【旅275日目】和歌山の名勝「橋杭岩」で感動の朝焼け!

橋杭海水浴場の東屋にお邪魔して野宿していました。

・・昨晩、テント内で安らいでいた時のこと・・

お兄さん:こんばんは、旅の人??

清宮:(まさか!?)そそそ、そうです!

お兄さん:一晩だけのキャンプ?ここ、一応キャンプ禁止だからさ。ずっといられちゃうと困るのよ。

清宮:明日の早朝には立ち去ります…!

お兄さん:なら全然OK!本州最南端ってことで、2週間くらい居ついちゃう人がいてね。狸とか出るから気を付けてね☆

・・・まあまあ近くにお店があったので、ちょっと気にはなっていたんですが、橋杭海水浴場はキャンプ禁止らしい。道の駅も禁止だし、肩身が狭いっす。

とまあ、一晩だけならOKとお墨付きをもらったことですし、野宿させてもらいました。夜明け前、これから橋杭岩(はしぐいいわ)とご来光の写真を撮りにレッツゴー!

天気予報は文句なしの晴れ。和歌山県で一番楽しみにしていた場所だけに、期待は高まります。

目次

橋杭岩とご来光

もっさり曇り!めっちゃ雲!!!\(^o^)/オワタ

日曜日という事もあり、数名のカメラマンが隊列を組んでご来光の瞬間を待っていますが、皆さん心なしかテンション低め。しかし、雲がめっさあったとしても、奇跡は起こるという事を、身を持って学んだ男がいました。そう、私です。

4時56分、太陽が水平線から顔を出したかどうか。ぎっちり詰まって動きそうになかった雲が、蜘蛛の子を散らしたかのように、急に動き出しました。

そして・・・!

すんばらしー!!!\(^o^)/

散り散りになった雲にご来光の光が反射して、それはそれは神秘的な景色へと大変貌。神奈川から275日かけてやって来た甲斐があったと言うもんです。

雲の動きがダイナミックなので、NDフィルターを使って長時間露光してみました!スローシャッターならではの、迫力ある超常的な一枚を撮ることに成功。朝/夕にNDフィルターを使ったの初めてですが、これは癖になりそう。

空一面にうろこ雲。魚眼レンズで大きく写してみます。

・・・

和歌山県で絶景の記録を残すことができて、よかったです(๑╹ڡ╹๑)p♪

太陽が上がって灼熱の時間が始まりました。先日から湿気ったままになっていたシュラフを完全に乾かしてやります。太陽の力は偉大なり。

日曜日とは言えまだ早朝。人の少ない道の駅で朝ご飯。最近寝不足で眠いので、ベンチの上で一休み。後からやって来た野球少年団の一人が、”おい、静かにしろよ!寝ている人だっているんだぞ!”と仲間を叱咤していたのには感動しましたが、こんな所で寝ている方が悪いのです。。

でも、ありがとう。

紀伊大島で日本とトルコの歴史を学ぶ

橋杭岩での撮影会を終えて、今日の予定を考えます。串本町は「本州最南端」の町。本州最南端の場所「潮岬灯台」へ行こうか?いや、この大きくアピールされているトルコ友好の町の方が気になるか。

外国と姉妹都市になっている町は数あれど、町の入り口にこれ程大きく旗を掲げている場所、他には知りません。しかも、トルコ?なぜ和歌山県の串本町とトルコ??

トルコは親日だと言う話をよく耳にしますが、それ故に、余計気になりました。

町の人に話を聞くと、紀伊大島にトルコ記念館があるとのこと。地図を見ると確かにあります。

(絶対に坂やん。絶対坂やん!!!っていう場所ですが汗)

そんな訳で、今日はまず紀伊大島のトルコ記念館を目指すことに。橋を渡って紀伊大島へ突入!

ああーーー、すっごい坂ーーー!!!したたる汗、削られるトルコへの想い。「本当にこの選択は正しかったのか?」登り始めて早々の急登に心を折られそうになりながら、トルコ記念館を目指すのでした。

想像を越えるエピソード、感動的な日本とトルコの歴史―絆―

トルコ記念館に到着!どうやらトルコの船がこの辺りで遭難したらしく、その遭難碑と記念館になっている様子。500円を払って中に入ります。

・・・。マジか。めっちゃ泣ける話なんですけど。

親善大使を乗せたエルトゥールル号がオスマン帝国(トルコ)から来日し、数カ月の懇親・視察の後、帰国する途中で海難事故にあった。それがここ、紀伊大島。まだ通信などのインフラが整っていない時代、日本も日本の事で精一杯だった時代に、村民が全身全霊で救護に当たり、1割程の船員は命を拾った。歴史的に見てもこれ程の海難事故は例がない、大規模なものだった。この事実はトルコ人にとっては常識の様で(日本人もだったら無知でお恥ずかしい限り)、今でも日本への絆を大切にしてくれている。

記念館すぐ近くの岩礁で海難事故が起きてしまった。ここがその現場です。

「トルコ人は親日」と、いう事は風の噂で聞いたことがありましたが、その理由を学ぶことができました。これは、日本人としては知らないのが恥ずかしい、常識でした。この機会で知る事ができ、これだけで串本に来た意味があったというものです。

後日談。イラン・イラク戦争中、フセインが”イラン上空を飛んでいる飛行機を全て撃ち落とす”と世界に向けて宣言しました。世界各国がイランの自国民を救出する中、日本はイランへの直行便がなく、政府は対応が遅れ、現地に居る日本人はイランで途方に暮れたそうです。そんな時、トルコの飛行機が日本人全員を乗せ、日本まで送ってくれたんです。日本政府もトルコが日本人を救ってくれた理由を当時分からなかったそうですが、「エルトゥールル号の恩返し」という側面があったことは、事実だそうです。

記念館でめっちゃ泣きそうになるのを我慢していた男が居ました。そう、私です(笑)

“ほぼ”本州最南端、樫野崎灯台へ!

“ほぼ”本州最南端である樫野崎灯台(かしのざきとうだい)へやって来ました!そう、本州最南端である潮崎灯台へ行くのはキレイすっぱり諦めました。ここから結構距離があるのよねん。樫野崎灯台も、大体本州最南端だし、まあいいでしょう。突端集めはしてないですしね。

日本で最初の石造りの灯台らしい。無料で上がれるのはポイント高い。しかし、灯台からの景色はイマイチだったかな?

紀伊大島に行ったらトルコアイスを食べよう

灯台からの復路でトルコアイスのお店に寄りました。紀伊大島にトルコアイスのお店があるのは、流れ的に納得だとして、そのお店の人が本物のトルコ人だと言う所に、割と驚きを隠せませんでした(笑)

清宮:「トルコアイス一つください!」

おっちゃん:「硬いね。いま、すっごく硬い。硬いから、うまいよ。」

清宮:(20年お店やってたら、もっと硬い時あるんじゃないの?冬とか!笑)

まさか、和歌山県でトルコ人が作るトルコアイスを食べれるとは、夢にも思いませんでしたね。トルコアイスらしい甘さと、独特のびよ~んとのびる感覚を楽しみます。

(硬いからか、そこまで伸びなかったけど、これくらいがベストらしい。)

おっちゃん:アツイネ。。俺も食べよっと。

(普通に食っとるwww)

海金剛

串本市街に戻る前に、ちょっと寄り道して、海金剛という展望地に行きます。灯台にいる時、こっちの方が展望がいいと教えてもらったんです。

海金剛からの景色は壮観!樫野崎灯台方面の、ゴツゴツした海岸線を一望できます。

望遠レンズで見るとこの通り、”ほぼ”本州最南端の樫野崎灯台灯台もしっかり見えます。潮崎灯台(本当の本州最南端)も景色いいらしいので、いつの日か行ってみたいですけどね。

串本は漁業が盛んな町。養殖にも力を入れているようです。

気持ちのいい海岸線を走って那智勝浦へ

本日は快晴なり。快晴過ぎて発狂しそうな程に暑いです。30度越え。今年一番の暑さ。

とは言え、嫌な事ばかりではありません。

紀伊半島と言えば、アップダウンが有名だと思うんですが、串本から那智勝浦までは基本的にフラットな道路。あれ??もしかして、もう紀伊半島クリアしちゃった??

それに、この辺りは海が超きれい!

エメラルドグリーンに煌めく海を眺めながら、シーサイドサイクリングと行きましょう!

橋杭岩の朝焼けが最高だったのと、トルコ記念館が想像を超える感動をくれました。それ故に、上機嫌。ブログ執筆にも気合が入るというものです。何だかんだで、和歌山に居る間は何かしらのイベントがあったり撮影できたりと、非常に充実した時間を過ごせています。

和歌山県に感謝やで。。

そんな和歌山県。和歌山県の南部は、田辺を最後に新宮まで、結構な田舎ゾーンです。マックなどのチェーン店なし。ネットカフェなし。イオンなどのチェーン店スーパーなし。コンビニはあるので何とかなりますが、日本一周で侮れないエリアですね。充電事情は超シビアだと言っておきます。

日本一周チャリダーと遭遇

そんなド田舎エリアを走っていると、日本一周チャリダー「貝田さん」と遭遇!お互い汗だくになりながらの記念撮影です。

ゴールまでの期間を考えると、日本一周チャリダーで出会うのは最後かも??

今の時期に東海道を走っているチャリダーは、まあ稀有でしょう。大体は(北海道を目指して)東北か、北海道に居るはずです。可能性があるとしたら、2016年組の方かな?

・・・

お昼ご飯を食べるタイミングを逸しました。太地町の道の駅で食べようかと思っていたら、2017年8月オープンだった\(^o^)/

勝浦と言えばクロマグロ:人気店「ヤマキ」

那智勝浦町に入ると、目に飛び込んで来たのは大胆なカラーリングの看板と「まぐろ料理」の文字。体が、勝手に、引き寄せられる。お昼ご飯もそうですが、食事処に入って冷たい水を死ぬほど飲みたい衝動を抑えられませんでした。

勝浦と言えば「まぐろ」が有名!高いので食べないつもりでしたが、食べちゃった(笑)

勝浦は天然まぐろの漁獲量が日本一。あれ?大間と深浦(青森県)はどうだったっけ?

・・・天然クロマグロの大トロ丼(1600円)・・・

この時は暑くて頭が働きませんでしたが、この量で、天然クロマグロの大トロ丼なら、めっちゃ安くないか??ネットで改めて調べてみると、なんだか盛られている量にかなりバラツキがある気が。。3時前という誰もいない時間に、めっちゃ汗だくで、日本一周の話をしていたから、ちょっとサービスが入っているかも!ご飯とか特盛だったし。ありがたい。。

味はね、見たら分かる通り。死ぬほど美味かったです。大トロだもの、大トロ!

お昼時は行列ができるほどの人気店みたい。知らずに入りましたが、ラッキーでしたね。

道の駅なち

道の駅「なち」にやって来ました。たまにある、電車の駅と一体化しているタイプの道の駅。温泉施設と那智の観光案内所として機能しています。食堂は無し。

休憩所にコンセントがあったので、お断りを入れて貸していただきました。

ブログを書きつつ、今夜の予定を考える。道の駅はキャンプ禁止って書いてあるし、温泉が22時までなので何にせよ厳しい。裏にある海水浴場か・・・。

結局、明日行く予定の那智山の麓まで行くことに!

激坂かと思いきや、緩い勾配の登りです。

熊野大社への玄関口となる大門坂の駐車場で野宿しようと思っていたら、最高級レベルの東屋がありました。今晩はここにお邪魔します。最終バスは過ぎているし、日曜日なのでこれから人が来ることは無いでしょう。

大門坂の駐車場には八咫烏(やたがらす)のモニュメントがあります。日本神話に登場する、足が三本あるカラスで、神武東征の際、神武天皇を熊野(和歌山)から大和(奈良)へ案内したと言われます。

サッカー日本代表のエンブレムに使われていることで有名ですね!八咫烏は「導く」から、ゴールへ導くとか、勝利へ導くなどの意味があるそうです。

・・・

とても充実した一日でした。こんな日があるから、旅を続けられているんだと思います(๑╹ڡ╹๑)p♪

移動ルート

今日の旅データ(275日目)

本日の走行距離63km 
総走行距離10650km 
スタート野宿「橋杭海水浴場」
ゴール野宿「大門坂駐車場」

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

お気軽にコメントください

コメント一覧 (6件)

  • こんばんは。
    梅雨真っ只中ですが、そんな中で橋杭岩での素敵な写真。また感動の1枚が増えました。橋杭岩では雨は降らないでと思ってたのですが、清宮さん晴れ男ですか⁉︎そして、紀伊大島とトルコとのエピソードは「海難1890」と言う映画にもなってるのですよ〜。
    明日は台風の影響を受けそうですね。疲れも溜まってきてるでしょうに、お気をつけて‥。

    • こんにちは!
      梅雨真っただ中ですが、実際のところ、まだほとんど雨に打たれていないのが現状です。
      (あ、寝ている間に大雨ということはありましたか笑)
      橋杭岩は奇跡のタイミングで訪れることができました。
      この時期で、和歌山や三重で晴れ間に出会えたことは本当に幸運でした。
      私はすごい晴れ男ですよ!去年は実力を発揮できませんでいたが、過去にかなりの実績があります(๑╹ڡ╹๑)p♪
      記念館に映画の区画もありましたよ☆
      トルコのエピソードは、皆さん知ってるんですかね?
      台風は今現在、既に過ぎ去って晴れ間さえ出てきたところです!

  • 橋杭岩良いですね。時期的に私も撮影に行こうと思っていたところです。
    話は変わりますが、台風の方は大丈夫でしょうか?
    無理はしないようにお願いしますね!

    • 橋杭岩いいですねー(๑╹ڡ╹๑)p♪
      ぜひぜひ!やはり、王道にご来光か、星も絶対いいと思います!
      台風はすでに過ぎ去って、青空さえ見え始めました。
      今日は疲労がたまりすぎておヤバかったので、早めに道の駅に避難して休憩していましたよ☆

  • 清宮さん こんにちは
    和歌山県は色々ありましたね。女神に会ったり神に会ったり、大雨に降られたり、スポークが折れたり、素敵な写真を撮ったり、トルコー日本友好の話に感動したり、旅終盤ですがまだまだ色々な経験ができそうですね。
    次は東海地方 がんばれー。

    • こんにちは!
      和歌山は、想像していた良い素敵な時間を過ごすことができて大満足です。
      神戸~大阪あたりがつまらなすぎたので、その反動もあってか、本当に楽しい時間を過ごすことができました(๑╹ڡ╹๑)p♪
      三重県なうですが、明日は伊勢神宮へ。
      旅もいよいよ終盤の終盤・・・ちょっと寂しい感じがしてきました。

清宮 健太 へ返信する コメントをキャンセル

Category
カテゴリー
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
Special
特集
youtube
ranking
ranking
ranking
youtube
ranking
ranking
ranking
Prefectures
日本一周カテゴリー
Mountains
登山カテゴリー
Tags
タグ検索
目次