社会人チャリダーが退職後に必要な手続き【確定申告】

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サラリーマン時代、まさか自分で確定申告する日が来るとは夢にも思いませんでしたが、社会人チャリダーの人は会社を辞めるタイミングによって、自身で確定申告をする必要があります。「確定申告」と言えばとても難しいイメージでしたが、いざやってみると・・・びっくりするくらい簡単なものでした!

今回はそんな確定申告についてご紹介していきます。

確定申告とは?

悲しいかな、私たちが稼いだお金には所得税という税金がかかります。日本での所得税は累進課税なので、お金を稼げば稼ぐほどその分支払う税金が増えるため、お金持ちから嫌われている税金でございます。

かのアインシュタインも・・・

The hardest thing in the world to understand is the income tax.

世の中で一番理解に苦しむのは所得税だ。

と言ったとか言わなかったとか。

そんな所得税ですが、この所得税を確定させ、清算することを確定申告といいます。

まずは確定申告の前に所得や源泉徴収、年末調整についてご紹介していきます。

所得税の「所得」と「収入」は別物?年収とは?

確定申告の話をすると所得という単語が頻繁に出てきます。この辺のお金に関する単語はややこしくて嫌になっちゃいますね。でも、とても大切だと思うのでご紹介しておきます。

収入 = 年収(毎月の給料やボーナスなど1年間で稼いだ合計のお金)

所得 = 収入 - 必要経費(お金を稼ぐために必要な道具などにかかる費用)

サラリーマンの稼ぎっぷりを語る時、大抵は収入(年収)を使うことが多いと思います。‟今の世の中社会人1年目で年収500万円なら良い方だ”みたいな感じです。この年収とは税金とか控除とかを考えず、1年間で支払われたすべてのサラリーの合計を言います。

一方で、確定申告や税金の話で一番使われるのは所得という単位です。所得とは、収入から必要経費を引いた額のことです。

なぜ収入ではなく所得が主役になるのかと言うと、課税されるお金は収入ではなく所得だからなんです(╹◡╹)

課税される所得が大きいほど、税金の額が大きくなるので、同じ収入でも所得が小さい方が節税になります。ここで必要経費が出てきます

必要経費とは、生業としている仕事でお金を稼ぐのに必要な費用のことで、インターネットなどの通信費や、梱包のためのダンボール、パソコンや文房具など、仕事で必要と認められる多くの物が経費とされます。

フリーランスの人がレシートや領収書を大切に保管しているのは、必要経費とし落とすために経費の証拠となるからです。必要経費の漏れがあると所得が大きくなって課税される額が大きくなっちゃいますからね。

ただ、一般にサラリーマンの方や社会人チャリダーはこの辺の必要経費などは意識する必要がありません。フリーランサーとして生きていく場合、個人事業主となる場合などは超重要となってきます。

サラリーマンの必要経費とは?

会社勤めだと封筒や段ボールをまさか自費で用意しないですよね。当然、会社の物を使うはずです。

サラリーマンの人は会社が用意しているから必要経費なんてないんじゃないかと思ってしまいがちですが、会社が用意しているその備品や通信も「サラリーマンの必要経費」として年収から控除されているんです。

サラリーマンの所得はこの必要経費を収入から引いて計算されます。

サラリーマンの必要経費は給与所得控除と呼ばれ、年収により額が変わります。例えば年収が「360万円超660万円以下」の場合だと、給与所得控除は 「収入金額×20%+54万円」 となります。

給与所得控除(年収500万円の場合)=500×0.2+54=154万円

結構多いですよね!単純計算で年収500万円のサラリーマンの給与所得は500-154=346万円となります。

税金は所得に対してかかると言いましたが、もし収入である500万円に対して課税なんてされたら税金がトンデモナイ額に・・・。

源泉徴収と年末調整

サラリーマンの給料は源泉徴収という名の天引きされた額が口座に振り込まれます。源泉徴収とは「給料や報酬などから、事前に所得税を天引きして所得税を納める方法」のことで、我々の貴重な給料から毎月所得税が天引きされているわけですね。

会社は従業員から所得税を源泉徴収する義務があるので、サラリーマンは強制的に給料から所得税を源泉徴収されています。何故かというと、日本のサラリーマンが全員個別に確定申告して所得税を清算するとなると、とてもじゃないですが手続きにかかるマンパワーが足りません。また、年末に一括で所得税を払うと家計を圧迫する可能性があります。

このことから、サラリーマンは毎月12分割で所得税を払ってくださいなと、なっているわけなんです。

では、年末調整とは何かと言うと、払いすぎたあるいは不足している所得税を確定申告することなく清算することなんです。

何で毎月天引きされているのに過不足が生じるのか?これは源泉徴収される所得税は源泉徴収税額表という計算式から求められているため、正確な所得税額とはズレが生じてくるからなんです。

その人がどれくらい残業するか、業績評価がどうなるか、結果ボーナスが増えるのか減るのか・・・誰も分りませんよね。なので、とりあえず計算式から求めた所得税を天引きして、年末に過不足を清算しているんです。

サラリーマンが「12月の給料は増えるから嬉しい」と話すのは、源泉徴収されている計算上の所得税が払うべき所得税を超過しているため、払いすぎた所得税が年末に還付されされているんです。

このように、サラリーマンの場合では年末調整により所得税が確定するため、所得税を確定するための作業である確定申告をする必要がありません(副業をしていたり、年収が2000万円を超えるブルジョワジーな方は確定申告が必要です)。

ただし、これは会社勤めの人の話であり、私のように会社を辞めて日本一周する社会人チャリダーは、ほとんどの場合、確定申告する必要があります。

前置きが長くなりましたが、ここから社会人チャリダーの確定申告についてご紹介していきます!

確定申告が必要な社会人チャリダーと不要なチャリダー

退職する時期によって確定申告が必要な人と不要な人がいるので、4つのパターンに分けて見てみましょう。

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パターン①転職する人 ⇒ 確定申告「不要」

趣旨からは外れますが、会社を辞める場合でも、転職してすぐに次の会社で働くのであれば確定申告は不要です。転職先の会社で年末調整をしてくれるため、確定申告する必要はありません。

パターン②12月までに辞める人 ⇒ 確定申告「必要」

年末調整をする機会がなく、所得税が確定されていないので、確定申告が必要です。

パターン③12月の給料確定日(締日)より前に辞める人 ⇒確定申告「必要」

11月までの給料は確定していますが、12月の給料が確定する前に会社を辞めると、会社は「12月の給料が未確定であり、年間の支払額を明確にできない」という理由で年末調整することができません。年末調整できる条件は「1年間の給料の額が確定していること」なので、12月の給料支払日ではなく、12月の給料確定日まで会社に在籍しているかどうかが重要となります。このため、確定申告が必要です。

パターン④12月給料確定日(締日)より後に辞める人 ⇒確定申告(原則)「不要」

会社が年末調整をしてくれていれば、確定申告不要です。1年間の支払い給料が確定しているため、12月の給料支払い前ですが、会社は年末調整することができます(参考総務の森)。実をいうと、私はこのパターン④にあてはまるのですが、確定申告しています。

会社を辞める際に情報を集めていたところ「12/31以前に会社を辞めると確定申告が必要」という内容をよくネットで目にしました。これを鵜吞みにして、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(年末調整のあの紙です)を提出しなかったんですね。

しかし、いざ人事部と話をすると、12月の締日より後なので年末調整可能だと言われました。この段階で年末調整を頼むこともできたんですが、保険控除のための用紙が手元になかったことや、どうせなら確定申告を経験しておくのも悪くないかと思い、自分で確定申告することにしたんです。

ただしこのパターンの人は注意が必要で、国の年末調整を対象とする人の基準によると「12月中に支給期の到来する給与の支払を受けた後に退職した人」、つまりは12月の給料日まで在籍した人を年末調整の対象とするよう記載があります(参考:年末調整とは)。このため、会社によっては12月の給料日まで在籍していなければ年末調整してくれないことも十分ありえます。

こればかりは人事部/総務部に直接聞かないとわからないことなので、12月の給料確定日~12月の給料支払日の間に辞めることを考えている人は、年末調整の紙が配られるタイミングで確認しておくことをおすすめします。年末調整の紙を提出して受理されれば、確定申告は不要となりますからね。後からお願いしても、年末調整の締め切りを過ぎていると、受理してもらえない可能性が高くなります。

確定申告の方法

まず大前提ですが、個人事業主となっている方やフリーランサーとして生計を立てている人と、会社を辞めて自転車で日本一周する人では同じ「確定申告」と言えど、確定申告の内容や難しさはまるで違います。

事業を営んでいる人の収入は事業所得となりますが、事業所得がある場合には白色申告/青色申告という(世間のイメージ通り)難しい確定申告が必要となります。事業主やフリーランスの人は簿記による帳簿が必要となるため、私のような「なんちゃって確定申告」とはわけが違います。

私がご紹介するのは、こういった所得や帳簿がない、なんちゃって確定申告です。

こっちは超簡単ですよ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ !

便利な世の中!確定申告書等作成コーナーであっという間に確定申告

確定申告って用紙に所得とか手書きで埋めるんでしょう?

大変なんでしょう?

ばか言っちゃいけません!便利なもので、国税庁が確定申告書等作成コーナーという特設ウェブサイトを年末になると用意してくれます。この画面に従い金額を入力していくだけです!

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入力の際必要となるのは源泉徴収票保険などの控除証明書の2つです。

源泉徴収は会社から、保険の控除証明書は保険会社から送られてきます。どちらも非常に大切な書類で、確定申告の際にはいずれも原本が必要となるので大切に保管しておきましょう。

作成コーナーを進んでいくとこんな画面に着きます。

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これがややこしいのですが、通常は一番左の青色から確定申告を進めます。真ん中の「左記以外の所得のある方」の中に「退職所得のある方」とありますが、退職時に退職所得の受給に関する申告書を提出していれば退職金の税金処理はそれで済んでいますので、確定申告不要となります。万が一提出していなければ(会社から提出するよう案内があるはずですが)、真ん中の赤色から進みます。不安なら、一番右の緑から進めることもできます!(私は緑から進みました)

後は入力すべき項目を指示してくれるので、項目をどんどん埋めていくだけです。

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源泉徴収票と保険料の控除証明書の内容を入力すれば、面倒な税金の計算をコンピューターが全部勝手にやってくれます!

便利すぎー!

サラリーマンの場合、多くの人は払いすぎた所得税が還付されます。氏名や住所の他に、還付されるお金を振り込む銀行口座などもここで入力します。親切に還付金額が「◯◯◯円」だと教えてくれます!

さぁ、一体いくら還付してくれるでしょうか!

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雀の涙ほどでございました(笑)

 

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確定申告はe-Taxというシステムを使って電子的に提出することもできるんですが、事前の登録などが面倒なようなので、私は紙で提出することにしました。

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後は、確定申告の申請用紙に押印して(シャチハタは認められません)、源泉徴収票と保険の控除証明書を台紙に貼って提出するだけです!

簡単すぎぃー!

確定申告の提出(申告)について

確定申告の申告書を作ると提出用の用紙と控えの用紙を印刷できますが、控えは必ずしも提出が必要なわけではありません。税務署で申告書を受理した証として控えに受領印を押して返送してくれるので、これが必要だったり欲しい人は、返信用封筒と一緒に控えを送りましょう。

確定申告の提出でマストなのは①申告書第一表(捺印あり)申告書第二表(捺印なし)添付書類(捺印なし)だけです!

提出(申告)先はご自身が住んでいる地域の税務署となります。私の場合は横須賀税務署ですね。国税庁の作成所コーナーで作ると、住所を登録するので、ご自身の住所にある提出先もわかります。調べずに済むので楽ちんです。

提出(申告)期限ですが、確定申告は2月16日~3月15日の期間に申告することが義務付けられています。この期間を過ぎるとペナルティがあるので、余裕を持って提出するようにしましょう。

2月になると、各税務署で確定申告の特設コーナーができ、face-to-faceで確定申告の相談を受けてくれるみたいです。パソコンで確定申告書を作れない高齢者や初めて確定申告する人などが相談にいくことが多いようです。自分が作った確定申告票を持っていくと内容を見てくれるみたいですよ。

ただ、ここでOKだったからと言って、内容に問題がないと保証されるわけではありません。提出した確定申告票が正しかったか問題があるのかは、しばらく経たないと分らないみたいです。還付金額がそのまま振り込まれていれば問題ないということですし、内容に問題があれば税務署から電話がかかってくるみたいです。電話での問い合わせで済めばいいんですが、大きな問題があると税務署に行って修正しなきゃいけなかったりするらしいです。

私の場合、旅立っちゃって直には修正できないんですけどぉ(汗)

まとめ

社会人チャリダーは旅立つ前に色々やらないとです。確定申告と言うとすごいハードルが高く感じますが、実際やってみると、国税庁の作成コーナーからあっという間にできちゃいました。確定申告は期限が決まっているので、さっさと手続きしちゃいましょう(๑╹ڡ╹๑)p♪

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