8月のお盆明け、人が少ないタイミングを狙って焼岳を登ってきました。
焼岳と言えば穂高や霞沢岳や乗鞍岳に囲われた北アルプス屈指の展望台にして活火山という稀有な存在。
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冬に登ったことはありましたが、夏らしいダイナミックな景色を求めに行ってまいりました。
焼岳の登山道は上高地側と中の湯側についており、今回は上高地側からアタックします。
水が欲しかったのであえて上高地にて下山、水をたっぷり補給してから少し南下、帝国ホテルを過ぎて焼岳の登山口へと進みます。
焼岳は活火山であることはもちろん、今年は群発地震が活発なので焼岳の登山が一般的に推奨できるかというと、Yesではないでしょう。登山制限がかかっているわけではありませんが、登山中の大噴火だけはやめていただきたいところ。
まずは樹林帯を歩きますが、夏独特の暑さがこたえます。今年は新型コロナの自粛の影響や地震の影響で歩いている人が少ないのか、登山道が若干藪っぽかった印象です。
程なくして視界が少し開け、大きな霞沢岳と六百山が見えてきました。穂高は完全に雲の中ですね。
今日は午後から晴れる予報でしたがどうなるか、シャッターチャンスを狙いに来ている身としてはハラハラします。
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先月も上高地に来ていますが完全に雨の登山だったので今回は作品も撮りたいという気合が入ってます。
溶岩が流れたところなのか、噴火した影響か、焼岳の山肌は恐ろしいぐらいえぐれていました。
こうして見るとまだまだ遠く見えますが、焼岳は北アルプスの中では歩く距離がかなり短く、入門的な立ち位置で捉えられることが多いようです。
しかし決して楽なわけではありませんのでしっかり体力をつけてから臨みたいですね。
笹藪の道を突破すると緑色の屋根が愛くるしい焼岳小屋が見えてきます。
写真からも見て取れる通り非常に小さい山小屋で、私がこれまで見てきた中でもダントツで小さいかもしれません。
穂高岳山荘や槍ヶ岳山荘といった巨大な山荘も良いですが、ザ・山小屋という趣がたまりませんね。
焼岳小屋のあとはいよいよ稜線を歩きます。
ここから先が結構厳しい斜度になるので踏ん張りどころ。
焼岳の迫力あるドームを眺めながらの稜線歩きとなります。
稜線に出ると穂高も姿を表したり隠れたりのいたちごっこ。雲表の奥穂高岳が私のテンションをグッと上げてくれました。
雲やガスの切間から垣間見る山のスーパーヒーロー感がたまりませんね。
手前に西穂高岳山荘、ジャンダルムをはじめとする厳しい岩稜が雲を払い除けて姿を現しました。
今回ようやく出番が回ってきたNikkor Z24-200mmで切り取っています。
望遠レンズで撮影する山の写真は迫力がある。標準から望遠までカバーしてくれるこのレンズは山レンズの一つの最適解であることは間違いなさそうです。
山頂に着く頃にはまたガスってしまいましたが、今日の雲の厚さや動きを見る限り、雲は日没時に取れるだろうと確信・・・。
していたのですが、太陽がほぼ沈むまでは意外とガスがきれなくて硫黄臭漂う中、山頂でガスが取れるのを祈っていたのでした。
そんな願いが通じたか、日没時には雲が完全に取れて、ダイナミックな景色をたくさん撮影することができました。
翌朝も綺麗に晴れて、優しいご来光の光が穂高を包みます。
ご来光の光で色づいて、風が見えるようでした。
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先日購入したLeofotoも実戦投入しましたが大いに活躍してくれたので、今後も頼れる相棒となりそうです。
幸い焼岳の噴火に見舞われるようなこともなく無事下山です。
梓川の清流を眺めて登山完了。
前回は大雨に見舞われて大変でしたが、今回は撮れ高も多く、夏山登山を締めくくるのに最高の山行となりました。
焼岳は秋や冬にもまた再訪したいなと思っています。