつまらん」とあきらめている方にもおすすめです。
自分との対話をしてみると、心が軽く、すっきりした気持ちになると思いますよ。
他者への情報発信と、自分自身との自己対話。どちらもおすすめです。特に、情報発信しかしていないという人は、自己対話も試してみてはいかがでしょうか。
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